山田リョウと左門くん   作:ssを読む程度の能力

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虹夏「ひとりくんは自分のペースで頑張ればいいんだよ………♡」


ひとり「ヴゥっ………!」

アーティスト写真について全然知識ゼロの作者。なんで何も知らないのに書いたんじゃという後悔




左門くんは黒と白を混ぜっ返したサンタクロース

今日も下北沢は良い天候である。

 

 

      バンッ

 

 

ライブ売上とファン増加、幅広い年齢層に己ら「結束バンド」を知ってもらうためについてのミーティングを開始させるべく、円卓に座った伊地知虹夏はテーブルを叩きつけて本日の活動について活動宣言を報告した。

 

虹夏「今日皆さんに揃ってもらったのは他でもありません!もう一度アーティスト写真を取ることになりました!」

 

 後藤ひとりに至っては身体全体を硬直させて床をローラーのようにゴロゴロと回転させながらのたうちまわりはじめた。

 

ひとり「ま…ま…また写真ン゙ン゙ン゙ン゙ン゙!?こんな家族としか写真を取ったことのない底辺下北沢のつちのこなんかであるこの私がAAAA ….......わぁいヒガンバナ畑が見えるぅ。」ゴロンゴロンゴロンゴロン

 

虹夏「ちょ!ひ…ひとりちゃん!?」

 

山田「掃除用のローラー代わりに役に立つな…人間ぼっちローラー…」

 

虹夏「おだまらっしゃい!ひとりちゃん!ストップストップ!」

 

ひとり 「友達と一緒に写真を取った思い出といえば、この世に生を受けてこの方16年…入学式と卒業式…家族以外と撮影した写真はそれだけ…でも…以前のアーティスト写真を焼き増しをして家宝として我が家の神棚で飾らせてもらっています。アーメン」

 

 

床ごろごろが終わったかとも思えば、修道女のごとく立位礼拝を繰り返し行いながら涙する後藤ひとり。

 

 

後藤「家族以外の人との写真経験はまだまだ少ないレベルですけども…写真慣れはしておかないといけないですね。ち…ち…ちく…ちなみにどこで撮影をする予定ですか?」 

 

後藤一人の質問に虹夏はバックからファイルに挟まれたA4の印刷用紙を提出した。

 

虹夏「あのね、場所についてはいい場所をつい最近見つけたんだけど…この隣町外れの森の中にある白いレプリカ空き家なんてどうかな。持ち主さんに聴いてみたけど現場を荒らしたり悪用しないのならOKだって。」スッ

 

郁代「レプリカハウスですか!楽しみですね!」ムッハー!

幾代は全身から覇気を放っている

 

リョウ「えぇ、遠いやんけ。めちゃくちゃ遠いやんけ。そこら辺の山道にしようぜ。こんなときに左門くんがいたらなぁ…」

 

さっそくぶうを垂れる山田リョウ。

 

虹夏「愚痴愚痴言わない!今日の晩ごはん、リョウは梅干しにするよ!」

 

 

リョウ「それも嫌。行こう。」

 

居候の山田は今晩のご飯の危機という言葉に立ち上がって出かける用意をし始めた。

 

 

星夏「今日も平和だなぁ…」

 

 

以前公園で撮影をしたときとは違うイメージで撮影目的地に移動をするために、ライブハウスStarryから外出をする四名。

 

左門「やぁ。」

 

偶然とは思えない偶然、待ち伏せをしていたのかたまたま通りかかったのかこの状況をたとえるなら、13日の登校日に101匹の黒猫に横切られる位最悪と例えてもよい

 

階段状にいたのは左門召介だった。

 

ひとり「ヒィッ!おぉおお…悪魔使いノ…」

 

男慣れをあまりしていない後藤ひとりは電信柱の影に回り込み、威嚇をしながら左門を睨みつける。

 

 

山田リョウが代表をして召喚術者に質問をかける

 

 

山田リョウ「なんでいるの左門くん。」しれっ

 

 

左門「九頭竜くんと待ち合わせだよ。百貨店で開催している【多国籍のパンケーキ展覧会の試食コーナー】で試食しまくって売上に貢献しようと思って。」ドヤァ

 

虹夏(いつも何してるんだこいつ等…………)

 

ドヤ顔をする左門に、虹夏は心のなかで突っ込んだ

 

リョウ「私も連れて行け。楽しそう。」ジュルル

 

そんな女子力高めのイベントに目を輝かせ参加しようとする山田の頭に頭突きをかける虹夏。

 

虹夏「こーら!今はそれどころじゃないでしょ!逃げない!今日はアーティスト写真を取りに行くの!」

 

山田リョウ「多国籍パンケーキ…お土産はタッパーで」

 

