山田リョウと左門くん   作:ssを読む程度の能力

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さぁどっちが勝つか見ものだ

予定がいっぱいあってしまい、かなりかなり遅くなってしまい申し訳ございません


左門くんはヘドバン

長々と攻防戦が続くも、地獄から脱獄した薔薇使いの堕天使、天使河原誘拐事件の共犯者バラキエルの体力もかなり落ちてきた。

野郎ども!これから反撃だ!というその時…天より響く第三者の声

 

???→ベルゼビュート「見つけたぞォ!!堕天使バラキエル!よくやったネビロス!左門!こいつの処罰は我々地獄で行う!」 

 

虹夏「空からまた声が!?」

 

皆が空を見上げる中、瞋恚の如く燃え盛る炎の火力を使用して空を飛ぶ青年がそこにいた。

 

このお方をなんと心得ようか、地獄の三大支配人が一人、暴虐の悪魔王ベルゼビュート様が登場した。

 

バラキエル「暴虐の王ごときが!」

 

 

 ベルゼビュートを撃ち落とすつもりなのだろうか、バラキエルは、薔薇リースを両腕に通し括り下げて「噴っ」と念を放つ。自動的に回転するリース。

腕を上げることで上空めがけて雷撃術が発射されるが…

 

ベルゼビュート「つまらん雷撃だ。」 蹴っ飛ばしっ

 

 

 

音が小さすぎて蝿の大群かと思ったわ。」蹴りっ  

 

サッカーボールのように軽く足蹴りであしらわれた。ボヨヨンっとバスケットボールのごとく、軽くバウンドして雷撃って蹴られたっけ。

 

効果音がなったけど細かいことは気にしない気にしない。

 

 

 バラキエル「(一蹴りで私の雷撃を!)!……そうこなくては。地獄界きっての三大権力者とに簡単に攻撃が当たると、復讐のために鍛え上げた雷撃も数々の技も無駄な自刻と儚く散る。」

 

空を見上げながら次の攻撃の構えを放とうとするもそれより早いがベルゼビュートの着陸にスピードがかかってきた。

ベルゼビュートの能力の源は嵐。主に爆風、砂塵を主流とした技を多く使う。そのまま、隕石のごとくデパートの屋上に急接近。

 

 

 

     ………ズゥゥゥゥシィン……ゴゴゴゴゴゴ…

 

 

その速さたった10秒。彼が着陸すると同時に、地響きが辺りを揺るがした。

 

虹夏「すごい地響き…あれ?街は何の変化もない。」

 

左門「これでも彼なりの手加減なんだよ。ね、三大悪魔さん。」

 

上空から彼を包むバリア結界がなければ、市街がボロボロに吹き飛ばされてもおかしくはなかったであろう。しかし、地震の揺れは確かに起きていたようだ。

 

 バラキエルを除く屋上にいた者は咄嗟に互いに屈んで身を固めた。

 

「………なにィ今の地震は…」

 

 

あぁ不覚‼震度が大きかったか時計台に縛り付けられていた喜多郁代が気絶から目を覚ましてしまったようだ。

屋上のタイルというタイルに亀裂が入っていた

 

 喜多郁代「……地響きぃ?…キャッ!また変な人が増えたわ!!……リョウ先輩!ひとりちゃん!後…カフェのクビロスさんに左門さん!」

 

 

左門「ヒーッヒーッ!クビロス認定されてる!改名しなよ!」

 

ネビロス「黙れ殺すぞ。」

 

 

地響きが止まったあとも、反動で地面が左右にゆらりゆらりと揺れている。

 

もう少しで夜も開けそうだ。

 

ぼっち「この人は…どなた…?ましゃか…!クビロスさんの仲間?」

 

グラシャラボラスも彼の爆風に耐えるのは精一杯だったようで、手足に引っ込めていた爪をむき出しに地面を引きずる。  

 

次から次へと人が出てくるから、ひとり達結束バンドにとっては何がなんだかよくわからない状況だった。

 

