「身元不明の死体か。」
と、岩泉は言う。
「でも、彼女は何処から乗って来たのですかね。」
「でも、始発は広島でしょ。」
「ああ、そうだ。」
「調べたところ、彼女は新神戸から乗って来た可能性が高いんじゃないのかな。」
「それも、考えられるな。」
高山は、早速時刻表で調べて見た。
東海道・山陽新幹線「のぞみ2号」
広島発6時25分
新神戸発7時39分
名古屋着8時46分
「被害者の女性の服のポケットには新幹線「のぞみ」と特急「ひだ」の特急券と乗車券がありました。」
「えっ、と言う事は彼女は新神戸から新幹線「のぞみ」に乗って名古屋へ行き、そこから特急「ひだ」に乗って高山へ行くんじゃないのかな。」
「それも、考えられるな。」
そこへ、梶山がやって来た。
「班長、新幹線「のぞみ2号」に乗っていた女性の死因は毒殺と思われます。」
「ほう、毒殺か。」
「はい、缶コーヒーの中に混入していたのは苛性ソーダと思われます。」
「苛性ソーダか。」
「犯人は怨恨か逆恨みによる犯行ですかね。」
「とにかく、我々はこの線で捜査する。後、被害者の女性の身元を調べて見てくれ。」
「わかりました。」
特捜班は、被害者の女性の身元と事件当日に怪しい人は見なかったか捜査をすることにした。
だが、駅構内に聞き込みをして見たが怪しい客は見なかった。
「ダメだ、聞き込みしてみたが怪しい客は見ていないって。」
「そうか。」
「それで、女性の身元の方は。」
と、高杉は梶山と南に言った。
「ええ、今調べているんですが。」
「警察庁を通じて、被害者の女性を調べています。」
「そうか。」
新幹線「のぞみ2号」で起きた女性の死体は身元が分からぬまま捜査は難航していた、被害者の女性の死因は苛性ソーダによる毒殺と判明された。
「でも、何で新神戸から名古屋までは新幹線に乗ったのかな。」
「のぞみは、全車指定席だよね。」
「うん。」
「新幹線で行った場合は「のぞみ」か「ひかり」に乗って名古屋へ行き、そこから特急「ひだ」に乗り換えて高山へ行くことが出来るんですよ。」
「そうなのか。」
「ええ。」
「特急「ひだ」か。」
「主任、乗ったことあるんですか。」
「ああ、高校の頃にね。」
「そうなんだ、その列車ってどこまで運転してるんですか。」
「特急「ひだ」は名古屋駅から下呂と高山と飛騨古川まで運転するディーゼル特急なの、特急「ひだ」の他にはね名鉄の特急「北アルプス」と言う列車があるの。」
「なるほど、飛騨へ行くには名古屋から特急に乗ればいいのか。」
と、高山は言った。
一方、歩夢たちは楽しく飛騨高山を観光していた。