やっぱり食い物のイベントには参加をしたい山田。ごっそりタッパーを懐から取り出す

 

左門「話に聞いたけど、アーティスト写真?四人ともホームページとかポスターとか週刊誌とか、社会人や学生が否応が無しに目にする媒体に意地でも掲載されまくりたいという欲の塊だね。でもそういうアピールはいいんじゃないかな。」

 

郁代「そんなのではありません!」

 

 

山田リョウ「左門くん。ちょっと時間ある?ここの廃スタジオに行きたいけどめっさ遠いから、悪魔を使って遠出したい。悪魔貸して。ぼっちが払ってくれるから。」

 

後藤ひとり「また奢らされるんですか。」

 

左門「僕は直接はいけないけど悪魔レンタルはしておいてあげるよ。僕は女の子から金を巻き上げるまでなんてことはしないよ。ただでいいよ。アーティスト写真ね。そこらのアイドルみたいな華やかかつ友情丸出しのブリブリしたショットではなく、ダークかつ静かなムーブが多いよね。アーティストの写真。」

 

左門は話しながら懐から出した蝋石で、地表にスイスイと魔法陣を書き始めた

 

左門「…写真撮影には静かなバックが必要だと思うけどもし外でとる場合、たまたま入った一般人の写りとかはどうしようか。服装はもっと勇ましい物がいいよね。モノクロ?アナログ?落葉や突風、太陽光のずれのせいで起きる景色の変化は止められない。というわけでガープだけではなく時を止めるアガレスも呼んでおくね。」パッチン

 

左門が軽快に指を鳴らす。

とともに左門の背負っていた鞄と、煉瓦の壁から2体の悪魔が浮き上がってきた。

 

ガープ「よっすどうもお嬢様方。本日はどちらまで?」

 

アガレス「ネビロス様!?ワシももう年か…時をワープさせすぎてぼけてしもうた…今は明治何年だったかいのう…民撰議院設立建白書が提出された年だったかいのう… 」

 

 

 

左門「ワープのし過ぎで時ボケしちゃったかな?」

 

今回呼び出された2体の悪魔について解説をしておく

 

 

    Devilreport6【ガープ】いかにも悪魔らしい筋骨隆々の悪魔。目的地へのテレポートが得意技だ。

 

 Devilreport7【アガレス】            ワニ顔の執事のような姿の悪魔。地獄の六柱と呼ばれる大物悪魔の一体、ルキフグスの配下でありながら地獄の大公爵という階級をもつ。過去や未来を自由自在に飛び渡ることの可能な悪魔である。 

アガレスの能力を利用した、お偉いさんのルキフグスという悪魔は様々な世代の武器を己の懐へ保管、好きなときに召喚することが可能なのだ。

 

左門「二人共?今日は彼女の言う事を聞くんだよ?」

 

虹夏「あ…わたしにも見えた…悪魔だ…アガレス可愛いかも。」

 

後藤ひとり「ほぇ…悪魔…生贄は?私の肉ですか?食べたら死にます!腹下します!」ブルブル

 

郁代「悪魔だわ!インスタに乗せましょう!」パシャパシャ

それぞれが

 

リョウ「ガープ。アガレス。今回はよろしく。」握手

 

後藤ひとり「いっいいいいいいいつの間に悪魔と仲良くなったんでせうか…!?」

 

左門「彼女はすごいよ。僕ですら悪魔の名前を覚えるのに2年と一ヶ月程かかったのに、初対面でぱっぱっと僕の使い魔や六柱、三代柱の名前を全部暗記網羅してしまったんだ。」

 

虹夏「記憶力時々すごくなるんだよ、この子は。点数赤点なのに」

 

 

リョウ「ガープはどこでもドア的存在。アーティスト写真が撮影できそうなこの廃家へワープして。」

 

 

ガープ「かしこまりました。皆様、俺の前まで集まってきてください!集合しましたね!では、参りませう!」ビュン

 

左門「いってらっしゃーい」ニヤリ

 

一人になった左門はニヤリと不敵な笑みを放つ。

 

九頭竜「お〜い、左門?何笑ってんだ?」

 

左門「さぁね?」

 

 

 

 

ガープ「つきました。ここが写真映えの良いレプリカハウスでございます。皆様」

 

郁代「いいところですね!早速SNSにあげちゃいます」キターン

 

アガレス「皆様、写真の丁度よい撮影位置場は決まりましたかな?」

 

虹夏「この中庭とかいいと思うよ!うんうん。」

 

アガレス『でしたら、私が時を止めますのでポーズを取ってみてくだされ。』

 

ひとり「ひっ!写真…頑張らねば…頑張ります!」

 

