「すみません、遅れまして」
「今来たところだよ」
本日は仕事である。藤丸さんにテスターをしてもらう為にフーディエ……ではなく、駅前で待ち合わせをしていた。
腕時計で時間を確認するが10分前なので藤丸さんは既に来ている、どうやら遅れたっぽいなと謝れば藤丸さんは今来たところだと言うが女性の今来たところだ発言はあまり信用が出来ない。
「じゃあ、移動しますね……あ、費用はこちら持ちなので気にせずに」
「電車で行くんだったら現地集合の方がいいんじゃねえのか?」
「往復で2000円以上使いたいなら構いませんけど」
「……」
500円程度ならばある程度の妥協はする事が出来るが往復で2000円と言われればピタリと止まる藤丸さん。
流石に2000円は大きいと券売機で切符を購入して電車に乗って神堂財閥の技術開発関係を行っている施設に向かった。
「如何にもな施設だな……」
「ええ、ここは神堂財閥の色々な技術を開発している研究所の1つです……アミューズメント産業、特にゲーム系をメインにしていますが他にも色々な技術を作ってます。今日は一泊二日の治験みたいなものでこの後どうせ暇になるだろうし、ついでですから見ていきますか?」
如何にもな施設にやってきたことを感じる藤丸さん。
ボーダーも如何にもな研究所でもあるが、こっちの方が馴染みがないのだから仕方がないか。この後に行う実験は少しだけ衝撃があるだけで基本的には暇なものである。どうせだからと見て行くかと聞けば藤丸さんは首を縦に振る。
「神堂財閥は主に技術関係の企業で成り立っています。先日、見ていただいたカードゲームのアニメでよくあるモンスターを立体映像として映し出す装置なんかも神堂財閥の技術の1つでシステムに不備があるのでデバックなんかを行い終えれば特許の申請を行う予定です」
「じゃあ、最終的には遊戯王の決闘盤が出来るのか?」
「いえ、出来ません。作成する事は出来ますが、それをすれば多方面に迷惑が掛かります……街中で映像とはいえドラゴンが暴れるなんて事はダメですよね。コンビニやデパートのゲームショップでなくちゃんとしたトレーディングカードゲームの大会を行うホビーショップと契約をする、公式大会やショップ大会などで実際にモンスターを立体映像として映し出す……そうするだけでカードショップの需要が上がります」
決闘盤は作ることが出来るけども、作らない。
改造して悪用する人間が絶対に生まれるから、神堂さんは過去に自分自身が開発した技術を黒服の組織に悪用された経験があるのでその辺に関してはしっかりしている。自分が生み出した技術を悪用されたと知れば誰もが怒るだろう。
「あ、チーフ、お疲れさま……少しだけ時間よろしいですか?」
「どうしました?」
「試作品が出来たんですけども、実際に使えるかどうかが……このデータでいってるんですが」
「あ〜コレか…………ミスも無いですし、取りあえずは実際に試してみてください」
研究所を歩いていると、1人のエンジニアが俺にデータを見せてくる。
開発中の技術の1つでありプログラミングが上手く行っているかどうかの確認をしてくるが、プログラミング関係は問題無い。ただ四次元に関与する事だから失敗するか成功するかどうかが怪しい。実際に試すしかない。
「お前、チーフって呼ばれてたけど……偉いのか?」
「いや、1番の若手の使いっ走りですよ……エンジニアとしては総帥の神堂さんが上、俺の友人も上、世の中上には上が沢山居るんですよ」
サラリとチーフと呼ばれていた事を指摘してくる藤丸さん。
神堂財閥は使える人材は使える方針であり異世界人だろうが構わないと神堂さんがハッキリと言い切っている。コツコツと努力していたら何時の間にかここまで上がっていただけに過ぎない……アミューズメント産業でゲームを作るのじゃなくてゲームを補助する道具を作ると言って上手い具合にいってチーフの座まで行ったが、これ以上の地位は要らない。
「それよりも面白い物が見れますよ……それが作れる時代になったのかって驚くのを」
「カードゲームのアニメでよくあるモンスターを立体映像として映し出す装置を見て更に驚きか……質量を持った映像?」
「昔、それに近しい研究してましたけども軍事方面に近いのとコレからの世の中には合わないって中止になりました」
「してたのかよ!?」
驚きを隠せないと言えば今以上の衝撃がなにがあるかと考える藤丸さん。
リアルソリッドビジョンは……一時期は研究をしていた。ただし、少しだけ違うものを。
「藤丸さんはスマホを持っていますか?」
「持ってるよ……お前とID交換しただろ」
「じゃあ、質問をしますがスマホの機能を十二分に使いこなしてると言い切れますか?」
