デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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女の思いはしどろもどろ

 旅行から帰ってきてののさんや那須さんに対してお土産を渡した。

 ののさんにはノンアルコールシャンパン、那須さんにはリップクリーム、後はヘアオイルとかそういうのだ。元々ワイハー土産をどうするか悩んでた事を那須さんに相談した。ド定番のマカデミアナッツは抑えるとしても他にはなにがあるか等を相談したら化粧水とかが良いんじゃないの?となりハンドクリームやヘアオイル、ボディローションにしたんだが……スゲえ睨まれた。土産は嬉しいけどそれはそれ、これはこれで睨まれた。

 千佳とかに聞いてもそういうのに疎いし母さんに聞けば後が怖いし那須さん以外に頼る人が居なかった……俺は悪くない。

 

「……」

 

「……」

 

 俺は悪くなく翌日、デジヴァイスからデジタマが生まれている事に気付く。

 俺の心になにかに反応して生まれたデジモンだ、デジタマから孵化して何時もの要領で最後の究極体までワープ進化させた……その結果、ユノモンが誕生した。

 

 ユノモン

 

 レベル 究極体 ウイルス種 神人型デジモン

 

 ユピテルモンのパートナーにしてオリンポス十二神族の1体。ユピテルモンを愛し守る者として戦場に立ち、ユピテルモンの意志に背く反乱分子を予測・索敵して排除する。慈愛に満ち溢れた性格でユピテルモンを深く愛するためか、ユピテルモンの動向は全て把握している。

 必殺技は、両腕に装備したカタールで敵をめった刺しにするニードルハイブと、自律思考を持ったランスで周囲の敵へオート攻撃を行うグレイスランス。また雷雲を召喚するラブバスケットでユピテルモンの力を増強するパートナーらしい技も持つ。

 

 ……ユピテルモンが居ないんすよ……千佳達の他のデジヴァイス所持者のデジタマかと思ったが究極体に進化させれたので俺のデジモンだ。

 一部のデジモンはブルーカードとか超進化プラグインのカードを使えば自分のデジモンじゃなくても成熟期や完全体にまで進化出来る。肉体に負荷がかかるけども。完全体より上、究極体や超究極体は色々と条件がある。例えば特定のジェネラルじゃないと無理だとか……色々と試したけども麟児さんが他の属性のスピリットでスピリットエボリューション出来なかったりする。現状俺だけがカイゼルグレイモン、マグナガルルモン、そしてスサノオモンになれる。

 

「お前はブルーフレアのデジモンか?」

 

「違う、貴方のデジモン」

 

 ブルーフレアのデジモンかどうかを聞けば首を横に振ったユノモン。

 ブルーフレアと言う1つの軍の組織でなく俺のデジモン、そう主張をして俺の背中からハグをする……時間の通り愛が重いが向けられている方向は俺である。愛が重いデジモン……このデジモン図鑑、地味に使い物にはならないからな。公式設定と言う名の図鑑とは生態系が異なるのはよくある話だと一先ずはなにも言わない……が、考える。

 ユノモンが生まれたのはキッカケがあったから、デジモンが生まれるのにはキッカケがあるからでありワイハー土産話を烏丸さんに話していたのとののさんに睨まれた事ぐらいで思い出話は割とよくする事で、ののさんに睨まれたのがキッカケで生まれた…………ののさんに怯えた?いや、あの手のタイプには基本的にはどうでもいいと無関心に思う傾向がある。そもそもでリヴァイアモンが嫉妬を司る魔王型デジモン、嫉妬の感情を抱いたのならば生まれたのはそっち…………いや、逆か。

 

「貴方の名前、聞いてない」

 

「修だ」

 

「修……」

 

 ユノモンに名前を教えると抱きしめてくる強さが強くなる。

 愛されているなと思うのだが、このデジモンは扱い方を間違えば破滅に導く事が出来る……千佳のオファニモンも似たようなもの、人間の心からエネルギーを得ている。良くも悪くも人間の心はスゴいからな。

