誕生日はのんびりと過ごし6月になった。ランク戦が行われているからチームを組んでるボーダー隊員は何かと忙しいだろう。
まぁ、ボーダーとは関係無い立ち位置に居る俺には無縁な話だ。
「で、話ってなんだ?」
千佳から話したいことがあると言われたので家に招待する
まさかボーダーに入隊したいとか言い出すんじゃないかと思ったのだが、それならば俺でなく麟児さんに真っ先に話が向かっている筈だ。またなにか起きているのかと思っていると千佳の肩にシャウトモンが出現する……いや、違うな、縮小化したシャウトモンの立体映像だな。
「シャウトモン達にご飯を食べさせたいの」
「……デジヴァイスに食事の機能があるが?」
「そうじゃなくて、実体化して本物の白米の味を味あわせたくて……」
「……別にデジモンが人間の食べ物を食べてもなにかしらの影響を及ぼすわけじゃないが……奢れって言うなら奢るけど」
「シャウトモンを実体化させたら……色々と大変な事になるんじゃないかなって」
まぁ、シャウトモンはデジモンでこの世界ではデジモンがいない。近界民の一種かと言われればそれは分からない。
しかしシャウトモンが実体化して飯を食うのであれば色々と大変な事になる。近界民と間違われる系が1番ややこしい。リリエンタールは日野家ならばという謎の安心と信頼があるがデジモンは日野家と無関係だ。
「それが分かってるならば聞きに来る必要があるか?そもそもで両親にデジモンについて言ってるのか?」
「言ってないよ、ただシャウトモンが実体化しても問題無い方法はあるの」
「お兄さんのテリアモンみたいにぬいぐるみのフリは無しだからな」
シャウトモンが実体化しても問題無い方法があると千佳は言う。
日野のお兄さんみたいにテリアモンをぬいぐるみだなんだと言って上手いこと誤魔化すのは無しだ。流石に千佳もそれは分かっているのかデジヴァイスを取り出してシャウトモンとワイズモンをリアライズした。
「ワイズモン?なんでまたワイズモンも」
「私が開発した魔法にこの様な物もあってな」
ワイズモンはそう言えば魔法陣をシャウトモンの足元に出現させる。
なんだと思っていると魔法陣がシャウトモンを読み込めば……シャウトモンが人間の姿に化けた……ああ、そういえば漫画版のクロスウォーズじゃ魔法が使えるデジモンが魔法を使ってデジモンを擬人化させていたな。
「この姿ならオレが外に出ても問題はねえよな!」
「……人間の姿に化ける事が出来るならばいいけども、他のデジモン達は?」
「千佳の財布の負担が多いから今回はオレだけだ!ブルーフレアからは誰か出てこねえのか?」
「と、言ってるぞ」
ワイズモンのデジモンを擬人化する魔法を用いれば人の姿になれる。
今までコソコソしていたり外の世界に出たかったりするデジモンが居るかもしれない。誰か居るのかと思っていればブイモンが出てきた。
「おぉ、ブイモンじゃねえか……なんか食いてえもんでもあるのか?」
「オレ、甘い物を腹いっぱい食べたい!修、甘い物を食べさせてくれ!」
「甘い物ね…………色々と食う意味合いを込めてホテルのレストランのバイキングでいいか……まだ他にも行きたいってデジモンは居るのか?」
「テイルモンとブラックテイルモンが行きたいって……その」
「金なら俺が出す……デジモンとの交際費だ、気にするな」
ホテルのレストランのバイキングとなれば結構な値段がする。
前にこの前のバイト代の3万円を渡したが色々と使って消えてしまっている。お小遣いだけとなれば一気に消えるだろう。お金関係に関してはあまり気にしてはいけない、こう見えてもふるさと納税しておいた方がなにかとお得なぐらいには稼いでいる。
テイルモンとブラックテイルモンをデジヴァイスから出す。さっきの話を聞いていたのか、人間の食事を食べれる事を大きく喜びワイズモンが魔法を使って擬人化させる。
「コレが人間の姿……なんだか不思議だな。修達は何時もこんな感覚なのか?」
「さぁ?アグニモンとかに進化した際に違和感を感じなかったし、案外ワイズモンの魔法のせいかもしれねえぞ」
「失敬な、私の魔法は完璧だ……ブイモンは竜人型のデジモンになれるがドラモン型のデジモンにもなれる。だからこそ違和感を感じたのではないか?」
