「花見が中止になっただと?」
玉狛支部の慰安を兼ねたレクリエーションである花見がカラオケ大会に切り替わった。
各部隊の隊長の書類提出等を行いに玉狛第一の隊長である木崎レイジが本部に向かえば友人であるA級3位の風間隊の隊長である21歳児の風間に今年の花見が中止になった事を伝えた。
「京介のアルバイト先でカラオケ大会に切り替わった」
「ふざけるな。今年から飲めるんだぞ?花見をせずに新春を迎えられるか!」
「いや、お前のお守りが大変だからな!」
話を聞いているB級の諏訪隊の諏訪は花見が中止になった事を理不尽にキレる風間にツッコミを入れる。
レイジの美味しいお弁当に綺麗な桜、極上のビールを楽しみにしていた。去年は二十歳になっていないが今年は既にここにいる3人は酒を飲むことが出来る年齢になっている。初の花見の宴会を楽しみにしていた風間はそこそこ理不尽にキレていた。
諏訪は知っている。風間という男は生真面目に見えてベロンベロンに酔っ払えばポストを相手に喧嘩を売るのを。
酒癖が酷いとは言わないがベロンベロンに酔っ払ってる姿を知っており、その際に色々とウザい絡みをされたのでお守りはごめんだと言う。
「京介のアルバイト先は酒が飲めるのか?」
「やめとけやめとけ……ゆりさんが居るんだぞ」
「あっ…………」
実は酒豪でSっ気のある林藤ゆり。
大人な21歳組もタジタジであり、カラオケ大会に乗り込んで盛り上がろうと企てている風間に諏訪が言えば思わず風間は呟いてしまう。あの人に酒で勝つことは出来ないと言う謎の恐怖を抱いている。
「……2次会は」
「陽太郎や小南が居るんだ。流石に酒は飲めない」
「…………」
「愛しのゆりさんの前でベロンベロンに酔っ払った姿は見せられねえよな」
「諏訪ァ!!」
2次会で宴会する事が出来ないのかと考える風間だが、未成年が多い玉狛支部なので酒抜きの新春会になる。
大人なところを見せるレイジだが諏訪がぶっちゃけるとレイジに小突かれる。ゴリラなのでかなり痛い。
「しかし、京介がカラオケ店でアルバイトをするとは……」
「いや、カラオケ店じゃない」
「ラウンドワンか?」
烏丸家の経済事情は詳しくは知らないが家族の為に働いている烏丸を風間も諏訪も知っている。
烏丸の事だから普通にスーパーかファミレス辺りでアルバイトをすると思っていた風間は意外そうに口にするがレイジは違うと否定をし、カラオケ店じゃないとなればラウンドワンぐらいしか思い付かない諏訪だがレイジは首を横に振ってチラシを取り出した。
「【胡蝶の夢 フーディエ】……ネットカフェ?また変わったところを選びやがったな」
「時給が1000円でボーダー関係でシフトに穴を開けても問題無い店なんだ」
「快活ク◯ブじゃないのか?」
「……聞いた話だと今年15歳のオーナーが経営してるらしい」
「今年15歳のオーナーって中学生じゃねえか……太刀川んところの唯我みたいなのか?」
「宇佐美が言うには出来るエンジニアらしくて小学生の頃から働いてるらしい」
「はぁ〜最近のガキが色々と進んでるって聞くけど、そいつぁスゲえな」
「お前も最近までそんなガキだったんだ見習え」
「お前俺とタメだろうが!なんだったら15歳でも通じる見た目だろう!」
「三白眼、麻雀、煙草のトリプル役満がなにを言う……年相応の言葉を覚えろ」
なんだかんだで仲が良いレイジ、諏訪、風間の21歳組。
書類提出関係の仕事は既に終わったので話題は烏丸のアルバイト先に変わる。互いに年相応の見た目じゃない見た目じゃないのかとたまたま通りかかったエンジニアチーフで諏訪達と同じ21歳組の雷蔵は諏訪と風間に対して疑問を持っていた。
「でだ……出来ればその店を贔屓にしてほしいんだ」
「贔屓にって、ネットカフェなんてオタク以外は早々に行かねえだろ?」
