俺の名前はアウレオルス、人を救いたくても救えない男だ。
そう言いながら上条当麻は悩んでいた、だって、自分はアウレオルスだから。
「なあなあ、吹寄たん、俺と遊び〜ましょう」
「いやよ、帰りなさい」
あーあ、全く、あいつあんなこと言ってもダメなのにな、青髪ピアスは連戦連敗中だった。
青髪ピアスが大泣きするまであともう少しだ。
「悪いな、俺もう帰る」
上条当麻は諦めてその場を去ろうとした、青髪ピアスは泣きじゃくりながら、どこかへと去っていった。
「嘘やん!こんな世界!」
こうして、上条当麻は普通に下校していると、一人の男を見かけた、アウレオルスだった。
この緑髪の男は教会の人間らしいが、なぜここに来たのだろうか、わからなかった、しかし、色々な人間に話しかけて、ありがたいお話をしているらしい。
おや、青髪ピアスが土御門元春に連れられて、お話を聞いていた。
「必然、問題ない、もう一度告ってみよう」
「ありがとうございます、ありがとうございます、もう一度頑張ってみます」
青髪ピアスは喜びながら、また、どこかへと消えていくのだった。
アウレオルスが青髪ピアスが去る姿を微笑みながら見ていたが、ふと気になった上条当麻はアウレオルスに話しかけてみた。
「なあ、お前、青髪ピアスの親なのか?そうじゃないならやめておけ、あいつのためにならない」
「失敬、少年の心が折れていたようなので、助けておいたまでだ、これにて失礼する」
「すまん、もう少し話を聞かせてくれないか、俺の友達なんだ」
アウレオルスは悩んでいたが、諦めたように、ついて来るように言った、上条当麻はそれに従ってついて行った。
ついて行った先には青髪ピアスの大切な本があった、それを渡すとこう言った。
「失敬、彼はこのようなものを読んでいて、ここまで来たのだ、私の意思ではない」
上条当麻は『彼女作り有り百通り』と書かれた本を見て、青髪ピアスの心境を思い悩んだ、可哀想なことを言うと、青髪ピアスには彼女がいなかった、友達が困っているんだな、どうすればいいんだと悩むのだった、しかし、俺はアウレオルスだ、どうしようもない。
後日、青髪ピアスが絶望し、横で土御門元春が無言で介抱していた。
アウレオルスはそれを見て、もはや、心が折れたようなら、諦めるように告げるべきだと判断した。
これでいいと思いながら、諦めるべきだと告げたところ、青髪ピアスが絶望のあまり、どこかへと去って行った。
果たしてこれでいいのか、多少思うところがあったが、それを見て怒るのは上条当麻だった。
「なんで諦めさせたんだよ」
「少年よ、あれ以上やらせればストーカーだ、諦めるほかない」
「わかった、そいつでいい、俺は青髪ピアスのことが心配だっただけだ」
その時考えた男がいた、アウレオルスの方だ、この少年は、今、助けようとしているのか、あの青髪ピアスを、たしか、この少年にはアウレオルスだと思い込ませたはずだ、なぜだ、なぜアウレオルスだと思い込みながら、まだ動けるのだ、そうか、これが上条当麻か。
アウレオルスはその場で笑うのだった。
「失敬、少年よ、私の負けだ、今術を解く」
「どういうことだ?」
プスリッ!男に鍼で刺された時、上条当麻は思い出した、自分は上条当麻であって、アウレオルスではない!
「少年よ、君が上条当麻だ」
「すまん、力を貸してくれ、青髪ピアスの位置が分からない、一緒に探してくれ」
「必然、協力しよう」
私はアウレオルス、負けたのか。
だが、次の瞬間の世界は黄金よりも輝いた世界が目に映っていた。
また、間違えたようだ、アウレオルスもまた勝者だったのだ、今回だけは二人が協力して青髪ピアスを助けるのだった、二人は青髪ピアスを見つけ、少年がビルから飛び降りようとしたその瞬間を無事に救出するのだった。
アウレオルスは遅すぎた救済を噛み締めるのだった。
なお、男が言えなかったことは、上条当麻が生きている以上は、青髪ピアスに女の子は来ないということだった、つまり、青髪ピアスは永久に上条当麻に女を取られ続けるのが社会だった、だが、友人がいるからいいだろう、もっとも何も言えないがな。
そして、上条当麻のことをまたしても追いかける女の子がいた。
「待ちなさい、あんた、私を邪険にしておいて、その言い草はないんじゃない、私を放置しないでよ、上条当麻!」
「悪い、今はそれどころじゃないんだ、さようなら、御坂美琴!」
全ては上条当麻の術が解け、アウレオルスが覚悟を決めた世界の話だ、これがアウレオルスが最強の世界線だ、そして、本編とはまた違うアウレオルスの物語。
アウレオルスは最強だ!