擬人化したブイモンが違和感を感じるらしい。
エクスブイモン、ウイングドラモン、アルフォースブイドラモン、パイルドラモン、インペリアルドラモン……他にも色々な形態を持っているから人間の姿が逆にフィットしないらしい。なんとも贅沢な悩みだ。
「ワイズモンは飯は食わないのか?」
「私は食に魅力は感じない主義でね……今は色々と魔法の研究に勤しみたい。我等がジェネラルの友を助けに行くその時が来るまでにね」
意外と千佳の事を思ってくれているワイズモンは千佳のデジヴァイスに戻ろうとする。
そういえばテイルモンとブラックテイルモンが擬人化した姿を見ていねえなと振り向けば……テイルモンが擬人化した姿がまんまオファニモンの素顔、ブラックテイルモンが擬人化した姿がベルスターモンの頭部のアレが無くなった状態で、服装は割と普通である。
大人の女性の色気を醸し出している。千佳が2体?2人?……まぁ、とにかく1度は胸を揉んだ後に軽く落ち込んだ。その件に関してはなにも言うことが出来ないので目線を合わせたりはしない。
昼はバイキングだと蓮乃辺市の方へと向かう。三門市にもバイキングが出来るホテルのレストランがあるけども、冗談抜きで遭遇するわけにばいかないんだ。
「美味え!美味えよ!」
「シャウトモン、お寿司よりもご飯だよ」
「甘いな、千佳。バイキングとデブの世界においてお寿司は主食じゃないおかずなんだ」
バイキングに向かえばシャウトモンが手当たり次第に色々と手に取った。
残すと罰金を払わないといけないシステムだがシャウトモンの食いっぷりからしてそれはない。シャウトモンは寿司を気に入ってくれたみたいだが、千佳は酢飯よりも白米が美味しいと主張をする。だが、バイキングにおいて寿司は主食じゃないおかずなんだ。
「チョコのソフトクリーム、美味しいな」
「お前は他は食わないんだな」
スイーツのみを手に取っているブイモン。
チョコのソフトクリームをバクバクと食べて満面の笑みを浮かびあげている。喜んでいるならばそれで構わないが、折角のバイキングしかもいいとこのレストランのバイキングなんだからもうちょっとは楽しめよと言いたい。テイルモンとブラックテイルモンは楽しそうに色々な物を食っている……見た目も相まってか優雅に食事をしているお嬢様っぽいよ。全員が満足の行くまでに食べる。誰かが食べ過ぎて残すという事はなくシャウトモンに至っては全メニューを制覇しやがった。フードファイターを目指せる……いやいや、シャウトモンはクロスハートの主戦力だ。
シャウトモン達にご飯を食べさせれば満足した。それ以外は特に何事もない、しいて言うのならば麟児さんが黒服の組織のアルバイトを始めた事だ……名目上は向こうの世界に関するアレコレを調査する諜報員で色々な技術を学んでる。シュバインさんが物凄く扱き使ってるらしい。
「いや〜……落ち着いてきたな」
6月は祝日がない月であり、なにか特別なイベントは発生しない。しいて言うならば梅雨という季節だろう。
4月はフーディエがオープンして大行列、5月もGWで忙しい。テスト明けで遊びに来たと言う奴等も多かった。しかし6月になればなにもない日である。フーディエも落ち着きが現れる……と言ってもうちの店はネットカフェだけでなくスポッチャやカラオケなんかもあるので満室満席は割と多い。祝日は殆ど満席だ。店長に売上を確認させてもらえば、問題がない黒字だ。フーディエの2号店を狙うとかいうアホな真似はしない。
「烏丸さんはシフトに穴を開ける事は無かった……研修から本採用に切り替えますね」
「ありがとうございます」
なんだかんだで烏丸さんは急な防衛任務が入ったからシフトに穴を開けるということはなかった。
今の段階で無いのならば問題は無いのだろうと判断して研修からちゃんとした本採用に切り替える。まぁ、切り替えると言ってもアルバイト代が変わるとかそういうのは無い。
「それで烏丸さん、夏のアルバイトの方は人を集める事が出来ていますか?」
「ええ、集めれてます…………今度はなにをするんですか?」
「いや、社外秘ですから教えれないですよ」
