ブルーアーカイブ ~青い空と黒い鳥~   作:謙虚なハペロット

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やっと1話終わりってどうなってんだ!
イヤァスイヤセェン…(レ)


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Day.1-3d 運び屋と銃撃

 爆発の際、近くのヴァルキューレ生徒を地面に伏せさせ、キリノとフブキに覆い被さり余波から護る。チビカラスは勝手にこっちに飛び込んできた。こんな時にシールドが無いのが悔やまれる。

 なけなしのプライドなのか、惨めに生きたくないのかは分からない。理解できない。何故ああも「大人」と言うものは理不尽なのだろうか。

あのまま、気付くのがあと少し遅れていたら、キリノちゃんもフブキも、ヴァルキューレの生徒も周囲の住民も巻き添えになっていた。

……私が、ちゃんとやるべきだったか。

 

 

「……全員無事か?」

「は、はい…」

「ぅい~…。あー、これ、局長に何て説明すっかな~」

 

 ゆっくり身体を起こし周囲を確認すれば、あちらこちら物が吹き飛ばされ散乱していたが、誰も怪我が無いようで安心。

あの野郎の残骸も吹き飛ばされたようで、何も残って無かった(・・・・・・・・・)

 

 

 んで。被疑者爆散で現状進めて、改めて聴取をされることに。……書類に爆散って書くの初めて見た。それ通るのか?

 

「連邦生徒会の方を狙った犯行、ですか…」

「ああ。詳しくは……って、何であいつら…」

「ん? あー、あれが話の先生さん?」

 

 ふと目をやれば、D.U.に退いたはずの先生達全員がこちらに来ているのが見えた。何でこっちに来たんだ。

 

 

「カザナ! 無事かい!?」

「先生…。任せたとは言ったけどさ、どうしてここに来るかね?」

 

 軽く息切らしてまで駆け付けるようなもんでも無いでしょうに。護衛のお前らも何で一緒に来たんだ。来るなら先生を先に連邦生徒会に届けてからくるのが仕事だろう。……私?私はいいんだよ体の良い雇われの運び屋なんだから。

 

「カザナが心配だったからね」

「なんだそりゃ…」

 

 しかも聞けば全員来る気満々だったらしく、先にあっちに…なんて考えはサラサラ無かったらしい。お人好し集団め…。

 ああ、ヒナタもバッグとオートキャノン担いできてもらって申し訳無かったな。…汗1つかいてないのホントすげぇよな、自分のグレラン入りの鞄(銃本体+弾)もあるのに。

 

「お~結構な大所帯だねぇ」

「正実、シスターフッド、ゲヘナ、ミレニアムとたくさんですね。 …? あの、カザナさん。あの子達は?」

「あいつらも先生の護衛だよ。頼もしいやつらだ」

「そう、ですか…」

「私なんかより余程頼りになるぞ」

 

 一緒に来たヒカリ達がヘルメットを被っているからまぁ疑いたくはなるわな。そこに先生が気を利かせてヘルメットを脱ぐよう促すと、大人しく脱ぎ素顔を晒すヒカリ達。…緊張してるな。そりゃあヘルメット団(仮)を名乗ってたんだから警察に顔出すのは躊躇われるよな。

一応、あのエンブレムは外すよう小声で促しておく。

 

「彼女達は、狙われてた私を身を挺して守ってくれたんだ」

「なるほどね~。んじゃあ『被疑者』とは関係者無いか〜」

 

 先生が更にフォローをしてくれる。

まだ発足してないけど連邦生徒会の、シャーレのお墨付きなら文句は無いだろ。嘘は言ってないからな。

 

「あ…あの…」

「はい?」

「あ…アタシたち…」

「大丈夫です!私は分かってます! 判断するのは局長、上の方々ですが、でも!カザナさんや先生さんがああ言ってくれているんです!」

 

 キリノにそう言われていくらか安堵したようだ。勿論、ヒカリ達はまだ何もしてない。…先生撃ったのはノーカン。誤射。誤射なら一発はノーカンだから。

 

 

―――――――

 

「貴女、何のつもりですか…?」

「勝手に射線に入ってきておいてそっちこそ何様だ狐ぇ!スナイパーだろうがお前ぇ!!」

 

