デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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イレギュラーな

 

「美味い美味い」

 

「沢山食べるわね……作り甲斐があるわ」

 

 空閑に飯を食ってけとなったのだが話が更にややこしくなった。

 空閑が住所登録している所には空閑1人しかいないと言う事が母さんが知ってしまった。どうせだから泊まっていきなさいと言ってきた。

 いや、サラリと近界民の世界からやってきた人だと言った俺も俺で悪いんだが。

 

「オサム、美味いな」

 

「喜んでくれてなによりだ」

 

 空閑は母さんの鯖味噌を喜んで食べている。

 父さんが居なくなって少しだけ物寂しかった我が家にも明るさを取り戻すことが出来た気もしなくもない……ただ、母さんはデジヴァイスからクダモンを出していない。クダモンの事を気に入っているのか家に居る時は大礼は首元にクダモンを置いているのにクダモンを出していない。

 俺がデジモン関係の話を一切していないからか、それとも母さん自身が心の何処かでいざという時に空閑を力で抑え込む事が出来る……いや、無いか。

 

「…………オサムは寝たか」

 

 寝静まった後に空閑はゆっくりと体を起こした。俺が寝ているかどうかの確認をするのだが、俺は寝息をたてたフリをしている。

 空閑は寝なくても大丈夫だが、問題はそこじゃない。なにをするかだ。

 

「レプリカ、どう思う?」

 

「オサムのことか?まだ色々と疑わしいが、我々に対して話し合いを求めている」

 

 空閑は相棒のレプリカに俺について聞いている。

 いきなりの事が多すぎて、レプリカに意見を求めているのだが俺はあくまでも話し合いを求めている。

 

「彼にはなにか目的はある、私達も目的がある……彼の目的がなんなのか?彼はあえて私達の問題を解決する方を優先した。私達に好印象を与える為にだ。だがそれ自体は決して悪いことではない。互いの利益になる。少なくとも私達はこちら側に関しては殆ど知らない、ユーゴの友であるモガミソウイチがボーダーという組織に所属していると言っていたが名前が無かった、それ自体は嘘ではないとユーマ、君自身が証明している」

 

「そうなんだよな……嘘はついてない、けどまだ大事なことを言ってくれない。オサムもなにかしらの目的があっておれに好印象を与えてるのに、オサムの目的がハッキリとしないと分からない……黒じゃないのは確かなんだけどな」

 

 目的があるのは確かで、それは実際に公言している。

 問題はその目的の内容であり、その情報を空閑は得ていない。モガミソウイチを探しに来た自分にとって俺はいい存在なのか悪い存在なのか、少なくとも俺にはなにかしらの目的があるというのだけは確かだ。ヤバい話だったらどうするべきかとなるのだが空閑は最悪叩きのめせばそれでいいんだと自己完結する。

 

「三雲が今日も来てるだと……」

 

「ん?学校は毎日通うものじゃないのか?」

 

「色々と俺は特殊なんだよ」

 

 ボーダー好きである三好が今日も俺が学校に来ていることに驚く。

 学校に来るのは学生ならば当たり前の事じゃないのかと空閑は疑問を抱くのだが俺は色々と特殊なんだ。

 今日は……取りあえずは眠っておく。空閑が夜中になにかするんじゃないのかと思って起きてたから若干だが寝不足気味だ。昼休みになるまでに眠っておこうと熟睡した後に体内時計が昼だと目を覚ます。

 

「あれあれ?屋上が勝手に使われてるぞ?」

 

「おいおい、先輩の場所なんだから金払えよ」

 

「1人500円な」

 

「お、昨日の3バカだ」

 

「馬鹿って言うな、馬鹿に失礼だろう。ああいうのは人間の底辺って言うんだよ」

 

 屋上で弁当を食べていると昨日の3バカが現れた。屋上使用料を寄越せと言ってきており、1年生と2年生は萎縮してしまっている。

 昨日バカやったのに、また似たような事をしている。3バカだと空閑は言うのだが、ああいうのはバカじゃない。人間の底辺だ。色々と下には下が居るというが割と醜い存在だ。

 

「空閑、コレを割ることは出来るか?」

 

「ふむ…………余裕だな」

 

「じゃあ、彼奴等の前で叩き割ってきてくれ」

 

