唸れ!マリンボール!!   作:銅英雄

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※息抜き小説です。


3話中編② 暗雲……?

1回表に先制点3点を取れた……。追加点は難しそうだし、あわよくばこの3点で逃げ切りたいよね。

 

「しまっていこー!」

 

『おおーっ!!』

 

珠姫さんってあんまり大きな声を出すイメージなかったけど、ポジション的に声出し必須だから、これから沢山聞けるよ。やったね!

 

(そういえばあの子はどうしてるかなぁ……)

 

ガールズチームで3年間バッテリーを組んだ子。ガールズ時代はその子に加えてあと2人と仲良くやってたけど、全員散り散りになっちゃったんだよね。まだ野球続けてるのかなぁ……。

 

 

カンッ!

 

 

『ファール!』

 

あっ。色々考えている内にカウントがツーナッシングになってる。

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

そしてあの球で三振か……。なんか既視感ある配球な気がするなぁ。

 

(葵ちゃん、気付いてそうだよね……)

 

(この配球はかつて葵ちゃんが得意としていた配球だよ!)

 

あっ。ヨミさんと珠姫さんと目が合った。手を振るくらいはした方が良い?

 

 

カンッ!

 

 

次の2番打者はあの球が来る前のカウントを稼ぐ球を叩く。配球が配球なだけに読まれやすいよね。

 

 

バシッ!

 

 

『アウト!』

 

(おっ?上手い!)

 

捕ったのはサードの理沙先輩。あの打球は抜けてても可笑しくなかったし、金星プレーだねぇ。

 

 

カンッ!

 

 

3番打者は左中間に大きな当たり。まぁ上がり過ぎだから、フライにはなるだろうけど……。

 

(位置的に怜先輩は間に合わない……。息吹さんの範囲だね)

 

「オーライ!オーライオーライ!!」

 

「よし!任せた!」

 

先輩も息吹さんに任せるみたい。

 

(落ち着いて……。フライ捕球時は落下地点を判断して、声を出しながらダッシュ。グラブを出すのは捕る直前!)

 

 

バシッ!

 

『アウト!』

 

ちゃんと打球を処理出来たね息吹さん。ナイスキャッチ!

 

「息吹ちゃん……」

 

心なしか芳乃さんも嬉しそうだ。気持ちは大いにわかるよ!

 

「2人共ありがとー!好き~!」

 

「大袈裟ね……」

 

何より1番嬉しそうなのはヨミさん。理沙先輩と息吹さんを抱いてるじゃん。

 

「ヨミちゃん。次、打順!」

 

「あっ。そうだった。よーし!自援護しちゃうぞ~!」

 

ヨミさん張りきってるね~。

 

「はいっ!」

 

 

カンッ!

 

 

『アウト!』

 

まぁ過度な張りきりは裏目になるけどね。ヨミさんはピッチングに専念してください!

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

白菊さんは三振。スイングは豪快なんだけどね……。

 

 

カンッ!

 

 

『ファール!』

 

息吹さんは大野さんの投げる球をカットしていっている。このまま球数を稼いでほしいところだけど……?

 

 

ズバンッ!

 

 

『ストライク!バッターアウト!!』

 

「今のは球は私に投げてきた……」

 

「ツーシームですね。打者の内側に投げて、ぶつけられると錯覚させる……。配球も相まって、ハイレベルなピッチングをしますね」

 

ああなると本当に打てなさそう……。ヨミさんのピッチングに掛かってるんだけど……。

 

「…………!」

 

(なんだかなぁ……。今のヨミさんからは危ない雰囲気を感じるよ)

 

それを落ち着かせるのは相方である珠姫さんの役目になりそうだ。このまま壊れないでよ?

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