追記
コメント、感想ありがとうございます。励みなります
よかった。クレリアの話す言葉と変わらない。意味も通じるのでナノムに翻訳をしてもらう面倒もない。後は聞いたことのない単語を順次アップデートしていくだけだ。
クレリアからペットボトルを渡してもらい水を飲ませる。
「喉乾いてるだろ。まずは水を飲みな。お前を襲った奴は倒したから安心しろ。」
キャップを開け体を支えてあげながらゆっくりと口に含ます。少量口に含んだ瞬間目を大きく開ける。
おお!!すごい勢いで俺の手から奪い取りほぼ垂直に突き上げ2リットルペットボトルの水がなくなるものの3秒程でなくなった。
[先程のレアメタル錠投与から発光した時間と全く一緒です。]
(ナノム………………どうでもいい情報だ…。ミッションコンプリート後だが減点Cマイナス判定だ)
[了解]
クレリアも包帯を手に持ち唖然としていたが我に返り俺に包帯を手渡す。
「怪我したとこに包帯巻くからな」
少し心が開いてくれたのかオズオズと頷いてくれた。立ち上がって傷付いた脇腹を見て驚いた。全くといっていい程傷がなく全快している。右手でペットボトルをクシャクシャに握りしめ、その後ろでは尻尾がパタパタと振られていた。
[傷の治りが航宙軍兵士の倍以上のスピードで完治しました。]
完治してあまり意味はないがサラシのように3回程包帯を巻いて治療を完了した。
バックパックに残っていたサーモンの干物を手に取り顔に近づけさせる。
「ごめんな、今はこれぐらいしか食べれる物がなくてな。食べるか?」
くんくんとニオイを嗅いでいるが涎が尋常じゃない。確かに人類というより犬に似ている。
子供に干物は辛すぎるか心配だったが問題なさそうだ。食べ終わっても俺の手を舐めている…。
「美味かったか?俺はアラン。隣りにいるのがク…」
「リアよ。宜しくね。お名前は何ていうの?」
クレリアは偽名を名乗った。相手が子供だから不用意に喋られると困るからだろう。俺も今後はリアとして会話した方がいいな。
「ガウ!ガウって言う!アラン!リア!俺ガウ!」
「ガウか…家族は?ずっと一人で生きていたのか?何処から来たんだ?」
俺の質問に今まで元気だった様子が一変して落ち込んだ表情になる。
「ガウの村、悪い人間に襲われた。族長と父ちゃん達戦って死んだ。母ちゃんもガウと姉ちゃん逃がしてくれた時に見つかって殺された…。村の人ほとんど死んだ。…でも姉ちゃんと一緒だったから一人じゃなかった。でも何日か前に姉ちゃんまた、悪い人間見つかって連れてかれた…。姉ちゃん助けようって探したけど見つからなくって…一人になった…。
腹減って死にそうなって魔猪に襲われて…うぅ…」
しまったな…子供にかける質問じゃなかった。状況を考えれば想定できそうな事だった。
その時、クレリアは肩を震えるガウをそっと抱きしめていた。クレリアとガウは境遇としては似ている。仲間を殺されて一人になって、この世界の治安の悪さは帝国とはかけ離れているな。
「辛かったね。ごめんね。悪い人間達で…。でももう大丈夫。お姉さんはきっと見つかる。私達が見つける。見つけてみせる。」
「悪い人間…キライ!でもアランもリアもいい人間!!」
すぐにガウに笑顔が戻ってクレリアにアイコンタクトでお礼をすると恥ずかしそうに顔を背けた。ああ、確かに女の子の泣き顔を見るのは良くないな。
[ミッションフェイルドEマイナス判定です。]
(…………了解)
ナノムにツッコミ要素が芽生えたかは…秘密です。