転生先がわからない!ここはどこだ!   作:rapas

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疲れた
息抜きに降ってきた電波を書くのだw


【101人アイちゃんルート】2人だけと思うなよ・・・

〜side アクアマリン〜

 

生まれ変わりって信じるかい?

今の疲れた人生を否定して、次の人生はきっとハッピーになれるって夢見るのさ。

大金持ちの子供だったら?

イケメンや美女に生まれたら?

オリンピック級の才能を持っていたら?

若くて美人の母親に甘やかされて過ごせたら?

推しのアイドルや俳優の子供だったら?

俺?

俺は・・・ふしょうぶしょうながら信じてる。

何故かって?

 

 

「アクアー、ルビー 待っててね! ごっちそう! を振舞ってあげるよ♪」

そりゃぁ、生前の推しの子供に生まれ変わっちまったからだな〜・・・

「はーい♪ ママ頑張ってね 楽しみ〜」

しかも俺だけじゃ無くて、双子の妹まで転生者ときた・・・

「うんうん、ま〜かせて♪」

得意満面で不精にも両手両脇に食材や調味料を抱えてクルクル回ってるのが、超人気アイドルの星野アイ!ピッチピチの18歳だ・・・とても我ら2歳児2人を持つ母親には見えない、外見も落ち着きのない行動も・・・あっ

「きゃっ!?」

ごーーーーーーーん!って、

ママンが油断して足を滑らせましたわよ!

両手の荷物が邪魔して受け身も取れてませんわよ!

しかも、そこかしこのクッションを外して見事に顔ってか、額からフローリングの床に激突しましたわよ!

中身が空っぽなのか?除夜の鐘と甲乙付けがたいほどの良い音がしましたわよ!

「ママ!」

「アイ!大丈夫か!?」

返事もなくてビックン!ビックン!と痙攣してるけど、これやばくないか?

ルビーと2人でなんとか寝返りさせたけど・・・

白目剥いてるわよ!

口もダラシなく開けっぱなしだわよ!

諸々体液垂れ流しで女性どころか、人としてしちゃいけない表情になってるわよ!

それとオデコがわりと痛々しいわよ!

「ルビー!揺すったり刺激を与えずアイのオデコを冷やしてくれ!俺は社長に連絡して救急車も呼ぶ!」

ご馳走どころじゃ無くなった!

このまま、アイが死んでしまうなんて絶対させない!

 

 

 

 

社長と救急車の到着までアイの呼吸も脈も止まる事はなく、まずは病院でCTにMRIを行い脳出血や脳挫傷の診断を行った。

結果は後遺症も無く回復が見込める軽度のもの、素晴らしく良い打音だったわりには生死に関わるレベルで無くほっとしたのだが・・・

アイはそれから三日三晩も意識を回復しなかった・・・

ひょっとしてこのままずっと・・・

そんな暗い絶望の思考にルビー共々陥っていた・・・

 

 

で・・・今は

「・・・アイよぅ、お前は今年で、いくつだっけ?」

社長が手で覆いながら顔を伏せてアイに問いかける。

「えーっと、18歳ですねぇ、うん!間違いありません。」

アイはまず、じっくり考えて・・・そしてハッキリ元気よく正解を答えた・・・答えたけどさ

「・・・そっかぁ遅い発症だなぁ・・・で自称エルネスティ・エチェバルリア君だっけ? アイの前世の・・・」

それはそれは痛々しい者を見る表情で社長は再び顔を上げる。

「はい!その通りです!いやぁー 目が覚めたら身体は女性になっているし、記憶を探ると時代も国も全く違うし、未婚なのに子持ちだし、と本当にびっくりしました。」

ハキハキと答えるアイは演技ならアカデミー賞ものだろう、姿かたちも中の人も全く変わらないのにキャラは別もんじゃね?って感じさせる・・・

「性別変わっちゃって大変だねぇ・・・ちなみにアイドルの仕事はどうするつもりかなぁ?・・・出来れば早く元の人格に戻って欲しいよ・・・切実に」

社長はまだやんわりと諭してる。

「仕事は大丈夫です!前世でもアイドルやってましたから自信があります!これでも老若男女、特にお姉様方と特殊な男性層から絶大な人気を誇ったトップアイドルでしたよ!」

男性アイドルってやつかな?農業やったり、ローラースケートで滑りながら歌ってたのだろうか?

