唸れ!マリンボール!!   作:銅英雄

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※息抜き小説です。

※一気に試合展開が飛びます。閲覧注意。


3話後編① 柳大川越のもう1人の投手

えーと。試合展開を簡潔に述べると……。逆転されました。えっ?簡潔にし過ぎ?知らないなぁ。

 

「逆転されちゃったね……」

 

「色々考えて、それが裏目に出た形だねぇ」

 

大野さんにスリーランを打たれた訳だけど、実はその前のイニングで1点取られてたんだよね。そこから徐々に崩れちゃった形になった。

 

しかしその後のヨミさんは崩れる事なく、後続の打者を打ち取った。

 

「逆転されたけど、まだ2イニングあるからね。諦めずに食らい付こう!」

 

「それにしても柵越えなんて初めて打たれたよ……」

 

「ドンマイ!自滅やないけん、気にせんで良いよ!」

 

「希さんの言う通りだよ。切り替えて投げていけば良い」

 

でもそうなると、多分私の出番なさそうだなぁ……。タイトル詐欺になっちゃうよ?

 

「逆転出来れば、葵ちゃんの投球機会も作れるのにね……」

 

なぬ?それは真か?

 

「さあさあ頑張って打っていこう。1球1球全力で振っていこう!」

 

「現金だな……」

 

稜さんに何か言われた気がするけど気にしない。私だって出番がほしいんだもの!

 

「点取っていきましょう!」

 

「よっしゃ!キャプテン、頼みますよ!」

 

「よし……!」

 

この回は4番の怜先輩から。前の回の攻撃(カット)では良い感じだったし食らい付けそ……うん……?

 

「あれ、なんか向こう投手交代してない?」

 

「あ、あ、あの人は……!」

 

柳大川越の新しい投手を見て芳乃さんが震えていた。何かトラウマでも植え付けられたの?

 

「去年の夏1年生ながら、4試合で僅か3失点の速球派右腕……」

 

なんか試合前に言ってたね。という事は……?

 

(あの人が芳乃さんの言ってた朝倉さんか……)

 

 

ズバンッ!

 

 

かなり速いねぇ。あれでガールズ出身じゃないんでしょ?世の中の広さを実感したよ。そして……

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

直球だけで三者三振……。完全に流れを取られちゃったねぇ。

 

「なんだ芳乃、感動したのか?私達が打ち取られている姿を見て……」

 

「ううん。瞬きするの忘れてた……」

 

「実際あれはとんでもないぞ……全国レベルかも知れん」

 

「他にどんな球を投げるか知らないけど、あの速球だけで地区上位には食い込めそうだねぇ」

 

「それに次の回は下位打線だし、終わったかもな……」

 

「駄目駄目!私も打ちたいっちゃけど!」

 

希さんは朝倉さんの直球を見て打ちたいと思っているようだ。ジャンキーだねぇ。

 

「息吹さんと、ヨミさんと、私で必ず繋いでみせます!」

 

「そ、そうね……」

 

私もいるぞ!

 

(しかし実際代打を任されたとして、私はどう動くだろうか)

 

相手の攻撃の内にイメージトレーニングしておくかぁ……。

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