募集のところから直で買えるやんけ!
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ちょっと悪ノリした感があります。
「んまぃ!」
「ふむ。なかなか美味しいね」
「………」
その後、荷物をまとめて店に移動し、設置されているガーデンチェアに座り、先生の奢りで各々注文したクレープを頬張っている。…私は先程のエンブレムが気になり味どころではない。
「んぁ?運び屋は美味しくなかったの?」
「んなこたないよ不良ヘルメットモブ娘」
「んだとー!?」
「はーいお口拭こうねー」
「んむぅ…あんがと先生!」
こうしてヘルメット外してクレープ頬張ってるとこを見るとただの生意気小娘なんだが……。やはりあのエンブレムを付けているということは、本音は「先生はキヴォトスにとっての災厄。だから消す」なんて考えてるかも知れない。
「さて。
「ん〜?」
「どうして私を捕まえようとするのかな?」
先生いきなり切り込んだな。
まぁ遠回しに情報を引き出すよりはストレートの方が良いときもある。だがそれで吐くかどうかは別だ。いくら中坊でもいち団員ーー
「うちのヘッドがさ、おいしい話があったってウキウキで話してきたんだ」
シャベッタァァァ……。
崩れ落ちたりせず耐え抜き努めて冷静に溜め息をつく。
「良い話?」
「うん。連邦生徒会にくる先生を捕まえて、お金をたんまりいただこうって」
「…そのヘッドは誰から話を聞いたの?」
「ん〜と……なんか変な格好して変なポーズしたロボのおじさんとか?」
「変」
「元から変なの多すぎて絞れんな」
不良達が大体変なヤツや妙な連中に唆されて騒ぎを起こすのはこのキヴォトスではチャメシ・インシデントなので、そういうのは大概トリニティの正義実現委員会と『トリニティ自警団』、ゲヘナ学園の『風紀委員会』、『ヴァルキューレ警察』が出てきて
大なり小なり事件爆発が多発するキヴォトスではそうそう細かい犯人捜しに手を割けないという理由もある。ヒカリが言う変な奴も小なりに含まれ、大体は「全部吹き飛ばせば良い」で本当に吹き飛ばしてしまうから特定もできないのだ。……警察も風紀委員長も苦労が絶えないな。
『
――――――
「キヒヒィ!見たか!この羽沼マコトの力をぉおっ!!」
「退いてなさいよボケナス!!」
「貴様運び屋!良いところくぉ掻っ攫ギヒィ!?」
「言わんこっちゃない…」
――――――
話がやや逸れたが、まぁ手が足りないしどいつもこいつも首謀者ってことだ。
「どうしたらヒカリ…キミ達グループは諦めてくれるんだい?」
「稼げないと諦めらんないよ!」
「そっかぁ…」
ヒカリ達を変なロボから引き離したとしても、また別の形で騒ぎを起こす可能性がある。
今だけどうにかしても、次はやらないという事は無い。…さて、どうする先生?
「ヒカリは、何かやりたいこととかってあるのかな」
「やりたいこと?」
「うん。何かを目指したいとか」
「………」
先程までニコニコだったのに沈んてしまうヒカリ。……夢があったのか?