―――――――

 

 

 

 ……いや、あの身勝手さは別次元。

あれと一緒にしたらヒカリ達が可哀想だ。

 あっちは先生に任せて、こっちは軽い聴取で終わって暇してるメンツを労いますか。

 

「お疲れさん」

「いえ。いつもに比べる…のはよろしくは無いのですが。比較的楽ではありました」

「そうか」

「……あの盾持ちは?」

「謎の組織が寄越した試作機、だとさ」

「そうですか。もし次出るようなら、腕を上げておく必要がありますね」

「まだ強くなるのかワンダフルボいでででで!?」

「やはりゲヘナは悪態を付くのが性根のようで?」

 

 ハスミは大した怪我も無いひょうで。てかスナイパーがダメージ受けること自体よろひく無いんだがな。

あと悪かったから頬を抓りあげるのは止めてくらはい。そう青筋立ててちゃ綺麗なお顔がだいなひでふよ?

 

 

「いつつ…。ヒナタもありがとな」

「は、はい。カザナさんもお疲れ様でした。あ、お荷物は…」

「そこに置いてもらって大丈夫だ。…しかしシスターフッドがよく許可したな?」

「はいサクラコ様から仰せつかりまして、ハスミさんに同行するようにと」

「シスターサクラコが?」

 

 秘密主義のシスターフッドに連邦生徒会が誰か出せって言ったとして……まぁあそこから頼まれて知らん!では双方面子が立たなくなるか。シスターフッドも連邦生徒会に借り作れるから悪くはないな。

 

 

「お疲れ」

「ええ。お疲れ様」

「『セミナー』は今回の件、何で引き受けた?」

「まぁ、色々理由はあるわ」

「ふーん。最近風力発電が止まったとか噂に聞いたが?」

「うっ…」

「連邦生徒会長に話付けるための貸し作り、と」

「…そうよ!色々立ちいかなくなって大変だったんだから!」

「なるほど…」

 

 どうやら生徒会長が行方不明って話は知らないみたいだな。大方先生連れてきたら考えてやるとでも言われたか?

 

「スズミは?」

「同じようなものです。不良達もそうですが、『七人(・・)の囚人』が脱走したのが気がかりです」

「ふむ。行政はどうなってるのかと」

「はい…。このままでは混乱が広がるばかりで、自警団や正実だけでは対処出来ない事も増えています」

「大変だ」

「カザナさんが対処していただいているところもあるので、助かってます」

「たまたまだよ」

 

 自警団も手一杯。

対処しなきゃいけない頭がいないと機能不全。まさか生徒会長一人に集中してたからごたごたしてるのか。

 

「チナツ、お疲れ」

「お疲れ様です。カザナ先輩」

「先輩はいいって。…チナツはどういった用事で連邦生徒会に?」

「皆さんと同じく行政が滞っている現状の説明を求めに。その時に、あの先生の護衛を頼まれました」

「まぁ、ヒナ委員長は手一杯だろうしな…」

 

 

 ヒナタ以外不満気な表情してるのは、まぁ…七神代行の態度もそうだが、これで説明が受けられるのか、対処されるのかって考えだろうな。 私がキレかけたんだ。立場も状況も理解出来なくもないがもう少し言い方ってもんがあるでしょう?

 

 

「やれやれ。多分、リン…七神代行に詰め寄っても無駄だぞ」

「は? どうして…」

「そこら辺は先生に聴け。私は帰る」

「ちょっと! 一緒に来ないの!?」

「依頼は果たした。後はお前らに任せる」

 

 キナ臭い何かがあるっぽいし、あっちには行かず直帰する。生徒会までって約束は果たして無いから金返せーって言われたら即返す準備はしておこう。

ヒナタから受け取ったオートキャノンを分離させ、ハンドガン、MURAKUMOをバッグに収納して背負い、キリノとフブキに挨拶をして帰路に――

 

 

 

「カザナ!」

「…? 先生?」

 

 聴取が終わったのか、先生がこちらに来た。

 