「了解」

 

 空閑に鉄筋コンクリートのブロックを1つ渡す。

 屋上に複数個置いてある物で使用用途はよくわからないのだがあの手のタイプの人間を引かせる方法は知っている。空閑は鉄筋コンクリートを持っていき目の前で叩き割った。それを見た3バカいや3クズは一瞬にして顔を青ざめており去っていく。

 

「ほうほう……こんなので引くのにあんな事を言ってたのか、バカだな」

 

「まぁ、そんなもんだ」

 

 大した度胸も無いのに、アホな事が出来る。よく分からねえよ。

 空閑は弁当を食べ終えたのでごちそうさまと容器を戻して教室に向かっていく。俺はと言えば一応はとスマホを確認する。

 モガミソウイチさんを探している事を4人に伝えた、その結果真っ先に反応したのはののさんでどうしてその名を知っているのだと返信が来たのだが那須さんは【残念だけどその人はもう亡くなってるわ】と来て栞さんは【もしかして……】で止まり烏丸さんは【知ってますけど、いったいどうしたんですか?】となった。

 フーディエに行くことが出来れば今日は烏丸さんがシフトに入ってるので会うことになる。

 場をかき乱したいから4人にメッセージを送った……那須さんはこの時点で終わり、栞さんはどうしてその名を知っている、いや、探しているとなる。そこを聞いてこないからなにも言わない……ののさんと烏丸さん、比較的に話し合いが通じそうなメンツである。

 

「レナモン、何処に居る?」

 

「……なにか用か?」

 

「……待ち人が来た」

 

 会合については後回しにし、何処かに隠れているレナモンに声をかければ俺の背後を簡単にレナモンはとった。

 レナモンは万が一を想定して千佳のデジヴァイスから出ている事が多い。千佳自身にもデジヴァイスは普段から持ち歩く様には言っているが学校だからな……俺は堂々と持ってるけども。携帯ありなんだから見逃せよ。

 

「それはホントか!」

 

「ホントだ……と言っても向こうも向こうで用事がある。それらを解決したら交渉に及ぶ。桜には既に報告済みで間を上手く取り持てと言われている。ただ、千佳や麟児さん、特に麟児さんには教えないでほしい」

 

「それは構わないが……さっきの白髪の男が待ち人か?」

 

「そうだ……っと、俺は間を取り持っとくよ。ただコレから日常は大きく変化していく、だからそれだけは覚悟しておけ」

 

「私の覚悟は出来ている……ただ、千佳も覚悟は出来ている。何時までも半人前扱いせずに向き合ってくれ」

 

「それは難しい話だな……きっと千佳の何倍も重い事がコレから起きるんだ。そうなった時に寄り添うのは俺じゃない、クロスハートの皆だ」

 

 千佳は自分の足で歩こうとしているんだから、余計な世話はしない。

 戦うって事がどういう意味合いなのか理解していないところもあるだろうが、そこを理解するのが大人になっていくという事だろう。

 待ち人が遂にやってきたことをレナモンに報告すればレナモンは颯爽と姿を消した。何処に居るのかが分からない見事なまでの隠密だ。

 

「オサムも出来るんじゃないのか?」

 

「……俺に振るなよ……」

 

 教室に向かえば空閑は囲まれていた。

 さっきは凄かったねとなっているのだが別に普通の事だと誤魔化すのだが、なんか俺も出来るって言っている。

 

「三雲が……そうなのか……」

 

「…………オサム、なんか悪いことしたのか?」

 

「いや、なにもしていない。関わりすら持っていない」

 

 三好が妙に反応が薄いとなるので、俺がなにか悪いことをしたのかと聞いてくる。

 なにもしていないと言うかそもそもでクラスの連中と関わり合いを持ってすらない。だから逆になにも思われてない、せいぜい勉強する事が出来るメガネぐらいの認識だろう。

 

「三雲、全然学校に来ないんだ。テストの時にしか来なくて、それでも満点を取ってて……テスト前に必死に勉強してるのに満点で……」

 

「オサム、そんなに頭いいのか」

 

「学年1位だ…………小学生の頃に色々と勉強して色々資格を取った例えば気象予報士とかな……まぁ、全くと言って使い所が無いんだが」

 

