デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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カードゲーム物でよくあるアレ

 

「マジで作ったんだな……」

 

「マジで作ったよ」

 

 GW初日、早朝6時半にフーディエが置いてあるビルの使っていない上層階に運び終えた機材等の設置を終えた。

 8時に桜がやって来た。事前にどういう機材なのかを技術開発部から聞いている、実際に試してみれば眉を動かして驚いた顔をしている。

 俺がホントに作った……ホントに時間がかかったがプロトタイプを作ることが出来た。

 

「コレ、悪用されるんじゃないか?」

 

「いや、特許の申請はするよ……そしたらアミューズメント産業、具体的にはカードゲーム産業が挙って技術の提供を求める……なにせコレが作られるなんて夢にも思ってない、仮に完成形を作ることが出来ても数十年先の未来で良くてVRかARだ」

 

 悪用されることを危惧している桜。

 神堂財閥は技術関係で一気に上場企業に伸し上がったが、黒い噂というか黒服の組織に繋がっている。黒服の組織は過去に神堂さんが作り上げた技術を悪用していて神堂さんはその件に関してかなりのご立腹だ。多分だが、この技術は悪用されるだろう、出来る限りの独占はしておくけども。

 

「……デジモンを研究すればVRMMOを作ることが出来たんじゃないか?」

 

「確かに神堂さんの思考操縦飛行機のマンティスとデジモンの精神データが有ればVRMMOは作ることが出来る、ただいきなりVRMMOを作ったとしてそれこそVRMMOを題材にしたライトノベルの様に厄介な事になる……VRMMOの技術は独占するけどもVRMMOを完成させた場合、ゲーム市場がVRMMO一色に塗り替わる可能性もある。だから、他の技術を進歩させてからだ」

 

「……電脳世界内部で同じことが出来たら?」

 

「その場合、ハードもソフトも大容量。デスクトップPC、しかもゲーミング特化を更に進化させたやつじゃないとゲームが出来ない……業務の為の物で市販に絶対に売らない。例え石油王が頼んできてもだ。とにかく、コレは小型化や軽量化、持ち運び出来る様にしないようにする」

 

 桜がそれは全てVRMMO出来ることだと言い切るが、その場合だとソフトの容量もハードの容量も大変な事になる。

 ゲーミング特化のデスクトップPCを更に上昇させた物を使っても……ネットカフェ形式でやるのが1番だな。

 

「まぁ、持ち運ばれたら技術の悪用がな……神堂さんの所で技術を厳重に管理してくれる、そう考えればいいか……」

 

 桜も一応の納得はしてくれている。神堂さんのところで技術の管理をしてくれると思っているが黒服の組織が技術を悪用した実績がある。

 綺麗に見える技術には負の側面を持っている、スマホとかが良い一例だ。スマホに使われている技術の一部は兵器、そもそもで携帯電話等は兵器運用からスタートした感じだからな。

 

「おはようございます、オーナー……その人は?」

 

「神堂財閥の相談役の春永桜だ」

 

 烏丸さんがやって来た。

 今日はフーディエのアルバイターとしてじゃなく、ゲームのテスターとしてやってきて貰っている。30分前に来るとは真面目だなと思いつつ、誓約書を渡す。なんだこれ?と首を傾げている烏丸さん。

 

「一応極秘の社外秘の情報で最新技術だから、誓約書にサインをしてくれ……書いてある事は色々と小難しいと思うが、この事を誰にも言わない、言ってしまって情報漏洩した場合はバイト代は全額返金な極秘事項を守ってるボーダー隊員なら普段からやってることをやってもらうだけだ」

 

 烏丸さんに誓約書について桜が説明をする。

 難しい事を色々と書いているけども、余計な事を言わないだけ……ボーダー隊員がボーダーの情報を言ってはいけないのと同じこと。

 烏丸さんはじっくりと見るかと思ったがボーダー隊員ならば情報を言わないのだと守るので直ぐにあっさりとサインをした。

 

「やっほぉ」

 

「は!桜くんレベルのイケメンが1人!!」

 

 栞さんと文が来た。烏丸さんを見て驚く文、イケメンに囲まれてると鼻の下を伸ばしている。

 とりあえず誓約書を渡す。諏訪隊、那須隊、国近さん、千佳、夏目、歌川さん、藤丸さんがやって来たので誓約書を渡す。

 

「で、メガネオーナーなんのゲームするんスか?」

 

 全員分の誓約書が書き終われば、夏目が代表して聞いてくる。

 今回はゲームのテスターとして呼んでいる、3万円確定で頑張れば10万円を貰えると言う話を聞いて夏目は割とノリ気だ。

 

