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029.冒険者ギルド
目覚めて直ぐに朝風呂に駆け込む。皆はまだ寝静まっている為貸切風呂を堪能する。流石だ…、昨日の夕方の惨状とは思えなくらい綺麗だ。
湯船に浸かりながら今日する事を考える。
今日はクレリアと冒険者ギルドに登録をする日だ。
ベックとトールは商品の査定とタラス村で使用するみたいだ。
ガウとララはどうするか聞いてみよう。これからの事をどうするのか里に送らせたいがどうしようか、クレリアと別れてまた戻ろうか…。
せっかくゴタニアに来れたので暫くはこの街で楽しみたいのが本音だ。うん、冒険者としてというか宙兵としての実力がこの星で名を残せるかやってみたい!帝国軍の俺は今日から冒険者だ!
うーん締まらないな…。
よし!言い直し、今のは無し!
「航宙軍士官、冒険者になる!これだ!」
[航宙軍士官、冒険者になる!これだ!を最重要項目として認識しました。]
(ナノム………絶対わざとだろ、「これだ」は今の発言記録からデリートだ)
[了解]
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
朝起きてアランに今日の事を話そうとしたら廊下からアランの声が聞こえたわ。
コーチュー軍士官?冒険者になるって聞こえたけど最初の言葉が分からない…。コーチューという国や軍は聞いたことがないわ…。
アランはこれから冒険者として頂点を目指すのかしら。そうよね今日はギルドに登録しに行くんだもの。私も自由気ままにアランと一緒に冒険者として旅をしたい。…でも私はこれから成さねばならぬ事が山程ある…。一体どうすればいいのか…。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
クレリア達と朝食を取りながらガウ達に話をする。
「今日は俺とクレリアは冒険者ギルドに行くけどガウ達はどうする?せっかく姉弟出会えたんだから今日ぐらいゆっくり休んだらどうだ?ヨーナスさんにも伝えておくぞ?」
ガウはララの顔を窺って何も喋らない。
「…宜しければ、私達もご一緒させて頂けますか?アラン様やリア様のご迷惑にならなければ是非連れて行ってください。いずれにせよ私達もいずれかのギルドに登録をして身元を保証しなければなりませんので…。」
「分かった。リアもいいか。」
クレリアは何か考えながらも頷く。
その話を聞いていたベックが
「アランさん、冒険者ギルドに行くのはその格好は駄目ですよ。前に俺達も登録しにいったら門前払いでしたよ。」
「そうなのか?実力はあると思うんだが、リアみたいな鎧は動きにくい格好は勘弁だな。出来れば素の自分で挑みたいんだが」
するとトールも
「確かに!アランさんの実力なら装備無しでも問題無いっすよ!ギルドの試験官も驚きますよ!ああ、俺も荷の査定がなければ行ってみたいっス!」
ダメ元で行ってみるか、とりあえずヨーナスさんに挨拶をする。
「かしこまりました。もし武器防具が必要な際は我が商会をご利用ください。旦那様の紹介状をお渡し致します。旦那様からはアラン様御一行には良くするよう頼まれておりますのでお気になさらず。」
「ありがとうございます。タルスさんにもお礼をお伝えください。それとアランでいいですよ。あまり堅苦しいのは苦手でして…。」
「分かりました。ではその様に…。何かお困りがありましたら是非当商会にご相談ください。」
冒険者ギルドまではウィリーが案内してくれた。ギルドのドアを開けると疎らにいた冒険者達が此方を見る。
「ケ、ガキか…。」
奥の方で薄ら笑いをしているものがいるが無視だ。中にはクレリアやララを見てニヤニヤしている輩が…。こんなとこで揉めたくないからサッサと空いている受付に向かう。
「あの…。」
「いらっしゃいませ!冒険者ギルドへようこそ!ギルドへの依頼ですか?」
若い受付の女の子が元気に話す。
「冒険者の登録をしたいんですが、此方でよろしいんでしょうか?」
受付の娘は俺達を不思議そうに見る。
「…あのぅ、4人全員で?」
「いや、登録するのは俺と隣のリアの2人だ。」
「…かしこまりました。では、こちらの用紙に記入をお願いします。」
クレリアに代筆してもらい手渡すと受付の娘は俺達と用紙を見ながら眉間にシワを寄せている。
「リア、なにかマズい事書いたのか?」
「別に?事実通りに書いただけよ。」
登録料の2人分第銀貨1枚を渡し説明を受ける。
「………。以上で説明を終わります。ではランク試験の準備をしてきますのであちらのギルド規約をよく読んどいてください。」
…凄い。一言一句間違える事も噛むことなく言い切った。
クレリアにギルド規約を読むようにお願いする。後でナノムに確認すれば大体の文字が読み書きできるだろう。
(ナノム、要点をまとめてくれ。)
冒険者は
F〜A、Sランクがあること。
護衛、討伐、採集等のクエストがあること。
期限内に達成できないとペナルティがあること。
通常依頼の他に指名依頼と強制依頼があること。
強制依頼は受けないと重大なペナルティが課せられること。
2ヶ月に1度は依頼を受けないとランクダウンすること。
こんなとこか。
ギルドの職員が来て案内される。
「連れも一緒に来ていいですか?」
「試験の邪魔をしなけりゃ問題ない。まあ、情けない様を見せてもいいならな。ハハハ。」
…後にこの評価試験を担当したこの職員は笑った事を深く後悔したと回想した。