 しかし、ユノモンはののさんから向けられた嫉妬の感情から生まれたのだとするのならば……ののさん、俺に気があるの?……いやいやいや、あの人は大学生、俺は中学3年だ。世代が1つだけ違う……味のデータの実験を終えた後に藤丸さんじゃなくてののさんだと呼べと言われている。でも、男を意識するか?俺がやったことと言えば……ののさん側が倒れたのでおっぱいが顔に触れた、ののさんがヘッドロックを掛けてきたのでおっぱいが当たった、オススメの漫画とか色々と教えたりした、立体映像として映し出された高いところが怖いからとののさんに抱き着いた、研究所で1泊2日した、ののさん用にお土産を購入した……でも、特にコレと言った情は抱いてない。近い将来、弓場隊、いや、ボーダーと戦うことになってもそれは構わないと認識している。千佳も麟児さんもデジヴァイスを持ってジェネラルとしての道を歩むとボーダーと道を違える事を覚悟している。

 

「…………………どうしろと?」

 

 仮に向こう側が俺を意識していたとしても、俺は割と忙しい。

 確かに繁忙期以外は週4で働き週に3日は確実に休みをもらえてGW振替休暇なんかも貰えるのだが……あの人にその手の感情は抱いてない、精々思ってるのは顔面で受け止めたののパイが凄まじかったぐらいだ。

 

「はぁ……まぁ、どうにもならないか」

 

 これから色々と忙しくなる、向こう側からなにかしらのアクションを起こしてくるまでは受け身でいよう。

 

 

 

 

 ※

 

「邪魔すんぞ」

 

「あ、藤丸さん」

 

 修が受け身で行くべきかどうかと悩んでいる一方その頃のボーダー、B級ランク戦が行われた。今、終わったとも言うべきか。

 B級ランク戦の中位の部が終わり一息ついて反省会等を終えた頃の那須隊の隊室にののが現れた。珍しい来訪者だなと熊谷は思った。

 弓場隊は現在B級上位、対する那須隊は中位、オペレーターのののとの接点があるかないかで言われれば特に無い。珍しい来訪者であり、なにをしに来たんだろ?と熊谷だけでなく日浦や志岐も疑問に思っているとののは那須を睨んだ。

 

「そんな怖い顔をして、どうかしました?」

 

「……お前、三雲から色々と相談受けたらしいじゃねえか」

 

「…………ええ、受けましたよ。藤丸さんになにを渡せばいいのかが分からないって、修くんから」

 

「え?え?」

 

「ど、どういうこと?」

 

「修羅場なのは確かですね……」

 

 修がワイハー土産を何にするのか那須に相談を受けていた。

 那須は病弱ガールなので、確実に会うのならばランク戦を終えた時なのでその件に関して色々と問いただそうと思ってやって来た。日浦が空気の異変に察し、熊谷は睨み合いに気付き、志岐が修羅場である事を察した。

 

「修くん、だと?」

 

「下の名前ですよ、もしかして知らなかったんですか?」

 

「……」

 

「修って誰?」

 

 三雲くんでなく修くん呼びに反応をするのの。

 下の名前で呼んでいる、ただそれだけの事だと当たり前の様に言っているのだがののの視線は鋭さを増すだけだ。一方の熊谷は修って誰なの?状態になっている。流石にここまで来ればあの玲に男の話がある、それで修羅場が巻き起こってるのだと察するのだが肝心の修が誰なの状態である。フーディエのオーナーで通っていて基本的には名字呼びでボーダーで下の名前を知っているのはフーディエがアルバイト先の烏丸と那須だけである。

 

「フーディエのオーナーさんよ」

 

「ああ、あの人ですか……え、相談を受けてたんですか?」

 

 3人が修って誰なの?状態になるので那須がフーディエのオーナーである事を伝える。

 カードゲームのモンスターを立体映像として映し出す装置はインパクトが強く、3人は修の顔をハッキリと覚えている。修ってあの人なのかと志岐は納得をしたのだが直ぐに何故に相談を受けていた事に気付く。

 引きこもりの彼女だが、ネカフェであるフーディエは割と利用している。ポケモンの小説等の中々にマニアックな漫画が置かれており、カラオケ等も一纏めであるフーディエは便利である。

 

「ええ、ちょっとどれを買えばいいのか分からないからって相談を受けたの」

 

 コレがその証拠よとメッセージを見せてくる。

【ハワイ土産、食べ物系以外でなにがいいと思いますか?】と至ってシンプルな相談に対して那須は【ヘアオイルとかアロマとか……これから寒くなっていくからアロハシャツはダメよ】とメッセージを送信している。下心とか無いのは分かる、純粋に玲に相談をしてきている。ていうかハワイに行ってたのねと別のことに熊谷は興味を示す。