一歩ずつ進むたびに巻き上がる爆風。

王のオーラを放ちながら部下の方向へ向かってくるベルゼビュートへ、ネビロスとアガリアレプトは深々とお辞儀をして己の任務の遅延を謝罪した。

 

ネビロス「ベルゼビュート様!捕獲時間を手間取らせて申し訳ございませぬ!」

 

アガリアレプト「期限に遅れてしまい、申し訳ございません!処罰はどんな刑でも受けます!」

 

 

 

後藤ひとり「あの…こちらの方ってクビ山さんの上司ですか…?」

 

ネビロス「ご察しの通り。このお方は地獄の3大支配人の一人に当たる。……クビ山いうな。」

 

 ベルゼビュートが首を左右に鳴らし、リズミカルにこちらへと歩み寄り、ネビロスの鳩尾に八卦状態の右手を押し当てふ。

 

ベルゼビュート「あ?ネビロスよぉ、三百年前のババア率いるゾロアスター教と天界交えた大戦争祭りの時より弱くなってんじゃねえか?あ?名前クビ山に改名すんぞクソ真面目がぁ!」

 

ネビロス「ひぇっ!クビ山だけはご勘弁!心血注いで地獄の謀反者を倒せるまでに強くなります!」

 

ベルゼビュート「いい。元から期待していないからな。で、地獄戦士でも1位2位を争う彼奴等は何をしてるか…」ヒョイッ

 

ふと、視線をネビロスの背後に映す。そこには横倒れになる公爵ボティス、そして弓を拾いに駆け出すバルバトスの姿が。

 

地獄では一位二位を争う武闘派悪魔の不甲斐なき残状が、彼の逆鱗に触れた。

 

腹の中に溜まる血の溶岩が、マグマのごとくアブクを立てて沸騰し始めた。、血管諸共心臓がブチブチともぎ取られそうな千切れそうな怒りが湧き上がってくる。

 

ベルゼビュート「ゴルァァァァ!クソ天使討伐に何時間かけてるんだバカ悪魔ども!  

地獄特訓の時間を10時間から20時間に増やぁぁす!…でそこの小娘どもはなんだ、新しい人間の知り合いかぁ?ネビロス!なぜぶっ殺さない?」

 

ベルゼビュートは、結束バンド面々にひゅっと一睨みを利かせる

 

虹夏「あ、こんばんは…もうおはようございますかな…?」

 

ベルゼビュートの目には矢を握っている山田リョウ。

 

ベルゼビュート「なんでこの小娘がバカバトスの弓矢を握ってる?」

 

バルバトス「すいませぬベル様。この小娘がどうしても娘を助けたいと申しまして…」

 

山田「どうも。ベーシストの山田リョウと申します。」

 

 

     バキィッ

 

セリフが言い終わらないうちに、ベルゼビュートはバルバトスの頬に殴打をぶち当てた。

 

 

ベルゼビュート「あのよぉ、そこのベーシストよぉ…配下悪魔の道具勝手にいじられるのは困るんだわ。こうやって無力なカス部下を踏まないといけなくなるだろ?」グシャッ

 

バルバトス「…ふ…まない!でぐだざぁい!」

 

ベルゼビュート「あ?《ベルゼビュート様の足に踏まれて光栄です》というのが常識やろが!日本語検定受けてきやがれ殺すぞ!」グシャっグシャッ

血管が剥きっと膨れ上がるベルゼビュート

 

ぼっち「…あの…そこら辺にしてあげて…ひやぁ!」

 

虹夏「どうしたのぼっちちゃ…って嘘ぉ!降ろして!離せ!」

 

山田「う…高いところ…苦手…!やめれ…」

 

 

バラキエル「お喋りの時間は此処まで!こうなったら皆まとめてこのビルの屋上から振り落としてやろう!」

 

怒りの堕天使、無数の電熱線を背中から発生させた。電離流一本一本を蜘蛛の腕のように操り、一気に地上にいた人物めがけて伸ばしつかみ上げる。

 

