〜side アイ〜
それはドームライブ当日の朝・・・訪問を告げる玄関のチャイムにこれから2人への紹介に期待を込めて出迎えた時だった・・・
開けた玄関の前には黒尽くめの男の人・・・期待したアイツじゃ無かった・・・どちら様ですか?の問い掛けよりも前に彼は話しかけて来る
「おはようアイ!双子は元気?・・・今日は大事なライブなんだからキミの不安を消してあげるね♪」
そう語った彼の差し出す花束から何かが突然噴き出した・・・間をおかずに何か電気のような強いショックを受け私は最後に彼が持つナイフを視界に収めて気を失った・・・
それから暫くして私は意識を取り戻す・・・衣服も乱れておらず乱暴などはされていないようだ・・・部屋の奥からは大きなTVの音が聴こえてくる・・・ルビーかな?・・・TV以外の人の気配が無い事を意識の外へ追い出し・・・部屋から匂う鉄臭さも脳が理解を拒みながら・・・床の赤い水溜りを無視して寝ている2人を揺り起こそうとした・・・・
あれから3年経つ・・・佐藤社長によると私はあの時に正気を失っていた見たい・・・冷たくなった2人をずっと起こそうと焦点の合わない目で訴えていたらしい・・・世間的には双子の親となっていた佐藤社長の悲痛な会見と預かった子供を暴漢から護れなかった無力なアイドルとして世間の注目を浴び・・・皮肉にもB小町の・・・タレントとしての私の飛躍となった・・・もう見て欲しい人は・・・やっと自覚した「愛してる」と伝える相手は居ないというのに・・・2人の成長した姿を見たかったな・・・小学校の入学式に卒業式・・・高校は何処へ受験するんだろう?・・・大人になったらお嫁さんにお婿さん紹介して貰うんだ♪・・・でも・・・そんな未来はもう来ない・・・佐藤社長に尋問されてやっと分かった・・・アイツしか居ない・・・それが私のやるべき事・・・何を犠牲にしてもやり遂げる・・・そしたら・・・そしたら会いに行くからね♪アクア!ルビー!・・・「待っててね!」
「済まない!遅くなった・・・」「3年とかマジゴメン!」
不意に後ろから声がかかる何処か懐かしい・・・声変わりした男の子の声に・・・ありえないルビーの声が聞こえた!!
振り返ってその先にはアクアを高校生に成長させたような男の子と・・・え・・・と・・・天使?が居た・・・
そっかルビーが天使になって迎えに来てくれたんだ!・・・そうすると今日が私の命日?事故でも無いのにいきなり死ぬって事は心不全って奴かな?・・・ちょっと仕事入れ過ぎてたかぁ!?失敗だね♪(てへぺろ)
分かったよルビー!連れてってね♪・・・でも復讐したかったなぁ・・・
〜fin〜
あとがき
このアイちゃんはまだ続きます!