デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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福本作品には出てこないゲーム

 

「とまぁ、一個目の試作機は出来ました」

 

『……サンプルか。デバック作業等はどうした?』

 

「まだやっていません……コレばかりは地道な作業が必要です。何億というパターンを熟してその中からバグを見つける作業ですので……そこは良いんですが実際に楽しむ事が出来るか等が大事だと俺は思います」

 

『ならば、試しにやってみろ』

 

「了解です」

 

 学校には行かずにフーディエで働いている。

 現在作っている物の試作品が完成したので神堂さんにその件に関して報告をする。試作品なのでバグ等があるのは確かだから、テストが必要だ。

 神堂さんから許可を頂いたので早速テストの準備に入り、機材の導入等の手続きを終えた。機材はちゃんとやってくる。超トップシークレットなので大手の輸送業者でなく神堂財閥が持ってきてくれる。

 

「烏丸さん、少し時間がよろしいですか?」

 

「……なんですか?」

 

 烏丸さんならば色々と大丈夫だろうと決意して声を掛ける。

 頼る相手が居ないからとも言える。お兄さん達に頼れば確実に神堂さんが拗ねる。こういう時は顔が狭いのは難点だ。

 

「ああ、別に怒るとかそういうのじゃないんです。ちょっとしたアルバイトの話があるんですよ」

 

「……今、アルバイト中なんですけど」

 

 本を戻している烏丸さんに仕事の話を持ってくる。

 今、アルバイトの話をしてどうするんだと思うのだが、今しておかないと……集めるのが大変なんだよ。

 

「GW限定の1日だけのアルバイトで……最低でも3万円出すと保証します」

 

「マジすか?」

 

「マジです……運が良ければ最大で10万円貰えます」

 

「………………なんのバイトなんですか?」

 

「一言で言えばゲームのテスターですね。この店は神堂財閥のアミューズメント産業進出の踏み台みたいなものでして、あるものが完成したんですよ」

 

「それって所謂デバック作業ってやつですよね?」

 

「ま、ま、まぁ……そういう面もあるんですけども実際に楽しんで此処がダメだったとか色々とレビューを書いてもらって。ただ問題な事に1人出来る作業じゃなくて16人ぐらい必要なんですよ……俺の知り合いで2人埋めれますので残りの13人を集める事が出来たなら烏丸さんにコッソリプラス2万円、合計5万円は確定なのを約束します」

 

 とにかく色々と試すのが大事なんだ。

 その為には俺一人じゃどうにもならない、俺が紹介出来る顔見知りで尚且つ日野家じゃないの千佳と夏目だけだ。当然の如くこの2人にも声は掛けておくので残りの13人を集めないといけない。麟児さんは……あの人は時と場合によっては裏切る人だからな。

 

「……福本作品に出てきそうなゲームするんすか?」

 

「そこは言えないです。女子校生や女子大生、男子大学生に男子高生なんかを集めてください……但し絶対に口を割らない人を。一応はゲームのテスターですから……お給料が高いのは口止め料みたいなところもあるんです。ボーダーには守秘義務が多数あって口が固そうな人が多そうじゃないですか。ですから、口を動かさない人に……例えばこの事を知って揺すろうとしたりしない胡散臭い中村悠一Voiceの男とかはダメです」

 

「めっちゃ具体的ですね……5万円か……」

 

 50000円はとにかくデカい。

 たった1日、数時間で50000円を稼ぐことが出来る。しかもただ単にゲームをするだけでいいと言う夢の様な話だ。

 GWの初日に開催する予定で、50000円あればGWは豪遊し放題だ。13人を集める事が出来たのならばだけども。口が緩いと言うかそれをネタに揺すろうとしてくる何処ぞの実力派エリートは受け入れない。

 

「烏丸さん以外は確定3万円、上手くいけば10万円になります……やりますか?」

 

「やります」

 

「適当なのを選ばないでくださいね。しっかりした人を選んでください」

 

 そんなこんなで烏丸さんにお願いをする。

 カイジを戻している時に言う話じゃないなと思っていると藤丸さんが本を取ろうとしていた。

 