「いやいやいや!エルネスティ君がアイドルをやるのじゃ無くて、アイに戻ってくれよ〜」

社長は苦笑しながら懇願するが

「無理です!現世の人格は修復不可能なほど木っ端微塵に吹き飛びました。 記憶は残っていますが、実感が一切湧きません。 まぁ済んでしまった事は、さっさと諦めて前に進むとしましょう!」

明るく元気にきっぱりと「NO」を突き付ける。そこはもっと申し訳なくしろ!!

「だいたい、前世とか転生とか設定に無理があり過ぎるだろ・・・」

社長はガシガシと頭を掻きむしりながらボヤく、チラホラと舞い落ちる抜け毛に哀愁を感じる・・・ストレスで近々禿げるかもな。

「そんな事ありませんよ? ルビーちゃんもアクアマリン君も生まれ変わりは、あると思いますよね? おっと・・・実子にちゃん付け君付けは無いか ・・・ルビーにアクアマリンですね。」

アイはさも当然とばかりに俺たちに同意を求めてくる。

普通なら反抗期も迎えてない幼児が母親の意見を否定する訳ないだろうに・・・

「ママの言う通り!転生は本当にあるよ!」

ルビーがまさにガキ丸出しの追従をする。 うーん信憑性が更に薄まってね? まぁ俺も乗っとくか。

「あるある、俺も転生者だもの、前世は宮崎でアイ担当の産科医やってた。」

さらっとカミングアウトしてみた。

「おや?アクアマリンはゴローセンセでしたか!その節は現世のボクが大変お世話になりました。 今は逆にお世話させていただいていますね。」

出産に立ち会えなかった無能な雨宮ゴローの仕事はアイのお世話と釣り合いが取れて無いと思うけど、礼を言われるのはちょっと嬉しかった。

「そっかそっか、アクアは雨宮先生だったのかー。アイの出産になんで来なかったんだ?」

社長が冗談めかして聞いてきたので、毒くらわば皿までとカミングアウトを続行してみる。

「ちょっと病院近くで不審者を見つけたので、追いかけたら崖に落とされちゃって、気がついたらアクアマリンになってた!」

ドヤ顔で語ってみた。

「え?・・・センセ死んで・・・アクアがセンセで・・・え?え?え?」

ありゃ?何かルビーが処理オーバーしてる? やばぁい?

「うわぁぁぁぁぁん、セン・・セ死ん・・・じゃ・・って、わぁぁぁん」

突然の大泣きに俺もアイも社長もビックリ仰天!

「だぁぁぁぁ!辞めヤメやめぇ!アイもアクアも変な冗談禁止だ!社長命令!ルビーを混乱させて泣かすんじゃねぇ!」

転生の件は社長の一括で終了となり、泣きじゃくったルビーをアイと俺で必死に宥めて今日が終わった。

 

 

 

自宅で倒れて昏睡状態となり入院と・・・字面だけ合ってるアイのニュースが流れて暫く経った後の事。

派手に打ち付けた額のアザもコブも、綺麗に完治しアイは仕事に復帰した。

社長曰く末期の厨二病は手遅れらしい・・・

 

 

 

そんなアイは入院前以上に磨き上がったパフォーマンスを披露し、ファンとメディアに完全復活を印象付けた・・・社長もそうして油断した時でした。

ゲストで出演したロボットアニメのトークショウで、熱く熱く熱く騙っちゃのは!

コレ大事なので3回繰り返します!