前回が色々と派手な事をやっただけあってか、烏丸さんは次の仕事内容について聞いてくる。
機動武闘伝とだけ伝えていて運動神経がいい人が参加してもらいたい……ただ前回と違って結構な時間がかかるけども。
「ただ前回と少しだけ似ているとだけは言えますね」
「…………俺達が三十路になる頃にはシステムは完成するんスか?」
「さぁ……そこは謎ですよ」
烏丸さんが色々と気にしてるけども、少なくともVRMMOが出来るまでは時間がかかる。
ただし、電脳世界に意識をダイブさせるシステムとかは出来ている、今やっているのはそこから生まれるバグ等の細かな調整だ。
6月は仕事を頑張らなくちゃいけないなと頑張り、気付けば夏が到来する。期末テストの為だけに学校にやって来てはテストで点数を取る。
「……マジかぁ……」
7月上旬、フーディエの売上が若干だが上がりだしてきた。
理由は言うまでもなく期末テストが終わったから、いい点をとることが出来た悪い点をとってしまった。色々と理由はあれども勉強地獄から開放されるとはっちゃける為にフーディエに来ている。
「いい加減に覚悟しなさい」
「……マジかぁ……ちょっと現実逃避してくる」
そんな中で上こと神堂財閥から色々と命令がくだった。
仕事が遅いとか納期を早めろとかそんなのではない、納期は早いほうがいいが納期をいきなり詰め過ぎれば失敗に終わるのが目に見えてる。
母さんはいい加減に覚悟しろと言っているが嫌なものは嫌なんだよ。現実逃避しようと漫画を置いてあるブースに向かえば那須さんが居た。
「三雲くん、落ち込んでるみたいだけどどうしたの?」
本を籠の中に入れていく那須さん。
入れている本がドラフトキングとまた渋いチョイス、こうなってしまったのは俺が原因であるが気にしない。目に見えて落ち込んでいる俺を那須さんは心配してくれる。
「いや、ちょっと……」
「私でよかったら相談に乗るわ」
「……コレです」
「……パスポート?」
相談に乗ると言ってくれるので愚痴の1つでも零そうかとパスポートを見せる。
パラッと開けば俺の顔写真やプロフィールが載っている、世界が物凄く信頼と信用しているメイドインジャパンのパスポートだ。
「パスポートを持ってるって事は海外旅行に行くのね」
「……海外旅行じゃなくて海外研修に行きます」
上から命じられた事は……今年こそはちゃんと海外研修にやって来いと言われた。総帥である神堂さんがダイレクトメールを送ってきやがった。
海外研修に行くことを言えばスゴいのねと関心を示す那須さん。しかし俺は海外研修に行きたくないのだと気づいた。
「どうして海外研修に行きたくないの?」
「シンプルに海外が嫌なんです……ご飯美味しくないですし治安悪いですしチップを要求してきますし……なによりも飛行機に乗らないといけない」
「ホントに高いところがダメなのね……ハワイに行くなんてとっても楽しい事じゃない」
「遊びに行く旅行じゃなくて、海外研修……と言ってもなにか特別な事をするんじゃなくて銃の扱い方や爆弾処理、セスナや車やヘリの運転を学ぶだけです」
「ハワイ万能説を実証するの!?」
リアルでハワイで学んだって言える立ち位置の人間になる事が出来てしまったよ。神堂さん、ハワイが万能だからってあれこれ教えようとするの止めてくれないかな。桜の奴も1回ぐらいは来いって言ってる、彼奴は高校には行ってるけどもバンバンとシフト入れられてるからな……給料もかなり貰っているらしいし。
「とにかく行きたくない、セスナの操縦や銃の扱い方を会得しても意味は無い……」
「ボーダーの隊員なら役立つ技能だわ」
ボーダーの隊員ならな……トリオンは生体エネルギーで肉体から生み出される物、俺のトリオン量は貧弱だろう。
デジソウルもなんだかんだでバーストモードに出来てない、今の段階でバーストモードを扱うことが出来るのは緑の軍だけだからな。
「家族が海外に行くのが反対って言えば」
「いや、二親等までならハワイに連れてってバカンスを楽しめって……お盆休みを味合わせるって」
「太っ腹ね」
タダで海外に行って、黒服の組織のハワイ支部のホテルに宿泊出来る。
