アカン、他のソシャゲも毟り取りにきてるよ先生!
誤字脱字報告・お気に入り登録・感想痛み入ります!
【市街地戦対応】
〈風紀委員、行政官天雨アコです!
現在異常区域にて暴走したオートマトンによる攻撃を受けています!
カザナさん、動けるなら速やかにオートマトンの鎮圧、または撃破を要請します!〉
遠くに聳えるビルの中心辺りから凄まじい爆発が離れているここから確認できる。まるで大量の爆弾でも使用されたようだな。
ここの周囲の人達の避難を優先させ、私は直ぐ様リアカーに跳び乗り、積まれている武装の1つを取る。
「ったく、ヒナの予感的中だな」
〚生体認証 確認 セーフティ 解除〛
〚スキャンモード スキャンモード〛
爆発元のあそこまでスキャニングは届かないが、現場に赴いていたアコ達は無事のようだ。こちらに退いてきている。
「な、何が…」
「チナツ。ヒナに連絡。あと…」
「イオリさんに同行、ですね」
「ああ。怪我人がいたら処置よろしく。 イオリ!」
「分かってる!」
「ならアコ達を迎えに行け」
「分かってるての!あんたが指示しないで!」
チナツもイオリも冷静に周囲をまとめて事態の把握に努めるよう動いている。
よしよし、良く訓練されている良い風紀委員達だ。
「カザナ先輩!我々はいかがしたら…」
「お前達はイオリと一緒にアコを守りに行け。私は上から視てくる」
「はい!お気を付けて!」
ゲヘナにしとくには勿体ないくらい良い子達だな。てか何故私に指示を仰ぐ。
……さて。インカムからコードを引っ張り出して
〚接続確認〛
よし。……あそこが良いか。
跳躍。近場の五階建てマンションの壁を蹴りながら駆け上がり、屋上に到着。
ここからなら……ああ、ミサイルのような物と銃弾の軌跡がここからでも視えた。狙いを付けずばら撒いている辺りマジで暴走してるのか。
「さてさて。お顔拝見っと」
折り畳まれていたいたブツを展開し、片膝を着いて膝立ちになり集中。疑似モニターからスコープモードに切り換え煙舞う現場を覗く。
「………」
今構えているのは
大口径大型スナイパーキャノン[修]
YAKUMO mdl.壱式
もっと良いのがあったが、何処ぞの美食を研究してる奴にぶっ壊されたため、これを持ってきた武器の1つだ。
[修]とか壱式って付いてるのは、百鬼夜行が修理と称して弄ったからである。…まぁおかしな事になってないから良いけど。
「……いた」
煙の中から姿を現したのは凡そ3メートルくらいある重装甲で固めた人型ロボット、オートマトンだった。いやデカいな。
眼…アイカメラが赤く光ってるところを見ると、なるほど確かに暴走だ。辺り構わず撃ちまくっているのもそうだろう。あれじゃいつ逃げてるアコ達に当たるか判らん。……場所を変えるか。
スコープモードから戻し、一旦折り畳み、新たな狙撃ポイントを探す。と言っても、撃った矢先に今下にある拠点へ来ないよう別方向へ誘導させるためでもある。
〚スキャンモード スキャンモード〛
スキャンモードで地形を探り……ここが良いか。風向きは追い風。距離は離れたがちょうど奴の真正面辺りに付けた。あのピュンピュン飛んでる小型ミサイルがこっちに流れてくるかも知れんが、その時はその時。
改めてスナイパーキャノンを展開し、狙撃体勢を取る。
〚戦闘モード 戦闘モード〛
「…………っ」
1次ロック………
狙いを付けている瞬間、目があった。だが遅かったな…! 2次ロックまで済んでるんだよ!