バラキエル「エレクトリック・ウイングだ!私はこの雷流操作を強化することで地獄の三大支配者に復讐をするために脱獄した!皆突き落としてやる!そのまま死ねぃ!」

 

左門「揺らされてるがどうやって悪魔を呼ぶかだ…冷静に考えろ。…ベルゼビュート?余裕そうだね。僕は少し吐きそう…」

 

 

 

 

 

ベルゼビュート「…何だ、こんながてめえの奥の手かよ…バアルゼアブ・サターンカッシーニヒール。」

 

バレリーナのようにかかとを軸にくるくると回転ベルゼビュート。砂塵嵐が巻き起こり、大型の球体が彼を包み込む。

やがて彼の周りに円盤状の輪っかが発現した。

 

土星状態の攻撃が、彼にぶつかろうとする。某忍者漫画の風遁螺旋手裏剣を思ってくれたら大体合っている。

 

バラキエル「なぜ、なぜだぁ!…この私が!こんな技に!またしても!」

 

左門「どんな状況にも対応できる瞬速の大技。インスタント殺法…か…」コクコク

 

 

後藤「た…確かにイ…インスタント殺法ですね…」

 

左門と後藤の謎のアイコンタクト。

 

虹夏「インスタント殺法って何じゃい。」

 

山田「インスタント殺法くらい知っとこうや。虹夏」

 

虹夏はツッコミを入れるが山田に。

 

バラキエル「まだまだ!どけぃ!迅速!」

 

 

 

「ここから先は電気技を使わせない。」

 

 

 

 

バラキエルの首根っこを挟む双刀日本刀。驚きもせず刀の先をみる。刀を握るその人物、近所のコンビニまでが限界の長髪青年ルキフグスが立っていた。

 

バラキエル「チィ…あの時のアホ悪魔…わかった。人質を返そう。好きにしろ。」

 

とうとう年貢の納めどきではなかろうか。今度こそバラキエルは

 

 

ウィルオウィスプが手錠と形状を変え、バラキエルが逃げないように拘束、そのまま地獄へ行く予定だ。

 

そこらで転がっている悪魔たちにも声を掛けるベルゼ。

 

 

ベルゼビュート「…あまりにも遅いので残りのルシファーとアスタロトスが業を煮やしている。こんな雑魚アホ堕天使にどれだけ時間かけてんだヘボ悪魔ども。帰るぞ。」グシャッ

 

ネビロス「俺もアガリアレプトも療養のために一応地獄へ戻る。左門。ガープを使い彼女たちを家まで送るんだ。」

 

左門「分かったよ。良かったんじゃない?ボーカルが戻ってきて。」

 

ぼっち「…よかったぁ、無事で。」へなへな

 

グラシャラボラス【無事でよかった。】

 

山田「……心配したんだぞ…馬鹿野郎。罰として明日新作カレー奢ってくれ。」

 

 

喜多郁代「皆さん…申し訳ありません!私、操られていたとは言え皆さんに迷惑をかけました…!」

 

ぼっち「あ…あの!喜多ちゃんは悪くないです。悪いのはあの天使…」

 

 

ぞろぞろと地獄への門を通り地獄へ帰るメンバー。

 

虹夏「悪魔さん達!待ってください!」

 

引き留めたのはドラマーの虹夏だった。落ち着いているように聞こえるが、かなり怒気を孕んでいる

 

虹夏「バラキエルさん!聞きたいことがことがあるので一度聞きます。バラキエルさんは元々天使だったんですよね…!なんで私たちのボーカルを誘拐したんですか?」

 

 

バラキエル「…姿は違えど、彼女の歌唱力は数千年前にギリシャの教会での声に瓜二つなのだ。

貴様らみたいな戯れ烏合の衆のつるみに彼女の声帯を悪用するなぞ宝の持ち腐れ、彼女の喉が滅ぶ。」

 

 

虹夏「な…っ!なんだと!」

 

茶番と言われてカッといきり立ち、掴みかかろうとする虹夏を後藤ひとりが制止する

 

後藤「落ち着いてください虹夏ちゃん!羽の周りに稲光が…まだ帯電を貯めてるかもしれないんですよ!触ったら怪我を」

 