「いや、このネットカフェ、簡易的なジムもある……7万円あれば1ヶ月住めるらしい」
「お、おぉ……至れり尽くせりなネットカフェだな……」
「ジムと言ってもトレーナーが居てエクササイズが出来る本格的なジムじゃない、ランニングマシーンなんかの機材があるだけで……運動が足りない人にちょこっとだけ運動する場所だ」
「雷蔵、行くか」
「この姿は俺の覚悟なんだ」
寺島雷蔵は元々スリムだった。
時間とカロリーと弧月トップレベルの使い手を代価にレイガストと言う攻撃手のトリガーを開発した……その結果がデブったのである。
デブは良くないと風間は運動を進めるが雷蔵は太った事に関しては一切の後悔は無い。故に風間の誘いを断る。
「俺は最終的には鬼怒田さんコースで構わない……ホントに動かないといけないのは諏訪なんじゃないか?」
「む…………確かに言われてみればその通りだな」
「俺を生贄にするんじゃねえよ」
「だが雷蔵の言うことは一理あるぞ。徹夜麻雀に煙草にビール……まだ腹は出てないが時間の問題だ」
典型的な駄目な大学生コースをまっしぐらな諏訪。
雷蔵は諏訪を生贄に捧げたが雷蔵の言っている事に一理なくもない。タバコという薬に近いものに依存して好物は肉とビールで、大学生やボーダー職員どころかJKと共に麻雀をしている。割とギリギリのラインを歩んでいる。
「お前等と一緒に変なジムに行って金使うぐらいなら潔くビ◯ーズブートキャンプ買う」
「ビリー隊長はもう充分に稼いだだろう。京介の店に金を落とすのも先輩の務めだ」
「自腹の切り方がちげえよ。大体お前等ゴリラに付き合って筋トレしてたら身が持たねえ!」
「アルティメットやドッジボールなんかで遊ぶ事が出来るフロアがあるぞ」
「至れり尽くせりなネットカフェだな!!」
ぶっちゃけると修が進めてる3つのプロジェクトの試験運用を兼ねて好き勝手に動いているフーディエ。
ネットカフェ、シャワールーム、カラオケ、スポッチャ、ドリンクバー、漫画と遊ぶのに最適な物ばかりを揃えている。無いのはビリヤードやダーツ、それにテレビゲームとエロサイトぐらいだろう。
風間が金を落とせと言えば使い所が違うどころか運動能力に大きな差がある諏訪は付き合いきれないと言うがレイジはチラシを諏訪に見せつける。
「…………遠出せずに遊ぶのには良い場所なんじゃないの?」
レイジが持っているフーディエのチラシを雷蔵は見る。
割と至れり尽くせりだ。ジムとかを利用する場合は普通のネットカフェより金はかかるが、月契約も存在している。普通に遊ぶのならば持って来いの店である。
「…………あ〜まぁ、悪くはねえな」
色々と言ってたものの、フーディエのチラシを見れば文句は言えない諏訪。
カラオケなりなんなり色々と揃っている。ラウンドワン的なところよりも意外と充実している。
「玉狛支部の新年会邪魔するわけにはな」
「……そうだな……」
レイジのお弁当目当てだった風間は若干だが視線を合わせない。流石に玉狛支部のカラオケ大会に割り込むのは諏訪も気が引ける。
レイジ的には気にしなくてもいいと思っているが支部は支部として活動しているのでその辺りの一線は割と大事なのである。
「日佐人が高校に入学するし祝いにどっか連れてやろうってのはあるけど……焼肉屋だとな……」
見た目はただの柄の悪いヤンキーで中身もそれに近いがなんだかんだで良い人である諏訪はどうしようかなと悩む。
焼肉を奢るのはそれはそれで良いのだが、焼肉屋はボーダー隊員の中で定番になりつつあり純粋に遊ぶという行為をしないといけない。プールや海はまだ時期が早いし、かと言ってランド的なのはかなり遠い。自分の懐事情的にもフーディエでお金を落とすのはありよりのありじゃないのかと考える。