 

「私の土産なんだから直接私に相談する様に言うのが筋じゃねえのか?」

 

「え、藤丸さんにも土産があるの?」

 

「あいつの実験に付き合ってんだよ……結構危ない実験だから、色々と報酬はいいんだけどって違う。そうじゃねえ。私が言いたいのはそうじゃない」

 

 修との意外な繋がりを知る熊谷。

 色々と凄い技術を取り扱っているのは知っている、中にはよくわからなかったりヤバい技術は特許を取らなきゃ駄目な技術もある。

 那須隊が全員で参加したカードゲームのアニメでよくあるモンスターを立体映像として映し出す装置なんか特に特許は取らなきゃいけないしこれからのカードゲーム業界を震撼させるだろう。そんな実験にののが個人的に付き合ってる。扱いは治験のバイトだ。

 

「普通は土産を選ぶなら、私に直接聞いたらいいんじゃないの?の一言でいいだろう」

 

「……それは安易にこの土産じゃないと嫌だって言ってるみたいなもので…………もしかして修くんが選んだお土産は嫌でしたか?私はリップクリームやヘアオイルを貰いましたけど」

 

「私はリップクリームは貰ってねえ……代わりにノンアルのシャンパン貰ったけど……いや、嬉しいか嬉しくないかで言われれば嬉しいしお前の言う通り土産指定するのは失礼なのは分かるけど…………」

 

 ハワイ土産のハワイの砂とかいうあまり価値の無い物を貰っても仕方がない。

 ヘアオイルと言う女子力が高いものは非常に嬉しいのだが、自分経由じゃなくて那須を間に挟んでいる事に関してモヤモヤしている。あれこれはとなるのだが思春期の中高生、那須は淡々とののの意見を言い返してののも土産指定するのも失礼じゃないかというのは理解している。

 

「じゃあ、逆にどうすればよかったのですか?」

 

「……私に聞いてみたらって言えば……」

 

「そもそもでなんで那須先輩に相談を?オーナーって確か私の1つ下でしたよね?親とか一緒じゃないんですか?」

 

 土産選びならば他にも色々と相談をする事が出来るのだが、何故に那須を選んだの?と疑問をぶつける。

 夏休みに海外旅行は分かるが行き先がワイハーなので親とか一緒なのが自然であり親に聞くのが極々普通の事だ。

 

「海外旅行じゃなくて海外研修に行ってたの、ほら」

 

 ハワイの光景を見せてくれるのだが、数日前に烏丸に見せたホントにハワイに行ってたかどうか怪しい写真を見せてくれる。

 車の下に付けられた爆弾の解体、セスナの操縦、車の運転、銃の使い方、現役のハワイの特殊部隊との鬼ごっこ、ホントにハワイに行ってたかどうか疑わしいのだがホノルル空港の写真があったのでワイハーには行っているのは確かである。

 ハワイになにしに行ってるんだ?と疑問を抱くのだがハワイは世界有数の特殊訓練観光地であるとメッセージが来ており、人生の大事な事は大体はハワイで教わることが出来るのである。

 

「……ん?」

 

「どうかしました?」

 

「それ、三雲のアカウントか?」

 

「はい、修くんのアカウントですよ?」

 

「……………」

 

 ホントにハワイになにしに行ったのかと言いたくなったが、ここでとある事に気付く。

 那須がメッセージを送信してやりとりしているのがブルーフレアと言うアカウントだった。あれ、これはもしかしてと自身のスマホを取り出してみれば……アカウント名が三雲修のアカウントだった。

 

「……あんの野郎!!」

 

 仕事用のスマホでののとID交換をした。対する那須だが修のプライベートのスマホでID交換をした。

 仕事上での付き合いがあるだけであり色々とお世話になっているからお土産を持ってきた、下心とかは割と無いのである。しかしコレが逆にののの逆鱗に触れる。那須はプライベート、自分は仕事上での関係性……イラッと来るのは確定である。

 

「那須、三雲のID教えろ」

 

「知らない人のIDが来たら即座に拒否るって言ってますから、諦めてください」

 

「っぐ……」

 

「玲が恐ろしいわね……」

 