「…わかんない」
「……」
「だって、アタシたちみんなバカだから、学校でも居場所無くて。こうでもしないと…」
…見下されて居場所を追い出された、か。何処も変わらないな。
「だから『4人』で集まって、すごい事やろうって。この前…」
「4人…この前…」
居場所が無くなり、鬱憤を晴らそうとしたところに声を掛けられたと。…となるとヒカリと仲間達は吊りだす餌、囮、スケープゴートにされたか。
「私からいいか?」
「なに?」
「……その蜂の巣っぽいやつ」
「ハチ? あコレ?ふへーん!カッコイイでしょー! アタシたちの友情マークなんだ! 我ら『ブンブンヘルメット団』!」
「友情…」
「うん!なんか無人の倉庫に落ちてたやつなんだけど、キレイだったしハチじゃん!だからコレをアタシらのチームマークにしたんだ!」
「……そうか」
私の中から疑念が消える。不安までは消えないが。
……先生がこちらをチラリと視線を寄越してくる。まぁ、聞く限りまだ未遂らしいからまだ救う余地ありと見たんだろう。それで私を見るって事はさ、私がそいつらの面倒見なきゃならんってことじゃないかよ。
(……運び屋は飛び込み寺じゃないぞ)
「………」
「だから結成記念に、噂の先生捕まえてみんなでドカーンとすごいことやって見返してやりたい!」
「ははっ。なら私達が力になるから、それは――」
止めた方がいい。
と先生が言いかけた時――
私はほぼ感覚で咄嗟にバッグをひっ掴み先生の壁になるように側へ投げる。
瞬間、甲高い銃声と共にバッグに直撃し弾かれた音が響いた。
「っ!」
「ひょわっ!?」
「先生そのバッグの影に隠れろ!」
先生はすぐさまヒカリを引き込みバッグに身を隠した。おぉ、なかなかやるじゃないか。ヒカリは何が起きたか理解できずあたふたしている。私もボヤボヤせずバッグの影に身を隠す。それなりに大きいものを持ってきたんだ。三人ならギリギリ隠れられる。
私が隠れると同時に凄まじい銃弾の嵐がバッグに叩きつけられた。このバッグは特別製でね。生半可な弾じゃ貫けないし焼けないんだなこれが。……音からしてアサルト1、サブマシンガン1……、さっきの一発からスナイパー1か?
「ひいぃ!?」
「誰かな?」
「余裕あるな先生。さぁな、突然先生目掛けて狙撃してくる時点でどうかしてるが」
すると先生は懐から白いタブレット端末を取り出し起動している。何処かと連絡でも取るのか?
と、私もブツを取り出さんと。
バッグの隠しポケットから手を入れ、私の生体反応で中の武器ロックを解除する。
〚メインシステム パイロットデータ 認証開始〛
「私以外誰が触るんだっての…」
〚・・・メインシステム 通常モード 起動 武装ロック 解除〛
「よし――」
「おぉいてめーらぁ!隠れてねぇで出てこぉいっ!!」
「――あぁ?」
「出たら撃たれるかな」
「だろうな。とにかく出るなよ?私が物出すまで大人しくしててくれ」
「エっちゃん…!」
「ヒカリー!今助けてやっからなー!」
「ヒカリん脅して人質にするとかズルいぞー」
「ヒカリー!大丈夫ー!?」
「あれがヒカリの仲間か?」
「う、うん」
「……良い奴らだな。いきなり先生を撃ったり警告無しでお前ごと銃撃に巻き込んだのは別として、お前を心から心配してくれている」
「当たり前だよ!だって、エルカも、カスミちゃんも、マイオもみんな小さい頃から一緒だもん!」
「そうかよ。仲良し不良娘達め」
「なら穏便に済まさなきゃね。カザナ、協力してくれるよね?」
「叩きのめして逃げる選択肢は無いな。面倒は好きじゃないんだが」
「ありがとう。じゃあ、銃撃が止まったら交渉開始だ。タクミも良いね?」
「オッケー…!」
ならそのタイミングで私もブツを取り出すか。いやいや、コイツを持ってきてマジで正解だったわ。その分重量は嵩むがその分やられにくくはなる。別の場所から右手を入れ、ブツのグリップを握り、いつでも展開できるようにする。
「なんだいあのカバン!やたらデカいし硬いぞ!?」
「ちょっとエルカ!」
「ヘッドって呼べぃ!」
「うっさいバカ!ヒカリに当たってたらどうすんの!」