「……いや、言い切れねえな。最近はPAYだなんだと増えててよく分からねえ、クレジットIDじゃないクレジットバーコードとか色々と増え過ぎてるしカメラの加工アプリとか合成映像とか動画編集機能とかAIイラストとか一瞬にして増えまくって全部使いこなせてるとは言えねえ」
「大体の人がそうでしょう…………近所のスーパーがコンビニが普通のレジから支払いのもをセルフにするレジに変わって何処をどうしたらいいのかが分からない、クレジットか現金かどっちかを選ぶだけなのにそれでも分からない人も居る、アレがわからないとかおかしい」
「お前、私情混ざってないか?」
いや、ホントにいるんだって。クレジットか現金かの2つしか選択肢が画面にないのに使い方が分からないとかいうのが。
ある程度は見たら分かるシステムなのに、それでも理解することが出来ていない。それを老害と言わずになんと言えばいいのかが分からない。
「俺達の親が学生の頃は携帯でなくポケベルでしたが今じゃスマホを持っているのは当たり前、仕事をする上でもスマホは必須で会社によっては専用のスマホを支給するところもあり支給された専用のスマホで経理なんかを色々とやらなくちゃいけない……ハッキリ言って今からこれからの時代の人達は昔の人達以上に覚えないといけない事が多いです……なので、それを補助するナビを作ろうとしました」
「しましたって……ターミネーターみたいな事になるから中止にしたのか?」
「いえ、純粋にスマホとは別の端末を作らなきゃいけない感じでマヨヒガ現象という研究もしてまして……アニメのロックマンエグゼのディメンショナルエリアとかPETを作ってたんですよ」
「…………作れるのか?」
「スマホでアラームセットしてと呟けばアラームセットする事が出来る時代ですよ……作れない方がおかしい」
最終的には流星のロックマンみたいなのを目指そうとしてたけども、普通に危険なのと扱い切れる人間があまりにも少ないのを理由に神堂さんがプロジェクトを凍結させた。流星のロックマンみたいに生身から電波体になって電脳世界にダイブさせる事が出来れば色々と便利なんだけども。
「まぁ、そのプロジェクトに関してはもう凍結させたんで無しですよ無し……お、そろそろか」
藤丸さんに凍結させたプロジェクトに関して説明を終えれば、実験がはじまる。
ミサイルに撃たれても割れない強化ガラス板越しで実験は行われており、ウィーンと手の形をしたアームが伸びてきて試作品が入っている箱から……スイッチがついているカプセルを取り出した。スイッチがついているカプセルを見て藤丸さんは考える、何処かで見たことがあるなと。
なんの実験をしているかは言わずに取りあえずは見ていてくださいと言うだけでなにが起きるんだと思えば手の形をしたアームがカプセルのスイッチをカチリと押して地面に投げると……煙が巻き起こる。
「おい、爆発したぞ!?」
「圧縮していた空気を一気に解放したから起きる現象ですよ、ホントに爆発してたらもっと大変な事になってます……仮に爆発してもこのガラスはミサイルを撃ち込まれても破壊されないが売りなので大丈夫です」
煙が巻き起こり、爆発したと騒ぐ藤丸さん。
ホントに爆発してたらもっと大変な事になる……今のところは問題無く出来ている、いや、煙が発生するのを考慮すればまだまだ未完成か。空調が作動して中の空気が移動して煙が晴れると……そこにはキャンピングカーがあった。
「あ〜……煙の発生がダメだな。周りの空気を圧縮してしまう部分をどうにかして、真空状態……いや、時間の流れを遅くする……」
極々普通のキャンピングカーだ、ちゃんとカタログを見れば買える普通のキャンピングカーだ。
神堂財閥のテクノロジーを全て凝縮した逸品とかそういうのはない……たった1つの点を除いてはだ。
「これ……アレだよな……ドラゴンボールに出てくるホイポイカプセルだよな!?」
「まぁ、平たく言えばそうなりますね……物質を空間に閉じ込めて圧縮、持ち運びする事が出来る物でドラゴンボールのホイポイカプセルをイメージしています」
ホイポイカプセルを作り上げた事に藤丸さんは物凄く興奮する。
正確には物質を別空間に入れてその空間を圧縮する、キャンピングカー自体にはなんの仕掛けもなくその機能だけ搭載している。
「物質の圧縮化と電子化などの四次元と二次元に関わる実験をしてます……一時期、ドラえもんに出てくる四次元ポケットの作成をしていたんですが、空間の拡張しすぎている事やポケットより大きくて単純に入れることが出来ない物なんかが出てきて最終的にはホイポイカプセルの方が良いってなりました」
「はぁ〜……科学の力、ヤベえな!」
