転生先がわからない!ここはどこだ!   作:rapas

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【戦国アクア 一般常識を身に付けよう】

〜元アクアマリン〜

 

厳しい冬と伊勢長島での地獄めぐりも過去の事

数え歳で三歳となり初節句も祝った俺は立派に成長して元気に駆け回る体力を得た。

 ライバルであるあの畜生にはまったく追いつけないがな(怒

本日のオヤツ獲得競争も敗北したぞ(T . T)

 

そんな訳で遂に礼法を始めとした一般常識の教育が始まります。

 

「三法師様、お初にお目にかかります。 拙僧は泉職坊 快厳(せんしきぼう かいげん)と申します。 紀伊国は真言宗の根来寺に属する坊院を束させていただいております。 この度は愛と真理の伝道者で御座いますアイ姫様のご嫡男へのご指導と言う栄誉を賜りまっこと感謝しております。 真言宗を代表し全身全霊を持って勤めさせていただきまする。」

 

長々と自己紹介してくれたのは俺の一般教養の先生となった和尚ですね

なんか超武闘派な僧坊の長らしいっすがアイの輝きにやられちゃって今じゃ親衛隊の一員です。

陰で「雑貨のマドガミには負けぬーー!」吠えてるらしいっす。 マドガミさんがどんな人か知らんけど。

 

「それでは早速でございますが、三法師様は屋形の外はいかほど見知っておられますかな? 市井の人々の暮らしぶりを

つぶさに観察して御人身の立場を知ることは今後のお役に立つでしょう。 百聞は一見に如かずと申しまして、好奇心を満たすため一度ごゆるりと気の向くままに散策し拙僧らに問いかける事から始めて参りたく存じます。」

 

これは助かる!前世の知識や歴史を利用しようとしても、固有名詞も表現もまったく異なり、正直言ってチンプンカンプンなのだ。 この時代の風土なのだろうが、比喩や隠語を使う事が多すぎる! 俺はまだ自分の親の正式名すら知らないぞ(・_・;

※日本人の真名は信長を例にすると「正二位右大臣兼右近衛大将平朝臣織田上総介三郎信長」と長くしかも現代で有名な「信長」は諱(忌み名)なので同時代の家臣が呼ぶとかありえず右府様とか上総介様とか呼ばれ、家族や親しい身内なら三郎と呼ばれる。 安倍元総理なら「従三位内閣総理大臣安倍宿禰安倍晋三」かな?(血統が繋がっているかわからないけど古代の安倍氏は「安倍宿禰」なので、諱(忌み名)は本名を仮割り当て)

 

こうして俺と快厳和尚は、護衛のお侍さんをゾロゾロと引き連れて城下へ繰り出したのである。

道中では変に怪しまれない様に子供らしくアレは?コレは?と指差して訊ねて行く。

「・・・田植えですな。 三法師様が召し上がる米は百姓達があの様に田を使って育てます。」

 

「なるほど〜(知ってけどね) しかし腰を曲げた低い姿勢でひとつひとつ手で植えるのは疲れそうだ。」

 

「作用ですな。 人が生きるという事はどれも困難な事でございます。 百姓には百姓の、僧には僧の、武士には武士の苦しみがございます。 誰しもが相対する生・老・病・死の4苦に加えて、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦を足した8苦の四苦八苦(しくはっく)は当然として三法師様にも雑多な七難八苦(しちなんはっく)に出会うでしょう。 その時は御母上の示す愛と真理がきっと助けとなりましょう。」

 

「わかった〜(その辺の希望も絶望も前世で充分体験したから)」

 

それからもブラブラと散策しながら雑談混じりの質問は続いて行く、分かった事は足利義輝が征夷大将軍をやってる事。父上が治める範囲が岐阜県全域と愛知県西部らしい事。石山って所にも愛ちゃんスーパーランドがある事。爺ちゃんが滋賀県と京周辺を持ち、チクゼン爺が姫路を拠点にしているらしい事。 紀伊って国はアイを教祖とする愛天使教が既存の宗教寺院を吸収して一大勢力になってる事。戦国初期は詳しく無いけどそんな大勢力あったかしら???

 

〜fin〜

 




長くなるので2分割〜
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