転生先がわからない!ここはどこだ!   作:rapas

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このパターンやって無かった!


【101人アイちゃんルート】死の因果さんは頑張っている

〜side 愛〜

 

撮影が終わり寄り道のショッピングを経由して乗車した都バスでグッスリ乗り過ごした時の事(テヘペロ)

降り立ったバス停は見知った名前でも景色は全く知らない場所(デジャブ?)

いつも通りに『死の因果』さんに飛ばされましたと【エンキドゥ】のアナウンスを聴きながら家族の迎えを待つ間の暇つぶしに街を見て廻ろうと住宅地を歩き出した曲がり角・・・

前も見ずに俯いて駆けていた女の子が私にぶつかって・・・スカート全開でひっくり返っていた・・・

手を貸して助け起こした私を見つめる顔は暗い星を宿して幽霊にでも出会ったようにビックリしている知った顔・・・

「ルビー?・・・顔色が悪いけど大丈夫かな?」

 

〜side end〜

 

 

 

〜side ルビー(原作遵守)〜

 

天童寺家からの帰り道にぐちゃぐちゃの頭で何処をどうやって通ったのか?歩いたのか?走ったのか?それすら分かって居なかった私は気が付けば家の近くの道でパンツ丸出しで転がっていた

ぶつかった相手から助け起こそうと差し出された手を取り

お礼を言おうと合わせた視界に飛び込んだのはもう二度と見れないと思っていた愛しい顔だった

「ルビー?・・・顔色が悪いけど大丈夫?」

子供の頃に感じたのと同じく柔らかくも力強い手に引き起こされて呆然としたままの私はお礼の言葉も忘れ・・・その首元へ抱きついていた

「あら?・・・甘えんぼさんだね」

ガッチリとママの頭をホールドすると「うわぁーーーー」と自分でも信じられないような叫び声を上げて全力疾走のダッシュをしていた・・・変則背面ブリッジ状態になってるママも「うみゃ〜〜」と悲鳴をあげている

 

 

自宅のドアを乱暴に開けると靴も構わずリビングの家族への挨拶も放り出し自室へ続く階段を全力で駆け上がる

ママの「あぶね!あぶね!あぶね!」って悲鳴も気にせず巣に宝物を持ち帰った熊の如くベッドへママを押し倒すとその胸に顔を埋めて叫んでいた・・・

「ママ!ママ!ママーーー!会いたかったよ!寂しかったよ!ママもゴローセンセも居なくなって・・・」

「うみゅ〜〜〜〜」

危機的体制からの全力疾走から解放されて気が抜けたママの声と階下から誰かが上がって来る足音を聴きながら私はただただ懐かしい温もりに甘えていた・・・

 

〜side end〜

 

 

 

 

〜side アクアマリン(原作遵守)〜

 

B小町と有馬かなを救うためのバーターとしてアイの隠し子である事を公表したあの日からルビーとの仲は修繕されず

日々ナニかに追い詰められていくルビーの心のケアも出来ていない

俺たちにはその生い立ちから信用できる相手が極端に少なく警戒して増やして来なかった事が裏目に出ていた

そして遂に決壊したのか?ルビーが奇声と共に誰かを部屋に無理やり連れ込んで行った(汗

近頃のハラスメントは男性ばかりが責められる訳では無い・・・聴こえた悲鳴から女性なのはアイドルスキャンダルとして致命傷をギリギリ回避かも知れないがオイタした場合は同性でもセクハラは成立する!

ヤヴァイ事が進む前に事故防止のため俺は追い掛ける事にした

 

 

そんな覚悟をして部屋へ上がった俺の目の前に現れたのはママ・ママと泣き縋るルビーとアクアマリンに生まれ変わって見たあの日の推しの微笑みだった

「アクアも顔色悪いぞ?・・・悩みでもあるなら聞くよ」

ミイラ取りが見事にミイラになった・・・男の俺が少女に縋り付いて頭を撫でられる絵面はモロスキャンダルだと理性!がイマジナリーゴロー!がイマジナリー園児アクア!が叱り付けるが知った事では無い!

何もかも忘れてアイへの懺悔と失ったはずの温もりに溺れていたい・・・

 

〜side end〜

 

 

 

〜side ミヤコ〜

 

ボッコボコにした壱護を連れての朝帰り

子供達や事務員への説明をどうしよう?とか・・・考えるのはもう壱護の仕事♪とか・・・思いながら

開けた玄関から一面泥だらけの階段の惨状を見て浮かれた思考は吹き飛んだ・・・

固まった私を促す真剣な表情の壱護を見て急いで子供達の安否を確認するため駆け上がる

 

 

ルビーとアクアは居る

ベッドで寄り添って寝ていた・・・仲直り出来たのか?と

考えた途中で3人目の人物に気がつくとその有り得ない顔を見て本日三度目の驚愕・・・

神様そろそろ心臓に悪いサプライズはやめて欲しい!

「ア・・イ・・?」

隣の壱護も信じられないって感じの声を出している

「ミヤコさんに社長?・・・おはよう!」

起き上がった彼女からの挨拶に感情が振り切れたのか?

壱護は再度アイさんの名を呼びながら抱き着こうと駆け出して・・・

綺麗なスパイラルアッパーカットを貰って宙に舞っていた

「アクアはともかく社長はダメっしょ!」

意識を刈り取られてひっくり返る壱護を見ながら聞くアイさんの言葉は誠に残当であるw

 

 

「それで結局テメェは誰なんだ?」

取り敢えず朝食にしよっか?・・・と言って冷蔵庫の余り物でアイさんが調理してくれた食卓は生前の彼女を知る者からすればビックリする程の正統派ザ和食な朝御飯!鰹節からしっかり出汁を取った味噌汁は優しい味わいで出汁に使った鰹節とあまり野菜から作られたお浸しも文句無い!厚焼きの出汁巻き卵も白米が良く進む!魚の買い置きが無かった事が残念ですが仕方がない!