「ただ、まだまだ未完成な部分が多いです。例えば今さっき見たように圧縮から解凍すれば圧縮した際に中に籠もっていた空気が破裂して煙を巻き上げます……それが起きない技術を知っているのでそこに向かっています」
「それが起きない技術?んなのあるんだったら、最初からそっちで研究すりゃいいじゃねえか。なんでしねえんだ?」
「その技術は有名なくせに特許を取ってるどころかなにも取ってない未知の技術……そう、トリガーと呼ばれるテクノロジー」
「っ!?」
「トリガー、オン!と言うと生身の肉体から別の肉体に換装します、そしてその肉体で戦いますが……生身の肉体はその間はどうなっているか?異空間に閉じ込めて圧縮している。コレはその技術を模した物で、今のところは生物は不可能」
ボーダーがトリガーをまるまる1個研究させてくれるんだったら、トリオン無しで生物も保存出来るホイポイカプセルが作れる。
こんなのを研究しているのを知れば、ボーダーが自身のトリガー研究室でその辺の研究をさせろだなんだと五月蝿い事を言ってくる。このホイポイカプセルの技術は色々足りない部分が多いが、物質を異空間に閉じ込めて圧縮すると言う技術だけは完成している。問題はそこからで生物とかを運べるか運べないか……まぁ、生物に関しては最悪どうでもいいんだが中に大量の食料や薬を長期で保存する事が出来るかどうかが重要になる。それが出来れば災害時に色々と出すことが出来る。
「トリガーで出来る事を、トリガー無しで再現しようとしてるのかよ……」
「ハッハッハ……そんな生易しい事をするわけないじゃないですか……っと、ホイポイカプセルは見れたので本題に行きますか。前回と同様にここで見たこととか聞いたこととか全て内緒でお願いしますから誓約書にサインを書いてくださいね」
トリガーで似たような事が出来るが、トリオン技術を一切使わずにそれを再現しようとしている。
それを知ればどういう反応を示せばいいのかが分からない藤丸さんだが、俺の最終的な目標地点はVRMMO……ホイポイカプセルは質量を持ったデータを作り出す実験でマヨヒガ現象について色々と再現している際に物質を空間に固定して圧縮する事が出来ると知って空間を圧縮させて生まれた偶然の産物に過ぎない。
藤丸さんに誓約書を渡す、前回と似たような内容であるので特に深く読むことはせずに藤丸さんは直ぐにスラスラと自分の名前と印鑑を押して俺に渡してきたので、着替えを行う部屋で着替えてくれと言った。
「……お前……」
「色々と言いたいことはあるでしょうが、今の段階じゃそれが必要なんです」
私服から指定された服に藤丸さんは着替えた。
どう見ても全身タイツ、色々と機械っぽいのがついているが基本的には全身タイツで藤丸さんの爆乳が主張する。おっぱいを見ていれば失礼だから視線を合わせるような事はしない。
「マジでなんの実験をするんだよ!しょうもねえ実験だったら帰るぞ!」
「ダイエットに関する実験で……それが無いと色々と厄介なんですよ」
実験室についたので指定の席に藤丸さんを座らせる。
GANTZに出てきそうな全身タイツで割と恥ずかしいが元が美女だから物凄く似合っている。実験はここからしなくちゃならないと藤丸の全身タイツにペタペタと電気ショックを心臓に与える時に使われてそうなアレを貼り付けておく。
「え〜では、ただいまからの実験について説明を行います。本日は味に関する実験を行います」
「味って、さっきダイエットって言ってなかったか?」
「はい、最終的にダイエットに通じているのです……藤丸さん、食事とダイエットと言われればなにが浮かびますか?」
「その2つなら……朝バナナとか朝キャベツとか糖質制限で米じゃなくて蕎麦を食うとかだな」
「そのダイエットのキツいと言う点はなんだと思いますか?」
「そりゃ食事制限だろ?食っていいものや食っていい量が決まってる、食事量を減らしたり変えたりするのは当然で間食なんかは絶対にしたらダメで……ボーダーのオペレーターの中には挑戦して失敗したって話は割と聞くな」
食事制限系のダイエットのメリットは運動をあまり求めない、デメリットは食が大きく制限される事だ。
トリオンで出来た肉体ことトリオン体では摂取した栄養はほぼ100%還元されるらしく、栄養価が高いものや糖質や脂質が高いものを食えば体重に大きく響く。
「そう、特定の食べ物を食べたらダメ……それが食事制限系のダイエットの厳しいところです」
「厳しいところって言うけど、楽して痩せる方法なんてねえぞ。飲めば痩せるって謳い文句のサプリメントも飲んだら下痢とかが起きて最終的には体の老廃物をデトックスは出来るけど実際に体脂肪が減るとかそんなのはねえ」