躊躇わずトリガーを引き、反動に負けないよう踏ん張る。瞬間、区画全体に響き渡るような破裂音と、耳を劈くような衝撃音。
重装甲オートマトンの頭部に寸分違わず直撃。
直ぐさま第2射を装填。2次ロックまで待てないので1次ロックで撃つ。
1射目が当たり仰け反ってがら空きになった胸部に2射目が直撃。
更に第3射。さすがにブレが出て微妙に左へ逸れたが肩部に直撃。右肩に装備されていたロケットランチャーの破壊を確認。
おまけの第4――
〚警告 ロックオン〛
半分崩れた頭部とアイカメラがこちらを睨み付けるよう私を視た。その瞬間、インカムからロックされたと警告がくる。
それと同時に、左肩のミサイルランチャーが発射されたのが確認できた。
「やば…!」
コードを外し疑似モニターを切り換え、畳んでいる時間は無いのでそのまま担いで急ぎ逃げの跳躍。隣の建物へ跳んで移る。
すると着地と同時に何発かのミサイルが着弾し爆発。煙の中から残ったのが飛来してきている。
「まさかマジでCIWSが必要になるとは思わんかったなぁ…っと!」
ミサイルが落ちるよう跳んで着地した際、次へ跳ぶタイミングをずらす。すると地面に直撃して数が減って避けやすく――
〚警告 ミサイル増加〛
増えたぁぁー!?
いやまぁロックして撃ち続けてるならそうだよなバカスカ撃つよなそりゃあな!危ねっ!?
〚直撃コース〛
「当たらない!」
ビルの壁を落ちるように滑り落ち、地面と熱い抱擁を交わす前に跳んで着地からの跳躍!厳しい!欲張って他にも武器持ってきてたらこうは行かなかったかも、な!
それに、ただ逃げ回ってるだけじゃない。少しずつだが奴に接近している。
装甲が抜けないくらい硬いなら、まだ柔らかいであろうドタマを至近距離から撃ち抜いてやればいい!
〚警告 射程圏内〛
「よしきた…!」
先程の場所から円を描くように逃げ回り、ちょうど奴のいるビルから真横辺りにきた。
真横ということは、身を乗り出してこちらを撃つしかない訳だ。……そらきた身体を出して来やがった!ミサイルも左腕のマシンガンもこっちに向け―――
「どぅおりゃあああああっ!!!!」
頭の悪い雄叫びを上げながらこちらに撃ってきた。うるっさ…!?
「だっしゃあああああっ!!!!」
「うるせぇ!!」
銃声とミサイルの発射音と叫びに私の苦情が届くはず無く、逆に隙を晒してしまい、銃弾とミサイルが直撃してしまった。
「ぐっ…!?」
〚警告 機体被弾〛
左腕で何とか顔ぐらいは庇うがこのままじゃ撃ち潰される……
――瞬間、オートマトンの左肩ミサイルランチャーが爆発し吹き飛ぶのが見えた。……見れば、アコと合流出来たイオリが撃ち抜いていた。良いタイミングだイオリ。
視線がイオリ達の方に向く、今度はその隙を私が逃さず空中でスナイパーキャノンを構える。
「お釣りだぞ…っと!!」
勿論姿勢制御も踏ん張りも効かない。だけどそのまま目視で撃つ…! 反動で空中でひっくり返り、その勢いで壁に激突。超痛ぇ。
撃った弾はどうやら横っ面に直撃したようで、半身乗り出していたためバランスを崩し、落下。けたたましい音を立て墜落した。ざまみろ!
≪バカ!アンタ死にたいの!?≫
「これでいいんだよ…!」
≪御託は結構。危険度の高い兵装を潰したのはお見事ですが、とっとと下がってください!≫
「ああ、一旦下がってお召替えしてくるわ…」
大したダメージじゃないが、ヨロリと立ち上がって頭を振る。
〚バイタルチェック ...異常無し 稼働問題無し〛
「あっそ…」
COMがなんだ全然平気じゃん!って言うなら大丈夫なんだろ。
あのオートマトンもさすがにあの高さから無防備落下したらタダじゃ済まない。機械が軋む音を立てながら立ち上がろうとしていた。だがまだ酩酊状態なのかなかなか立ち上がらない。ちょうど挟んで反対側にイオリ、アコ達風紀委員。待ち構えていた風紀委員達が火力を叩き込んでいる。
この隙にすたこら拠点まで逃げるとする。
≪お馬鹿な運び屋さん!道を教えますから、このルートから戻ってくださいね!≫
モニターにルートマーカーが引かれる。助かるぞアコちゃん…。
スナイパーキャノンを畳み、撤退。
「ふう…」
「戻りましたか。死体ではないのですね」
「『セナ』…。『救急医学部』が来たのか」
「出動要請がありましたので。運良く死…軽傷者のみでしたが、調度、生きの良い死……死体が来ましたね」
「結局死体になってるぞ」
拠点に戻ったら見慣れない車輌と、青い制服に白のナースキャップ。『救急医学部』部長の『氷室セナ』がいた。
なんだ新車卸してもらったのか。渋みがあってカッコイイじゃないの。5連装CIWSとか付ける?
