謎の仏に言った通り俺は転生していた。
ワールドトリガーっぽい世界の三雲修に転生していた。現実から逃げたい人の夢オチかと思ったけれどもマジだった。
あの仏像の言っている事が確かならばワールドトリガーっぽい世界の三雲修でこの人生が終わればマサラタウンのサトシくんになれる。
ワールドトリガーの三雲修は…………割と大事な存在である。主人公だから大事って言うのもあるんだけども、三雲修が居ないと色々と大変な展開が待ち受けている。
三雲修の相棒とも言うべき存在である空閑遊真が居なくなったり幼馴染みの雨取千佳が攫われたり色々と酷い事になる。
ただ純粋に戦闘能力を高めておけば良いバトル物の世界とは若干異なる。三雲修の武器はそれこそ劉備や豊臣秀吉の様に自分より上の存在に懐に入り込む天性の人誑しの才能を持っており、人気投票で1位を取ったりするとんでもない奴である。
あの眼鏡を嫌うのは中々に居ない……そんな戦闘能力以外が色々とヤバいペンチメンタルメガネである。
「……無いな……」
居なかったら地球がヤバい存在に成り代わっているとか洒落にならない。
しかしもっと洒落にならない事もあるんだ。具体的に言えば今の俺の現状だ……何故に赤ん坊の頃から始めたクソ仏。こういう転生モノって普通は自我に目覚めた辺りに意識を取り戻すパターンだろうが。
無駄に若々しい母から受ける授乳は普通に恥ずかしかったぞ。
生き残る為には頑張らないといけねえと気持ちを切り替えたけれども、またあの仏像に遭遇したらクレームの一言でもつけておこう。
「23+49=72…………」
転生してからなんだかんだで4年が経過した。
根性がネジ曲がった捻くれ者だが、コレでも一応は勉強が出来る方だ。勉強とゲームぐらいしかやる事がなかったと言うのが正しいのだろう。
子供は外に出て元気良く遊びなさいって?遊ぶ相手が居ねえよ。
ある程度に成長している大人ならば簡単に出来る問題をどうして1からやってるかと言われれば……怪しまれるからである。教えてもいない事をいきなり喋ったりすれば色々と怪しまれるからである…………ホントにめんどうだけど、やるしかねえよな。
「はい、終了」
「ん、終わったよ」
ピピピとキッチンタイマーが鳴り響いた。キッチンタイマーが今やっている算数ドリルの終わりを告げる合図だ。
母さんが終わりだとノートを回収して算数ドリルの答えと一緒に照らし合わせて◯付けを行ってくれて全問正解する。
「……はぁ……」
「どうしたの?」
「どうしてこんなに手がかからない子なのかしら」
小学一年生向けの算数ドリルは間もなく終わりを告げる。
小学生レベルの問題ははずす事はしない。転生特典で石神千空と七海龍水と浅霧幻を合わせた感じの知識をくれと言ったので不思議と習ってない事とかが分かっている。
「ごめん、なさい……」
「いいえ、貴方が悪いわけじゃないのよ……もっと刺激があるものだと思っていたわ」
4歳児と言えば色々と手の掛かる時期だろうが、俺は転生者だ。
学校関係とか対人関係は色々と厄介だったが基本的には人畜無害な人間だと俺は思っている。勉強が出来るのがおかしくないと勉強する練習をしており、母さんはもう少しワガママの1つや2つ言ってほしいととんでもない事を言い出したのである。
ワガママで手の掛かる子供……三雲修からは想像がつかないな。
優等生と真面目を絵に書いたかの様な存在である……要所要所でぶっ壊れメンタルを発揮したりしているけれども。なんだかんだで普通なメガネ……いや、普通じゃないなあのメガネは。
「iamNotfree……私は暇じゃありません……」
今の俺に出来る事は勉強をしておく事ぐらいだ。
チートを貰って転生したから物語で悲劇的な事になる奴を救おうぜ!とはならない。今の自分になにが出来る?人を助けると言う事は簡単に言えて簡単に見えるけれどもこの世で最も尊くて難しい事なんだよ。
そもそもでそれは基本的には自己満足なんじゃないのかと思う。
まぁ、自己満足で人が救えるならばそれで良いんじゃないかと思うのだが生憎な事に力が無いのである。三雲修という主人公は戦闘能力以外で輝くタイプの主人公……ジャンプ作品でも近年稀にみる弱者であるが、人気は高い。
「修、行くわよ」
「うん」
そんなこんなで日が暮れて夜になる。
今日は花火大会、蓮乃辺市の一大イベントである。花火は残念ながら家から見ることは出来ないので外に行かないといけないのだが、こういう外出は好きだ。
母さんと手を繋ぎながらゆっくりと屋台並ぶ縁日の祭りどころに向かう。
くじ引きにたこ焼きに唐揚げと色々な屋台がひしめき合う。
「修、何時も勉強を頑張ってるご褒美に3000円までならなんでもいいわよ」
「……どうしよっかな」
屋台通りを取りあえずは一周する。
射的とか輪投げとかスマートボールとか色々な遊ぶものが存在している。食べ物系はステーキ串2本とたこ焼き1つで1500円として……なにをしようかな。
くじ引きはダメだ。
目玉景品が5年以上前の仮面ライダーの変身ベルトという当たりが入っていないと言っているも同然だ……縁日のくじ引きマジで詐欺だ。
スマートボールは運要素があるし射的に至っては絶対に取れないように上手い具合に設計されているだろうし…………シンプルに輪投げだな。金魚すくいとスーパーボールすくいとヨーヨーすくいは論外である。
「コレやりたい」
「輪投げね……幾らかしら?」
「400円だよ」
「1000円で……2回やらせて。私もやるわ」
「はい、200円ね」
母さんが的屋の人にお金を渡せば、輪っかを5つ貰う。
やろうと決めておいて何だけどもあんまり良い景品が無い……ん?