「今回は神堂財閥のアミューズメント産業部門に手を出す……アミューズメント産業、と言っても色々とある。今回はアミューズメントの中の1つであるゲームを選んだ。しかしまぁ、ここに居る現代っ子の皆ならば分かると思うが今の時代、ゲーム産業に進出するのは厳しい。嘗てのハード戦争に参入する事が出来なくて既にゲームのハードは2大企業とスマホになっている」

 

「そうだね……え、もしかしてハードを作ったの?ハードも大事だけどソフトが面白くないと売れないよ?」

 

 俺の言葉に納得している国近さん。

 ハードを作ったのかと聞かれれば割と微妙、例えハードが微妙でもソフトが面白ければそれでいい、セガサターンとかのゲーム競争に負けた会社のハードの中には名作と呼べるものもある。逆にPSの様な名ハードでもクソゲーが存在している。

 

「ソフトは既に完成してる、と言うかソフトは常にアップデートされてる……と言う事でエレベーターで移動します」

 

「上の階に機材が置いてあるから……此処から先は何があっても部外者に言わないでください」

 

 エレベーターに乗って上の階に移動する。

 1度に大量に乗ることが出来ないのでバラバラ、俺と千佳と夏目と桜と文と栞さんが乗った。

 

「どんなゲームを作ったの?」

 

「う〜ん、ゲームを作ったって言うよりは技術を開発したって感じだな……この技術は色々な業界が求める物で、俺はゲーム業界に売り込むつもりで開発している。コレが成功すればゲーム業界に革命を起こせる」

 

「そうなんだ……」

 

「ゲーム業界に革命を起こせる……って言うけども、今のゲームって大分やり尽くされてる感じがするよ?ゲーム会社も昔のゲームを最新のハードで出来るようにしたりして新しいソフトを作らない時も多いし」

 

「まぁ……アレはソフトって言うよりは技術なんで」

 

 栞さんが革新的なゲームがあるのか?と言う疑問を桜は軽く流す。

 機材を置いてある上層階に辿り着けば、他の面々が来るまでの間に最後の用意をする。

 

「はい、ではくじ引きを引いてください。1から16まであってそれでトーナメント形式で戦ってもらいます」

 

「やっぱバトル物か……オーナーよ、一番最初に戦う奴は不利じゃねえか?もっとこう、デモンストレーション的なのが無いのか?」

 

「ちょっと諏訪さん」

 

「ああ、構いませんよ……皆さんには今からコレをやってもらいます」

 

 くじ引きをしてくれと言えば、ゲームの情報を知っている知っていないで不利があると諏訪さんが主張する。

 諏訪さんの発言に笹森さんが慌てるのだが、ゲームの情報が無いのは不平等、実際に戦っている云々のデータを見ているか見ていないかで大分異なる。なのでアタッシュケースを開いた。

 

「…………いやいやいや…………いやいやいやいや……………いやいやいやいやいや…………無いでしょ?」

 

「残念だけど、今回はコレで遊んでもらいますよ……」

 

 国近さんがここまで来てのそれは無いだろうと否定的になる。

 しかし、今回はその為だけに呼んだと言っても構わない。他の面々もアタッシュケースの中身を見て、え?となる。

 

「ここまで来てのポケモンカードなのか!?」

 

「ここ、ゲームフリークと繋がってるの!?」

 

 堤さんと小佐野さんも声を上げる。

 色々と大層な事を言っていた割にはポケモンカードで遊ぶと言う内容、ポケモンカードで遊ぶってどういう事だと俺と桜に視線を向けてくる。

 

「今回作ったのはソフトじゃなくて技術だ、細かな事は……1回の対戦が終わってから言ってくれ……考え方を変えてみないか?ポケモンカードで遊ぶだけで3万円を貰える、優勝すれば10万円を貰えるんだ」

 

「じゃあ、1番の藤丸さんが実際に……桜、対戦相手になってくれ」

 

「了解……ポケモンカードのルールは遊戯王みたいに難しくないけども、万が一を想定して修、アドバイスをしてやってくれ」

 

 桜が言うよりも見せた方が話が早いとし、アタッシュケースに入っているデッキの内の1つを手に取る。

 藤丸さんはポケモンカードで遊ぶのかと期待していただけに落胆が激しい、激しいのだがアルバイト代3万円は割と手堅いもの、既に誓約書を書いているしと適当にデッキを選んだ。

 

「じゃ、やるか……デッキをシャッフル……は、機械がしてくれる」

 

「あれ?」

 