 三好が若干だが嫉妬の視線を向けている。三好だけじゃなく他の奴等もだ。

 クラスの引きこもりが学校で1番勉強する事が出来る、受験シーズンでそれをされればなにかと心に来るものがあるんだろう。気象予報士の資格を合格した証拠を見せれば一同はマジかとなり……警報音が鳴り響いた。

 

『緊急事態発生!緊急事態発生!』

 

「え、嘘……」

 

「あ、アレって(ゲート)だよな!?」

 

『イレギュラー(ゲート)発生!イレギュラー(ゲート)発生!直ちに避難してください!』

 

「う、嘘だろ!?なんでこんな端っこの方に、三門市の一部にしか出現しないんじゃないのか!?」

 

 イレギュラー門が発生した……原作通りとしか言いようがないのだが、一同は血の気が引いている。

 発生したイレギュラー門からトリオン兵が現れる。

 

「使われていない校舎から近界民が出てきた!地下のシェルターに向かえ!!」

 

 一同の頭が真っ白になっているので一同に逃げるように言う。

 避難訓練で地下のシェルターに逃げるように言うと一同は逃げ出す。運がいいのか悪いのか、今は昼休みであり生徒が疎らになっている。全員が居るのか確認してから地下のシェルターに向かうという事は色々な理由で不可能だ。

 

「オサムは逃げないのか?」

 

「逃げてもいいんだったら逃げるんだけど…………あっちの方にも居るな……」

 

 一同がとにもかくにも逃げている。空閑はヤバい状況なのは理解しているけども、その気になれば自分でどうにかする事が出来る。

 俺も逃げないのかと聞いてくるが逃げていいんだったら逃げる。ただ厄介な事に使われていない方の校舎にもチラホラと生徒が見える。

 

「空閑は逃げるなら逃げとけ」

 

「逃げとけって、相手はトリオン兵だぞ?しかもモールモッド、何処の国かは知らないけど、アレは戦闘用のトリオン兵だ……トリガー持ってないと死ぬぞ」

 

「問題は無い、こっちもこっちで色々と持ってるんだ……」

 

 デジヴァイスを鞄から取り出してポケットに入れる。

 ボーダーが基地から来るまでにはそれなりの時間がかかる。ボーダーが倒すという選択肢は最初から無い。

 

「修くん!」

 

「纏めて行動するな!イレギュラーな(ゲート)だ、第二波を予測してくれ!」

 

 現場に向かって走り出すのだが、千佳が待っていた。

 千佳の手にもデジヴァイスが握られており現場に向かおうとしているが、イレギュラーな(ゲート)だ、原因なんかは知っているが俺と言うイレギュラーな存在で巻き起こる異変があるかもしれない。第二波があるかもしれない。

 

「だったら受け取って!」

 

「了解!」

 

 デジヴァイスが光が放たれデジモンが転送される。なんのデジモンが送られてきたかは不明だが、今は先ずは行くしかない。

 使われていない方の校舎にいる生徒達は逃げているが足が竦んでいる。地震や台風の様な自然災害とは異なる人の意志がある人為的な災害……いや、そもそもでコレは災害じゃなくて攻撃だ。

 

「どぅおらぁ!!」

 

 デジモンを出すよりも前にデジソウルを体から放出してモールモッドを殴り倒す。

 デジソウルを纏った状態での攻撃ならばトリオン兵を倒すことが出来る。トリオン兵には凹みが出来ている。

 

「お前は、三雲!?」

 

「いいからとっとと逃げろ!殲滅戦ならやったことがあるけども撤退戦や防衛戦はやったことがねえんだよ!ハワイでも習ってねえ!」

 

 クラスの奴等が逃げ遅れていたみたいで、襲いかかって来ようとするトリオン兵を物理的に抑える。

 俺に関しては気にしている場合じゃないとクラスの連中や後輩達が逃げ去っていったのでデジヴァイスを構える。

 

「……あ、無理だ」

 

 校舎内部だから大きなデジモンを出すことが出来ない。

 グレイモンやメイルバードラモンは当然出せずアグモン達も進化させないと戦えない。ということは出せるデジモンは限られている。

 今の今までデジモンを用意していたけども、俺の持っているデジモンは殆どが大きい。

 

「リロード、ブイモン!」

 