「あ、アイツなら大丈夫だって!カスミだって撃ってたろが!」
「そりゃまぁウチらの中で一番打たれ強いけどさぁ…。撃ったジブンが言うのもアレだけど」
リロードに口喧嘩…今がチャンスだな。先生とヒカリに目配せして、即ブツを引き抜き展開―――
「何をしているのですかあなた達は」
やたら良い声で撃ってきた三人娘の背後からガシャリと機械音と貴金属が当たる音を響かせて……変な奴、ロボットが姿を表した。
うわマジで変な奴だ。民族衣装を馬鹿にしたような幾重にも継ぎ接ぎにした趣味の悪い服に宝石やらの高そうな装飾品をやたらごちゃごちゃ着けていて頭に気色悪い金色のバンドに孔雀の羽根まで着けている。
「あっ!あいつ!あいつが変なやつ!」
「…あれに唆されたの?」
「だって、エっちゃんが簡単な仕事を紹介してくれたって…」
「お前ら先生に再教育してもらえ、よ!」
あんなのに騙されて狙われたのかと全身の力が抜けそうになるが、三人の気が逸れているを見計らい溜め息してから切り換えてバッグからブツ、大型シールド【SHA109】を勢いよく引き抜き展開。そのままバッグより前に出て叩き立て、グリップを左に持ち替え、右手でバッグから耳に装備するインカムともう一つ、ハンドガン【HGA304/OXEYE】を取り出しセット。
〚戦闘システム 起動〛
「あの先生は撃つなと言ったはずですよ」
「う、うっせぇ! ん? …うわぁ!?壁ぇ!?」
「すげぇ、真ん中から開いた…!」
「か、カッコイイ…」
「先生」
「了解」
「えっ、前出るの?」
「威嚇だよ仲間想いの不良娘。ヘルメット被っとけ危ないから」
「う、うん」
盾の展開が完了し、広がった左右のスペースに先生とヒカリを隠す。バッグも無敵じゃないし、私が武器を出せなくなる。
先生はタブレットを操作し、ヒカリはヘルメットを被り、ライフルのチェックをしている。
「ほう…。友人を奪還しようと戦う心優しい生徒とやり合うつもりですかな? 無垢な生徒を人質に取る悪魔の先生」
「その心優しい生徒を誑かしたあなたが言うかな」
「……」
〚スキャンモード スキャンモード〛
私を周囲に青い波紋が拡がっていく。すると私の視界に通常あり得ない方向からの景色が視える。
耳に着けているインカム型オペレーティングシステムの1つ、私のやや右上後方からの視点機能【サード・パーソン・ビュー】を起動させたのだ。
先程の波紋、スキャンウェーブは勿論今この場にいる誰にも視えないし、気取られる事も無い。……いや、『狐の御面』や『風紀委員長』や『正実の戦略兵器』やらには気付かれたっけ…。相手が悪いとはいえ金掛けて『ミレニアム』に注文した特別製だぞ?あの『万魔殿の陰謀屋』にも気付かれたのはショックデカかった。
気を取り直し周囲。
あの変な奴の背後の建物や茂み、物陰にかなりの数の敵を発見した。現在囲まれてはいないが、いつ回り込まれて撃たれるか。…奴らを全滅するまで耐えるか?いや現実的じゃない。まず先生とヒカリが耐えられないし、三人娘も耐えられない。
「かなりの数いるね」
「…何?」
「まずはあの子達をこっちに助けなきゃね」
「…そうだな」
おそらくあのタブレットで周囲の確認をしているのか。
「ヒカリ、力を貸して貰えるかな?」
「うん、説得する!」
「よし。なら交渉開始だ」
「エルカ、カスミ、マイオ。ちょっと先生の話を聞いてもらえないかな」
「無垢な子達、あの悪魔の言葉に耳を傾けてはいけませんよ」
「うっさいヘンテコおやじは黙ってろ! エっちゃん!カスミちゃん!マイオ!先生の話聞いたげてー!」
「うおぁあヒカリぃー!無事かー!」
「エルカうるさい! ……今そっち行くから!」
「ひゃあ、カスミ度胸あんねぇ」
するとカスミと呼ばれた子がヘルメットを脱ぎ脇に抱えてこちらに駆け寄ってきた。なかなか豪胆な子だこと。
「先生」
「大丈夫、撃ってくるのはいないよ」
一先ず安心。ヒカリが駆け寄ってきたカスミを抱き寄せシールドの後ろへと匿う。走ってくる途中で撃たれないかと思ったが、残る二人が近くにいるし、もしカスミに対して撃とうものならすぐにバチボコにされるからか迂闊なことはしない、か?
