〜side 語り部〜
天下分け目の大決戦!それも終盤に差し掛かった頃の各地の動向である。
主力が壊滅した冀州幽州では安定のバカが暗躍して、ちょいと弱気になっていた袁譚を唆していた。
「こちらが顕思様の命令書でございます。」
袁譚の使者は沮授へ事務的に命令書を渡す。
「30万の軍勢が壊滅とは・・・そのような状況で異民族を援軍に迎えるとは正気かね?」
「申し訳ございませんが、私はそれを答える立場にございません。 個人の見解で有れば・・・もはや命運尽きなりふり構わないのかと。」
「済まぬ、詮無きことを聞いてしまったな。 流れに身を任せるのが運命ならいっそ・・・私も鄴へ上がり見届けようか、分かった国境を開ける。」
こうして河北袁紹軍は戦力の補充をはかったのである。
一方で宿ヌシ殿が何処に居たか?であるが、漢中の張魯を始め益州の豪族達をバッタバッタと薙倒し、人々に奇跡の如き異常を見せつけて信仰心も反抗心も根こそぎ奪い!劉璋に『ウッ!・・・ふぅぅ』とまたまた言わせながら今!南蛮の奥地で樹海を南下していた。
「どぼじてーーーこんなことにーーー!」
漢朝の!劉備軍の!MEMちょ軍団の!メンツのため南の蛮族如きに舐められてちゃいけないのである。893も真っ青な論理でやりたくも無い覇道を歩まされるは宿ヌシ殿w。
南蛮大王を7度捕らえて7度見逃し心の底から反抗心をへし折ったのであるよ〜。
更に疫病蠢く南蛮の地で病に倒れる兵士を救おうと仙丹だのエリクサーだの量産して大盤振る舞いしたのが致命的!
今は南蛮各地の王に請われて更なる武威と奇跡を示して行脚しているのである。
まぁそろそろインドシナ半島の南端に着きそうな勢いなので既に現在位置が南蛮なのかはめちゃくちゃ怪しいのであるがw。
そんな諦めの中で宿ヌシ達にノイズ混じりの長距離メッセージが届く。
『そう言えば緊急連絡用に奉孝が欲しがったから作ったねぇ〜』と思い出していると内容は珍しく焦った様子のSOSであった。
「あー、こちら寿春総本営の郭奉孝、こちら寿春総本営の郭奉孝・・・現在総本営は所属不明の騎兵数千の攻撃を受けている。 陛下と参謀団は離脱し下邳へ向けて退避中だが敵の追撃あり、敵の追撃あり、劣勢の総本営では玄徳様が殿として足止め中、玄徳様が足止め中・・・聴こえてんのかなこれ? 誰でもイイ、出来れば姐さん助けてください!!、あー繰り返す・・・・」
「「「・・・なんだとーー!!!」」」
あまりに遠くへ来すぎたMEMちょ軍団には劉袁決戦の詳細が届いておらず寿春が陥落したと大騒ぎ!
今から救援に向かうとしても南蛮から遠く徐州の下邳なんて何ヶ月かかるか分からない!
「コレはどうしようも無いですな至急成都へ戻りMEMちょ様を頂いて反抗の準備をしますかぁ」
出来ない事にはさっさと見切りを付けた法孝直が一般常識的な最適解を呟くも異常を熟知して居る呂奉先は動じずに宿ヌシ殿の様子を伺う。
「奉先!孝直! オヤビンの救援に行くよ、半刻・・・いや四半刻も待たない。 即座に軍団を集結させて!」
「聴いたな!総員集合、物資など放り出してかまわん! 出来ぬ奴は置き去りとする!」
呂奉先の檄を受けMEMちょ軍団は死にもの狂いで集合する、遠き徐州までの旅となれば今は物資を放り出しても後で拾えるが宿ヌシ殿の言葉を無視すると常識外れの後悔をする事になると皆が皆骨身に染みていた。
「それじゃぁ・・・跳ぶ!!」
そう宣言した宿ヌシ殿の胸元から複雑な魔法陣に彩られた黒い球体が広がりあっと言う間にMEMちょ軍団を飲み込むんだ。
黒い球体が消えた後には打ち捨てられた大量の物資が残されていたと土地の伝説となったのである。
〜fin〜