現地のガイドのアシスタントはつかない。今どき翻訳アプリの1つや2つスマホで簡単にダウンロード出来る。
「言葉が通じないで言い訳は」
「俺はこれでもマルチリンガルです……日本で商売しても大して儲けられないって言うのは理解出来るけども、海外研修なんてするか……」
今まで何度かあったけども海外研修と名目上はなっているけども、敵情視察にも近い。
桜なんて直ぐに神堂さんの相談役になった、ガキだろうが宇宙人だろうが使える奴は使える主義、だから近界民が人間だったら使えると判断して貿易をしてこいとも言う……仮にあの人にデジヴァイスを渡したら大変な事になるだろう。ブルーフレアを傘下に置いてていざという時は個人の軍隊として動かすつもりだろう。ボーダーが政府管轄下の組織じゃなくて民間組織であるのを理由に個人で力を持っておくつもりだろうな。
「マルチリンガルなの?」
「Chinese、Spanisch、德语、Alemán……I can speak five languages. However, I basically only use English and Japanese.」
「えっと………5つの言語だから……凄いわね」
「仕事で使うから覚えろと言われましたけども、実際に使ってるのは2つの言語だけ……マルチリンガルになっても役立たない」
俺が5つの言語を使いこなせる事を知ってスゴいと言ってくる。
神堂財閥の相手は出来るエリートで英語がペラペラな人が多いし中には日本語を学んでる人達も居る……俺は技術開発関係だから下請けの人達を会合をほぼしないからな。
「ハワイ土産も用意しなきゃいけない……空港でマカデミアナッツ買って誤魔化したらダメかな」
「ダメよ……ナッツはあまりにもド定番すぎるわ、もっとハワイ感がある物じゃないと」
行きたくないけども、なんだかんだで気付けばワイハーなパターンが目に見えている。
そうなった場合はワイハー土産を用意しないといけない。甲子園の砂みたいなノリでハワイの砂を持ち帰ってもただのゴミとして扱われるだろう。那須さんはマカデミアナッツはド定番過ぎるから無し……ハワイに関して詳しくないから……どうせならば北海道にしてくれねえかな。暑い時期に暑い場所に行くの地味に苦痛なんだ。
「まぁ、その辺は最悪親に金を渡して頼んでおこう……千佳と麟児さんに土産は渡して、春永家は桜が確実に買うから日野家の分と……後はののさんにでも買うか」
「ののって、藤丸さんのこと?」
従業員を除いて世話になっている知り合い達に土産を渡す、日野家にどっちが土産を渡すのか?そこが難しいところだ。
千佳と麟児さんには確定で渡す、春永家は桜が確実に土産を買う。世話になっていると言えば後はののさんぐらいだろう、この前なんだかんだで誕生日おめでとうとメッセージをくれたし色々と長い付き合いになりそうだし売れそうな媚の1つは売っておこう。
「ええ……藤丸さんがののって呼べって言ってたので」
「…………………そう………………ねぇ、もう1度パスポートを見せてくれないかしら?」
「はい」
パスポートを見せろと言われたので見せる。
偽物にすり替えるとかそういう事は絶対にしてこないが、何処かのページでパスポートを開くのを止める。なにを見ているのか気になったのだが直ぐにパスポートを返してくれた。
「ハワイ研修、頑張ってね…………修くん」
「あ、はい」
「…………」
下の名前に呼び方を変えたけれども特に変な反応はしない。
下の名前を知りたいからパスポートを見ていたんだと納得をしているのだが那須さんがスゴく冷たい目で見てくるが気にしないでおく。
今後の展開どうしよっかな
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2人まとめては最高さ
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那須玲のお尻は素敵
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藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義