「カスミちゃん!」
「ヒカリ!大丈夫!?変なことされなかった!?」
「だいじょぶだいじょぶ!クレープ奢ってもらった!」
「奢っ…知らない人から貰うなっていつも言ってるでしょう!とにかく無事でよかった! で、先生は悪い人じゃない。それでいいのね?」
「そこは正式に連邦生徒会から依頼を請けてる私が保証する。変な大人だが、あれよりはマシだ」
「運び屋…。そう、なの」
カスミが私を見て、疑いが抜けない視線を先生へ向ける。そりゃそうだわな。凄い胡散臭い奴と少し胡散臭い奴の違いだからな。
……しかしあの野郎、口挟んでこないな。何かあるのか?
「……エルっち」
「ヘッドだっつの!」
「はいはい。…ヒカリんが無事ならさ、まだ先生攫ってないから謝りゃ許してもらえるんじゃね?」
「撃った後にんなの通用しねぇって!」
「だぁよねぇ…。はぁ…」
「エルカ、マイオ、先生は何処も撃たれてないから大丈夫だ。だから、話をさせてもらえないかな?」
「…だってさ」
「ぐぬぅ…」
「今更だけどさ、このヤバいおっさんよりあっちの先生信用した方が良くない?」
「おやおや酷い謂れようですね。行くなら行くといいでしょう。あの娘ら程度で我々を裏切ったことを後悔したくなければですが」
「…っ! 黙れやクソ野郎!
友達を心配しない以上の後悔なんかあるかよ!!」
「ははっ、まぁそういうことっぽいから。
ああ、ヒカリんとカスミんの事程度っつった? ――必ずぶっ殺してやっから覚悟しとけな?」
「うおぁー!ヒカリぃー!カスミぃー!無事かぁー!?」
どうやら一悶着あったみたいだが手を切ってこちらに来るようだ。一番の目的は達成だな、……いやあのエルカというヘッドがヘルメット外してダバダバ走ってくる姿に少し吹き出しそうになってしまった。
すぐさまシールドの裏側に入り、4人で抱き合い心配しあう姿は良いもんだが…エルカがうぉんうぉん泣いてて笑いを堪えきれなくなってくる。ちょっとその泣き方は止めないか?
〚機体 損傷〛
「違う」
「さて、茶番は終わったかな?」
んで、第二にこれを切り抜ける手段だ。
〚スキャンモード スキャンモード〛
「さっきより数が増えたな…」
さっきより赤いマークが倍くらい増えているじゃないか。チラリとシールドから顔を出して周囲を見てみれば、隠れる必要がなくなったからなのか堂々と姿を見せる……趣味の悪い装飾がなされたオートマトンがうじゃうじゃと。
「んー。ちょっとまずいかな」
「囲まないのは何故だと思う先生?」
「カザナがいるのに押し潰せるだけの自信がある、とか」
評価してくれてるのはいいとして、おそらくそうだろう。……こっちの増援はまだ到着しないか?
「連邦生徒会…いや、シャーレの先生。我々の同士になりませんか?」
「ならない」
「一考もせずですか。そんなにあんな出来損ないの子供が大切ですか?」
「私の生徒達、子供達を見下すような人と取り合うくらいなら死んだ方がマシだ。死ぬ気は無いけど」
「無謀ですねぇ。我々と貴方は違うのに」
「生徒のためなら死んでも死なないさ」
……ははっ!言うねぇ先生!