「また無茶されていますね」
「無茶じゃない。リスクのある行動…痛ぇ!?」
「細かい擦過傷と軽い打身程度ですね。処置します」
「軽くでい痛だだだっ!?よ、余計酷くならないか!?」
「症状を軽視するなら動けなくさせますが?」
「はい…」
無表情の圧に負け処置を受ける。正直スタミナ剤でも飲んですぐに向かいたいところだが、この状況でセナに逆らうと土手っ腹に5万パイルバンカーを打ち込まれて光が逆流してそこらに水没させられても文句言えない事になる。
「我々も出ますか?」
「新車を早々にお釈迦にする気か?」
「やわな運転技術はしてませんよ」
セナが車輛の運転席を見たので私も運転席を見れば、救急医学部員が左手で力強くサムズアップをしていた。 ……なら頼むとして、弾代はあっちが持つって言ったよな?
「頼みたいことがある」
◇ ◇ ◇
「っ…! ったく、何て硬さ!」
「並の武器じゃ歯が立ちませんね…。この頑強さ、一体
「もう…!」
3メートル弱ある全長、イオリでもなかなか怯ませられない装甲、そして――
「だっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ああもう!うるっさい!!」
「ここまで喧しいオートマトンは初めてですねまったく…!」
先程撃ちきったマシンガンを投棄し、背部にマウントされていた射突型粉砕機のようなものを振り回し始め、周囲を破壊しまくる始末。あれでは迂闊に近付けば骨折では済まない。
半壊している頭部を狙えればいいが、そうさせてはくれない。ただの脳筋かと思えば、構えたイオリに対して突進してきたりと厄介な相手とは認識できる今はあるらしい。
「ぎ、行政官!」
「あなた達は下がりなさい!巻き込まれたらタダじゃ済みませんよ! チナツさん。どう見ます?」
「…あれ程の重装甲、正面からマトモに抜ける武装は今の我々には――」
≪あるぞ。今見せてやるから退避しとけ≫
◇ ◇ ◇
――少し前。
「頼むぞ腕利きドライバー」
「りょーかーい!飛ばして行きますよー!落ちないでくださいねー!」
「セナは私が浮かないよう支えといてくれ」
「了解。…しかし本当に無茶をしますね」
「もう絡め手は使えんだろう。なら正面から行かせてもらうさ」
「部長と運び屋さん、準備いいですね? ではアクセル全開でしゅっぱーつ!」
姿勢をやや低くし、慣性で後ろに吹っ飛ばないよう耐える。まぁセナが支えて……ちょっと腰に回してる腕の力強くありませんかセナさん? これあっちに着く前に鯖折りになりそう…。
「ぐふっ」
「我慢を」
「うっす…」
〚認証 セーフティ解除 バレル 回転開始〛
あの重装甲オートマトンはスナイパーキャノン並に威力があるものじゃないと、傷程度しか付けられないのは通信越しに聴こえていた。
それならばと、現在両肩に武器を担げるようにできる装備、通称『ウェポンハンガー』を装着している。
このウェポンハンガーは、前にシールドを使ったとき、内側に銃を掛けておくことがてきたアレを「じゃあ肩に担げば4つ持ち込めるじゃん!」という天才の発想から生まれ、エンジニア部と話を聞いていたユウカから白い目で見られた傑作装備だ。
そしてそのハンガーに掛けているのが『貫けるモノ』だ。
で、瓦礫をスイスイと猛スピードで抜けて行く医療部車輌。マジでやるなスーパードライバー。
≪次を曲がったら接敵しますよー!≫
「了解。何時でも!」
車輌は更にスピードを上げ頭文字がDのなにかも真っ青なドライビングテクニックでドリフトをかます。そして傍目に風紀委員らが見え、ちゃんと退避をしているのを確認。―――いた。
≪はあっ!?≫
≪あれは…、医学部!?≫
「また来たぜ壊し屋…!」
「『キルドォォォザァァァァァァァ!!!!』」
「テメェの名前なんざ聞いちゃいねぇんだよ!!」
両手のガトリングガン
『GGA206』のトリガーに指を掛け、『集中』し、引く。
