ブルーアーカイブ ~青い空と黒い鳥~   作:謙虚なハペロット

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(みんなルビコン3に帰省してるだろうから少しくらい遅れても、バレへんか…)と思ってたので初投稿です。


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Day.2-3c 運び屋と砂漠と

〈はぁいこちら整備部ー。〉

〈て、なぁんだカザナさんじゃないっすかぁ〉

〈……ふむ。頼み事っすか〉

〈了解了解。それじゃあ準備しとくっすよー〉

 

 


 

 

 

〚ロックオン反応〛

「端から狙いは私なら話は早い!」

 

 先生達は怪我無く無事なのを疑似モニターで確認し、両腕のヒートハウザーとショットガンを投げ捨て

 

〚左腕 右腕 パージします〛

 

右腕にバトルライフル【ARAGANE mdl.2】と、改めてマシンガン【03−MOTORCOBRA】に持ち替え、背中のミサイルは畳んで発射口を下に向けてブースター代わりにし、あのオートマトンへ向き直り構える。

 

〚損傷軽微 全武装アクティブ〛

〚右腕 残弾100%〛

〚左腕 残弾50%〛

「さて…。イオリ、チナツ!行けるな!」

 

 こちらが戦闘体勢を取ると、あちらも爪の銃口のようなものを寸分違わず向けてきた。

 

「ったく!自分でこうしたクセに何なんなの!」

「はい! イオリ、やりますよ!」

 

「先生は残りのメンツ連れてアビドスに戻れ!」

「っ……」

「あれはゲヘナの、引いては私の問題だ!」

 

 改めて先生達に対するマーカーを全員青の味方にし直し、あのオートマトンに赤の敵性マーカーの印を付け、イオリとチナツには僚機の水色マーカーを付与する。

そして私を[01]。イオリを[M1]、チナツを[M2]としてセット。

 

イオリとチナツが位置に付いたところで再びリコンを打ち上げ、スキャニングの精度を良くする。

そして挨拶代わりにバトライを連射。すかさずゲルニカ・ゲドと呼称されたオートマトンは跳躍して回避。うおっ、かなり跳ぶじゃないか。しかも姿勢制御用なのかアポジモーターみたいのを吹かしてカクッ、カクッと跳ぶから狙い難い。外して無駄弾にならないよう小刻みに撃つようにし、イオリの一発に期待する。

そこに、足場に着地しようとしてるところへバトライを撃ち込み体勢を崩させる。懐に飛び込んで接射すりゃ一溜りも――

 

 

「ぬぁっ!?」

 

 ……ゲルニカ・ゲドの三つ爪が変形したように見えた瞬間、いくつもの細い光の線が放たれた。

 

「ぉああっちぃ!!?」

今のってレーザー!?

 

 あいつ腕自体が武器になってるのか!?

そして飛び退り、背部の箱状のもの。小型ミサイルが間髪入れず私とイオリに向けて乱射される。痛でででで!? 野郎、近接対策バッチリかよ!

 

「見た目奇妙なくせに器用なことを…!」

ちょっと、大丈夫なの!?

「何とか。そっちは?」

私もチナツも無事! てかアイツの動きを何とかしなさいよ!

「無茶言う!」

 

 危うく砂に墜落しかけたが持ち堪えて廃墟に着地。また距離を空けられた、ところに先程の拡散レーザーよりも太目のビームらしきものが飛来してきた。危ねぇ!撃ち分け出来んのか!

 

「味な真似しやがって!」

 

 弾数が心許なく、決定打が与えられずに翻弄され、どうするかと思案し始めた……その時、背後から数発のミサイルが飛来し、オートマトンの右腕ら辺に直撃。不意の攻撃に体勢を崩したオートマトンに続けてさらなる射撃が加えられた。

 

ん。全弾命中

よし。上手くいった

先生、あれを叩けばいいのね?!

 

 次々と浴びせられる銃弾に、遂にゲルニカ・ゲドの右腕が破壊され使用不能となった。

 

「先生…、あいつら…」

≪カザナ、イオリ、チナツ。私達も協力させてほしい≫

「関係無いんだから帰れって言ったはずだが?」

≪それでもさ≫

「……お人好しめ」

 

 大ダメージを食らいよろけたところに、イオリの三連狙撃、アルの一撃、ムツキのクラッカー入りバッグが炸裂し、大きくふっ飛ばされた。

そして私の元に見慣れないドローンが飛んできて、近くに着陸した。

 

カザナさん、支援物資です!