B小町ファンに!アイ信者に!必須です!

親衛隊入隊テストに必ず出ますよ!

ロボットアニメトークショウで熱く熱く熱く語っちゃいました!

熱く熱く熱く語っちゃったのが全国放送されました!

アイは空気のようにロボットを熱く熱く熱く語ったのを意識してないから事務所の誰にも報告してませんでした!

こうして正統派王道アイドルだったアイに、時代を先取りしたロボキチアイドル属性が追加され、三次元のにょしょうには興味ないでゴジャルと敬遠してたオタどもも

「えッ?何この熱さ?何この深度?周りが着いてこれないとか?裏に台本あるなら準備した奴は凄すぎィィィー、これマジきちナンジャね?」

と、なり別ジャンルから大量のファンを獲得して人気がうなぎ登りとなった。

更に生まれる前からロボ好きでした!とか転生して〜とか繰り返して、めでたく厨二病も認定されましたとさ・・・いずれ某悪魔閣下のようなキャラに認定されたら嫌だなぁ。

 

ロボキチ具合を示すエピソードでは、

番台のプラモベース現地イベントで、

「ここでは、購入だけで無くプラモ製作に色々なツールも使えるレンタルスペースも有るんですよ!アイちゃんも作っていきませんか?」

なんて責任者から勧められたモノだから、

「いいんですね!勧められたからには全身全霊を持って本日いっぱい作らせていただきます!」

アイは満開の笑顔で、共演者全員の顔を赤らめさせながら宣言した。

 

 

承諾を得るや否や、にゃんとアイはロボットコーナーへまっしぐら!

スキップ踏んでウキウキ♪ランラン♪なんて可愛いもんじゃ無く、追い掛けるカメラを半ば振り切って前傾姿勢の全力ダッシュである!

両手いっぱいどころか、頭まで使って積み上げた箱をカウンターで素早く清算すると、折角追い付いたカメラを再び振り切ってレンタルスペースへ戻って行った。

イヤ!ちゃんと広報の仕事しようぜ!素早く物色しながら駆け抜けたプラモコーナーもツールコーナーも説明する事あったでしょ(汗

あまりに面白い画が撮れちゃったから局もかまわず放映してる事が凄いよ。

そこからは、早送り動画にテロップ付けての映像が流れる。

最初こそ、いっさい手を止めずに真剣な眼差しで、作業を説明するアイの姿を映していたが、やべぇ尺が全部埋まる!と判断したのだろう。

30分経過、2時間経過、4時間経過、8時間経過と時間が経つにつれて、クオリティにいっさい妥協しないアイのお手伝いがADを始めとして店員、ディレクター、店長とどんどん増えていってるのもポイントだった。

 

そしてテロップが23時55分を示すと司会のメインキャストが疲れた顔で、完成作品の紹介を早口で締め括ろうとする。

しかしアイは許さない!それ以上の早口で作品を熱く熱く厚かましく語っている!

「ヘビーアーム○改です!リアル系と銘打っていながら、あり得ない兵器の配置!動力どこいった!?弾薬は!?なんぞ些細なことです!ギミック満載の重装備は子供心をくすぐる逸品!筋彫り、ウェザリング、LED埋込、バックパック裏からの電池交換も対応して関節見直しによる劇中ポージングの再現を達成!渾身の一作ですよー♪」

司会が相槌を打つ暇も与えない怒涛の推しである(汗

「そして、次はサー〇バインです!サイドストーリーからファンタジー物の貴族騎士風で原作アニメよりも遥かに装飾過多な設定です。 騎士たる者!装備は剣一本!ビームどころか飛び道具なんて軟弱な物は持たせません。まるでロボじゃ無くて虫じゃね?とか言ってはいけない!」

「「次とか!?」」

番組の司会と俺のツッコミがハモってしまった(・_・;

