「はい、もしもし」
『あ、修くん?頼んでた漫画を入荷したよ』
「マジすか……え、マジですか?」
『古本屋に新品で置いててさ』
「今新品で購入したらプレミアムついてて結構エグい値段するんですけど…………幾らで?」
『うちは本屋だ、定価で売るに決まってるだろ?』
「ありがとうございます」
リリエンタールと改めて自己紹介をしてから1週間経過した。
三雲修はワールドトリガーの主人公だが、賢い犬リリエンタールには登場して来ない。原作知識が皆無なので深く原作に関わると言った事はしねえ……自らで進んで厄介な事に巻き込まれる程、俺は脳内バーサーカーじゃねえ。
結構マニアックな漫画でプレミアムがついている普通に購入すればエグい値段の漫画をどうにかして入荷する事が出来ないのかと頼んでた。
アニメのポケットモンスターの小説を入荷する事が出来る本屋だからイケるかと思ったが、アニメのポケットモンスターの小説は金さえあれば確実に手に入れる事が出来る物で、俺が頼んだのは電子書籍化どころかwikiすら存在してねえ絶版物で諭吉が出てくる値段だ。
「本屋に行ってくる」
肩掛け式の鞄にデジヴァイス、財布、スマホを入れて本屋に向かう。
マニアックな本だから丁寧に扱いたい……
「あっ、いらっしゃーい」
色々と考えているとあっという間に本屋に着いた。
栞さんが店番をしているみたいで俺を見たらやって来たと笑顔になる。
「栞さん、どうも……頼んでた漫画が入荷する事が出来たって聞いたんできました」
「ちょっと待ってね……もしも〜し、お父さん?修くんが来たよ」
栞さんに来た理由を伝えれば内線を入れる。
ドタドタと音が聞こえたと思えば、宇佐美のおじさんが降りてきた。
「待ってたぞ、修くん……コレだろ?」
「おぉ……全巻セットで揃ってる……」
5巻ぐらいしか無い短な漫画だ。
打ち切りじゃなくて出版してる本そのものが廃刊になった物でかなりマニアックな漫画だ。
「2000円だよ。あ、栞、店は俺がやっとくからもういいぞ」
「は〜い」
コレで2000円とかマジでチョロい。
栞さんが店番を終えて宇佐美のおじさんに店番が代わった……いや〜マジでいい買い物をしたよ。
「そういえば修くん、次の資格は決めてるのか?」
「あ〜どうしようかなって思ってます」
資格関係の勉強の一部の本はこの店で購入している。
子供なのに賢いなと宇佐美のおじさんは認識している……最近の子供は進んでいるんだなと関心を示している。
「なにかやりたい事は無いのか?」
「ゲームとかのアミューズメント産業に興味があってプログラミング関係の勉強はしてて……YouTubeとかの動画編集ぐらいなら余裕で出来ます……ただ……」
「ただ?」
「好きな物を好きな物として抑えておくべきなのか、将来に繋げていいのかどうかを悩んでます」
前世でイジメっ子に対する復讐の為に動画編集の技術を身に着けた。
学校側が信頼も信用も出来ない場所だから引きこもりをやっててゲームとか漫画とかにドップリとハマった……動画編集の技術を持っていれば将来の役に立つ。ExcelとかWordの1級を持っていれば一種の信頼を手に入れる事が出来る。
ただ……お客様じゃなくて売る側になっていいのかと悩んでいる。
好きな物を趣味としてやっているか、好きな物を仕事としてやっていいのかという疑問はある。
プロ野球選手とかサッカー選手ってなんだかんだでそのスポーツを心の底から愛している馬鹿じゃないとなれないもんだ。買い手として楽しむ側に居て、一線を敷いていた方がいいんじゃねえのかな?という思いは心の何処かにある。
「おいおい、子供がそんな事を気にしてどうするんだよ?プロ野球選手とか映画監督とか夢を持てよ」
「夢は夢ですよ……………胡蝶の夢を見るほど楽天家じゃないんで……取りあえずは将来に役立ちそうな資格を……なんだろ?」
年齢制限が無いタイプでパソコン関係は取ってる。
宅建士の資格は有利だし電気工事士の資格もなにかの役に立つ。電気工学関係は割と大事なんだ。今欲しい資格…………………
「車の免許?」
「お、スポーツカーか?」
「いや……現場に行くのに足は必要じゃないですか」
「もっと夢を持とうよ!」
「スポーツカーとか普通で数千万行ってて日本じゃ走りにくいじゃないですか。ポルシェとかベンツとかランボルギーニとか……燃費も悪いですし維持費もバカ高いですし…………よくてキャンピングカー?……………」
「キャンピングカーの本ならこっちに…………ほら、コレだ」
左ハンドルの150km以上の速度を余裕で出せるバカ高い車には興味はない。
強いて言うのならばキャンピングカーぐらいだがキャンピングカーってのは見た目的に中型免許とか必要っぽい。宇佐美のおじさんはキャンピングカーの本を見せてくれる。
「最近のは普通免許で乗れるキャンピングカーが増えててな……近い将来、キャンピングカーブームが来るはずだ」
「あ〜………………最低でも450万円上は1000万円以上…………………」
仕事とか買い物に行くぐらいの自動車だからそんなに金をかけて良いものなのだろうか?
