〜元アクアマリン〜
「失望しましたよ! 星野アクアマリン!!」
冷たい海の底へ引き込まれる中で呼吸も出来ず、腹からの出血で意識が遠のきながら、俺は復讐の達成感とルビーを守れた安堵感に浸っていたのだが・・・
いきなり真っ白な空間で、白いスーツを着こなしヒゲを蓄えた口元を鉄扇で隠したインテリヤクザと言うか・・・腹黒政治家と言うか・・・陰で愉悦な笑みを浮かべる詐欺師みたいなオッサンに、説教されている。
なのこの理不尽?
「妹の心も救わず殺人鬼を道連れにバットエンドとは期待外れです! 視聴者も私のスポンサー様も怒っております。( *`ω´) 優柔不断!朴念仁!甲斐性なし!と評価は散々です!!」
そっすかぁ・・・でも死んだ後の評価なんてどうでもいいかな・・・
「しか~し!、我らのスポンサー様は慈悲深い! そんなあなたに再度チャンスを与えましょう♪ スポンサー様が満足するまで何度でも様々な世界でチャレンジ出来る破格の特典付きですよ♪ 」
∑(゚Д゚) 要らねーーーー
やりきったから静かに成仏したい(T ^ T)
「実はあなたの主観時間で14~5年前に、不遇なまま死亡した星野アイの魂を拾いました。 スポンサーのご意向でこのほど転生させる事になったのです。」
Σ('◉⌓○’)
「今回は彼女の望んだ通りに子供を愛する両親の元に生まれます。 さらに女の子が望む、お姫様な立場というセレブで豪華な人生もプレゼント!!・・・ですが美しい女性には悪い誘惑も権力に溺れた馬鹿者どもも近寄って来ます。 彼女の家も放っておけば腐敗と衰退で目を離せば過酷な人生へ容易に転落してしまうでしょう。」
ちょっと!
「そこで!あなたには再び彼女の子供として転生していただき、のちのち起こる不幸から彼女を守っていただきたい。 モチロン!私は無能な前任と違いますから、サポートもバッチリ!視聴者が満足するように(ここ大事)やらせていただく所存!」
アイを救えるだと!? イヤちょっと色々と落ち着こう・・・まずコイツは何者だ!?
「そういえば自己紹介が遅れましたね。 わたくしはネオ・ジャパンに連なる神々の眷属で智慧を司る文殊菩薩の役割を与えられておる者。 文殊でもコウメイでもお好きなようにお呼びください。」
神様ねぇ・・・うさん臭さしかないが ジー(´◉ ω ○`)…
「まぁ貴方が断るなら仕方がありません。 あなたと同じ日に拾った魂を予備として確保してあるので、そちらの方を採用しようと思います。 因みに血縁的にあなたの父親にあたる方ですねw」
( *`ω´)マテやコラ!
こうして俺はオッサンに脅は・・・もとい説得されてバブぅとこの世に産まれたのだった。
そして生後半年、俺は極楽を堪能している♪
時代は変わってもアイ・・・もとい母上は可愛いい、今回は双子とか言わず俺ひとり、裕福な家の跡取り息子であるらしい。
「もうお腹いっぱいかな? げっぷしてねんねしようね。 三法師」
アイは、俺の背を軽く叩きながら名を呼ぶ
そう!今回の名は三法師!父親も祖父も健在で裕福な家ではアイに長男の命名権は無いらしくDQNネームから解放されたのだ(ここはとっても大事!)
「愛、入るぞ。」
「はーい、奇妙くんいらっしゃい。」
授乳も終わるとお付きの侍女が父上を案内して来た。
スッゴイ上流階級なのか部屋は上質な和風でさらに数え切れないほどの使用人が居る。
そしてやって来た父上は瓜実顔の美男子。
アイと父上は幼馴染らしく君付けで呼ばれていたりする。 本名が「奇妙」とか祖父のネーミングセンスはアイ越えらしく俺の命名権を巡って、きっと壮絶に揉めたのだろう。
腹も脹れて気持ち良い微睡みの中、両親のイチャイチャをBGMに俺は昼寝を楽しむとする。
時折り、甲斐への出兵がーとか、今日の公方様はーとか、聴こえて来るがTVも無く、日本語っぽい会話なのに書物にはミミズがのたくった様な書き込みしか無いので、ココがどんな世界なのか成長と教育を待たなきゃならない。
コウメイもサポートするって言ってたから2〜3才までに対処しなきゃ手遅れって事は無いさ。
それではオヤスミーーー
〜fin〜
星野アクアマリン → 三法師
今回の人生は運命のターニングポイントまでに準備は間に合うのだろうか!?
更新ペースは週一ぐらい
話数はラストシーンに繋げられれば良いので少ない予定です