転生先がわからない!ここはどこだ!   作:rapas

146 / 185
【MEMちょのホームラン】

〜side 語り部〜

 

気軽に許したらまたやりたくも無い事やらされてるでござる!って宿ヌシ殿の思いとは裏腹に周囲は大盛り上がりである。

「MEMちょ様の晴れ舞台なら賭けは当然よ!」

と自らの経験から財布空っぽにして賭ける太史子義。

「もっとこう・・・何というか・・・やり過ぎ・・・でも無いのか???」

賭けの内容が勝利どころか1撃で終わる、場外まで飛ぶ、誰も攻撃の瞬間を知覚出来ない、などなど前提がマジおかしいと嘆く呂奉先・・・因みに『賭けない』は許されないとかw

 

MEMちょ軍団の面々が勝ち方の予想で頭を悩ませている中で劉表軍の跳ねっ返り達は老武人へ詰め寄っていた。

「爺さん!俺たちがせっかく場を盛り上げたってぇのに美味しいとこ掻っ攫うとかねぇぜ!」

「そうですそうです!ここは漢升殿が出ずともそこもとにお任せあれ、次いでにお相手も飛将軍にお出まし願いましょう!」

「興覇に文長よ、ここはおとなしく年長者にゆずるがよい! 女の武勇が誇張であれば、側仕えの筋肉ダルマが出てこよう。それを破ったら噂の飛将軍に相手していただこうかの。」

「「だから狡いって」」

 

双方が心温まるじゃれあいを演じる中にスッゲェやる気が無い宿ヌシ殿が現れる。

「はいはい、手早く終わらせるよー。 それで勝負は何なの? 拳闘でもする?力比べっても相撲とか組んず解れつは嫌だなぁ・・・」

「そのような事は心配ご無用!将たるもの馬上での一騎討ちこそ華である。 なに武器は鞘に納めたまま刃は使わず、勝敗は武器を失うか?落馬にて決めるとしたい!」

その瞬間劉備陣営の時が止まった・・・賭け終わった者からは悲鳴が、胴元からは『MEMちょ様!試合場所に着くまでに自爆して落馬負け、倍率ドン!』の声が聴こえる。

あまりの騒ぎに老武人が「まさか馬を持たぬとか?」と聞いてしまうほどである。

 

宿ヌシ殿は配下達に「カッコが付かないので必要な時には騎乗して下さい!」と嘆願され一応愛馬を持っている。

しかし実力は『乗馬クラブで観光客が試して見ました♪』の域を越えていないのである。

UMAよりも早く走れるのだからカッコ付ける以外に意味が無く周りも『それでヨシ!』していたw

 

勝負の方法も相手に一任していたのだから今更『それはナシ!』もカッコ悪い、老武人が「なんなら代理でも・・・」と言い切る前に準備に行ってしまったのである。

 

再び現れた姿は異形であった。

荊州人の常識外の巨体を誇るUMA!

UMAに括り付け引き摺られている獲物はハリボテ?と見まごう巨大な両刃のマサカリ!

馬上の長手武器って使い慣れない獲物を少しでもフォローしようと軍人時代に扱かれたトマホーク戦技にかけて選ばれしは真!ゲッタートマホーク!禍々しさと宿ヌシ殿のキュートでやる気無い様が非常にアンバランスである。

「ウララ、ゆっくり!ゆっくりね!落ちるから(T . T)」

宿ヌシ殿はUMAのハルウララへ頼み込みながら試合場所へ赴くが、ハルウララは聴こえているのか?いないのか?のんびりホゲェとしながら進むのであった。

互いの間合いが近ずくと一騎討ちのハイライト、名乗りが始まる。

「それがしは、長沙太守韓玄が校尉、姓は黄、名は忠、字名は漢升!荊州イチの武勇と誇っておる!此度は神仙の再来と噂のMEMちょ様へ挑む栄誉をいただき感謝致す。」

「劉玄徳が臣、少府安南将軍のMEMちょ。 まぁレクリエーションだと思ってかる〜くいきましょう。」

宿ヌシ殿が歩みを止め名乗り終わったところで劉備軍陣営からは安堵の声が上がる『よかった〜』『これで勝つる!』『唯一の負け要素が消えたw』などなど、それでいいのか?と劉表軍には不思議がられていた。

 

そんなことよりさっさと終わらせて不完全燃焼だと次の相手を要求しようと黄漢升は考えていそうだ。

騎乗もおぼつかないような小娘にそれがしが負けると思われているのは癪だとボヤキを呟きながら駆けてくる。

ぶん!と大上段から振るわれた薙刀に宿ヌシ殿は寸止めの距離になっても反応を見せず。

『あれ?それがし殺っちゃいました?』と黄漢升は顔に一抹の不安を浮かべ・・・そのまま受け身も取れず劉表軍の兵の中、魏延文長、甘寧興覇も巻き込んで盛大に吹き飛ばされていた。

「おしい!飛距離が足りん、老人相手に手加減されたか!?」

「武器は持ったままか? 落馬は確実として勝利条件の賭けはどっちだ!?」

「一撃でいいのか?誰か見えた人〜〜」

「オラ無理だった_:(´ཀ`」 ∠):」

「振り上げて薙刀を壊し、振り下ろしで落馬させた・・・筈なのだが!?」

「!、見えたのけ!? 奉先様!」

「さすがは飛将軍!伊達に飛ばされ慣れてはおられない!」

「ええい! 聴いてくる!」

そう言って徐元直が宿ヌシ殿へ聞いた結果・・・一撃必殺の賭けを外してガックリ_| ̄|○ しながら報告が上がる。

「振り上げて武器破壊、その後にマサカリの腹で吹っ飛ばしたそうなので正解はニ撃・・・難癖付けられないように両方の勝利条件を狙ったと・・・」

宿ヌシ殿の思考を読んだ龐士元は大勝利!今夜の酒盛りは豪勢にしようとか呟きに周りから集られていた。

誠にいつも通りなMEMちょ軍団である。

 

〜fin〜

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。