アンプルと弾薬が少し入っています

「チナツとアヤネか? 助かったよ」

 

 コツンと銃底で軽く小突くとプシューと音を立てて救援ボックス!が開いた。直ぐ様アンプルを左肩に打ち、終わったらマシンガンとバトライのマガジンを腰にセット、周囲に味方識別アイコンを指して 万端。

 

「二人は先生と一緒にアイツの解析を頼む」

既に進めています。並行して、風紀委員会にもデータを上げています

こんなオートマトン、見たことありません…

 

 よしよし。気を取り直して蜂の巣になっているゲルニカ・ゲドへ向き直ると、調度爆煙から飛び退いてミサイルをデタラメに撃っているところだった。……ん?あの挙動、まさか後退する?

 

っ! 全員警戒して!何かしようとしてるわ!

「何…」

 

 瞬間、セリカからの警告に注意を向けると、ゲルニカ・ゲドの残った左腕が音を立てて脇が広がり横に動き、180°後ろへ回したかと思えば、背中から砲台が迫り上がってきたじゃないか。

嘘だろあんな隠し玉まであるんかい!

 

「な、なにぃ!?」

うわぁお!変形したじゃんあのロボット!

あの背中のやつ、増設タンクとかじゃなかったんだ…

あんなのと風紀委員会は喧嘩してるの!? ちょ、ちょっとムツキ、身を乗り出さないで危ないから!

 

〚ロックオン反応 回避してください〛

 

 驚いている束の間、あちらは狙いを定めたらしく、バーニアで滞空しながら二門の砲塔から発射して……弾がバラけて――

 

うわっ、拡散弾!?

ぁぶぁ!? ぺっ、ぺっ! す、砂が口に…!

セリカ、下がって!

 

「っ!?」

「っと…!」

「ホシノ…!」

 

 放たれた弾頭に驚いて一瞬動きが固まってしまった。直撃かと思えば、ホシノが盾を構えて割り込み、庇ってくれた。しかし今の一撃で盾自体が割れそうになってしまっている。

 

「うへぁ。なんかあれ、カザナちゃんが使ってるハウザー、だっけ?おじさんあれに似てるように見えるな~」

「奇遇だな。私もそう見え…た!」

 

 すかさずホシノのショットガンに合わせてマシンガンとバトルライフルを撃ち込む。しかし直撃してるのにも関わらずあちらさんはこちらに向けて燃える榴弾を叩き込んでくる。

 

「うへぇ!キツいなぁ…」

「守ってもらっといてなんだが、直に受けずに爆風だけを受け流すんだ!」

「あいあい~」

 

 ハルカは…さっきの爆風で砂に埋もれてしまったようで、アルとアヤネと先生が掘り起こしていた。

……あっちは大丈夫な様子。ならゲルニカ・ゲドに集中する。

すると、鋭い一撃が奴の大腿部を直撃、二発目は頭部側面のアンテナを砕き、三発目が右側の砲身を貫き破壊し大きくバランスを崩し、廃ビルに着陸した。今のはイオリか?

 

どうだ!

≪流石イオリ≫

ふ、ふん!先生の指示なんか無くたって当てられたから!

 

 イオリのファインプレーで形勢がこちらに傾いた。一気に畳み掛けようとするが、まだ抵抗しようと、残った砲身をこちらに向け乱射し始める。

さすがにこの榴弾の雨に砂の足場では回避が難しく、前に出ている私とホシノが何発がくらってしまう。

 

「がふっ…!」

「うっ、くぅ…!」

〚機体がダメージを受けています 回避してください〛

「ええい、往生際の悪いやつ! ホシノ動けるな!」

「…ういしょ、っと。うへぇ。おじさんに無茶させるね〜」

「弾がこれで最後だ。飛び込んで仕留めるぞ」

「あいりょ~かい。……いくよ」

 

 タイミングを合わせ私が前、ホシノが後ろに続いて突撃を敢行する。

突っ込んでくる私らをヒートハウザーモドキで狙いを付け砲撃してくる。あれがヒートハウザーと同じというなら、当たろうともダメージは最低限直撃と複数発は避けるようにすればギリギリ抑えられる。

――左脚に掠り転けそうになるがそこは後ろのホシノが盾で背中から押し出してくれる。

 

「懐もらったァッ!!」

「っ!」

 

 残った左腕の砲身を蹴って曲がらせ、その隙にホシノががら空きになった胴体に全弾撃ち込み、集中に集中を重ねてマシンガンとバトルライフルを残った頭部とベコベコになった胴体に全て叩き込む。

バリガリと装甲を削る耳障りが音が響くところに最期の抵抗にと残ったミサイルポッドをこちらに向け発射してきた。

 

「――ぶぐはっ…!」

「カザナちゃん!」

 

 んのやろ…、顔面直撃だぞ!