「おじさん、なにアレ?」
「ん、ああ……玩具だよ」
「…………………………」
白色のマイクみたいな感じの玩具…………何処からどう見てもデジモンクロスウォーズのデジヴァイス、クロスローダーだ。
おじさんにアレが何なのかを聞いてみれば玩具だとしか答えない。なんの玩具なのか教えてくれねえ……コレはあれかな転生特典を渡しに仏が送り込んだ使者なのか?
「じゃあ、お母さんから行くわね」
「交互にやろうね」
母さんが輪っかを投げると筒のポテトチップスに入った。
一発で入れるとは器用だなと思いつつも今度は俺の番だとデジヴァイスを狙いにいくのだが輪っかが完全に通らなかったので今度こそはと挑戦した結果……5回目でやっと輪っかを通すことが出来た。
「よっしゃ!」
「おめでとう、コレは君の物だ……ところで君は好きな色があるかい?」
「色?……浅葱色がいいです」
「おや、赤じゃないのかい?赤は戦隊モノとかのリーダーだよ」
「俺は戦隊モノとかだと追加戦士とか番外戦士にロマンを感じるタイプだから……無理なら青でいいけど」
三雲修の隊服は浅葱色だ。
俺の好きな色がなにかかと聞かれれば茶色とか黒とかだけども、三雲修ならば浅葱色……無理ならば青でいいけれども。
おじさんは微笑むと俺の握っているクロスローダーと俺の手の上に重ねた結果……クロスローダーが浅葱色に染まった。
「あら、面白いわね。色を変える機能がある玩具だなんて」
「そうだね……ありがとうございます」
「なに……ここからどうしようが君の勝手だ。力は与えたぞ」
「!」
クロスローダーを手に入れる事が出来たと思えば縁日のおっさんは意味深な事を言う。
やっぱりコレは仏が狙ってやった事……俺が輪投げに失敗したらどうするつもりだったんだろ?クロスローダー無しで頑張らないといけねえとかそれはもうタダの三雲修の側を借りた凡人だぞ。
「さ、次に行くわよ」
「うん」
何故かダーツがあったのでそれで遊んだりし、ステーキ串2本とたこ焼きを手にして待ち合わせをしている父さんの元に向かった。
父さんは場所取りをしてくれて花火が見れる絶景のポイントに俺達は居た……例え生まれ変わったとしても花火の美しさは変わりはしない。良いものが見れたなと心を洗濯しつつ家に帰れば風呂に入って眠りについて翌日、クロスローダーに触れる。
「クロスローダーも一応はデジヴァイスだよな…………う〜ん…………」
取りあえずは手当たり次第にクロスローダーをイジってみる。
ボタンとか色々と付いているし、電池を入れた覚えは無いけれども電源がオンになっている。
「……お、なんか文字が出てきた」
適当に弄ってみればなんか文字が出てきた。
デジモン世界の文字ではなく人間世界の文字である。
「【おめでとう。この世界には馴染んできたかな?前に言った通り転生特典を与えた。コレは見た目こそデジモンクロスウォーズに出ているデジヴァイス、クロスローダーだがこの世界の世界観に合わせた仕様に一部切り替えている。Fateで例えれば仮面ライダードライブとか仮面ライダーゼロワンの一部の超科学技術は神秘が通っていないからサーヴァントを傷付けられない、だから石ノ森章太郎の疑似サーヴァントになったりする……あくまでもコレは純粋な力に過ぎない。生かすも殺すも君次第だ、どうか私達を退屈させないでくれ】…………」
俺を転生させた仏達の最後のメッセージだろうか?