 サラリと修との間に、親密度を高めていっている那須。

 のの的にも修は割と気に入っておりノンアルコールシャンパンを自分だけに買ってきてくれたのは割と嬉しい事だ。だからこそ、那須に相談を持ちかけた事に嫉妬している。那須に色々と言うけども那須は全て難なく捌いている、そもそもで修に下心が無いのもそれはそれでアレなのだが。

 

「オーナーってそんなにいい人なんですか?」

 

「いい人って言うよりも、スゲえ奴だな……アミューズメント産業の技術開発関係を担ってて色々とスゲえ技術を取り扱ってる」

 

 ここでピュアな日浦がオーナーについて聞いてくる。

 カードゲームのモンスターを立体映像として映し出す装置の時点で凄まじいのだが色々と凄まじい技術を取り扱っている。誓約書を書かされているので具体的には何をやっているか等は言わないのだがとにかく修は凄まじいのである。しかしまぁ、那須に対してもののに対しても修は深く感情は移入していない。あくまでもお客と店員ぐらいの存在でありそこから先に踏み込むような真似はするつもりは無い。

 

「……」

 

「熊ちゃん、どうしたの?」

 

「いや、ちょっと……」

 

「言いたいことがあるならハッキリ言えよ」

 

 修羅場っている中で熊谷は那須と修のやり取りを確認していくのだが違和感を感じた。

 今コレを言ったらアウトなのは分かっているので言わないようにしようとするのだが、那須とののに勘付かれた。

 

「女性用のお土産と藤丸さんのお土産がなにがいいって聞いてるなって」

 

「あ、確かに言われてみれば藤丸さん用と女性用のお土産を聞かれてますね」

 

 ののの土産がなにがいいのか?と言う質問に対して炭酸飲料が好きと聞いたことがあるのでノンアルコールシャンパンと返信している。

 それとは別に女性用のお土産はなにがいいのか?変に気を使わずに食べ物系のお土産でいいですか等を聞いている。那須はヘアオイルとかがいいんじゃないかしらと返信している。別にそれ自体はなにもおかしいことではないのだが……のの用のお土産を聞いて、女性用のお土産を聞いた。

 のの用のお土産になにがいいのか?と聞いてついでにお礼と那須の分のお土産が発生するならばおかしくない、しかしそれならば女性用のお土産を聞くのはおかしい。食べ物系のお土産ならば大抵は分ける事が出来るように作られているので、女性用男性用だ気にしなくていい。化粧水とかヘアオイルとかは分けづらい……

 

「そういえばGWの時にボーダーと関係無いけどオーナーの知り合いがいましたね……」

 

「「っ!!」」

 

 ここで志岐がそういえばGWでのアルバイトの際にボーダー隊員以外の子が居たことを思い出す。

 修の高所恐怖症を知った……そう、1人の女の子が「修くんは高所恐怖症なんです」と教えてくれていた。修が高所恐怖症である事を知っていた、三雲さん呼びでなく修くん呼びしている。見た目が幼い子だったが修くん呼び、風間さんという一例がある以上は人の年齢は見た目で判断する事は出来ない。問題はそこではない、あの子が何者なのか?そこが気になる。あの子について聞いてみるか?

 

「あいつ、何者なんだ……従姉妹とかいうオチじゃねえだろうし」

 

「聞いてみましょう」

 

 今は睨み合っている場合じゃないのだと早速修にメッセージを送った。

 その結果【小学生の頃からの幼馴染みです。因みにもう1人は通っている道場の人です】と帰ってきた。

 

「幼馴染み……」

 

「幼馴染み、それは負けヒロイン属性の定番である」

 

「小夜子なに言ってるの!?」

 

 幼馴染みだと返ってきたので呟く那須に対して志岐がナレーションを入れた。

 幼馴染み、それは負けヒロイン属性の定番である。お色気要因のお姉さんとか病弱な女の子とかも負けヒロイン属性に近しい。

 ともかくあの時の女の子は幼馴染み、それだけが分かったのだがそれ以上にはなにか発展するかと言う気配は感じ取れない。そもそもで幼馴染みが居るのならばののに味のデータに関する実験に付き合って貰わなくても済む。三門市には従兄弟な関係性や幼馴染みな関係性は割と多い……要するに千佳や夏目からその手の浮いた話は無いのである。

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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