「ええ、その手のサプリメントはあまり信頼出来ないです。消化酵素なんかを強めて痩せやすい体質に変えるサプリメントなんかはありますけども、飲んだら確実に痩せるという薬は皆無です。そんなのを飲むならば果物の1つでも食べた方が比較的に健康に良いです……だからコレを開発した」
「うぉ!?」
パソコンをカタカタと操作すれば藤丸さんは右手の中指を突き立てた。
いきなり中指を突き立てた藤丸さんは直ぐに左手で右手を隠そうとするので左手も中指を突き立てるようにする。
「違うんだ、体が勝手に」
「ええ、こっち側で動かしてますよ」
「は?」
「藤丸さん、そもそもで人間がどういう感じで体を動かしているか知っていますか?人間は脳から動けと命令をし電気信号を送って動かしています……今、藤丸さんの腕に電気信号を送って動かしているんです」
藤丸さんが中指を突き立てたことに関して弁明しようとするが、俺がそうなるように仕向けただけに過ぎない。
わざわざGANTZに出てきそうな全身タイツを着てもらっているのは、藤丸さんの体に効率良く電気信号を送り付ける事が出来るからだ。エロい目で一瞬は見ているが、本来の目的は効率良く電気信号を送るためである。
「人の体をロボットみてえに扱えるのかよ……じゃあ、コレで脂肪の燃焼がしやすい運動を強制的にさせるのか?」
「それもありですけども、今回はそっちじゃないですね……ダイエットの敵は食事制限です、程良く制限しても無意識のうちにアレが食べたいコレが食べたいと思ってしまう」
「それを乗り越えるのがダイエットだろ?」
「その考えはもう古い…………食べたいと思うならば、味わえばいい」
「……?、それをしたら食事制限とかダイエットが根底的に破壊するんじゃ」
「それは胃の中に放り込んで体内で吸収させるからそうなるんです…………今回はズバリ、味のデータ化です」
俺はそういうと藤丸さんに色々とコードがついたヘルメットを装着させた。
味のデータ化、VRMMOを作る上で大事な技術の1つであり完成すれば革新的なダイエットが出来るようになる。
「さっき電気信号で肉体を勝手に動かした技術の応用でデータ化した味を食べてもらいます」
「…………色々と追いつかねえんだが」
「まぁ、分かりやすく言えば美味しい!とかジューシー!とか甘い!とかを食べ物を食べずにこっち側で引き出すんです……はい、スタート」
色々と情報を飲み込むことが出来ない藤丸さんだが既に実験は開始している。
先ずはとカツ丼を食べた際に発生した電気信号と同じ電気信号を流し込んでみれば藤丸さんは反応する。
「カツ丼だ、なんも食ってねえのにカツ丼の味がしやがる!」
「カツ丼を食べた時と同じ電気信号を送り込んでますからね……異常は無しと……」
人体実験と言われればその通りだけども、コレは殆ど出来ているシステムで来年辺りには完成して俺の名義で特許を取る予定だ。
藤丸さんはカツ丼の味がすると唾を飲み込むので今度はモンブランの味の電気信号、いや、データを送り込んだ。
「そもそもで食事制限系のダイエットをする上ではアレが食べたいコレが食べたいと言う食に対する欲望が出てくる、その欲望を無理に抑えるけども無理は良くないこと。何処かの班長も心はゴム毬で一気に跳ね返ってくると言っている、食事制限系のダイエットは代謝を弄くるものでチートデイなんかをしなければダイエット終了後にリバウンドするパターンが多い……だからこうして、味のデータだけを送り付ける。アレが食べたい、コレが食べたい、そんな欲望を満たすにはデータ化した味を送り付ける」
データ化した味ならばどれだけ食べても実際に食べているわけではないから、問題は無い。
この技術を応用すれば甲殻類アレルギーな人間に甲殻類の味を伝えれる、アレルギー反応が起きる都合上で食べられない物を食べたと思わせる事が出来る……けども、そうした場合は肉体にどんな影響を及ぼすのか?昼、夕飯、朝食の3食全てを譜茶食にして体脂肪等を測定する。
データ化した味を摂取した事でどうなるのか?少なくともモルモットの実験では食欲が減った、食べていないのに食べたという感覚がある為に食欲が減ったというデータがある。
「味のデータ化に成功すればVRMMO内で食事をした際に味を感じる……コレもまたVRMMOへの道……」
今後の展開どうしよっかな
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2人まとめては最高さ
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那須玲のお尻は素敵
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藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義