顔面にモロに受けちゃ流石に踏ん張れず、爆風に呑まれ吹き飛ばされてしまった。

地面に叩きつけられる前にホシノが上手く引っ掴んでくれたおかげで激突は避けられた。

 

〚深刻なダメージを受けています 回避してください〛

 

 上手く身体が動かん…。前みたくヤバいのを喰らった訳じゃないから重症にはなってないがふらついてしまい、何とかホシノの支えてもらっても膝をついちまう。

 

「カザナちゃん!意識ある!?」

「……絶好調」

「うへぇ。こりゃヤバいね。借りるよ!」

 

 立ち上がれない私からマシンガンを取り上げゲルニカ・ゲドに向け撃つ。何とかミサイルポッドには数発当たり破壊はできたがすぐに弾切れしてしまう。さすがに打ち尽くす手前だったか。

 

「こっちも使え…!」

「あいよ!」

「弾に力を込める感覚で撃て…!」

 

 まだ残弾があるバトルライフルもホシノに渡す。決定打には届かないが、さっきよりは怯んでいる。……すると、低い唸り声のような軋み音を立てながら、立ち上がってこちらに来ようとしてた。おいおいまさか踏み潰す気か!?

 

「っ! こっちくるよ~!?」

「パニック映画か何かか!」

 

 ここにきてヒートハウザーを使い切ったのがマズかった。派手に見せるためとはいえ、全弾はさすがにやり過ぎたと。今更泣き言は言えないが、私自身のダメージの蓄積が笑えないことになっているのはどうしようも無い事実。連合チームが相手の時もう少し上手く躱せていれば、直ぐ様蹴りを入れ返してやれたんだが…。今更あーだこーだは言うだけ損。

 

(どうする…。一番は私を囮にしてホシノを先生達へ合流させることだが…)

「カザナちゃん、肩貸すからちょっと頑張ろうか~!」

 

 まぁこう担がれてしまっては私を置いて先に行けとは言えない雰囲気。ここは大人しくしておき、返してもらったバトルライフルでコアがあるであろう、ホシノが凹ました胴体に撃ち込む。

 

「うへぇ。効いてる様子無いね~」

「根性補正でもあんのかこいつ…」

 

 ガクつく脚をホシノに支えられズルズルと後退をする、が、ゲルニカ・ゲドの方が一歩が大きい。あいつめ、片脚やられてるクセして…! 当てても当てても多少揺れる程度で一向にやられてくれない。集中できてないのもあるが通りが悪い。

 

(また万事休すか…!)

 

 

 

≪二人とも伏せろ!!≫

 

 

 

 ―――頭で反応する前に身体が反応し、私が被さる形でホシノと一緒に抱き合うように縺れて地面に伏せる。その瞬間、甲高い音ともに鋼鉄を貫く音が聞こえた。

見れば、赤く明滅する弾がゲルニカ・ゲドの胴体に穿ちめり込んでいる。

……あの弾、見たことがある。

 

瞬間、途轍もない大爆発を起こし私とホシノ諸共ギャグみたいなぶっ飛び方をして後方から来ていた皆と運良く合流することができた。ホシノは前転みたいにコロコロ転がって、私はべしゃあと砂地に激突着地。私型の跡ができちまいそう。

 

「うへぇ。ただいま~」

「うぐぐ…。助かりはしたが締まらんなこりゃ…」

「ん。おかえり、先輩。運び屋」

 

 

 シロコに助け起こされ、現状の確認。

あのゲルニカ・ゲドは大爆発して完全に機能停止しており、一応の戦闘終了を意味していた。

 

「や、やったわ!私やったわ!」

「フゥ~!アルちゃんカッコイー!」

「流石便利屋の社長だね」

 

 思った通りアルの一撃だったようで。ムツキと先生から褒められ高笑いをしている。…足が少し震えているのは言わないでおこう。

 ……インカムであっちに合図を送って、改めて先生達と話すことにする。

 

「どうも先生」

「カザナ、疲れているところ悪いんだけど、あのロボットは一体?」

 

 先生達の手を借り、簡易的な治療をしてもらいながらあのオートマトンについて話す。話すと言っても大した情報はある訳じゃない。ゲヘナ自治区の一画であれとは違うオートマトンが暴れたこと。その内の一機に私が気絶させられ、逃がしてしまったこと。

