〜元アクアマリン〜
パカランぱからんパカランラン〜
おUMAは駆けるよ闇の中〜、三法師乗せて爆走よ〜
っと再び振り落とされそうな強行軍で命の危険を感じてます。
現場からは以上です。
って中継を切りたいところだが、そうもいかない。
今は護衛さんとその同類をお供に駆けております。
畜生も松風の頭の上で高イビキです・・・蹴り落としてぇな。
そんな不安満載なメンバーが揃ったのは数刻前・・・
出発前の一悶着!
何がちょっとだけかと問われれば、俺の寿命かも知れない。
ここを乗り切って明るい未来を掴むんだと振り返った先には奴が居た。
月の光に照らされて見上げるほどの巨漢の左肩。
シッシッシ!と嗤うのは、俺の部屋でぐっすりと鼻ちょうちん膨らませていたはずのアン畜生!
また貴様かぁ、メコン川ーーー!
「で何が『ちょっとだけ』ですかな?」
そう言って巨漢の護衛さんが、お目々ランラン興味深々で問うてくる。
アンタ面白がってるだろ・・・なんとかコイツを言い包め無いとな。
プランA:ちょっと乗馬に興味がある→ではご一緒しましょう・・・ダメだな
プランB:松風がかっこよくて!→馬談議で時間ロスの上に目的が果たせない・・・NG
プランC:ジッジがピンチなので助けに行くのだ!・・・ヤケクソ乙
「たんなる好奇心であれば、今朝は早めに調練など如何ですかな?」
「え!いや今日中にジッジへ急用があるのだ!」
「ほほぅ前右府様にお会いになると、それはちょっとの時間なのですかな?w」
ええ違いますよっとは言えねよ。
「うむ! 大変重要な用事なのだ。 今すぐに一刻の猶予も無く必要なのだ!」
「ほうほう、それは大事なのでしょうな。 しかし三法師様がお一人で直接とは如何なものでしょう?。」
そうですよねー
如何に急用でも常識的にあり得ないよねー
ここは・・・戦国転生のテンプレいってみよう!
「実は俺は世に生まれ出る前に仏のお告げを受けたのだ。 それはジッジが『毛利への戦へ出向く時、本能寺で明智の軍と出会えば織田家の終わりが始まるだろう』と言う物だった。」
「なるほどなるほど、それはそれは一大事でございますなぁ。 因みにどのような仏様で?」
そうよねぇ〜 信じないよねぇ〜 珍回答を期待してますって護衛さんの目が笑ってるよ。
「文殊菩薩様だ。 智慧を司っておられるらしい。 故に遠き未来も見通すのだろう。」
知恵とか神通力とかじゃないけどねぇ
俺の答えに護衛さんの表情が落ちて一瞬妙な顔を経て次を促した。
「それでどのような状況に至り、何を目指す課題なのですかな? あの吾人ですから厄介極まり無いのでしょう。」
・・・何故だろう、護衛さんが思い浮かべている人物がドンピシャでわかる気がする。
「うむ文殊菩薩様の神託では明智の裏切りにより本能寺が炎に包まれジッジが討たれるのだ! 更に京周辺に遮る者は無く父上も討たれ安土のお城も焼け落ちると言うのだ。 そのような事に成らぬよう止めねばならぬ。」
もうどうにでもな〜れってとこだなぁ、信じないよなぁ。
「それはそれは絶望的な状況でござるな! 負け戦とか拙者の大好物でござる! 宜しければお供いたしましょう。 ついでに拙者の友も誘ってようござるか? きっと奴も飛びつきましょう♪」
「なんでさ!」
こうして喜色満面の護衛さんのお返事は俺が予想しないものだった・・・変人ばかりで織田家は大丈夫か?
〜fin〜