 色々と思考した末にブイモンをデジヴァイスから出した。

 ブイモンはデジヴァイス経由で色々と見てくれており、敵がやってきたのだと分かってくれている。

 

「修、進化のパワーだ!」

 

「エクスブイモンにはならない、勇気のデジメンタルでフレイドラモンになるぞ!」

 

「OK!」

 

「デジメンタルアップ!!」

 

「ブイモン、アーマー進化……燃え上がる勇気、フレイドラモン!!」

 

 フレイドラモンにアーマー進化させた。成熟期レベルの強さを持っているのでモールモッドは簡単に倒すことが出来るだろう。

 

「1体は任せる、そいつはロボットだから容赦なく叩きのめせ」

 

「分かった!」

 

 モールモッドは2体いる。他にも色々とデジモンを出したいが、シンプルにスペースが無い。蒼の軍の弱点は狭い所で戦えない事だ。

 フレイドラモンは体に炎を纏わせて突撃する。トリオン兵は大きな凹みが生まれる。フレイドラモンじゃ倒せない相手というわけじゃない。問題はもう1体を倒さなきゃいけない、スピリットエボリューションでデジモンに進化すればいいのだがアレ10秒ぐらい時間使うんだよ。

 

「くそ、鉄子の事を笑えないな!」

 

 デジソウルを身に纏いながら、モールモッドを殴っていく。

 鉄子がマサルダイモンだなんだと心の中で色々と思ってたのにまさかこっちがマサルダイモンな事になるとは思いもしなかった。

 

「ファイアロケット!!」

 

 フレイドラモンが炎を全身に身に纏い突撃をしてモールモッドを破壊する。

 一先ずはコレで1体目は倒すことが出来た、もう1体を倒すことが出来ればそれでいい。コイツラの弱点は目玉だ。

 

「教室じゃなきゃグレイモン達でぶっ壊せるのに…………おらぁ!!」

 

 久しぶりのトリオン兵との戦闘だ……ボーダーが出てきてからは1回も戦っていない。

 ボーダーが表に出てきてから生まれたデジモンとか実戦経験が皆無に等しいからな……それでも理不尽に強えけども。

 

「ったく、今までので1番強い個体か……」

 

「修、誰かが来るぞ」

 

 今まで何度か生身で戦ったことがあったが、その中でも1番に硬かった。

 モールモッドを送ってきているのがアフトクラトルならば上物のモールモッドだろう。久しぶりの戦いだったから手こずったが無事に倒すことが出来たと思っていると空閑が現れた。

 

「うぉ………………ホントに倒してる……………」

 

「逃げないでここまで来て、どうしたんだ」

 

「おれが来たいって思ったから来たんだよ…………色々と聞きたいことがあるけども……何処から聞くべきか」

 

 体から放出されている最上級のデジソウル、素手でトリオン兵を倒す荒業、側にいるフレイドラモン。

 空閑は何処から聞いたらいいのか悩んでいる。悩んでいるが直ぐに答えを出した。

 

「そいつはトリオン兵なのか?」

 

「トリオン兵?オレ達はデジモンだ!」

 

「ほぅほぅ…………デジモン?トリオン兵じゃないのか?」

 

「オレ達はデジモン軍団の一角!竜の蒼き炎、灼熱の蒼い炎(ブレイジングブルーフレア)!修はオレ達のジェネラルなんだ!」

 

「ますます意味が分からん…………とにかく、コイツとオサムが倒したのか……おれ達の出番は無しか」

 

「なんだ戦いたかったのか?」

 

「オサムをカッコよく助けようと思っただけだ……オサムも色々と事情があるんだな。オサムがおれに聞きたい事ってデジモンなのか?悪いけどおれもレプリカもなにも知らないぞ」

 

「デジモンに関しては俺の方が熟知している、聞きたいのはそっち系じゃない……レナモン、何処に居る?」

 

「私ならここだ」

 

「うぉ!?」

 

 取りあえずはぶっ倒したのでレナモンを呼び出す。

 空閑の背後から突如として出現したので空閑は驚いてトリガーを起動しようとするのだが敵じゃない事を伝える。

 

「生徒や千佳は避難を終えている……そいつと修以外はだ」

 

 一先ずは難所を乗り越える事が出来たのでホッとする。

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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