「藤丸さん、ちょっといいですか?」

 

「烏丸さん、時間外でお願いします」

 

 藤丸さんを1人目にしようとしている。別に口が固いならばそれで構わないことだが、今はやらないでほしい。

 いきなり声をかけてきたので何事なのかと頭に?を浮かび上げている藤丸さん。既に声をかけてしまったので事情を説明する。至ってシンプルにゲームのテスターを探しており、確定で30000円、頑張れば100000円貰えるのを教えれば割と乗り気で1人目が決まる。

 

 

 

 

 

 

 ※

 

 

「お疲れ様です、お先失礼します」

 

「お疲れ様です」

 

 フーディエでの仕事を終えた烏丸は店を後にする。何時もならば家に帰って勉強したり色々とするのだが本日はボーダー本部に足を運んだ。

 それは何故か?修が言っていたゲームのテスターを集める為である。

 

「お〜京介、本部に来るの珍しいじゃねえか。なんだ?やっぱり太刀川隊が良いのか?」

 

「まぁ、似たようなもんすね」

 

 本部の太刀川隊の隊室に向かえば先輩である出水が烏丸を歓迎する。

 お坊ちゃんの唯我尊はこの場には居ない。夢見てたA級と現実が異なったりする。まぁ、烏丸は彼に対して特になにも思っていないので今は関係の無い話だ。

 

「……えっと……お取り込み中すか?」

 

 元隊長である太刀川が風間隊に囲まれていた。

 オチが見えている。昨年の様にレポート溜め込んだ、もしくは何かしらの特別課題を出されたのだと推測したので一応は聞いておく。

 

「気にするな」

 

「そうすか……国近先輩、いいアルバイトの話があるんですよ」

 

「え……マルチ商法にハマっちゃったの!?」

 

「いや、ホントのホントにいいアルバイトですよ」

 

 何時もみたいな細やかな嘘じゃないのだと言い切る。

 いきなりのいいアルバイトの話があると言われれば若干だが疑いを持つのも無理はない。

 

「アルバイトねぇ……正直な話、お金には困ってないよ?」

 

 ボーダーの隊員の給与体系だが、歩合制である。

 トリオン兵を倒したら貰えるシステムなのだが、A級はプラス固定給であり長い間A級の太刀川隊のオペレーターを務めている国近はお給料をそこそこ、具体的に言えば税金を支払わなきゃいけないぐらいには貰っている。

 いきなりいいアルバイトがあると言われてもお金には困ってない、GWの初日にアルバイトがあると知れば貴重なGWで働きたくないとゲームをやりたいと思うのが学生である。

 

「ゲームのテスターと言えば?」

 

「……詳しい話を聞こうじゃないか」

 

 烏丸が一番最初に国近を選んだ理由はなんと言ってもゲーム好きだからだ。

 自分の知り合いの中で1番ゲームが好きなんじゃないか、ならばゲームのテスターを頼めそうだ。

 

「俺のアルバイト先のオーナーがゲームのテスターを募集してて……残り12人を集めろと」

 

「何系?ギャルゲー?アクション?RPG?FPS?シュミレーション?」

 

「そこは当日と言うか、詳しい内容を語ったらダメで俺も知らないです…………3万円は確定で貰えて頑張れば10万円です」

 

「……となると記録を残すかバトルをする系のゲーム、格ゲーかな?いや、それともレースゲーム?」

 

「さぁ……でも、ちゃんとした人を探せと言われてるので」

 

「うん!いいよ!どんなゲームなのか楽しみにしておくよ!」

 

 ゲームのテスターならば喜んで引き受ける。

 国近が決定し残り11人、ついでだから出水にも聞くのだが米屋達と遊びに行くから無理だと断る。

 

「ゲームのテスターって、地獄みたいなアルバイトしてなにが楽しいの?1から100000までしっかり数えないとダメなんでしょ?」

 

「その分、給料が良いんだ。3万円を確定で貰えるってオーナーに保証してもらってる」

 