「行くなら弁当を用意してやる……酒以外の飲食の持ち込みはありだそうだ」
「……なら俺も行かせてもらおう」
「お前、レイジの弁当目当てか?」
「そんなわけあるか。歌川や菊地原、三上とのコミュニケーションをだな…………先ずは歌川達に話を通さなければ」
「歌川と三上なら大丈夫だろ?……菊地原は……怪しいな」
「サイドエフェクトのせいで五月蝿いの嫌いだからな……いや、元からか……」
耳が常人の数倍良いサイドエフェクトを持っている菊地原は五月蝿いのが嫌いかと雷蔵は考えるのだがサイドエフェクト無しでも五月蝿いのは嫌いな性格だと予想する。色々な事を話し合った末に諏訪や風間は自身の隊室にレイジは玉狛支部に雷蔵は開発室に向かった。
「京介のアルバイト先がネットカフェ兼ジム兼スポッチャ兼カラオケでな」
一方その頃の実力派エリートを自称する迅は柿崎、嵐山、弓場、生駒の19歳組のコミュニティで駄弁っていた。
迅は烏丸のアルバイト先を話題に出した。嵐山達はもうそんな歳かとまだ19歳なのに随分と老けた感覚になる……貫禄がありすぎたり、苦労人だったり、年齢以上に大人な19歳組である。
「お友達30人紹介して会員登録してくれたら500円分のクオカードが貰えるんだってよ」
「なんや気前ええ職場やな」
「栞が言うには中学生のオーナーが経営してるらしいよ」
「中学生でオーナー?…………金持ちの道楽か?」
中学生でオーナーなんて聞いたことが無いと弓場は怪しむ。
「さぁ……でもまぁ、視た感じ結構いい職場だよ」
「迅、そういうのは見て見ぬふりしとけって……」
迅悠一は目の前に居る人のほんの少し先の未来が見える。
烏丸を通じてフーディエの内装とか品揃えを視た事について語れば柿崎はちょっとだけ苦言する。視えてしまう事は仕方がない事だよと三3三の顔で迅は乗り切る。
「困ったな……4月1日はメディアの仕事があるんだ」
「行くのは確定か……仕方がねえよ」
嵐山隊の隊長である嵐山は少しだけ困った顔をする。
ボーダーの広報関係を担当している嵐山は4月1日はエイプリルフールでメディア関係の仕事が入っている。どうせならば皆で派手に騒ぎたい彼だがメディアの仕事を疎かにしてはならない。柿崎はそこは仕方がない事だと頷いた。
「まぁ、無理に行けとは言わない……ただそういう場所があるって知っておいてほしい」
「……暗躍か?」
「いやいやいや、純粋に後輩達に遊んで欲しいって思ってるだけだよ。俺だって本音を言えば参加したいけれども、防衛任務に穴を開ける
「……」
またなんか裏があるような発言をしている迅を弓場は怪しむ。
しかし裏の暗躍じゃなくて純粋な好意であり迅も本音を零せば参加したいが誰かが三門市の防衛任務につかないといけないのである。まぁ、玉狛支部にて開かれる2次会には参加するつもりである。
「お
「せやな……皆が安心して遊べる環境作りは先輩の務め」
「弓場ちゃん、生駒っち、張り切ってくれるのは嬉しいけども、もうシフトが決まってるから……二宮隊と香取隊と俺と片桐隊と支部の人が入るから、思う存分に遊んでくればいい。B級の歩合制の給料でも思う存分に遊べるよ」
男気を見せると弓場や生駒は迅に力を貸したくなる。
しかし、既にその日の防衛任務につくボーダー隊員は決まっているのでいきなりシフトを変更する事は出来ないのである。19歳組が纏めて行動するのは中々に難しい。予知予知歩きの男とメディア担当が主に忙しいのである。
「橘高とののがなんか滅茶苦茶喜びながら仲良く漫画読んでる未来が視えるよ……弓場ちゃん、ののを経由して橘高を誘っといて」
「おう!」
言っても言わなくても未来は大して変わらないのだが、一応は言っておく。
「あ、歌川から通知が……」