「だとよ!聞いたかボケナス!」
「ぼ…!?」
「そういうこったから、大人しくおもちゃ連れて家に帰るんだな!お前にも家族がいんだろう!知らんけど!」
「そーだそーだ!帰れアンポンターン!」
「やいやい服がダセーぞみょーちきりーん!」
「やーいあんたの服装デパ地下カーニバルー」
「ぶふぉ…!」
「い、言わせておけば…!」
私、ヒカリ、エルカ、マイオの罵声に耐え切れなかったのかカスミが吹き出して蹲ってしまった。
大丈夫かカスミ!ちくしょう何てことしやがる!一体どこから撃たれたんだ!
「カスミ、大丈夫かい?」
「わ…笑わせないで…」
「ああ。やれそう?」
「だ、大丈夫…大丈夫…」
まだ腹筋が引き攣りかけているようだが大丈夫みたいだな。
なら悠長にふんぞり返ってる野郎に一発食らわして逃げるとしよう。反撃は他の生徒らと合流したらだ。
「よしいいか。合図したらあのボケナスに一斉射。その後オマエ達は先生抱えてD.U.方面に向え。殿は私がやる。道は分かるな?」
「えぇ!?ぶっ潰さねぇのかよ運び屋!」
「先生の事を考えろ。あとあの数。護る対象がいるのを忘れるな」
「う、うっす…!」
「ふんっ。作戦会議は終わりですか? ならやってみせなさい」
鼻…鼻?を鳴らして大仰に広げやってみろと挑発し返してきた。やはり何かあるな。バリアくらいだが。
「さぁ皆。準備は良いかい?」
〚戦闘モード 戦闘モード〛
「運び屋、準備OKだ」
「オレらブンブンヘルメット団もバッチシだぜ先生!」
「よし。じゃあ……攻撃開始!」
スナイパーのエルカと私がシールドの縁を足場にして上から、左側からヒカリ、右側からカスミとマイオが武器を構え攻撃―――
「愚か者共め」
――銃声、が1つ。
私のハンドガンからの音のみが響く。しかも野郎の眉間を狙った弾は青いバリアに阻まれていた。
「あれぇ?!」
「あぁ!?んだこりゃあ!?」
「う、撃てない!?」
「あちゃあ、トリガーがロックされてるよ…」
「皆隠れて!」
「撃て」
「「「「「ムナンチョ!」」」」」
―――オートマトン共が一斉に銃を構えた。こりゃヤバい…!
未だにスナライを振ったり見回したりしてるエルカを引きずり降ろす。既に他三人は身をシールドに身を隠して、先生の盾になるよう寄せていた。
瞬間嵐と間違う程の銃撃でシールドがまるでガトリングでも受けているかのようなけたたましい音をさせている。これが銃弾爆撃ってか…!?
「ヒカリ、その銃って支給されたもの?」
「う、うん。アタシらが使ってるのより良いやつで、タダでくれたの」
「…あいつらに会う前に自前のやつが急に故障したんだよねぇ」
「仕組まれた、かな?」
「だろうな……っち!」
〚シールド耐久値 残り82%〛
ロケットランチャーが直撃したのか若干圧される。
クソが。あいつの余裕はこれがあったからか。一気に形勢が不利になっちまった。……てかあのオートマトン共なんつった?
「はっはっはっはあっ!! 俗世に穢れ、我ら『ムナンチョヘペトナス教』を廃せし蒙昧なる邪教共をチョモゴメスしてク・リパースを高め、シュレピッピるのだァッ!!」
「「「「「シュレピッピ!」」」」」
「うわヤバなにあれキモ」
「先生…!」
「ロックを外す時間がほしい」
「ちくしょー!すまねぇ先生、運び屋ー!」
「お前らのせいじゃない。……しかしこの状況どうするか。盾も無限じゃないぞ」
〚シールド耐久値 残り76%〛
この盾は実弾にはかなり有効だが無限じゃない。ここまで集中砲火を浴び続けたらさすがに……っとおっと…!