「距離、遠くないですか?」

 

 デッキをシャッフルしてくれる機械に挿入してシャッフルする……カードをシャッフルする機械が設置されているテーブルがあるのだが遠い。

 桜が居る場所と藤丸さんが居る場所に数メートルの感覚が開いており今からポケモンカードで遊ぶのに距離感が開いている事を熊谷さんと日浦が気付く。

 

「ポケモンカードするにはシャッフルしたデッキからカードを7枚ドロー、その中からたねポケモンを選んでセットする……あ……」

 

「おい、エネルギーカードしかねえぞ?」

 

「コレ、デッキの半分がエネルギーカードで出来ているエネ過多デッキですね……はい、リセット」

 

 エネ過多のデッキを偶然にも引き当てるとは、藤丸さんの運がいいのか悪いのか……Wikiに載ってるデッキレシピ通りに作ったから強いはずだ。

 3回ぐらいエネルギーカードだけというどうでもいいミラクルを引き当てた後にやっとフィールドに出すことが出来るポケモンのカードが来たのでフィールドに置く。

 

「あ、あの……もしかして……」

 

「小夜ちゃん、なにか分かったの?」

 

「多分、物凄い事が起こるんじゃないかと…………え、え………え…え…え……」

 

 感のいい人はここで今回何を作り上げたのか察する。

 那須隊のオペレーターがもしかしてと慌てふためいており、コレから起きることを見逃す事なく見届けようとなる。

 互いにフィールドにポケモンを置いたのでオープンすれば……2人の間のスペースからポケモンが立体映像として映し出される。

 

「嘘だろ!?」

 

「コレは……どうなっているんだ?いや……起きている事は理解する事が出来るが、コレは……」

 

「本日のテスト内容はカードゲームのアニメとかでよくあるモンスターを立体映像として映し出す装置を用いてのポケモンカードの大会です」

 

決闘盤(デュエルディスク)決闘盤(デュエルディスク)をホントに作っちゃったんスか!?」

 

 諏訪さんと夏目が分かりやすいリアクションを取る。

 歌川さんが起きている現実をどういう風に飲み込めばいいのかが分からないのが、リアルなリアクションだ。今回のテスト内容を教えれば殆どが沈黙する。具体的な言葉を出すのが難しい、カードゲームのアニメとかでよくあるモンスターを立体映像として映し出す装置を作ったのならばな。

 

「遊戯王、ヴァンガード、ヴァイスシュヴァルツ、バトスピ、デュエマ、ポケモンカードと色々と完成されたゲームが沢山あり、その中に食い込むゲームを作るとなれば至難の業……今回作ったのはカードゲームのアニメとかでよくあるモンスターを立体映像として映し出す装置です」

 

「作ったのか!?いや、ちょっと待て…………!?」

 

「どうしたんですか、諏訪さん?カードを手に取ってなにかおかしなのが……無駄にデカいカードが入ってるデッキが2つありますけど」

 

「無いぞ……無い!」

 

「え、なにが無いんですか?」

 

 デッキのカードを漁る諏訪さん。

 カードの違和感に真っ先に気付くとは見た目と違って大分インテリで、あることに気付く。栞さんと烏丸さんがカードにあるものが無いと言われてもイマイチピンと来ていない。

 

「QRコードみたいなのがカードに一切ついてねえ!このゲームの為だけに作られた専用のポケモンカードじゃなくて普通にコンビニとかカードショップで買えるポケモンカードのカードだ!!」

 

「ええ、まぁ……現存するカードで出来なくちゃいけないんで……そうじゃないとカードの株価が大暴落しますし」

 

「QRコードを読み取って立体映像を映し出すARの技術なら既に3DSで実装されてるけど、なにも無いの?」

 

 那須さんが聞いてくるので縦に頷く。

 

「はい……そこの技術開発するのに3ヶ月ぐらいかかりましたよ」

 

 モンスターを立体映像として映し出す技術ならば、現存する技術である程度は出来る。

 ただその場合は既に現存するカードを切り捨てないといけない、ポケモンカードの様に過去のカードを使うことが出来ないルールだったら切り捨てる事が出来るが遊戯王みたいに初期の頃からあるカードも使えるゲームならば、過去のカードを切り捨てる事は出来ない。遊戯王の初期の頃からあるブラック・マジシャン、青眼の白龍なんかを切り捨てる事は俺には出来なかった。だからカードの絵柄からどういう感じなのかを読み取り立体映像にするプログラムを、AIを作り上げた。

 

「……お前が作ったの?」

 

「はい……コレでもアミューズメント産業のエンジニアですから……」

 