虹夏「放せ!こいつは私の仲間を!」

 

山田「落ち着きな。」デュクシッ

 

虹夏「ウゲッ!」

 

…山田が彼女のデコを弾いた。デュクシって脇をチョップする音やんけ。

 

山田「ぼっち…そのまま虹夏抑えてて」

 

後藤「…ひ…ひゃい!」

 

 

 山田がツカツカとバラキエルの元に近づき…

 

 

……………ポム。

 

 

彼の頭を持っていたベースで打ち付けた。

 

 

ネビロス達「!?!?!?」

 

喜多郁代を含む結束バンドメンバー「!?!?!?!⁉」

 

あっけにとられている皆さまを他所に手をパンパンと払い汚れを落とす山田リョウ。

 

山田リョウ「要は直接彼に触らなきゃいいんでしょ?私は暴力は好きではないし。バンドメンバーが他人に手足を出す暴力を振るったらとんでもない騒ぎになっちゃうよ」パンパン

 

アガリアレプト「ちょぉ…それ君の大切なベース!大切にしないと壊れ…」

 

 

山田「つべこべうるせぇ。堕天使だかなんだか知らんけどうちの大切なボーカルをそんなしょうもないことで誘拐するな。お前には精神的な絶望を見せてやる。」

 

山田は懐に手を突っ込み紙を目の前に一枚の髪を押し出した。

 

ぼっち「精神的な絶望…その紙って…」

 

後藤はその紙の正体がなんなのか分かるやいなや表情をぽんっと崩壊させてしまった。

 

 

山田「…藁人形の材料買ってきた、今日丑三つ時実行するんだ…」

 

 

ぼっち「うぉぶぇっ!それはわたしの…ブラックヒストリー…いつの間にリョウ先輩!…」

 

山田「面白かったからメモってみた!」

周りの者たちも皆苦悶を浮かべたままのたうち回り始める。

郁代「いやぁ!心臓が締め付けられるわぁぁぁぁ!」お腹を押さえ込む喜多。

 

ネビロス「ぐぅ…頭が痛い!」

 

ベルゼビュート「ガァァァ!何だこれはぁ!今すぐそのクソみてぇな呪詛を読み上げるのをやめろ!殺すぞクソベーシストがぁ!」悪魔三代将軍様は血走った目で足を地団駄させる

 

アガリアレプト「それ、やめて頂戴!頭が割れる!」

 

左門「うわぁ…こういうジメジメした感覚のソウルラップ!後藤さんはラッパーの才能があるようだ!」www

 

ルキフグス『いたたたた!ほ…ほんと…無理後頭葉が痛すぎる!』

 

虹夏『何でみんな頭抱えて…私まで頭痛くなってきたよぉ!』

 

このライムは後藤ひとりが新曲の一つとして山田に見せようとして辞めた中学時代のポエム。

 

このポエムでバラを覆っていた雷が徐々に弱まり、ただのバラとなってしまった。

 

バラキエル「私のバラが!そこの小娘、あの時私を聴き惚れさせた歌を歌え!今すぐお前の歌唱力が必要だ!」

 

洗脳が解けた喜多に再び堕天使の命令が下されたが…。

 

喜多『勿論…オコトワリシマス!』べーっだ!

 

あぁやはり

 

ネビロス達と別れ、グラシャラボラスの背中に乗った一同は喜多家の近くへと辿り着いた。朝日が昇り鳥の鳴き声が冴え渡っている。

 

喜多郁代「やっと…家に帰ってこれたけど…お母さんとてつもなく怒ってるわよね…」

 

虹夏「私達も一緒に叱られるから…」

 

郁代「どうしましょ…結束バンドを辞めさせられる羽目になってしまったら…」ガタガタブルブル

 

虹夏『そこもなんとかするから!ね、リョウ』

 

山田「うわ、私そろそろ合気道教室の時間だ…ここらでバイなら…」ヌキアシサシアシクサイアシ

 