「まだまだ終わらせません!こんどは王道でアニメ主役機と行きましょう♪スコープ〇ックです!いつでも、どこでも、使い捨てられても、常に主人公と共に、個人的にはザクに並ぶと思ってる、やられメカ!でも、作品の顔!その紙装甲はまさに鉄の棺桶!乗車ポーズもカッコ良く再現しました。 時間と材料不足でモーターを仕込んだローラーダッシュ機構を諦めなければならなかったのが残念無念でなりません!」

お前どんだけやねん!って司会のセリフもどこ吹く風で、アイは全開バリバリです。

「本日のラストは、1番の巨体となった○オガイガーです!子供の夢!変形!合体!ドリルの三拍子に巨大武器をプラスアルファで詰め込んだ欲張りセットな逸品です!ライオン型ロボが変形して人型に、そして新幹線!なんちゃってステルス爆撃機!ここまで揃えながら脈絡無くオリジナルのドリルマシーンの3つが追加合体で巨大ロボに!その上で必殺武器が巨大なピコピコハンマーなシュールさ!アンバランスな中で一生懸命に調和を目指したデザイナーの努力を各部の主張がぶち壊して不思議とワクワクします♪変形機構と完全合体変形に自由な可動によるポージング!プラやポリだけで関節を作ると耐久性に難があるので、ラチェット関節を仕込んで見ました♪ほぼフルスクラッチになってしまった自慢の逸品ですよー!」

アイは褒めろ誉めろとばかりに、期待したカメラ目線でニッコニコである。

ここまでは・・・

「はい!と言うわけで、アイちゃん力作の4点!こちらを視聴者プレゼントとさせていただきます。」

Σ(゚д゚lll) ガーンと効果音が聴こえてきそうな一瞬の表情からプロ根性で笑顔へ戻して、応募先を紹介するアイの目尻の涙を捉えたカメラマンは優秀だと思いました。

アイは持ち帰るつもりだったね(汗

ネットの書き込みも

「アイちゃんカワユソ(ぷゲラ」とか

「出来が良くて、アイちゃん要素抜きに欲しい(笑」とか

「ロボ愛に全力疾走www」とか

容赦なかったな。

 

 

そんな平和(笑)な日々の中で社長の頭髪を犠牲にアイは今日も元気にはっちゃけており、ミヤコさんの料理が海藻系に偏ってるのがチョッチ気にはなっている。

そうしたルビーとのたわいもない話の中で、ふと俺たちの父親について話しをしていた。

「そんなの処女受胎に決まっているじゃない!かわいいママに男なんて居るわけ無いわ!」

なかなかにヤヴァイ思考をしていらっしゃる。

「いやー、これはちょっと考えないと教育に悪いですかね? 百合にでも走られると将来が心配です。」

「ママ!お帰りなさーい♪」

帰ってたのか!バッチリ聞かれてるじゃ無いか!

「変な妄想に囚われてはいけないので、父親に一度会ってみましょうか。」

そう言うとアイは携帯を弄りはじめた。

父親・・・アイの純潔を奪った男・・・ここは包丁を準備しておくか?

ルビーとアイコンタクトを取ると、どうやら考えは同じらしい。

「・・・ヨシ!でたでたヒカル、久しぶり・・・今日はちょっとお願いがあってね!・・・子供達にあって欲しいの・・・ヨリを戻す?・・・ナイナイチガウヨー(男と付き合うとか、想像するだけで悪寒が走りますね)・・・子供達はいい子だから大丈夫だよ・・・それじゃ12月〇日ね!朝なら私も子供達も予定が空いてるから!・・・住所は・・・それじゃ絶対だよ!」

「これでヨシ!っと、では2人とも楽しみにしていて下さいね。」

「「分かったー、しっかり準備しとく(包丁を)」」

バッチリ記憶した父親の名前と訪問日時を俺はしっかり社長へチクるのだった。

 

〜fin〜




この後は何パターンもありそうなので、ここ迄とします。
果たしてカミキヒカルは生き残れるか!?
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