 笹森さんが俺が作ったと聞いて驚く。

 そういう感じの仕事に従事している人間だから……アミューズメント産業で技術開発するならばコレが良いなと思っていた事が出来たからな。

 

「じゃあ、決闘盤(デュエルディスク)も近い将来実現する事が出来るんだね!!」

 

 日浦は目を輝かせて聞いてくるので首を横に振る。

 

「そこまでの小型軽量化はしない。遊戯王は既にEXモンスターゾーンのがあるし、こういう感じのテーブルでゲーム並みの迫力感を出す。この技術は近年廃れていくカードショップを再燃させる為にあるもので、この機材を実用化レベルにまで持ってくことが出来たらカードショップに設置する方向性で行く……公式大会でモンスターを立体映像として映し出す……そうすればカードゲーム業界は再燃する、圧倒的なまでに盛り上がる」

 

 決闘盤(デュエルディスク)レベルの小型軽量化はしない。

 アニメの初期に出てくるデュエルをする機械レベルの物を量産化する……そうすれば、カードゲーム業界は大盛り上がりだ。とは言え、今のところ作ることが出来ているのはポケモンカードに対応した機材のみ。遊戯王をやりたいんだけども、遊戯王のカード実体化の部分が色々とややこしい。後、公式が裁定を下せていないカードが多数ある……遊戯王のルールがややこしいが為に遊戯王の立体映像化が出来ていない。

 

「カードゲームの進行を機械化する、コレもカードゲームを行う上で大事な事だ……現に遊戯王とか一部のカードゲームの大きな大会で審判やプレイヤーが気付かないミスをしたのにそのまま進行している時が多々ある」

 

「修くん……凄い物を作ってたんだね……」

 

「コレが売れるかどうかはまだ怪しい、そもそもでカードゲームをテレビゲーム化させればそれで終わりなところもあるからな……そろそろいいか?一応はデッキの構造云々を知りたいんだが」

 

 桜、そういう事を言わないでくれ。

 手札とフィールドを確認している桜はカードをシャカパチする。一応は仕事で使うものだからシャカパチするのはやめてほしいんだが。

 

「あ、悪い…………ここからどうするんだ?」

 

「先攻は桜からなんで」

 

 ポケモンカードのルールを熟知していない藤丸さん。

 先ずは桜のターンからスタートする、桜は既にどういう風に展開するか……いや、桜もデッキを全て熟知しているわけじゃない。俺もデッキを全て覚えているわけじゃない。桜の場にあるのはギラティナか……なんのデッキだ?

 

「先ず、ユウリを発動してデッキからたねポケモンを3枚までベンチに出す…………」

 

「おい、長考は反則じゃねえのか?」

 

「持ち時間は5分ですから」

 

 デッキの内容を確認し、どういう感じでデッキが動くのかを桜は考える。

 藤丸さんがデッキの内容を詳しく知らない平等なところがコレで無くなった、反則じゃないのかと言ってくるが持ち時間は5分、それを過ぎれば強制的にターンスキップだ。

 

「……アマージョvとカプ・コケコを出して……修、悪い」

 

「え?ポケモンカードで先攻1キル無理だろ?」

 

 そういう感じのカードゲームじゃない、遊戯王ならともかく先攻1キルは不可能だ。

 桜は申し訳無さそうにしているけども極悪非道なデッキを……まぁ、何個かは作ったな。公式じゃ使えない威力1000の攻撃がある危ないカードも使ってる……ネットに上がってたデッキレシピを丸コピしたものだからな。

 

「スタジアムカード、スカイフィールドを発動」

 

「え」

 

「あ……」

 

「あちゃ〜……メガネオーナー、やらかしたッスね……」

 

「え、どういうことなの?」

 

 スカイフィールドが展開されていると千佳と夏目が困った素振りを見せたので那須さんがなんなのか聞いたら千佳が答える

 

「修くん、高所恐怖症なんですよ」

 

 申し訳無さそうにスカイフィールドを使う桜。

 周りの景色が一転し、大空の中になり……物凄く高い位置に居るわけで、無意識の内に下を向いてしまい………あ、ぁ…………

 

「ぎゃああああ!!?無理!無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!無理だぁ!?こんなの無理だぁ!?」

 

 無理!無理!無理!いや、死ぬ!死んじゃうよ!!

 あまりの高さに俺は藤丸さんに抱き着いた。こんなの無理だって、こんなんでまともにゲームの運営が出来るかよ!高いの怖い!!後、なんか柔らかい!

