〜side 語り部〜
それではちょっと視点を変えて見よう
これは建業に忍び込んだパピヨンの報告から起こした敵軍の実情である。
建業を任された孫策は感激してひとしきり喜んだ後に一族を呼び寄せ人材集めに奔走した。
史実であればしっかりとした地盤を設けた後に偽帝袁術と縁を切り孫呉の下地を作り上げたのであろうが、ここでは歴史の歯車が早く回り過ぎて着いて行けなかったのである。
偽帝の建国宣言までに人材集めが終わらず、かと言って建業を任された事を恩に感じて見捨てられず、頭を下げて助力を仰いだ地元の名士には罵声を浴びせられ・・・ちょっとキレちゃったと言うか斬り捨てちゃったのであるw。
そのせいで有力な人材は集まらないこと、集まらないこと甚だしい。
親友の周瑜公瑾が来てくれなければ世を儚んで虐殺に走っちゃうところだったかもしれない(大迷惑)
そんな状況でも呉郡を落とし江東の制圧を進めるさまはさすが史実の小覇王(やはり大迷惑)
偉業達成でや〜んす!を宣言する前にやって来ちゃう偽帝討伐軍に袁術を見捨てられない孫策は江北の戦線にいた。
「伯符、残念だろうが今の我らに敵の主力を相手どる兵力は無い。 ここは敵軍の補給を切ることにしよう。」
「そして対処に出てきた敵軍を罠に嵌めてすり減らす公瑾お得意の戦法だな?」
「勿論隙が有れば敵軍の本陣に乗り込み劉備の首を狙うさ・・・良いだろう?」
「今更聴くな、俺様の好みは百も承知で策を立てているくせに」
BL臭漂うこのツーカーな二人、互いに見つめ合い背景に薔薇でも背負ってそうである。なのに肩が触れそうな距離になると俺様くんは慌てて離れじゃぁなと天幕から出ていった。
「伯符・・・」
頬を赤らめて俺様くんの字名を呟く周瑜さんはガチホモと見た。
10ページに渡って微細に記述している(読み飛ばし)パピヨンの報告書では互いに想いは明かしていないらしい。
『仲違いの策って考えるのたっのし〜い!』とか言いながら筆を進める郭奉孝の人格に宿ヌシ殿はちょっと心配していたぞ(もっとやれw)
郭奉孝演出のBL二人による痴情のもつれが題材の昼ドラは後日発表になるとして戦線の動きを見てみよう。
寿春に向けて侵攻中の劉備軍に対して袁術軍は各地の街で撤退抗戦、以外と忠誠が厚いの?と思えば古代お得意の人質戦法だったw。 住民を肉壁にしつつ時間稼ぎに勤しむ袁術軍の本体は大迂回でもして劉備軍の後背でも狙うのか?と思えば居るのは許都!『やられたらやり返す』と袁紹の援軍が蝗害で止まり孤立して弱った曹操軍を全力で攻めていた。 個人の恨みが最優先とかさすが偽帝w。
そんな中で孫策は劉備軍の足を止めようと一生懸命に補給線へハラスメント攻撃をかけるも、少数では撃退され勝てる戦力なら物質を焼き捨ててバラバラに姿をくらませる敵軍に戦果も物質も得られず、徒労感が増していた。
こんな事で敵が釣れるのか?と自信が無くなって来た夏の終わり・・・
「伯符!大変だ!敵軍が来た!」
「うん? 公瑾それは予定通りだろ、劉備の本体でも来たのか?」
「状況はそれ以上に厄介なんだ・・・敵軍は2万以上で後続の存在も確認した。旗はなんと呂布だ!」
「噂の飛将軍か!徐州に居ると聞いていたが戦線に出て来るとは楽しみだ、こちらに2万も出したなら劉備の本体はさぞかし目減りしていよう!どちらを狙うか悩みどころだな♪」
「違うんだ伯符・・・まるまる追加で2万以上なんだ、敵の総数は増えた。」
「飛将軍が率いて?」
「飛将軍が率いてだ。」
「・・・どうすんだよーーー!」
何もかもが計算違いな孫策くんの明日はどっちだw
〜fin〜