〜side 語り部〜
ここは汝南から新野に向かう道。
険しい山道が続く一帯で韓当義公は苛ついていた。
「督戦隊にもっと厳しくさせよ!雑兵に活躍など期待しとらん。肉壁を戦地まで運ぶつもりで事にあたれ。」
袁紹軍所属となり、万兵を率いる大将となれたのは非常に喜ばしい事なのだが、兵の質は期待を大幅に下回っていた。
孫堅時代は数と金が無く、袁術時代は上官に恵まれず、やっと自由裁量が許されればコレである。
「公覆の奴も苦労していそうだな・・・まぁ良い、練兵で半数殺すつもりでやればいずれ精鋭となるさ。」
なかなか鬼畜な呟きを漏らしながら軍団を進める。
この度の戦は最初から勝ちが約束されたもの、2ルートからそれぞれ敵軍に倍する兵力で挟撃なのである!討って出られても倍する兵力で圧勝出来る各個撃破の恐れもない♪何処ぞの同盟軍とは違うのである!(自衛隊教本の基本事例)
余裕ぶっこいて歩みを進める韓当軍団は山間の隘路(あいろ)の出口にて敵陣に出くわす。
幾重にも重なる馬防柵、その奥に敵の弓兵が陣取って居た。
「ふんっ!隘路で有れば大軍の理が活かせず・・・と思っておろうなぁ。 幾らでも使い潰せる兵ならばやりようはあるのだw」
ニヤリと邪悪な笑みを浮かべた韓当は雑兵を縄で繋ぐと盾を持って進ませる・・・幾つもの屍の山を築くがその屍を隠れ蓑に精鋭を持ってひとつ、またひとつと障害の排除を進めて行った。
馬防柵も半数を割った頃だろうか、後方より伝令が届く。
「ご注進!軍団後方に敵騎馬隊が現れ我方を分断、峡谷の入り口を塞がれました。」
「数はぁ!?」
「およそ数百・・・ですが、この隘路で排除に苦戦しております。」
「幾らでも兵を殺して構わん!休み無く攻めて排除せよ!」
「はっ!」
伝令が指示を受けて再び戻ろうとすると頭上より降り注ぐモノあり、雨などといったカワイイ物ではない、ガッツリ硬くて痛い其奴は戻ろうとした伝令さんの頭をくしゃっと
潰していった。 もちろん数だってひとつふたつじゃないしおっきなお友達も着いて来た。
頭上から降り注ぐ落石達を梅雨払いに直上から突貫して来るUMA達!張文遠は意気揚々と徐元直は泣きながら、UMAは駆け下・・・落下の勢いそのままにw 韓当軍団を踏み潰し、跳ね飛ばし蹂躙する。
「狼狽えるなぁぁーー!所詮は隘路の騎兵、足を止めれば数にモノを言わせて討ち取れる!」
騎兵で有ればその通り!・・・そもそも騎兵なら峡谷の崖を飛び降りて無事では無いw 案の定UMAは落下の勢いそのままに韓当軍団の兵を突き抜けると逆側の崖を・・・頂上まで登り切ったw
「・・・嘘だろ、オイ・・・」
後は繰り返しの中でちゃんと韓当くんはカックイイ生首になれたのである。
〜fin〜