風紀委員会がそれを追ってアビドスに、私はオートマトンの情報と引き換えに理事の警護を引き受けさせられたこと。

んで、この近くにあのオートマトンが根城にしている、していたであろう場所があるらしいことも漏らしておく。

先生達アビドスチームは、漏れ聞いた借金の謎を追って来てると。

 

「それが理事の言う宝なのかは分からない。ただ本人は実物を見るのは初めてらしいが」

「…ならまだ何かあるってことだね」

 

 

 

「話は終わったかな?」

 

 

 一通りの情報を交換をし終えたところに軍勢を率いて理事が姿を現した。調子よく出てきたといってもまぁ、加勢は頼んでないし、仮に手を出していたらあの駐屯地が今以上に破壊されてたかも知れないからな。賢い選択ではある。

理事側との距離はゲルニカ・ゲドを挟んでかなり離れてはいる。……作業車みたいなものが見えるとなると、ゲルニカ・ゲドを掻っ攫う気だな?

 

「無様だなワタリガラス。まぁ及第点といったところか」

「そりゃどうも。…お役御免で?」

「ふん、契約は満たしたとものとし、貴様の粗相には目を瞑ってやろう。ただし、そこのオートマトンはカイザーがいただくがな」

 

〚目標達成 契約終了〛

 

 理事の横取り発言にイオリが噛み付こうとするが、先生に制されて唸るだけになる。

 

「アビドスの連中も、シャーレの先生も後を楽しみにしていたまえ。そして何度でも云うが、ここはカイザーコーポレーションの土地だとな」

 

 皆が皆理事を睨みつけてはいるが、手を出せない事にも歯噛みしているだろう。そして、ゲルニカ・ゲドを回収しようとカイザー側が動こうとした―――その時。

 

 

 

ヒュー!特急便到着っすよー!

目標確認! キャプチャーネット、撃ちまーす!

 

 

 インカム越しに陽気な二人の声と、遠くからヘリのプロペラ音が届く。無理を言ってスタンバらせてた甲斐があるってもんだ。

瞬間、カイザー側背後の空から大型の輸送ヘリが飛来し、下部に装備されたネットランチャーを射出。ゲルニカ・ゲドの全身を包み引き上げていく。

 

「全員あれに乗れ!」

 

 私が合図した瞬間、直ぐ様イオリはヘリを撃とうとする兵士を撃ち、シロコ、セリカ、ノノミ、ムツキも兵士に向けてのみ射撃を開始し、アヤネ、チナツ、アル、先生をヘリ本人へと乗せ、ホシノは私を、カヨコはハルカを担いでゲルニカ・ゲドに掛けられているネットに乗った。

 

「き、貴様ら…!」

「悪いな。契約が終わったのなら自由にやらせてもらう! カコ!離脱しろ!」

アイアイマーム!

 

 ホシノに肩貸されてる状態で強気な事を言っても格好がつかないし、これを仕留めたのも便利屋のアルだけども、こちらの目的もある。

ある程度撃ち終えた残りのメンバーも跳び乗り、いつでも行ける状態となった。

 

「報酬代わりにこれはいただいてくぜ! あばよ理事サマァ!」

もひとつポチッとな

 

 離脱する直前、小さなウィンチみたいなものが3つ射出され、あるものを掴んで戻ってきた。それは投げ捨てたマシンガン、ヒートハウザー、ショットガンだった。

 

あとあの試作品も回収してあるっすよー

「あとで粗大ごみに出しといてくれ!」

あははー!でわでわアビドスの方々も連れてゲヘナに向けて、『カササギ』出発しまーす!

 

 

 

 


 

 

 

ENEMY DESTROYED

 

MISSION COMPLETE

 

 

 

RAVEN LANK A

 

 

新たなログを入手しました <ゲルニカ・ゲド>

新たなパーツを取得しました

武器腕:拡散レーザー MAW-DSL/FIN(破損)

武器腕:Wa-V-S11(破損)

 




vsゲルニカ・ゲドでした。
「武器腕なのに肩装備しとるやん」「武器腕に武器腕は無理」と思うコーラル漬けの全身ビニールラップマグロ傭兵の方もいらっしゃるでしょう。
便利な改造パーツ、「魔改造」を装備しています。
胴体に直接あの10連小型ミサイルポッドがくっついている形でVD仕様っぽくなっています(多分重量過多)
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