そして、南が休暇から戻ってきた。
「班長、お土産です。」
と、南は高杉に言った。
「私は友人と一緒に、高岡へ行ってきたんですよ。」
「ほう、高岡か。」
「はい。」
そこへ、高山と小海と松本と梶山がやって来た。
「へぇー、主任は列車に乗って高岡へ行ったんですか。」
「はい、新幹線と特急に乗り継いでいったんですから。」
そして、三輪は言った。
「どうやって行ったんですか。」
「ああ、行きは夜行に乗って、帰りは特急と新幹線に乗り継いで行ったんですから。」
「へぇー。」
「富山へ行くは、上越新幹線「あさひ」と特急「かがやき」で行くと3時間21分。」
「さすがだね、三輪は。」
「ええ。」
「ところで、鶴岡は言ったことあるのか。」
と、高山は言う。
「うん、一度は言ったことあるよ。」
「それ、本当か。」
「ああ。高岡から氷見線に乗って伏木へ行ったことあるんだよ。」
「ほう、伏木か。」
「うん、駅で降りてそこから国守館跡へ行って、そこから勝興寺へ行ってきたんですよ。」
「へぇー、勝興寺か。」
「うん。」
「ところで、高山は雨晴海岸へ行ったことあるのか。」
と、南は言った。
「主任は、行ったことあるんですか。」
「ああ、高岡を観光して次の日に氷見線に乗って伏木へ行ってきたよ、そこから雨晴海岸へ行ったんだよ、男岩と女岩が美しかったよ、そこから見える立山もよく見えましたよ。」
「高岡は、万葉の故郷でもあるんだよ。」
「へぇー、いいな私も行ってみたいわ。」
「小海さんも行ってみたいんですか。」
「ええ、もちろん。」
「やはり、高岡へ行くには列車で行かないとね。」
と、南は言った。
そして、翌日警視庁管内で男性の死体が発見された。
「警部、被害者は東京在住の深沢敏夫さん34歳です。」
「ほう、それで死因は。」
「はい、水割りの中に青酸カリが検出されました。」
「なるほど、つまり被害者は毒入りの水割りを飲んで毒殺されたというのか。」
「はい。」
「警部、周辺を聞き込みをしたんですが、怪しい人物は見ていないんだそうです。」
「そうか、やはり見ていないのか。」
「ええ。」
「でも、特徴が分かればいいんだがね。」
「よし、とにかく我々は目撃者探しだ。」
「わかりました。」
と、言って刑事たちは捜査に乗り出した。
「東京で起きた毒殺は、犯人がウイスキーに毒をとん乳させて殺害したんじゃないでしょうか。」
「ああ、警視庁ではその線で捜査はしているんだが、不審な人物は見つからなかったんだよ。」
「なるほどね。」
「つまり、犯人は男か女のどちらかになりますね。」
「おう、それも考えられるな鶴岡。」
「ええ。」
「毒殺か。」
「という事は、犯人は浮気か不倫による犯行ではないかな。」
「ああ、それも考えられるな。」
と、高杉は言った。
そして、事件は解決できるのだろうか。