ツーアウトから代打で出た私が三塁打!あとは希さんに託した訳だけど……。
ズバンッ!
『ストライク!』
朝倉さんのSFFに空振りし……。
ズバンッ!
そして今度は直球で空振り。あっという間に希さんが追い込まれた……。
「希ちゃんがあっという間に追い込まれた……」
「しかも今の直球はさっきまでよりも速い……」
「私達の時は手抜いてやがったな~」
それって私の時も手を抜いてたって事!?
(まぁ今は希さんを信じるしかないねぇ……)
カンッ!
『ファール!』
3球目に投げられたSFFをカット。
カンッ!
またSFFをカット。向こうは逃げの配球だね。ここで希さんが打てたら……。
(直球勝負して……!)
なんか希さんが朝倉さんに訴えてる……?直球勝負してほしいとか?
そして運命の5球目……。
カキーン!!
朝倉さんの直球を希さんがジャストミート。
「ジャストミート!」
「右中間大きいよ!」
「………っ!」
しかし朝倉さんの直球に球威負けしたのか、打球はどんどん失速していっていき……。
「……なに外野まで飛ばされてるのよ」
その打球はセンターに入った大野さんに捕球された。
『アウト!ゲームセット!!』
そして私達新越谷高校野球部の初試合は3対4で敗北という形で終わった……。
試合終わりになると柳大川越の人達が帰り支度をしていて、朝倉さんは武田さんと何か話している。
「ちょっと良いかしら?」
武田さんを眺めていると、大野さんが話し掛けてきた。何用ですか!?
「貴女、朝倉から長打を打ってたわよね?」
「まぁ結果だけを見るとそうですけど……」
「そんな打者がどうしてベンチスタートだったのよ?」
ヤバい……。大野さんがこっちの禁忌に触れようとしてる!
「ほら、練習試合は経験を積まなきゃですから……。初心者の2人にもある程度は経験を……と」
「それだけじゃ貴女がベンチスタートの理由としては弱いじゃない」
ですよねぇ……。
「……負けたんですよ」
「……何に?」
「じゃんけんです。一発負けしました」
「そ、そう……」
やっぱりそういう反応になるよねぇ……。
「まぁ良いわ。公式戦ではこの私が直々に抑えてあげるわ」
「……ありがとうございます?」
そう言って大野さんは去って行った。実は私が投手だという事は……まぁ言わなくても良いか。その時でなんとかなるよね?
(というか私も投げたかったなぁ……)
「葵ちゃーん!反省会やるよー!?」
芳乃さんからお呼ばれがきた。私はほとんど出てなかったけど、色々な意見が聞けそうだし、参加し得だね。
(次の試合ではピッチングでも出番がありますように……)
登板機会を祈りながら、校舎へと走って行った
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期間不定期でももっと文字数がほしいなぁ。