「レイジさんも風間さん達を誘ったりしてるみたいだ……ザキ、米屋とか熊谷ちゃんも誘ったら?」
「2人もか…………」
風間が風間隊の面々にフーディエに出掛けることが決まり、歌川が一緒にどうですかと誘ってくる。
迅は柿崎に那須隊の熊谷や三輪隊の米屋を誘ったりする事を提案すれば柿崎は迷いもなく自身の隊の面々や熊谷達を誘ったりする。
「なんかスゴい事になってきたな…………」
色々な人がフーディエに行こうとなって話がどんどん大きくなってるなと柿崎は感じる。
「ハハハ、ボーダー御用達の遊び場になるな……俺のサイドエフェクトが言っている」
玉狛が行き、風間隊や諏訪隊も行くことが決まる。
林藤支部長、林藤ゆり、栞、小南、レイジ、ミカエル、諏訪、堤、小佐野、笹森、弓場、帯島、神田、外岡、藤丸、柿崎、照屋、宇井、巴、橘高、風間、歌川、菊地原、三上、熊谷、米屋、生駒、水上、隠岐、南沢、真織と陽太郎を除いて30人を越える人数になった。
コレで京介のお友達紹介が達成されてクオカードが貰えるなと頷く。
ここから熊谷を経由して那須、日浦、志岐が行きたいと言った。米屋は自身の所属する部隊の隊長である三輪やチームメイトである奈良坂を誘うがそういうところは興味は無いからお前達で遊んでろと言われた。
「京介のアルバイト先はネットカフェか」
「色々な物が揃ってるネカフェだ……どうする?」
断られた米屋は仲良しな自信と同じ三馬鹿である出水を誘いに向かった。
可愛い後輩のアルバイト先に行きたい出水だが問題があった。
「太刀川さんを逃がすわけにはいかねえから無理っぽい」
昨年、裏口入学で三門大学に進学した太刀川。
大学生になれば卒業に必要な単位を自主的に勉強して取るシステムに切り替わったりするのだが、生憎な事にボーダー攻撃手及び総合1位の男は学力関係で非常に残念であり、レポートを溜め込んだツケが帰ってきた。
パソコンとかを使っていいコピペしなければ問題無いレベルのレポートをサボっていた。
進級に必要なレポートは忍田本部長が鬼になって側につきっきりで面倒を見た結果、なんとか乗り切った。向こうの世界、
「緑川は草壁の奴に春休みの宿題で泣きっ面に金棒だ」
「それを言うなら泣きっ面に蜂だろう…………悪いな、誘ってもらって」
「国近先輩は?」
「柚宇さんも毎日少しずつやるって宣言してた春休みの宿題を溜め込んだのがバレて今先輩に捕まった……つか、お前は大丈夫なのか?春休みの宿題出てるだろ」
「春休み初日に秀次捕まって強制的に3日間かけて全部やらされたから完璧に終わってるぜ!どんな答えを書いたかは一切覚えてねえがな!」
威張って言うことじゃない。
コイツには一般教養の勉強を覚えさせても無駄なんだなと出水は察して、第二の太刀川にならないのか心配した。
「悪いな、誘ってもらって……」
「いや、無理なら無理でまた今度な……今回はザキさんと一緒に楽しんでくるわ」
「おう、楽しんで来い」
そんなこんなで進級とか進学とかしたし春のお花見の代わりの慰安会の話はボーダー内で進んでいく。
約40名ものボーダー隊員が【胡蝶の夢 フーディエ】のオープンに行こうとなった。
ハーッハッハッハ……筆がサクサク進むぜ
今後の展開どうしよっかな
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2人まとめては最高さ
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那須玲のお尻は素敵
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藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義