〜side 語り部〜
偽帝討伐軍の出陣から半年、表面上の徐州は平穏を保っていた・・・兵隊さん達が宿ヌシ殿の扱きに泣いてる声はスパっと無視するのである。
そんなおりに再び補給の調整で戻った太史子義と同行者が挨拶に来た。
「おー 光明くん、戦場は慣れたかな? 子義達に混じって鍛えてるから大丈夫と思うけど健康とオーバーワークには気を付けるんだよん。」
三国屈指のワーカーホリックさんを優しく諭す宿ヌシ殿に諸葛孔(光)明は文と共に劉玄徳の困りごとを相談する。
「オヤビンも大変だなぁ・・・」
「はい、袁術の本拠地寿春を攻略するため、徐州南部の広陵から西進しているのですが、南の建業から横槍を入れて来る敵軍への対処で滞っております。 故に子義殿に一軍を任せ対処させたいとの玄徳様の意向なのですが・・・」
「私の許可がいるって子儀が譲らないのと、ついでに援軍引っ張って来いってことねぇ。・・・子儀〜、頭固いよ〜。」
「指揮系統も大事でございますし、南の敵軍に嫌なものを感じます。 俺では無駄に兵を失いかねません。」
「ふ〜ん、光明くん奉孝の見たては聞いてる?」
「参謀団の意見は一致しており罠への誘引と本陣へ斬り込み斬首戦術を狙っていると考えます。 兵の練度に下士官不足で失敗していますが指揮官は孫策伯符に周瑜公瑾ですからどちらも得意手かと。」
「本陣に斬り込まれて、オヤビンや陛下を討たれる訳にはいかないから対処出来る援軍は必要っと・・・それで援軍は斬り込まれても問題ないの〜?」
「敵将の腕前ですが潜入したパピヨン殿の見立てでは子儀殿と互換と報告が上がっています。 万全を期するなら同等かそれ以上の猛者を同行させたいのですが・・・」
「子儀以上ってウチじゃほとんど居ないじゃん! 援軍ってなら益徳か奉先? 雲長をオヤビンの本体から分離させる? あーもう人手が足んないよぉ〜。」
「おっしゃる通りのありさまでして我が軍の人材は枯渇しております。 参謀団も以下の候補を上げましたが一長一短で決めてが無く困った時はMEMちょ様へお伺いをせよと我々が派遣されました。」
1:張益徳を徐州から抜く・・・呂奉先や徐州豪族の抑えが無くなる
2:呂奉先を援軍として派遣・・・指示に従うどころか後ろから襲われそう
3:張益徳と呂奉先を一緒に派遣・・・仲違いで同士撃ちしてそう
4:太史子義を単独で派遣・・・史実ルートで一騎討ちが発生し確定敗北
5:青州を抑えてる田国譲を抜き数の力で推し潰す・・・ガラ空きの青州美味しいですby袁紹
6:偽帝討伐軍を撤退させる・・・民心が離れて漢の滅亡にトドメが刺される。劉表・劉焉も独立しそう
ぶっちゃけ一長一短どころかどれも滅亡フラグにしか見えないのである。まぁ4正面作戦とかどこの信長包囲網なのか?というのが内から見た劉備軍なので仕方ない。
他の勢力から見たら人材不足(笑)なので怒られるかも知れんがw。
「そうすると奉先を抑えて援軍に送り込むのが正解かぁ・・・ちかたない私も行くよー。」
「「マジで!」」
「姐さん!そりゃねぇぜ!ここは俺の出番だろ!」
普段は戦場に出たがらない宿ヌシ殿の発言に諸葛孔(光)明と太史子義はビックリ仰天、行く気満々だった張益徳は猛抗議するのであった。
〜fin〜