 

郁代「みんな、もっとぼっちちゃんを中心に寄ってください!笑って笑って!ぼっちちゃん!ギターは持った?ニヤけたおっさんみたいな顔しないで!」

  

ひとり「お…おっさん…ボッチだけど女子高生なのに!女子高生なのにぃ!」

 

後藤ひとりはよほどショックなのか

 

山田「あ、腹減った」ぐぅ

 

 

虹夏「うっせ!自撮りシャッター用意します!はいチーズ!」  

 

       パシャリコ

 

 

一回目の写真撮影が終了して撮影記録を見る結束バンドの皆。

 

虹夏「喜多ちゃんは相変わらずかわいいねぇ。ていうか後ろに…」 

 

ガープが後ろでニヒルな男のポーズを構えていた

 

リョウ「お、ガープさんナイスガイポーズ。」

 

虹夏「ガープさんが入ってしまったかぁ。ま、せっかくここまでワープをして連れて来てもらったんだもんね。これはおまけとしていれておきましょうか。  それよりも問題は…ひとりちゃん!またシャッター音とともに爆発四散しちゃって肉塊がバラけてる!」

 

アガレス「私が時を戻して彼女をにもどしてあげましょう。」バコっとな

 

 

 

ネビロス直属の公爵アガレスは肉塊になってしまった後藤一人めがけて口から光線を吐き出した

 

 

ひとり「!ぃひは!すでコノチツのわざたきもしがしたわ…あれ?爆発する前の私に戻った…」(※私が下北沢のツチノコです…)

 

 

郁代「ほらほら!もう一回撮りましょう!」

 

それから後も山田リョウが中指を立てるポーズをとったり後藤ひとりが霧散化したり、虹夏がくしゃみをしてしまったりリョウが鼻提灯芸をかましたり、毛虫が喜多郁代の頭に乗っかったりと(大体山田がおどけたせいでもある)まともに写真を取ることもできず気がつけば当たりは薄暗くなり始めていた

 

 

 

虹夏「うわ…もう五時。スマホのバッテリーが…え!15%!?」

 

ガープ「これで決めるんですね?いいんですね?いつ決めるの?今でしょ!」

 

 

後藤ひとり「はい!」ボロボロ

 

郁代「ひとりちゃん、ボロボロじゃない!もう、無茶しないで!」

 

ひとり「私がちゃんと…ちゃんと写真で相応しいアーティストポーズを撮らないと…!虹夏ちゃんが安心して…バンド活動を成功させられないんです!次の活動までスケジュールを練ることができないんです!」

 

虹夏「ひとりちゃん…………」

 

リョウ「腹減った」ぐぅ

 

 

ひとり「お願いしますガープさん!」

 

   

        カシャリ

 

 

ひとり「こ、この写真は…」

 

アガレスとガープもカメラを覗き込む。

 

アガレス「ほほう、これで満足ですかな?」

 

 

ガープ「いいではありませんか。みんなやりきった顔をしてますじゃないですか!さて、左門さんが呼んでますぜ!帰りますぜ!あっしに捕まってください!」ブン

 

 

町中

 

左門「よし、そろそろ合図をして…しなくてもいいか。そろそろ帰ってくると思っていたよ。ガープ。」

 

査問の指パッチンをする前にガープは帰ってきたのだ。

 

 

ガープ「お嬢さん方!つきましたぜ!」

 

左門「それは良かったじゃないか。ところで…なんで後藤さん達はそんなに腹筋バキバキなんだい?」

 

後藤ひとり「写真撮影にかなりスタミナを使ったからです…」

 

左門「はぁ、よほど傑作物ができたみたいだね。僕にも見せてくれるかな?」

 

 

リョウ「パンケーキを報酬に…」

 

ベルギー原産とオランダ原産のパンケーキを山田に渡して虹夏から自撮り型スマホを受け取り写真を見る左門召介

 

 

 

左門「うわあ。……………結束バンドのみんなはどこかにカチコミにでも行くつもりなのかな?」

 

 

彼が見た写真は、レプリカハウスの庭を前にビールの空き箱や段ボールを並べ座り込んでいるあしたのジョーのごとく燃え尽きた結束バンドの姿だった。

 

 

 

因みにこの写真をカバーに発売したCDは主にボクサーを目指している主婦を中心にバカ売れしたらしい

 




次回…

喜多郁代を弄ぶため、みんなの人気者シェイプシフタを呼び出したカス虫
しかし、変身悪魔はよりにもよって思いも寄らない人物のもとに…

ぼざろ1巻ゲットしました…原作を知らずに小説なんて書くもんじゃないね。

※後藤ひとりのセリフを逆から記入してみました
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