「…今日はありがとう。本当に助かったよ」

「律儀だねぇ。……ついて来てくれって言わないのか」

「うん。無理に引き留めるのは悪いと思って。それに、行きたくないって表情してるし」

「ははっ、よく視る。ならそういう事だ」

「……カザナ」

「ん?」

「………いや。何でも無い。またね」

「あいよ。

 『運び屋 ワタリガラス』をよろしくな。先生」

 

 

 

 

 

 

 

◆  ◆  ◆

 

 

「ただいまーっと」

 

 只今帰宅。

 考え事してたら日が落ちかけてたのは迂闊だった。

バッグを降ろし、中の武装を取り出してウェポンラックに戻す。…手入れは明日でいいか。

 上着をソファーに投げ、私もソファーに腰を降ろす。

 

「………『ゲマトリア』【大いなるもの】、か」

 

 正体不明の組織か個人に、たちの悪いカルトが崇めるトンデモ神。よくよく考えれば頭の痛くなりそうな、マイナスとマイナスを掛けたら最悪になる組み合わせだな。

大いなるもの=ゲマトリアって考えるのが普通だろうが、なら私が昔壊滅させたときにアクションを起こしても良かったんじゃ? ……教祖だったアイツ(・・・・・・・・)は檻の中。裏で蜜啜ってたクソ(・・・・・・・・・)も潰した。何故今になって?

 

「金も技術も情報網もある。……またアレ(地獄)が作られちまうのか?」

 

 それだけは阻止したい。もうあんな戦いは御免だ。

 

「はぁ……。シャワー浴びて寝よ…」

 

 分からない事が増えてきてごっちゃになり始めてきた。今考えても収集付かないので寝る!疲れた!

ああ、入る前にメールの確認しとかないと…。

 

「…連邦生徒会、正実。あと依頼多数に……風紀委員会? ああ、チナツからか」

 

 

 

 

 

◆  ◆  ◆

 

 

 

 

 

―――――――

――――

――

 

 

 

 

燃え盛る教会。

対峙する二つの影。

片方は傷だらけの鳥。

もう片方は、女神。

 

 

 

 

 

「貴女は、世を乱す存在です」

 

「今を乱してるお前が言えた事か!」

 

「我らは、平穏を願う者」

 

「人を害し、街を破壊し、物を強奪し、挙げ句子供を攫い、薬漬けにして洗脳しようとした輩がほざくんじゃない!!」

 

「一時の痛みなのです。

 破壊は創造へ。

 創造は再生へ。

 子供達は、その希望なのです」

 

「そんなもの詭弁だ!!

 殺戮をするための欺瞞だ!!」

 

「貴女は秩序を破壊する者

 力を持ち過ぎた者

 貴女は……私から全てを奪う」

 

「私がお前から何を奪った!

 仲間か?信者か?金か?名誉か?!」

 

「―――愛を」

 

「戯言を!」

 

「貴女は、全てを焼き尽くす『黒い鳥』

 争いも、平穏も、何もかもを焼いてしまう。

 私の心さえも。…負けたくない。

 

 

 

 

 

 ―――だから、『殺す』わ。あなたを」

 

 

 

 

「ッッッ……!! ████ーーッッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

◆  ◆  ◆

 

 

 

 

 ―――酷い悪夢を見た。

久々だったな、あの夢(・・・)。あの時はおかしくなるくらい見てたから、最近は無かったってのに。あの野郎のせいでまた見ちまったじゃないか。

 部屋の時計を確認してみれば……まだ4時じゃないか。夜明け前だぞ。

 

「…………はぁ」

 

 こんなんじゃ二度寝は無理。仕方無い、武器の手入れするか。

てか、何かしてないと気が狂いそうになる(・・・・・・・・・)

 ラックに掛けていたハンドガンを取り、テーブルに持っていって…って整備道具持ってきてないやん。

 

 

 

 

 

 

〘お前は―――折れるなよ〙

 

 

 

 

 

 

 

「…? 幻聴か。遂に私も終わりかな?」

 

 

 

 

◆  ◆  ◆

 

 

 

 

[ MISSION COMPLETE ]

 

 

 

 

 

RAVEN LANK A




くぅ疲(ry
1話で5話使ってるとか分配おかしいだろ!
そうだよ!
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