その場からそろ〜りとしらばっくれようとする山田、しかし逃げられない!服の首根っこをムンズと捕まえる虹夏。

 

虹夏「習ってねぇやろが合気道!1人だけ抜け駆けしない!バンドメンバー全員で謝るの!」

 

喜多郁代「誘拐されてから日にちは…2日も経ってるわ!ヒィッ!非行少女になってしまったと思われちゃうかもしれない!うちのお母さん滅茶苦茶厳しいから…どうしよう!許してもらえないかもしれない…!」

 

山田「よっしゃ!非行の極み!それでこそロック!じゃなかった!そしたら郁代に貢いでもらえへん!大変だ!」

 

 

虹夏「なんとかできるって!わたしたちがついてるって…でも許してもらえなかったら…お…お姉ちゃんについてきてもらいたい…」ウルウルオメメ

 

万事休すか、このままでは結束バンド解散の危機と思いきや

 

 

後藤ひとり『さ…さっ左門さん…時間を戻せるアガレスさんを使って誘拐される前の喜多ちゃんに窓を閉めるよう頼みに行きましょう。それで過去を変えるんですよ。』

 

ここでやはり悪魔の力を使うか後藤ひとり。

 

左門『へえぇ…後藤さんよく覚えてるね。アガレスは時間を戻すというより時空間を移動できるが正解かな』

 

山田『ぼっち、それはいい考えだ。頼むよ召介くん。』

 

左門『うわ、僕そろそろスワヒリ語教室の時間だ…ここらでアディオス…』ヌキアシサシアシウマノアシ

 

その場から逃げようとする左門も虹夏に捕まってしまった

 

 

虹夏『山田と同じ方法で逃げない!待ちなさい!』

 

頭を押さえた左門はしぶしぶ地べたに魔方陣を記入。

 

左門『カモン!アガレス』指パッチン

 

出てきたアガレスに理由を話し嘆願する結束バンドの皆さん。

 

アガレス『ほうほう、そういうことなら任せてください。始めますかねぇ…よいしょ…』

 

腰を起こした老体悪魔ことアガレスはトントンと地面へ杖を突く、眩いオーブ光に包まれてその場から消えた結束バンドと左門

 

左門「」

 

喜多郁代『あ!あの時みたいに窓が空いてる!閉めてくるわ!』

 

 

攫われる前の喜多郁代【後藤さんが教えてくれた弾き方…こんな感じかしら…】ディ〜ン 

 

喜多【お母さんただいま!】ガチャ

 

虹ぼ山「少しお邪魔します!」ドタドタドタドタ

 

喜多を筆頭に他の結束バンド仲間も次々と駆け上がるように訪問。二階にいるはずの娘の声が聞こえたと思った幾代の母親が扉のすき間から顔をのぞかせた

 

喜多久留代『あら、いま一瞬、幾代の姿が見えたような 』ガチャリ

 

喜多を筆頭に他の結束バンド仲間も次々と駆け上がるように訪問。

喜二階にいるはずの娘の声が聞こえたと思った幾代の母親が扉のすき間から顔をのぞかせるが…

 

左門「気の所為ですよ。お宅の娘さんはちゃんと二階にいます。少しお疲れのようですね?」

 

喜多郁代「あなた、だ…zzzzz.」

 

幾代の母、久留米を即眠らせる

 

 

左門「ありがとう、ブーシュヤンスタ。」

 

ブーシュヤンスタ「時間稼ぐでヤンス!さっさと窓を閉めさせるでヤンス!」

 

誘拐される設定の二日前の喜多郁代「ギターの弦の弾き方…こんな感じかしら…[ドンドンドンドンドドドンドトンスケベ丼!…ディ〜ン] んゥうう〜っ!いい弦を引けるようになったわ!メインであるひとりちゃんのギター、それを支える先輩達のフォロー…私もメンバーの足を引っ張らないようにバンド練習頑張らなくちゃ!」

 

虹夏「う…なんてメンバー思いなの!」ジワリ

 

虹夏は目にくるものがあったそうだ

 

郁代「えへへ、私も一生懸命なのです……って感動してる場合じゃないわ!」

 

 

前野郁代「さて、そろそろ換気をしなきゃ。窓を開けようかしら」

 誘拐されるまであと五分

 

 

郁代「ちょっと待って!」

 

、この日誘拐される設定の喜多郁代が後ろを振り向くとなんともう一人の喜多郁代がいるではありませんか!