 ゲームのテスターの話を聞いた菊地原は毒を吐く。

 ゲームのテスターはデバック作業と呼ばれるバグを探す仕事をしなければならない。それは100000万通りある装備品の組み合わせパターンを10000ぐらいのパターン、要するに数百万のパターンを試行錯誤する事でありハッキリと言えば地獄だろう。序盤は楽しいだろうが後で痛い目に遭う。そんな仕事をしてなにが楽しいんだってなるのだが美味しい人には美味しい仕事である。

 

「3万円か…………京介、諏訪とかどうだ?」

 

「あ、別にいいっすよ」

 

 3万円という額に風間は魅了を感じない。彼もまた貰うだけ貰っている高給取りだ。

 友人であるレイジも雷蔵も貰っている方だが諏訪だけがB級なので固定給なんかが存在していない。3万円という額ならばGWが潤う。何かしらの条件があるのかと聞いてみるが特にこれといった条件は無い。むしろ、男子大学生を連れて来てと修に言われているので諏訪の存在はありがたい。風間は早速【喜べ、GWのアルバイトだ】と諏訪にメッセージを送る。いきなりの事でなんだとなり諏訪が乗り込んでくる。風間は3万円のアルバイトを教える。

 

「ゲームのテスターねぇ……頑張れば10万円って事は何かしらの対戦をさせるのか」

 

 ゲームのテスターで頑張れば10万円、何かしらの裏があるのだと諏訪は予測する。

 口封じの意味合いを込めて3万円、やる気を起こさせる為の10万円になる。モチベーションを上げるのにはお金が効率が良い。

 

「それ諏訪隊(うち)の面々全員で参加とかいいか?」

 

「大丈夫っすよ……ただ、守秘義務があるので絶対に内容は言ったらダメです」

 

「ネタバレ厳禁だからな」

 

 小佐野、笹森、堤、諏訪の4人が追加で残り7人。

 絶対に余計な事は言ってはいけない。そういう決まりがあるのだと一応は言っておく。

 

「諏訪が優勝すれば焼肉が食べれるな」

 

「奢ってもらえる前提で言うなバカ……小佐野達に奢ってもお前等にゃ奢らねえ。誰か1人でも引っ張って来いや」

 

「あ、じゃあ俺が行きましょうか?」

 

 諏訪の賞金で焼肉を食べようと試みる風間にツッコミを入れつつ、誰か1人を用意しろと言う。

 風間隊の面々で誰が出るか?菊地原はつい先程ゲームのテスターなんてと言っているので自動的に歌川になった。コレで残り6人

 

「小南とかじゃダメなのか?」

 

「口が固い人とそれを知って揺すったりインサイダー取引の様な真似をしない人とか……」

 

 なんだかんだで頼りになる小南パイセンに頼らない事を気にする太刀川。

 口が固い人と言えば小南は若干だが怪しい、喋るなと言えば喋らないが叩けば埃がかなり出てくるタイプである。ゲームのテスターをしてどんなのだった?と聞かれた際にポロッと言ってしまいそうなイメージがある。そういう点では小南は無理だなと言われれば太刀川達は納得する。

 

「迅は絶対にダメな事だな」

 

「男子大学生、男子高生、女子高生、女子大生をって言ってましたから……」

 

 迅に下手に情報を与えればなにが起きるのか分かったものじゃない。

 暗躍を趣味にしている男ならば、オーナーは絶対に断りそうだ。念の為に来るなと言う予防線まで張っているので、ここまで来て来るのならば異常である。それよりも他の6人をどうするかだ。

 

「小佐野経由で那須達が引っかかったぞ」

 

 小佐野にアルバイトの連絡を入れれば、小佐野を経由して那須にもこの話が伝わった。那須隊は面白そうだからやってみたいと割と乗り気である。

 コレで残りは2人、漆間辺りがいいんじゃないのか?となるのだが既に漆間はGWにガンガンとシフトを入れており、漆間達は呼べなかった。

 残り2人、どうにかならないのか?ノルマを達成しなければ烏丸はプラス2万円が貰えない。もしかしたらこの話は最初から無かった事になるかもしれないので、それだけはあってはならない。

