〜元アクアマリン〜
自称愛らしい小動物こと、メコン川との殺意募る触れ合いの日々を過ごして、俺は2歳になった。
打倒メコン川!あん畜生に絶対一撃入れてやるぜ!!と今日も殺意新たにトレーニングの準備を進めていたのだが。
「三法師!ちょっとお出かけしようね♪」
と言われて今はおUMAさんの上である。
どっかの傾奇者さんから借りて来た『松風』とか言うおUMAさんはめっぽう疾く一緒に出発した護衛のお侍さんは遥か後方に点となって消えていった。
「風になれ〜ーー♪」
やめてーー、ムチ入れないでーーー!
ロデオチックに揺さぶられる早駆けは本能的に恐怖なのーーー!
そう舗装も無い、人の往来だけで自然と出来た整備もされていない街道を爆走するため凹凸をジャンプで乗り越えてるから揺れる揺れる。所詮は生き物の出せる程度の速度とはいえ、ひっじょーに怖い。
後方に流れる風景が新幹線を彷彿させる!オフロードバイクが河川敷を爆走してる感覚が1番近いのだろうか?
不規則に訪れる激しい衝撃を伴った浮遊感は金属の囲いに一切護られていない不安感と相まってそら恐ろしい!
「キュッ♪キュッ♪キュー♪」
そんな荒れる中でアイの肩に乗ったメコン川は余裕そうである(蹴落としテェ)
「ペースアップだぁ〜〜♪」
アイの振り下ろしたムチに合わせて『松風』が本気出したのか、ひときわ大きく跳ねるとアイに片手で支えられていた俺にちょっと長い浮遊感!?
「あっ・・・汗」
「キュッ?」
フワッと上がった視点はアイの頭を超え、離れて行く姿が走馬灯のよう・・・コレもしかして死ぬ?
「・・・キュ〜、キュッ」
やれやれっといった感じでメコン川の尻尾に俺は巻き取られ前に放り投げられたところをアイにキャッチされて事なきを得たものだが。
将来は俺も覚えなきゃいけないのだろう乗馬スキルはもうトラウマになっています(T . T)
「到着だぞ!皆の集♪ お出迎えご苦労なのだ。」
一刻程爆走して辿り着いたその先は、複数の大河に囲まれた中州である。
細かい曲輪が寄り集まって大きな都市を作り上げていたのだが・・・
スッゲェ特徴的な奴がココが何処かを主張していた。
「本日はアイ様に御足労いただき誠にありがとうございます。 信者への若君のお披露目と伊勢長島スーパーアイちゃんランドの目玉である鉄竜1509の完成を盛大に祝いましょう。」
コウメイの出迎えの挨拶がなんか不穏なのだが、この時の俺はあまりの道中に魂が幽体離脱しておりよく理解出来ていなかったのである。
理解出来ていればこの後の顛末をきっと全力で回避していたと思う(T . T)
〜fin〜