趣味だったら馬鹿みたいに金をかけても問題無いけど…………う〜ん…………。
「取りあえずは買います」
「1320円ね」
「はい…………う〜ん………」
……キャンピングカーか……あ、軽とかワゴンとかは準注でいけるけれども、Theキャンピングカー的なのは中型免許がいるな。
肉体労働系は普通に嫌だ……
「修、車に興味があるのか?」
キャンピングカーの雑誌に夢中になっていると本屋に桜が現れた。
「お、桜くんじゃないか。日曜日じゃないのに来るなんて珍しいな」
「ちょっと買い物を頼まれたんで」
桜もこの本屋の常連である。日曜日に頻繁に現れるのだが、今日は土曜日、来るのは珍しいとおじさんは言う。
桜は買い物を頼まれたと視線を下に向ければ…………リリエンタールがいたって、おい
「なんで普通にリリエンタール出してるんだ!?」
「オサム殿、1週間ぶりでございます!」
なんか色々とヤバい組織に狙われてるっぽいリリエンタール。
どこにでもある街の本屋にやって来るって命を狙ってくださいと言っているも同然、いや、それ以前に驚くぞ。
「おぉ、犬が喋った!!」
「てんしゅ殿、わたくしはひのリリエンタールともうします!」
「日野?日野って日野さんの家か……日野さんだったら個人で宇宙船作って火星に行ったって言っても驚かねえな……喋る犬か……」
「おじさん、あっさりと受け入れ過ぎだってば」
「……鉄子の両親は色々とぶっ飛んでるからこの街付近ならあっさりと受け入れる。俺も姉貴もなんだかんだで犬を受け入れてるからな」
まぁ、異世界からの侵略者との戦場を受け入れる世界だから……おかしくないのか?
宇佐美のおじさんは驚いているもののあっさりと受け入れている……コレは普通に受け入れた方がいいな。
「おさむ殿はクルマの本を買いに来たのですか?」
「クルマの本はおまけでメインはこっちの漫画だ……リリエンタールはなんの本を買いに来たんだ……あ〜……幼児向けの絵本は」
「チェスでございます!」
「……チェス?」
「ライバルができまして、たたかっているのです」
「チェスの初心者向けの本を買いに来たんです……置いてるすか?」
「ちょっと待ってろ」
また随分と大人な物で遊んでいるな。
リリエンタールは子供っぽいと思っていたがもしかしたらかなり賢い生物……いや、違うな。賢いって言うよりはいい子なんだよな。
チェスに関する本を置いていないのか桜が宇佐美のおじさんに聞いてみればおじさんはパソコンを起動して店内に置いてある本の中にチェスの本はなかったか調べるのだが直ぐに困った顔になる。
「将棋とか囲碁の本はあるけどチェスの本は仕入れないとダメだな」
「じゃあ、初心者向けと詰め将棋のチェスバージョンみたいな本で」
「初心者向けと詰め将棋のチェスバージョンね……あ、そうだった」
本を入荷する準備をしている宇佐美のおじさんはなにかを思い出したかの様に電話を入れる。
「
電話を入れて一報入れれば直ぐに切った。
なんだと思っているとドタドタと音が聞こえて栞さんの妹である宇佐美
「は、春永くん!どうしたの急に、何時もだったら日曜日に来るのに」
「犬の買い物に付き合ってるんだ」
「犬?」
「はじめまして、リリエンタールと申します!」
「わっ、喋るワンちゃん!?……珍しいね」
だからどうしてそうもあっさりと受け入れられるんだよ。
リリエンタールを見た文はリリエンタールに自己紹介をすると可愛いワンちゃんだと感心する。
「春永くん、動物にまで優しいんだね」
因みにだが文は桜に恋心を抱いている。
もっさりとしたイケメンで知的なタイプだから桜はなんだかんだでモテている。
「別に、鉄子とお兄さんに頼まれたから来ただけだ」
「…………へ?」
桜に対して好意を向けていると桜は気にする事なく淡々と答える。