 

「風間さん、行ったらダメか?」

 

「お前はダメだ」

 

 太刀川は面白そうだから行きたそうにするが風間が行くなと釘を刺す。

 

「あ、オーナーから連絡が来てる」

 

 残り2人をどうしようかと考えていればオーナー(修)から連絡があった。

 千佳と夏目に連絡を入れてOKを貰った後に宇佐美栞と宇佐美文に一応の連絡を入れてみたら割とあっさりとOKが出たらしく、もう大丈夫だと烏丸はノルマの人数を集める事が出来たのだとメッセージを入れる。修は直ぐに何時に店に来いとのメッセージを返信した。

 

「ふっふっふ……未知の新作ゲーム、腕が鳴るっ……痛い」

 

「カッコつけるから……」

 

 指をパキパキと言わせようとする国近だが逆に指を痛める。殆ど自業自得であるので出水は呆れている。

 とりあえずノルマは達成した。コレで無事に50000円が貰えると玉狛支部に向かった。

 

「おかえり〜………うぉ!?」

 

「あ……」

 

 やべ、この時点で迅さんに顔を合わせたらサイドエフェクト経由で視られる。

 烏丸はうっかりとした凡ミスを犯す。まぁ、こんな凡ミスを犯さなくても栞が迅と顔合わせして色々と未来が視えるので隠し通す事は不可能である。

 

「迅さん、なにが言いたいのかは大体の予想はつきますが俺も言うなって言われてるんです……なにが視えてるかは知らないですけども、それを悪用するような真似はしないでください」

 

「……マジか……マジかぁ……マジかぁ!!マジなのかぁ!!何時かはそういう時代が来るだろうと思っていたけど、もう目の前どころか完成されている時代なのか……オレも行ったらダメ?」

 

「確実になにか利用したりするのでダメです」

 

 果たして迅になにが視えているのか?

 烏丸は分からなかったが、迅が行きたいと言うだけの出来事が巻き起こるのだけは確かだ。しかし、迅は国近レベルのゲーム好きではない。じゃあ、なんで迅は行きたいと言うのか?それほどまでに面白いゲームが待ち構えている、そう考えるのが妥当だろう。

 だがボーダーのランク戦と言う最高に楽しいゲームを迅は知っている。太刀川も最高に楽しいランク戦で夢中になっている。熱くなるものがそこに存在しているのだと烏丸も十二分に理解している……だからこそ、なんなのかが気になる。

 

「なにが起こるんですか?」

 

「え〜……オレを呼ばないのに聞くんだな…………それは見てのお楽しみだ……オレも参加させてくれるなら」

 

「ダメです」

 

 いったいなにが起きるのか?そこはGWのお楽しみだ。

 

 

 

 

 

「オーナー、呼び出しが」

 

「え、なに?今、結構忙しいんだけど」

 

 試作機が届いたのでフーディエのビルの使っていない階層に設置している。

 細かな作業であり、色々と配線がややこしかったりするので俺が個人で手作業で配線等を設置したりしていればアルバイトが呼び出しがあったという。仕事用のスマホから連絡が来ていないって事は上からの連絡じゃない、くだらない連絡はしてこないからとりあえず通してと言えば……麟児さんが現れた。

 

「久しぶりだな……すまないな、店がオープンした時に来ることが出来なくて」

 

「いや、そんな気にしていないですよ……それよりもどうしたんですか急に?」

 

「…………千佳から聞いた話だが、お前近界民を倒す術を持っているそうだな……………」

 

「…………」

 

「隠さなくてもいい、千佳が近界民を分解する動画を持っていたしある筋から色々と情報を持っている」

 

「……今日は少し忙しいです。なので仕事を終えてからにしましょう。一応は大きな仕事ですから、ミスを犯せば怒られるんで」

 

「……分かった」

 

 何処で情報が漏れたのか、それとも麟児さんがブラフをかけて揺さぶったのか?

 真偽の程は不明だが何時かやって来る、やってくると分かっていた事が遂に訪れてきた。

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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