人類スターヴェイク帝国建国記   作:妄想白夜

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046.メンチカツの感想

 

 クレリア達の話によると現在はゴタニアの外に出ることが出来なかったそうだ。

 ゴブリンの被害が出ているようで被害をなくす為単独パーティーでの外出が規制されているとの事で仕方なく中庭で剣の鍛錬をしていた。

 

 

 

 夕食時、タルスさんがヨーナスさんを連れて訪問してきた。突然の来客でバースも驚いている。

 

「こんばんは、アランさん、突然の訪問申し訳ございません。少しお話したいことがございまして…」

 

 そう言って周囲を気にする。どうやら重要な話のようだ。

 

「お時間は大丈夫ですか?よければ夕食でも、その後にお話でもどうでしょうか?」 

 

「そうです!そうです!タルスさん。是非ともウチで喰ってきてください。」

 

 バースが強引に引き止める。新しく雇った店員に席を用意させる。

 

「では…ご迷惑でなければお言葉に甘えて…。少々お腹も空きましたので。」

 

 

 今日の料理はメンチカツだ!おお!トマトケチャップも!ミキサーを作ろうと思ってたが此れは手作業でミンチ肉を?ちらりと厨房を見ると笑顔のバースが横の店員をジェスチャーする。仕込みを頑張ったんだな。

 

 皆熱々の料理に大満足だ。ケチャップも相性がいい。ライスがよく合う。

 

 客も居なくなり片付けが終わると話し合いが始まる。バース達も空気を読み厨房に戻った。

 

 

「アランさん。この様な美味しい料理を食べさせていただき本当にありがとうございます。バースさんが作ったそうですが聞けばアランさんの故郷の料理とは…。家の料理長にも学ばせたいものです。

 話ですが明後日の早朝より緊急のゴブリン掃討作戦が始まります。恐らく明日中にはゴタニア内に周知されることでしょう。

 500匹以上のゴブリンがゴタニアから王都へ向う街道約7kキロ先の小高い山の麓にいます。

 ここ数日特に商隊の被害が多く物流にも支障がで始めています。申し訳ありませんがシャイニングスターのお力が必要となります。」

 

 そう言ってヨーナスさんと共に頭を下げる。

 

「頭をお上げください。タルスさんの頼みなら喜んで承ります。それにゴブリン程度我々の敵ではありません」

 

 タルスさんは笑顔を返すがまた不安な顔になる。

 

「ありがとうございます。冒険者の方々はゴタニア騎士団の指揮のもとに入ると思われますがBランク以上の冒険者は前線での独立した部隊で危険が伴う任務があるとも言っていましたが…」

 

「何かあるのですか?」

 

「冒険者ギルド長は現在Bランク以上の冒険者の半数が現在ゴタニアを離れている状況で人数が確保出来ないとも言っておりました。新進気鋭のシャイニングスターに白羽の矢が立つかもしれません。」

 

「望むところです。なあ、リア。」

 

 

 クレリアは真剣な表情で頷く。

 

「タルス殿、ご安心ください。私達も毎日鍛錬しています。ゴブリン如き我々だけでも退治する思いです。勿論、油断はしません。」

 

 クレリアの決意表明にエルナは目頭が緩んでいる。

 

 話が終わりタルスさん達が帰ったあとシャイニングスターで打合せをする。

 

「ゴブリンが500匹…。リアとエルナは魔法は温存したほうがいいな。剣での攻撃を主として上位種や重要な場面でのみ使うようにしよう。ララも可能な限りまとまった相手にエアバレットを使うように。」

 

「リア様を前線に立たせるのは危なくないですか?」

 

 エルナが問う。

 

「大丈夫だエルナ。コリント流も板についてきた。それに先程のタルス殿にも宣言した通りやる気は充分だ。それに皆がいてくれるだけで心強い」

 

「そうだな。横にはエルナがいてくれる。それに俺もだ。後ろにはララがいる。」

 

 

 

「ガウ!ガウは?」

 

「ガウはスピードを活かしてゴブリンを翻弄しろ。但し、必要以上に俺達から離れすぎるな。後は魔力を使った攻撃も極力避けてくれ」

 

「ガウぅ…姉ちゃんやアラン兄みたいに魔石吸っちゃ駄目?」

 

 ガウの言葉に皆が驚く。

 

「ガウ、お前…。魔石から魔力を補給出来るのか⁉」

 

「ガウ!ゴブリンの魔石でやってみたら出来た!魔力使うともっと早くなるから使いたい!」

 

(ナノム、ゴブリンの魔石の容量は?)

 

【ファイヤボール約12〜13回分です】

 

 あまり容量はないな…。グレイハウンドとオークの魔石を使うか…、

 

「ガウ、ゴブリンの魔石でどれくらい動けそうだ?」

 

「いつもの昼からの練習だと2個で足りる!」

 

 燃費がかなりいいな。俺は加速魔法を使うと体に負担がかかって治癒魔法とセットで魔力を結構使うから控えないとな。

 

「分かった。ゴブリンの魔石10個と念の為グレイハウンドの魔石を1つ渡すよ。体の調子を見て使いすぎるなよ。無理は絶対にするな。後は俺が皆を守る」

 

「ガウ!」

 

 皆が安心した表情を見せる。パーティーの誰一人怪我なく生きて帰るぞ。

 

 

 

 その後も細かい部分の打合せをしているとバースが声をかけてきた。

 

「…タルスさん、どうだったんだ?何か真剣な話だったんだろう?」

 

「ああ、メンチカツ褒めてたぜ!ケチャップも最高に合ってたぞ。次はもっとフライに合う新たなソース作りだな。」

 

「違う!いや、違わないのか…ありがとう…」

 

 明後日は依頼で朝が早いことを伝えるとバースは察し、その日は昼飯を用意してくれるらしい。加えて明日の夕食は期待してくれとの事だった。

 

 

 




 
 すいません。タイトルが思い浮かびませんでした(泣)
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