前回使ったオートキャノンより弾は細く、あの重装甲を穿てるほどではないが、誰が呼んだかこの『3500ガトリング』の名の通り、鉄の豪雨を浴びせてやることができ、装填数が多い分相手が相手なら粉々になるまで撃ち続けることが可能だ。……その分弾代も凄まじいが。
≪効いてる…!?≫
「怯んでるだけだ! ドライバー…『カコ』!」
≪右へ曲がりまーす!≫
「風紀委員達は現状で待機を」
≪セナさんまで……了解。任せますよワタリガラスさん!≫
曲がる瞬間少しスピードを緩め、浴びせる時間を延ばし挑発する。散らばりまくる空薬莢を見れば勝手に付いてくるだろうが、執拗にやるのが効果的よ。
「どすこいぃぃぃぃぃ!!!!」
「ガトリングの音よりうるせぇって何だよ…!」
「来てます。…なんと野蛮なオートマトン」
挑発に乗った……キルドーザーが両腕を振り回し、目に付くものを薙ぎ倒しながら接近してくる。
「よいしょぉぉぉっ!!!!」
「………」
「セナ…?」
撃ち続けている私を離さぬようにして、肩掛けホルスターからショートバレルグレネードランチャーを抜き、私の頭を支えにして撃った。
弾はキルドーザーの頭部に吸い込まれるように綺麗に直撃。発声スピーカーが破壊されたのか雑音しか出さなくなった。
「……」
≪ヒュー!部長カッコイー!≫
「お、お見事……」
思いもよらぬ攻撃だったのか、大きく仰け反りそのまま仰向けに倒れた。――千載一遇のチャンス到来!
「カコやるぞ!」
≪アイサー!ターンしまーす!≫
私の合図と同時に華麗なスピンターンをかまし、再びキルドーザーに頭を向け急停止する。
〚左腕武装 右腕武装 パージ〛
ガトリングを撃つのを止め、ハンガーに掛けてもデッドウェイトになるだけなので両端に投げ捨て、ハンガーに掛けていた武装に手を掛ける。
「良いドライブだったよ!」
≪どうも!いってらっしゃいワタリガラスさん!≫
「必ず仕留めなさい」
「応よ!!」
集中、更に集中し、気合を込め、思い切り、跳ぶ。
高く、高く、高く跳び、真上に到達したところで、
本来は空中を蹴って急降下することなど普通出来るものではない。
だが、トリニティの『救護騎士団』に、それを
だからこれは見様見真似。右腕を引き、装填する。
〚最終セーフティ 解除〛
「くぅたぁばぁれぇぇぇぇぇーーーー!!!!!」
仰向けに倒れたキルドーザー目掛け
拳と横に連なった杭を打ち込む。
鋼が歪み、叩き付けられ、拉げ、潰れ、穿たれた轟音が響く。
〚右腕 リロード時間 7秒 残弾 1〛
装甲を貫くモノ。
杭打ち機・刺突地雷・パイルバンカー
【Au−R−F19】
穿たれた胸部。完全には貫けていなかったが、明滅する破損しかけたコアらしきが露出した。
左腕を引き―――
〚回避〛
「っ!」
最期の抵抗と懐に飛び込んできた私を粉砕機で左右からハエ叩きの要領で破壊しようとしたようだが、間一髪真上に跳び逃れる。
しかもキルドーザーは両腕をぶつけた反動で両腕が破砕してしまい、自身を壊してしまったよう。
だが、ちょうど核の部分を隠す、守るようになってしまったのは偶然か。
「関係、ねぇよッ!!!」
〚右腕 リロード完了〛
再び左腕を振り被り落下。
当てる瞬間、身体を捻り邪魔な腕を掬い上げるように貫き吹き飛ばし着地。
これでもう、心臓を守るものはない。
〚左腕 リロード時間 7秒 残弾 1〛
「ふぅッ…!」
グリップの握り締め再び右腕を引く。今度こそ、潰す。
一拍、拳を落とし、杭を打ち込む。 グシャリと金属が潰れる音が私だけに聞こえる。
「はぁ…、はぁ……」
「――――ィ…イレ…ギュラー……」
「………」
〚ターゲット 沈黙〛
〚作戦目標 クリア 戦闘システム 解除〛
「イレギュラー…?」
??「弁えない解体屋が…」
やっぱ二脚にスナキャはダメだな!
やはりパイル…パイルは全てを解決する…!
・Tips5
YAKUMOを修理したのは百鬼夜行、そのYAKUMOを壊したのも百鬼夜行。