 

「お前、高所恐怖症なのにこのカードを入れたのかよ……」

 

「お願いします!離れないで!しがみつかせて!無理!1人じゃ無理!どうやったら勝てるかアドバイスを送るから!」

 

「早速1つ、欠点が見つかったな」

 

「ったくよぉ……このデッキ、極端なデッキだろ?勝てるのか?」

 

「エネ過多は一撃必殺、向こうのデッキも一撃必殺です!!」

 

 藤丸さんにしがみつつも、藤丸さんにアドバイスを送る。ポケモンカードだからやれる戦術は大体決まっている。エネ過多デッキならば尚更だ。

 運がいいのか悪いのかは分からないが、エネ過多の藤丸さんのデッキの方が上手く回った。藤丸さんに勝てるようにアドバイスを送る……まぁ、言ってもエネ過多にした後に脳筋殴りするだけのデッキだから戦術もクソも無いが。脳筋デッキ最強!

 

「はぁ……無理……」

 

「大丈夫?」

 

 1つのバトルが終わって、スカイフィールドが消える。

 エネ過多デッキでスタジアムカード1枚も入っていないからスタジアムカード割ることが出来なかった……バトルが終わったから、なんとか藤丸さんから離れる事が出来た。心臓に悪いと立体映像の範囲外の所に行けば那須さんが心配してくれる。

 

「大丈夫じゃないですよ…………心霊とかの恐怖系とかスプラッターは大丈夫ですけども高所系だけはダメなんですよ……」

 

「……落ち着いて……」

 

「無理です」

 

「こうすれば、落ち着く事が出来るわよ」

 

 那須さんは俺の手を握ってきた。

 俺の手はとても震えている、俺自身がもう色々とガタガタだ……深呼吸をして気持ちの整理をしようとするが、やっぱり怖いものは怖いんだ。

 あ〜無理、もう無理…………心臓に悪い、なんでこうも俺は高いところが苦手なんだよ……あ、アレが原因か。

 

「お前、情けねえな……」

 

「高いところだけはホントに無理なんです……それが原因で海外研修全く行ってないですし……」

 

 藤丸さんが笹森とポケカバトルをして、藤丸さんが勝利した。

 変わらずガッチガチの俺を見て呆れている。高いところだけはホントにダメ、それを理由にして海外研修を一切行っていない。まぁ、それが無くてもシンプルに海外は怖いから行かないんだけど。

 

「若いのにしっかりとしてるって思ったら、こんなデカい弱点を抱えてるのかよ……」

 

「何でも出来る万能な人間は早々に居ないですよ……藤丸さんだって苦手な物の1つや2つあるでしょう……無理、もう無理……」

 

 デジモンに進化してる時は気分が高揚してたりデジモンの人格が表に出ているのがあるから怖いと思う時は少ない。

 まぁ、この数ヶ月マトリックスエボリューションもスピリットエボリューションもしていない、戦力を増やしているけども実際に戦っていない……でも、恐ろしいぐらいに強い。ブイモンの完全体であるウィングドラモンが音速で動き、それよりも強い究極体のデジモンだよ……。

 

「ったくよぉ、もう少しガッツを見せろよガッツを!」

 

「いや、そういうノリはいいんで……那須さん、落ち着いてきたので大丈夫です」

 

「あ、うん」

 

 気持ちが落ち着いてきたので那須さんの手を放す。はぁ……心臓に悪い、スカイフィールドはホントに良くないカードだ。

 那須さんの手を放して、深呼吸をする。大分気持ちが楽になってきたと思っているとスカイフィールドが再び展開された。エネ過多のデッキを多数作った覚えはあるけども、スカイフィールドのカードを搭載したデッキはそんなに作った覚えはないのにぃいい!!

 

「お、おいしがみつくな!?」

 

「すみません!お願いします!どうかスカイフィールドが出ている間は」

 

「分かった!分かったから!……ったくよぉ、弓場が見たらキレてるぞ」

 

 再び藤丸さんに抱き着いて高いところから目線をそらそうとした……柔らかい……。

 結局高いところから見てしまったという事があったせいで、藤丸さんから離れる事が出来なかった。

 

「やりましたよ、風間さん!」

 

 ポケモンカード大会の優勝者は、歌川さんだった。ここがダメだったとかここが良かったとかの意見を貰う。

 高所恐怖症とかの人には無理だな。スプラッター系は無いけども、高所恐怖症には無理……目がチカチカするとかいうのは無かった……そしてグレイモン達から連絡が来た。原作だと5月2日に麟児さんが居なくなったが、どうやら2日遅れ……明日に向こうの世界に行くみたいだ……

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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