〜side 引退間近なナンバー1 〜
彼女なら大丈夫
何者にも遅れは取らない
究極で完璧な未来のトップヒーロー
いつの間にか我々教師を含めた誰もが忘れていた
彼女がまだ守られるべき子供だと云うことを
誰よりも強く輝く存在であっても女性が攫われるなど許されるべき事では無い!!
なりふり構わず可能な限りのヒーローを動員した大捜索と見つけたアジトへの強襲を繰り返すも
星野くんの手がかりだけは見つからない
脳無の工場はあらかた潰し終わったと言うのにコレでは本命を取り逃してしまう
焦燥の中で見かけたのは可能性が低いとされたアジト候補の近く
そこに居るはずの無い生徒達
「姐御はあそこだな・・・」
「アイちゃんから大丈夫ってメッセージは飛んで来たけど・・・」
「螺旋レーダーとメッセージの反応じゃぁ場所は確定なんだが・・・」
「アイちゃんがヴィランと遭遇した割には・・・」
「「静か過ぎる!!」」
何か納得がいっていないようだが
二人は相変わらずのとんでも技能で星野くんの居場所が解るのか?
「緑谷少年に爆豪少年!あの建物に星野くんが居るのは間違い無いのだね?」
「「げぇ!オールマイト」」
「星野くんの安全に関わるのだ!教えてくれたまえ!」
「いえ・・・その・・・たぶんと言うか・・・」
「姐御なら・・・ほらいつもの正常運転でその・・・」
「答えはハイ!かYES!だ!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
「「ハイ!あそこに居ます!(°Д°)ゞ」」
こうして飛び込んだ現場には星野くんの前に正座して並ぶヴィランどもだった
「星野くん!無事・・・そうだねぇ・・・」
何故かヴィランの半数は心折られた表情を残りの半数は女神でも崇めるような表情を浮かべていたが些細な事は後回し
「もう安心だ! 何故だって?我々が来たからだ!」
後続のヒーロー達も続々と到着し、ヴィランを拘束していく
厄介なワープ使いと被害を広げる炎使いを気絶させ封じた
星野くんの安全も確保されて一件落着と思ったそんな時
虚空に泥が湧き出し何かを吐き出す
「コレは脳無!?」
我々とヴィランを遮るように多数の脳無が湧き出していく
外からは街の喧騒では無く悲鳴も上がり始めた
そんな中で拘束したはずのヴィランが泥に包まれ消えて行く
逃げられる!?
「なんじゃコレ!?」
星野くんの叫びに視線を向ければ彼女にも泥がまとわりつき消えて行く
「なんたる失態!!」
護るべきモノを再び攫われた!目の前の人を救えなかった!
何がヒーロー!何が平和の象徴か!
「オールマイト!」
遠くからハッキリ呼び掛ける緑谷少年の声に振り向くと
爆豪少年とともにある方向を指し示す!
その先はベストジーニストが担当している脳無工場だ
「俊典!構わずイケ!」
「ここは俺らで十分だ!侮るな!」
「グラントリノ・・・エンデヴァー・・・頼みます!」
少年達の導きと共に私は全力で跳ぶ!
待っていろよ星野くん!
逃さんぞ!ヴィラン連合!
「私が!素早く駆けつける!」
〜fin〜
ヒーローからも説教からも逃げるんよ