 

 

この日誘拐される郁代「ええ!?もう一人の私!? ドッペルゲンガー!?」

目の前に出現した彼女に慌てふためく

 

郁代「え…私は…そう!2日後の私なの!今日は窓を開けないほうがいいわ!窓から蜘蛛のごとく這いずり回る変質者に侵入されてさらわれるわ!後藤さんや先輩たちに会えなくなる設定になってるのよ!早く閉めて!」

 

 

攫われる設定の郁代「ええ…!なんだかよくわからないけどわかったわ!」ガラガラピシャン

 

 

駄々っ子のごとく手足を振り回しながら事の顛末を早口でまくし立てる喜多郁代にもう一人の喜多郁代は渋々と窓を閉める。

 

左門「よし、後は例のポエムを窓に貼り付ける仕事を【サルガタナス】に頼んでおこう…」

遅れて2階へ上がってきた左門。

        ボボン

 

 

 

 

サルガタナス「はい!左門様!」

 

 

左門「僕は女性の部屋に入ることはできない。サル。ピッキングは得意だよね?お願いできるかな?」後藤ひとりの書いた歌詞をサルガタナスへ渡した左門。

 

サルガタナス「わかりましたぁよ。やっておきますね。」スッ

 

郁代「もう時間がないの!急いで!」

 

長針が12,長針が6時を刺し時計の音がなった。彼女が攫われた時刻がとうとうやってきた。

 

 

郁代「皆さん!伏せて!」

 

結束バンドメンバ「「「「ヒエッ!」」」

 

思わずかがみ込む四人。しかし何も起こらない

屈み込んでからどれくらい経ったのか、恐る恐る郁代が時計を見ると十分を指していた。

 

虹夏「私達結構うずくまっていたんだねぇ…」

 

郁代「それよか…私は大丈夫なのかしら…」ガチャ

 

ひとりがそっとドアを開けると、部屋の中は荒らされた痕跡もなく当の攫われる設定だった郁代

が、ベットの上に膝を抱えて丸まっていた。

 

 

結束バンド「「「…よっしゃぁぁ!」」」

 

山田「一時はどーなるかと思った…」

 

ひとり「やりましたね…左門さん!」

 

 

左門「人助けすると肩が凝るわ…後でベヒモスに飯作らせよ…甘味モリモリフルコースがいいな。」

 

 

虹夏「帰ろう!皆!左門くん!アガレスさんに頼んで帰るよ!」

 

喜多郁代「危機は免れたわ!ありがとう!バンド練習頑張ってね!私は未来からでも応援してるわよ!じゃあね!」

誘拐を回避した喜多郁代は感謝をする喜多を引き留める

 

攫われる設定だった郁代「待って!もう一人の私!まだいっぱい貴方に言いたいことが……!?うっ!」

 

喜多郁代「また今度ね!!」シュイィィィンィィ

 

眩い光が喜多郁代達の体を覆い目を開けると廊下がただそこにあるだけであった。

 

1回の渡り廊下で喜多久留米はむくりと起き上がり目をこすり辺りを見渡した。

 

喜多久留米「あれ?私は夢でも見ていたのかしら?」

 

元の時刻へ何とか戻ったメンバー。

 

郁代「左門さん。お母さんの件はどうしたんです?」

 

 

左門「ブーシュヤンスタの能力眠らせてサルガタナスに【彼女はさらわれていない、ただの夢だった】って記憶を書き換えてもらった。」

 

 

郁代「じゃあ普通に家に入れるんですね!よかった…みなさん。ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした…これからも私をよろしくお願いします。」

 

 

 

虹夏「うん。なにはともあれ喜多ちゃんが戻ってきて嬉しかったよ。あ〜くたびれた…帰ろ。」 

 