〚シールド耐久値 残り70%〛
「今の衝撃は…!」
「RPGだね。まだ来るよ」
「物量押しかー。先生まだー?」
「あと少しだよ」
「…あっ!ヤバいヤバい!先生、運び屋!迫撃砲!」
「上は無理っつの…!」
〚スキャンモード スキャンモード〛
迫撃砲の位置は……
「カザナ、200m後方」
「あれかよ。手が出せねぇ…!」
いつの間にか後方に下がっていた場所から更に後方。3体のオートマトンが発射態勢を整えていた。……万事休すか。
「…カザナ」
「今度は何…!」
「援軍が来たよ」
―――刹那、迫撃砲を構えていたオートマトンが撃ち抜かれた。続けざまにもう一体。更にもう一体。
あの野郎も気づいたのか驚いて背後を見ていた。
≪運び屋。聞こえますか?≫
「っ!」
インカムから声がする。
このチャンネルを知っているのは…。
≪こちら、連邦生徒会から先生の護衛を依頼された正義実現委員会の『羽川ハスミ』です。これより支援を開始します≫
「ハスミ…!来てくれたか『ワンダフルボディ』!」
次の瞬間私のシールドを殴りつけるような音が響き、前の方にいたグレラン持ちが頭部を仰け反らせて倒れた。…あいつ、弾をシールドに当てて跳弾させたな。
≪帰りますか?≫
「すまんかった」
「味方かな」
「そうだ先生。これなら…」
次に凄まじい轟音を響かせてグレラン持ちの周囲が次々と爆炎を上げ消し飛んでいった。援軍は期待したがだれが戦術兵器持ってこいなんつったよ。
「なんだ!?」
≪ご、ごめんなさい!当たっちゃいましたか!?≫
「…ヒナタ?シスターフッドの『
≪はい! お久しぶりですカザナさん!私とハスミさんで何とかします。皆さんは下がってください!≫
「了解!先生!」
「今終わった」
パチンとロックが外れる音がヒカリ達の銃から聞こえた。…電子ロックをこの短時間で外すとはな。細かい事は終わってから聞く。
「よっしゃあ!」
「じゃあこの地点まで退こう。ここなら後ろは気にせず、建物の倒壊も無い」
「あいあいすたこらさっさー」
「先生ほら!私とヒカリで守ってあげるから!」
「怪我なんかさせないから!」
「ありがとう。世話掛けてごめんね」
私の疑似モニター視界にラインマーカーが引かれる。…なるほど、良い場所だ。なら先生の指示に従い後退戦をするとしよう。
先生を中心に動き始め、私もハンドガンをシールド内側のラックに一旦掛け、ところどころ弾が擦れた跡が見えるバッグを背負い、後退開始。腹立ち紛れに向こうで腕を組み佇んでいる野郎の頭目掛けて一発撃ち込むが、やはりバリアに弾かれてしまう。すると突然、何処からか狙撃しているハスミの弾が野郎のバリアに派手な音を立ててぶち当たった。流石に驚いたのかたたらを踏みやがった。
やるな、ワンダフルボディ!そういやヒナタもワンダフルボディだった。頼りになるぜワンダフルボディ1号2号!――いや待てハスミこっちを撃つな!
??「(透き通るような世界観に)乱入してくるとは、とんでもない奴だ」
この透き通る世界になんてもんをぶちこむんだ!
だってビーハイヴ並みのインパクトがさ…。
・Tips3
ビーハイヴは昔壊滅して存在しない。
今回使用したシールドはACVDから【AM/SHA-109】
ハンドガンはACV、VDから【OXEYE HG 25】と【AM/HGA-304】を名前をミキシングしたもの。
ヒカリはAR爆発FRONT、エルナはSR爆発BACK、カスミはAR貫通MIDDLE、マイオはSMG神秘SPECIAL
カザナは現在 HG爆発SPECIAL