人類スターヴェイク帝国建国記   作:妄想白夜

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024.旅の道中2

 

 

 クレリアの放ったフレイムアローに驚き4頭は警戒して散らばり森の中に潜み此方を窺う。

 

 残る3頭は3方向から攻撃を仕掛けてくる。

 先頭を駆けたグレイハウンドの脳天を難なく貫き、残る2本のフレイムアローは左右に別れもう2頭のこめかみに吸い込まれ横向きで倒れた。

 

「いいぞ!クレリア!」

 

 思わず称賛の声をあげるとクレリアは口元がニヤついているので檄を飛ばす。

 

「まだ、敵は残っている!油断するな!」

 

 そう言うとクレリアは我に返りまた、詠唱準備を始める。

 その後ろでガウの体が薄く光る。

 

 その瞬間ものすごいスピードでガウが森の中へ消えていった。

 

 森の奥でグレイハウンドの悲鳴が聞こえる。

 

 恐らくガウから逃げ出したであろう1頭を投擲剣で仕留める。

 

 

「ガウ!無事か?」

 

 俺とクレリアは周囲を警戒しながら森に近づく。

 

「ガウ!3匹倒して一匹逃げたのアラン倒した!」

 

(しかし、ガウのあのスピードは何なんだ?獣人は宙軍に匹敵するスピードを持っているのか?)

 

[それは分かりません。しかし第2サルサの生物のように魔素を体に纏い特に手足はグレネードの魔法を使用する以上の魔素を検知しました。]

 

(一連の魔素と筋肉の動きをトレースしてくれ。寝る前にアップデートしてくれ。俺も使用してみたい。)

 

[了解、レアメタルを1錠消費すれば、明け方には使用可能です]

 

 

 皆の無事を確認して魔石を回収する。遺体を崖下に落とし後、遅めの夕食を取る。

 

 

 

 

「アランさん!師匠も!やっぱスゴい。ガウ坊も何て速さなんだ!どうやって獲物を倒したんだ?」

 

 トールがテンション高くガウに質問する。ベックもうんうんと頷き、

 

「今までみたどの護衛の人達よりも安心できます。師匠!また明日も特訓お願いします!」

 

 クレリアがガウの頭を撫でている。

 

 嬉しいのか耳が赤くなってる気がする。

 

「精霊様のお陰!精霊様の力借りた!でもいつもより体が軽かった!魔狼食べてからスゴく元気!」

 

 またピョンピョンとジャンブする。…あれ、2メートルぐらい跳んでないか。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 夕食の後クレリアは1人夜空を見上げて考え込んでいた。

 

(…やはりガウも精霊の恩寵を受けている。

 正に僥倖だ。獣人は精霊の力を得て戦うと聞いたことがあるがアランの治療によりその効果も上がったのだわ。

 私も今までの魔法は何だったのかぐらい魔法の連射や制御ができる。

 ああ、女神ルミナスよ。

 我々の戦争のせいで被害にあった獣人達に心からの冥福を…

 そしてガウの姉よ必ず見つけ出しますのでどうか、どうか希望を捨てないで…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




クレリアにも多少のチート能力が付加されてきました。
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