唸れ!マリンボール!!   作:銅英雄

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※息抜き小説です。


2話 全国……どこまで本気?

希さんと白菊さんが入った翌日……。

 

「次、6、4、3のダブルプレー行くよー!」

 

 

カンッ!

 

 

今行われているのは内野の守備連携練習。

 

「よっ……と」

 

 

バシッ!シュッ!

 

 

「う、うめぇ……」

 

「葵って内野も出来るのね……」

 

私はヨミさんが投げ込みをしている間にこうして内野ノックを受けていて、さっきまではセカンドの練習、そして今はショートの練習。即席のコンビでもある程度はなんとかなりそうだね。

 

「捕手以外ならある程度はね。これで稜さんと菫さんもうかうかしてられないんじゃない?」

 

「マジでヤバいかもなぁ……」

 

「さっきのセカンドの時の練習も私よりも上手いんじゃないかしら……」

 

「流石に本職には敵わないと思うけどね。逆に稜さんと菫さんも案外投手が出来そうだったりしてね」

 

「それはねーだろ……」

 

まぁ私の見立てではこの2人より投手の素質がありそうな子は2人程いるけどね。その辺り一応芳乃さんと怜先輩、そして捕手の珠姫さんとも話し合ってるけど実践されるのはいつになるのか……。

 

「葵ちゃんありがとー!じゃあ次は稜ちゃんと菫ちゃんで入ってー!」

 

「じゃあ私は他の練習してくるねー」

 

さて。次は何の練習をしようか……?

 

「私は内野ノックに入るから、ヨミちゃんはダッシュね」

 

「うん……」

 

珠姫さん内野ノックに入るのか……。投げ込みに付き合ってもらおうと思ったけど、私もダッシュにするかな。

 

「葵ちゃんもダッシュ?」

 

「珠姫さんがノックに行っちゃったからね」

 

ヨミさんと一緒にダッシュ。まぁ投手として走り込みは大切だからね。

 

「なんかタマちゃんが素っ気ないんだよね……」

 

「そうだねぇ。なんか全国って言葉を聞いてから、ちょっと様子が変なんだよね」

 

「うーむ……?」

 

自身やヨミさんの事を考えていそうだけど……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ!片付けが終わったら、暗くなるまでトス打撃だよ!」

 

もう空が夕焼けに染まってる……。

 

「ヨミちゃーん!葵ちゃーん!いつまで走ってるのー?」

 

「走らせといて酷いなぁ……」

 

「まぁ良い練習だったんじゃない?」

 

(というか葵ちゃんはなんで息1つ切らしてないの……)

 

「お詫びに今日は私の分も打って良いよ」

 

「やった!」

 

ヨミさんが喜んだのも束の間……。

 

「ひぃぃぃ!」

 

一転して辛そうだね……。

 

「練習終わりー!」

 

「ふぃー。今日も楽しかったねぇ!」

 

「ねー」

 

練習は終わり。着替えて帰るかな。

 

「ヨミちゃん」

 

「どうしたの?」

 

「ちょっと話があるんだけど、この後良い?」

 

「……うん」

 

珠姫さんはヨミさんに話があるみたい。込み入った話っぽいし、割って入る訳にもいかないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜は自主練としてランニング。今日の私走ってばっかりだな……。

 

「こうしている間も……」

 

あっ。ヨミさんと珠姫さん。ここで話してたの?

 

「強いチームは練習してるんだよ。しかも才能ある選手達が……」

 

何の話だろ……?全国云々の話?

 

「全国を目指すって言ったよね。ヨミちゃんはどこまで本気なの?」

 

「…………!」

 

(こりゃ安易に聞いて良い話じゃないね……)

 

しかしヨミさんの覚悟は聞いておきたいね。チームのエースになりうる子だし、モチベーション次第で上がりそうだよね。ヨミさんみたいな投手は。

 

「結構本気だよ。私は……」

 

「…………」

 

「あっ!1回戦負けの癖にって思ったでしょ!?」

 

「別に思ってないよ」

 

そういえばヨミさんって実績がなかったんだったね。

 

「確かに実績はないけどさ……。私は今が1番楽しいんだ!タマちゃんや皆と一緒だからね!」

 

(ヨミさんは何事も楽しんでいそうだよね)

 

まぁ何かしら闇を抱えていそうではあるんだけど……。ケアは相方の珠姫さんの役目でもあるかな。

 

「私を連れて行ってよ!全国に!キツい練習も頑張るからさ!」

 

「ヨミちゃん……」

 

(……ランニングに戻るかな)

 

ヨミさんの覚悟が聞けただけでも充分な収穫だね。今日は別ルートを走って帰ろっと。

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