唸れ!マリンボール!!   作:銅英雄

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※息抜き小説です。


3話前編 新生新越谷高校野球部の初試合

なんか素っ気なかったらしい珠姫さんは翌日にはいつも通りになっていた。ヨミさんの覚悟を聞いたからかな?

 

「皆集まってー!新しい練習スケジュールを配るよー!」

 

芳乃さんから新しい練習スケジュールをもらう。それぞれがそれぞれの課題となっている練習が記るされていそうだ。

 

「これはこれは……」

 

「中々ハードね……」

 

「やった!守備連携が増えてる!」

 

三者三様の反応を見せてる。私は体力作りと制球力向上が中心となってるね。まぁ理には叶ってる。長所を伸ばせるのは嬉しいし……。

 

「練習内容はともかく、食事の内容まで決められてるんだけど……」

 

そんな中菫さんが食事内容についての質問。芳乃さんは無理そうなら自分で作ると言ってるけど、そういう事じゃないと思うの……。

 

「はい集合ー!」

 

怜先輩による集合の号令。今から顧問の先生を紹介するみたい。

 

「引き継ぎが遅れましてすみません。顧問の藤井です。皆さん自主的に練習されていて偉いです!」

 

「優しそうな先生で良かった……」

 

「家庭科の先生ですよ」

 

新任の教師らしい。確かに優しそうだねぇ。でも私達は全国を目指すっていう目標があるからねぇ……。

 

「もう授業で会った子もいますね。さて……」

 

先生が眼鏡を持ち上げた瞬間、空気が変わった。さてはこの先生只者じゃないな!?

 

「どうやら全国を目指しているらしいですね?」

 

全国という言葉に思わず身震いしちゃった……。大人だからか、重みが増した気がするんだもん!

 

「そこで1週間後に練習試合を組みました」

 

「試合!?やった!」

 

「どこまでやれるか見せてくださいね?」

 

早速試合だ。腕がなるねぇ……!

 

「情けない試合は出来ないな……」

 

「ええ……」

 

先輩2人は私達よりもプレッシャーを感じてる……。聞いたところによると、先輩達も初試合らしい。そりゃプレッシャーだよ。

 

「早速きたね!」

 

「うん!絶対勝とうね!」

 

ヨミさんと珠姫さんも張り切っている。チームの中心となる2人がやる気だと頼もしいね。

 

「それで相手は?」

 

「相手は去年秋ベスト8の……!」

 

「柳川大附属川越高校ですよ」

 

『ええーっ!?』

 

「強豪校じゃん!?」

 

うわ……。新生野球部には強過ぎるような?とりあえず……。

 

「今の内に決めとこうか」

 

「葵ちゃん。何を決めるの?」

 

ヨミさんが私の発言に首を傾げている。なんだその仕草可愛いなぁ……。

 

「スタメンの9人だよ」

 

『………!?』

 

わお。空気が重くなったよ。

 

「……とは言っても何人かは確定だけどね」

 

「興味深いですね……。早川さん、貴女の考えを訊かせてください」

 

先生から圧を感じる……。

 

「とりあえずこの中で唯一捕手の山崎さんは決定。それと練習試合なんだし初心者も使っておきたいよねって事で息吹さんと白菊さんも決定。2人はライトとレフトをお願いしようかな」

 

(((ほっ……)))

 

3人から安堵の溜め息が……。そんなに不安だった?

 

「残っているポジションは投手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、そして中堅手の6ポジションですね」

 

「この中から決めていくのか……」

 

「でもどうやって決めるの?」

 

「良い質問ですね理沙先輩。選出方法は恨みっこなしのデスゲームです」

 

「デ、デスゲーム……」

 

誰かが息を呑む。あくまでも比喩的表現だから気にしなくても良いのにね。

 

「じゃあ決めていきましょうか……!」

 

私の声で何人か怯えた声を出すのは止めてね?結構傷付くんだよ?

 

そしてこの試合でベンチスタートになったのは……!

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