各々家路へ急ぐ結束バンドの面々。山田もベースを引っさげて足を一歩上げる…

 

後藤「さん…リョウさん。」裾をクイッと引っ張られた。

 

山田「ん?どうしたぼっち…ぼっちまた何か考えてるね。」ニヤ

 

ぼっち「…!わかっちゃいました?こんな時になんですけどさっきのやりとりの最中で新曲を思いついてしまいまして…」

 

耳打ちをするぼっちからの提案に山田はニヤリと口角を上げる

 

山田「んで、その歌詞の名前は?」

 

 

 

 

某日午後、ライブハウスSTARRYは今日もバンド関連者やバンドを見に来た観客でで大賑わいだ。

 

 

虹夏「STARRYへお越しの皆さん、聴いて下さい!喜多ちゃんが無事に保護されました!」

 

ファン達「YEAaaaaaaaaa!!!!!!!!」

 

喜多郁代「みなさん!ご心配をかけて申し訳ございません!私はもうどこにも姿を消しません!これからも結束バンドの一員として頑張ります!」

 

 

 

ドンドンドンドントントントントンドントンドントンシャァン

 

 

 

 

 

ファン達「YEAaaaaaaaaa!!!!!!!!」

 

 

虹夏「そんな祝いも兼ねて今日はみんな盛り上がっていきましょう!」くるくるとドラムスティックを回転させる下北沢のローブシンこと伊地知虹夏。

 

 

ぼっち「ひ…人混み怖い…」段ボールなしでもギターを弾けるようになったギターヒーローぼっち。

 

 

 

山田「フ…お前らついてこれてるか…」いつもどおりしてやったり顔のベーシスト山田。

 

郁代「どんどん声張り上げていくわよー!!」誘拐された後とは思えないほどダメージゼロ。元気一杯の声量を上げるボーカル喜多郁代。

 

        

 

ドンドンドンドントントントントンドントンドントンシャァン

 

 

 

虹夏「まずはこの無事を祝う日のためにぼっちちゃんの作った新曲!【ドッペルゲンガー】」

 

 

観客ファン「YEAaaaaaaaaa!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

ライブハウス観客席では、喜多郁代の無事戻ってきたことについて三人の成人女性が嬉しそうに話し合っていた。

 

PA「喜多郁代さんが戻ってきて良かったですねぇ。」

 

PAの横では三つ編みおさげのどう見てもだらしない格好をした女性、廣井きくりが両手に何パックものオニコロ酒を滝のように飲み倒していた。

 

きくり「ほんとヒヤヒヤしてお酒も飲めなかったよ〜」ダバダバダバダバ

 

星夏「だからって体の穴という穴におにころをいれるんじゃ…ない!」

 

 ゴチン!

 

 

きくり「先輩がぶったー!」

 

賑やかなライブハウスSTARRYの外には、腕を組んだネビロス。左門がバンドを見に行こうと煽りを入れる。

 

左門「どうしたの?バンド聴きに行こうよ。」

 

ネビロス「左門。俺は気になることがあってな…お前だけでも行け。」

 

 

左門「天使河原さんたちも来るのになぁ…」

 

 

ネビロス「ちっ!あの女まで呼んだのか。後で降りる!」

 

 

左門「はいはいっと。」スタスタとSTARRYへ下る左門をちらりと見送ったネビロスは再び腕を組んだ。

 

 

 

ネビロス「バラキエルが牢獄を破壊して脱獄したあの日、使い魔のデスバウンドから他にも囚人悪魔が何体か逃げ出したという報告があった。つまり、指名手配級の危険な悪魔がまだまだこの街に潜伏しているのではないだろうな…」渋い顔をするネビロス。

 

もしかしたらまた悪魔が彼女たちや彼女の身内に襲いかかるのかもしれない。というネビロスの心配をよそにバンドは互いの担当楽器の操作に全身全霊魂を打ち込めてライブを盛り上げていくのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回。「左門くんは一直線に進まない」

超巡先輩も出るかも
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