俺はといえば2人から視線を外して、本棚とかで絶妙な具合に死角になっているところに向かえばしゃがみ込んでいる鉄子に向いた。
「鉄子……なんで隠れてるんだ?」
「し、仕方がないじゃない……リリエンタールが……」
「鉄子ちゃん来てたの!?」
桜に言われた事で文も鉄子の存在に気付く。
この野郎、気配を完全に消して店の中に入ってきやがったよ。おじさんも今になって鉄子が入店してきた事に気付く。
「ひ、久しぶりね……あはは……」
鉄子は文に視線を合わせようとしない。
なんだかな〜と思っていると宇佐美のおじさんはリリエンタールが日野家の弟なのかと認識した。
「チェス関係の本は無いみたいだ……鉄子、犬の本を探すのを手伝えよ」
「桜、私、本とか得意じゃないわよ……そうだ、修、あんたが本を選んでよ。あんた漫画とか色々と読んでるでしょ」
「え〜……じゃあ、ソロモンの偽証を」
「それ絶対、子供に見せれるタイプじゃないでしょ」
「じゃあ王道中の王道なハリー・ポッターシリーズでいいんじゃないのか?」
「ハリー・ポッターか……まぁ、そのレベルで妥当だな。おじさん、本とDVDがセットなハリー・ポッターシリーズって置いてないっすか?」
「ああ、それなら倉庫にあるから取ってくる。ちょっと待ってろ、文、少しだけ店番を頼む」
「……ぅん………」
まぁ、ハリー・ポッターシリーズならばド定番だろう。
宇佐美のおじさんはハリー・ポッターのDVDと原作がセットになっているタイプのやつが裏の倉庫にあるので取りに行った。
「ハリー・ポッター?」
「魔法使いの少年が魔法学校に通って活躍する話で名作だぞ」
「おぉ!魔法ですか…………つかってみたいです」
「……それ以上の事が出来るよな?」
魔法の事を言えば目を輝かせるリリエンタール。
桜はリリエンタールは魔法以上の事が出来ることを指摘しているが、リリエンタール本人が意識して力を使っているわけじゃねえ。
「……大丈夫なのか?前に鉄子の部屋で色々と話したらマリーに」
「鉄子の部屋!?マリー!?」
「だ、大丈夫よ。リリエンタール本人からなにか生まれることは無いわ」
「生まれる!?」
「……大丈夫か?」
桜と鉄子の会話を聞いていて声を荒げる文。
なんか色々とかわいそうだなと思っているが俺には恋のキューピットは不可能で頑張れとも言えない。
「…………犬が弟だなんて………………鉄子ちゃん
「うっ!!………ちょっと………出てくる」
「てつこ!?」
あんまり言われたくない言葉を言われて落ち込んだ鉄子。
明らかに女の子の嫉妬だ……なんか言うべきかと思っていると鉄子は出ていく。元気が一気に無くなった鉄子を見るのははじめてなのでリリエンタールは驚くが文はなにも間違った事は言っていないと主張し、学校に行っていない、カブトムシの幼虫を食べた事についてリリエンタールに言いふらす。
「おい、犬にあんま余計な事を言うんじゃねえよ」
「は、春永くん?」
「鉄子は犬をどう思ってるのか知らねえけど、犬は鉄子の弟だって思ってるんだ。家族の事を馬鹿にされて嫌な思いをさせるな」
「うっ……」
何時ものドライな感じから冷たい眼で言い放つ桜。全てはお前に対する嫉妬の心から来ているのだと言ったら…………ダメだよな。
文は桜に嫌われたと強くショックを受けている……自業自得だよな…………。
「む?」
「あ」
「犬が光った……まずい」
鉄子の事を知って落ち込んでいるリリエンタールがポワァと光を放った。
コレはなにかが起きてしまうと思っていると桜も同じことを考えたようで本屋の外でスポドリを飲んでいる鉄子の元に向かおうとすれば……黒色の巨人が本屋に拳を叩き込んだ。
「はぁっ!?」
「ぎゃあああっ!!」
「コレは……………………っ、鉄子!!」
「ど、どうなってるの!?」
突如として現れた黒色の巨人はこっちを見ている。
なんで現れた?……文だよな?文が原因で生まれた黒色の巨人だよな!