少なくとも俺は原作だからとかをあんまり気にしたくない。どうせだったら未来知識である原作知識を削除してほしかった……いや、原作知識があったほうがなにかとお得なのは分かるけれども。
「……デジヴァイスだけじゃどうにもならねえだろ」
仏達の最後のメッセージを受け取り終えれば頭が冷静になる。
デジヴァイスだけ貰っても肝心のデジモンが居なかったらただのヘンテコな機械……どうやってデジモンを作り出せばいいんだ?いや、デジモンを作り出すってなんだ?石神千空並の知識を持っててもデジヴァイスの科学技術はオーバーテクノロジー過ぎるから分からねえよ。
「…………走るか」
色々とウダウダ考えても仕方がねえ。
取りあえずは走ろうと母さんに外に出ていく事を伝えて外を走りに行く……ワールドトリガー、生身の肉体を鍛えても大して意味がねえ世界だったりするわけだが、登校拒否してた頃の癖が中々に抜けない。
生身も貧弱なメガネから抜け出す為にも鍛えておかねえとな。
特になにか異変が起きるとか言うイベントは特に発生する事はなく約2km走り終えたので家に帰ってデジヴァイスを触る。うんともすんとも言わない……デジモン無しのデジヴァイスはただのゴミだ。
「……勇気、友情、愛情、知識、誠実、純粋、希望、光、優しさ……」
デジモンを進化させるのに必要な心の力を呟く。
捻くれ者の俺には一部は似合わない心の力がある……マジで似合わないよ。
「…………パートナーデジモン?……クロスローダーだから軍隊だよな…………う〜ん…………」
デジヴァイスを触ってみながらする色々と考える。
デジヴァイスから出てくるデジモンは俺のパートナーデジモンになるのかとなるがこのデジヴァイス、見た目がクロスローダーだ。恐らくはデジクロスの機能なんかも搭載されている。ボーダーに負けないデジモンの軍隊を作れという仏達からのアドバイスかなにかだろう。
「
自分が見定める方向性を決める事に成功したら……デジヴァイスが光を放つ。
なんだとデジヴァイスに触れればデジヴァイスからタマゴが出てくる……コレは間違いない、デジモンのタマゴだ。
「デジモンのタマゴ……俺の思いに応えてくれたのか?」
人間の心とデジモンは密接に繋がっている。
俺がクロスハートでなくブルーフレアぐらいが良いんだと思ったのがきっかけなのか、デジモンのタマゴが出てきた。
「あら、随分と大きなタマゴね……今夜はオムライスにしようかしら?」
「か、母さんこのタマゴは、うおっ!?」
タマゴを大事そうに抱えていると母さんがタマゴの存在に気付く。
このタマゴを食べようかと考えているので渡さないと主張しようとすればタマゴの方が勝手に動き出して母さんから逃げ去った。
「…………生きてるの?普通、タマゴは死んでるものの筈だけど」
「こ、このタマゴは俺のタマゴだから母さんには渡さないよ」
母さんから逃げるタマゴは俺の元に飛び込んでくる。
母さんが夕飯の材料として狙ってきてる可能性が高いから絶対に渡さない。コイツは俺の物なんだ
「冗談よ、冗談。ちゃんと鶏のタマゴを使うわ……それにしても見たことが無いタマゴね。青色で縞々なタマゴなんて」
「良かったな。お前、食われないみたいだ……」
母さんが食べないと言ったのでホッとしたのかピョンピョンと飛び跳ねる。
大事なデジタマを渡すわけにはいかないと心底大事そうに抱えつつ何時もの様に勉強をしておき、夕飯時、母さんが言った通り夕飯はオムライスになった。
「う〜ん…………無いわね」
「なにが?」
「なんのタマゴか調べてみたけど、分からないわ。青色で縞々なタマゴなんて聞いたことも見たこともないわ」
「新種のタマゴ……もうすぐ生まれるから、それを見てから決めればいいんじゃないの?」
「それもそうね」
母さんはデジタマがなんのタマゴなのかを気になって調べたがなにも出てこなかった。
コロコロとデジタマは動いており母さんが作ったオムライスに興味津々だが生憎な事に食べるのは俺であるタマゴが現れて1日が経過して目を覚ませばデジモンが……黒いスライムみたいな猫耳を生やしたデジモンが生まれた。
「母さん、母さん!生まれたよ!」
「……なにこれ?」
「えっと…………」
生まれたデジモンがなんなの分からない、そもそもでデジモンを見るのがはじめてな母さんは首を傾げる。
俺もデジモンを全て知っているわけじゃない。こいつ見たことがあるけどなんだっけっとなったのでデジヴァイスを取り出した。
「ボタモン、幼年期Ⅰ生まれたばかりのデジタルモンスター。スライム状の体の表面には、黒い産毛がびっしり生えている。生まれたてなので戦うことはできないが、口から泡のようなものを出して敵を威嚇する」
「デジタルモンスター?…………言いにくいからデジモンね。ちゃんとお世話するのよ」
「うん……よろしくな、ボタモン」
母さんはなんというか色々と肝が座ってるな……。
ボタモンの存在に特に動揺したり戸惑ったりしない……ボタモンは危うく食われそうになったので母さんに対して若干怯えている……。
「ボタモン、この中に入ることが出来るか?」
一応は気になることなので聞いてみる。
デジヴァイスを出せばボタモンはジッと見つめた後にデジヴァイスの中に飛び込んでデジヴァイスの中に入った。
「リロード、ボタモン……よし、出てきたな」
ボタモンをデジヴァイスとリアルワールドを行き来させる。
コレでよし……デジモンの軍団を持ってもコレで隠すことが出来る…………やっぱ戦わねえといけねえのかな…………俺、高いところとか苦手なんだよな。
今後の展開どうしよっかな
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2人まとめては最高さ
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那須玲のお尻は素敵
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藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義