食事も終わって母親としての技量が完敗じゃねぇ?と感じてちょっと落ち込んでた私に改まって

「ミヤコさん・・・ルビーとアクアをしっかり育てて頂きありがとうございます・・・こちらの星野アイに変わり感謝を」

とお礼を伝えられ壱護の質問から意味不明な説明が始まった・・・

 

 

機動列島ネオ・ジャパン?

記憶と認識を共有した三桁超えるアイさん?

天使のルビーに超人なアクア?

もう寿命以外じゃ簡単に死ねなくなった日本人?

何とかしても殺そうってたびたび平行世界に飛ばされるのですか・・・

理解を放棄しても私は何も悪く無いよね?頭痛が痛いし

迎えが来たら帰るってアイさん改めメグさんの言葉に

「ママ行っちゃヤダーー! ずっと一緒に居るのーーー!」

って叫び声が聞こえて来る

「うーん?・・・それならルビーも一緒に来る?向こうにもいっぱい居るから一人増えても誤差だよ♪」

待てやコラ!

色んなしがらみブッチしてやりたい放題やりそうなセリフにやっぱりアイさんだなと思いながら取り敢えず帰還の問題は先送りにして働かざる者食うべからずの原則から暫くは苺プロの手伝いをして貰う事になったが・・・

 

 

バサッととの音と共に壱護が台本をテーブルに出す

「来週から撮影を始める映画の台本だお前の感想が聞きてぇ」

私は唾を呑み込みアクアは床へ目を逸らす後ろめたいこと甚だしい暴露映画の感想を本人に聞こうと言うのだ

「ちょっと待ってよ!」と差し出されたルビーの腕を掴み壱護はアクアへ視線を向ける

「聞きたかった・・・イヤ聞けないと思っていた正解を知らなきゃならねぇんじゃ無いのか?」

自分達が覚悟してやろうと思っていた事が正解なのか事前に死者に聞ける・・・ありえないこのチャンスは幸運なのだろうか?

アクアにとって・・・私達にとって決して得られ無いと思っていた答えを知るのはとても勇気がいる事だった

台本を取って読み進めるアイさんの表情は驚いているようだが嫌悪とかは読み取れ無い

静まり返ったリビングには紙を捲る音だけが響いて短いのか長いのか緊張感に時間の感覚を忘れた頃にアイさんが呟く

「哀しいなぁ・・・不出来なお母さんでごめんね・・・こんな風にアクアに見えちゃって」

正直言って想像の埒外の感想だった・・・醜聞の暴露と怒るでも無く・・・アクアに見せたかったものと見えていたものの違いにアイさんはショックを受けている

「なんで・・・俺は怒られて見放されて当然だと・・・アイに罵られる覚悟だって・・・」

そう・・・それは作り手全員が覚悟していた後ろめたさ

「うーん・・・お話しは凄く良いと思うよ♪星野アイが欲しい物を手に入れる為に悩み出逢い死の間際に気が付き満足して逝く終わりでしょ?」

「「「「え?」」」」

「映画枠だとどうでも良い余分が多いかな?・・・このカミキヒカルとの絡みとか続編前提の復讐物に繋げるつもりが無いと要らないでしょ!」

「「「「え?」」」」

あっれ〜?もしかして私達はアイさんとカミキヒカルの関係を盛大に勘違いして無い?

「アイは・・・カミキヒカルをどう思っていたんだ?」

アクアが青い顔のまま誰もが聞きたくて聞けなかった質問をした

「・・・星野アイと同じ才能と渇望を持った同類・・・相憐れむで愛して貰えないかと期待したけど欠けた者同士じゃダメだったと気が付いて別れた男」

割とあっけらかんと答えが聞けてしまった・・・

「妊娠中に名前を教えなかったのはなんでだ?」

「だってめんどくさいじゃん!」

「そっか〜!めんどくさいかぁ・・・」

色々とダメだった・・・まさにクソアイドル!

「カミキヒカルはママをなんで殺そうとしたんだろう?」

そうだカミキヒカルを1番知るアイさんは殺意なんか感じて無かったはず

「うーんと羨ましかった?・・・得られ無い感じれ無い同族って思ってた奴が幸せそうにしてたから壊してやろうとか?・・・寄りを戻すのか?って提案は蹴って父親役だけ頼んだから腹いせ?」

うわー肝ちっさい!

「アイは幸せだったのか?満足だったのか?」

「突然の死でアクアやルビーと別れなきゃいけ無い事は哀しかったけど・・・こんな私にも人が愛せるって実感出来て満足はしていたよ」

「そうか台本は書き直しだな・・・」

「この映画で重要なのは役者の演技かな?本人でも気が付いていない自分の変化をどうやって再現するのかしないのかで視聴者へ伝えるメッセージも変わっちゃうね♪」

「大丈夫!ママ役は私だもん頑張る!」

「その粋やヨシ!一杯指導してあげるね!」

あの日失われた幸せがかえって来たようだった後日ルビーがアイさんのスパルタ指導に根を上げるその日まで・・・

 

〜fin〜

 

 

 

 

 




原作の映画脚本をメグに読ませた感想をアクアに聞かせて見たかった
加筆するかもですが・・・

加筆場面を書けなかったネタ
「ママが一番美人!」
「ルビーったらこんなアラフォーおばさん煽て無くても良いのよ(テレテレ)」
「え!?・・・一体どんな化粧品と肌ケアしてるのですか?」
「スッピンだよ♪」
ガッシ!
「詳しく!」
「ミヤコさんの目が怖いよ・・・」


またしばらく休眠
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