「っ、逃げるぞ!宇佐美、こっちから外に出ることが出来るよな!!」
「え、あ、うん。ど、どうなってるの?」
「逃げながら説明する。今は逃げるぞ!」
突如として現れた黒色の巨人に戸惑いつつも俺達は逃げる。
裏口の方から逃げようと走っていって隠れるのだが、持ちそうにもない。
「リリエンタール、またやったの!?」
「も、もうしわけありません」
「また?……どういうことなの?」
「えっとね…………コイツが光れば色々と不思議な現象が起きて…………多分、あいつが生まれたのはコイツのせいなの」
「リリエンタールが!?」
「俺達が知ってるのは犬が誰かの心に反応して妙な現象が起きる。その原因を、生み出した心がなんなのか分かれば事件を解決する事が出来るんだよ……なに言ってるか分からねえけど今は信じてくれ」
「う、うん。信じるよ、春永くんが言っている事だから信じれるよ……」
「とにかく解決策とかを考えねえと、流石に家までは入ってこれねえだろう」
「桜、それフラグだ、ぁああああああっ!!」
余計な事を言いやがって。黒色の巨人は家をパンチでぶっ壊して来て襲いかかってきている。
コレはまずいと直ぐに外に出ようと文が家の外に続くドアを開けようとするのだがドアが開かなかった。
「そんな、どうして!?」
「今ので家が歪んだんだろう」
「文、この扉が家の外に続くのか?」
「そ、そうだけど……どうするの?」
「後で黙ってろよ。リロード、ガブモン!」
「ホーンストライク!!」
コレはまずいとデジヴァイスを持ち歩いてて正解だとデジヴァイスからガブモンを出した。
デジヴァイス越しで大凡の事情を把握していたガブモンはドアを破壊して道を切り開いてくれた。
「なにこの生き物!?」
「コイツに関しては今は説明出来ねえ…………っ、明らかに狙って来てやがる」
ガブモンに関して気になる文だが、今はそんな暇はないと桜は一気に脱出する。
なんでこんな事になっているんだと思いつつも逃げようとするのだが、黒色の巨人が家を破壊した……え、栞さん居るよね?
明らかに狙って来てやがった黒色の巨人はこちらに向かってくるのだが、瓦礫がこちらに向かって飛んでくる。
「ごむぞう!」
飛んできた瓦礫をガブモンに処理してもらおうかと考えていたのだが、間に合わない。
ヤバいと思っているとなんかよく分からない生き物が出現して瓦礫から身を守ってくれた。
「今度はなに!?」
「安心しろ、コイツは味方だ…………」
「なんでごむぞうが」
「あにうえのお守りに入っていました」
ナイス、お兄さん!
「今は先ず逃げるんだ!」
「逃げるって、あの巨人あんなにバカでかいのよ!?走って逃げれるの!?」
「大丈夫ですぞ、てつこ!ごむぞう!」
リリエンタールがごむぞうに声をかければごむぞうは鉄子と文を掴んで4足歩行の生き物に変形した。
「ながいうまモードです!」
「こんな機能がって、修が乗れてない……この大きさじゃ」
「問題無い!ガブモン!」
「ガブモン、進化!ガルルモン!!」
桜がコレならば逃げることが出来ると思ったが、俺が乗っていない事に気付く。
ながいうまモードに変形したごむぞうだが、桜と鉄子と文を乗せるだけで満員となっており俺を乗せるスペースが無いことに気付くのだがこっちにはガブモンが居るとガブモンをガルルモンへと進化させてガルルモンの背中に乗った。
「一旦逃げるぞ!!」
俺達は黒色の巨人から逃げた。
なお、主人公が買った漫画はLALALAクッキンガーである。
今後の展開どうしよっかな
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2人まとめては最高さ
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那須玲のお尻は素敵
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藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義