デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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名目上は神堂と日野の共同開発

 

「リロード、ワームモン」

 

「どうしたの修ちゃん、こんな朝早くに」

 

「気になる事があるから……悪いんだけどもサーチモンになってくれないか?」

 

「うん、いいよ」

 

 イレギュラー門が発生した翌日は土曜日なので休みだ。

 前日に休店作業をしたりしたが今は無事に終えて家に帰宅しており、朝早くにワームモンをデジヴァイスから出す。気になる事があるのだとワームモンを知識のデジメンタルを使ってサーチモンにアーマー進化させた。

 

「……『フーディエのオーナーって言ったら色々とヤベえの作ってたな』『ヤバいの?』『トリコのGTロボみたいなのとか』……修ちゃん、見られてるよ!」

 

「まぁ、そうなるな」

 

 昨日、木虎を殴り倒したり生身でトリオン兵を倒したりと色々とやった。

 疑わしい存在であると見られるのは極々普通の事であり、サーチモンを経由して情報収集をする。こうなることは普通に予測する事が出来ていた……だが、ここからだ。見ているのは十中八九、三輪隊だろう。サーチモンは焦るのだがコレは予測の範囲内に過ぎない。

 

「オサム、サーチモンが叫んでるけどもどうした?」

 

「俺に色々と疑いが掛けられてる……まぁ、そうなって当然の事をした自覚はあるぞ」

 

 シャコシャコと歯を磨いている空閑。色々とあって空閑は家に居着くことになった。その辺は些細な問題だ。

 空閑に監視されてると言えばそれ相応の事をしたからそうなるよなと納得はしている。

 

「ボーダーと話をする、と言うのは?」

 

「話し合いが通じるならば話し合いをしてくるだろう……こっち側が白か黒か確認して黒ならば即座に殺す、監視してるってことはそんなところだ」

 

 ボーダーの人間ならば話し合いをするという選択肢が無いのか聞いてくるレプリカ。

 向こう側は話し合いの選択肢を選んでない、黒ならば理由なんてどうでもいいと殺ってくる……ボーダー上層部は二十歳前が多いボーダー隊員に人を殺すと言う行いをさせる覚悟があるか?そこが些か気になる所だ。

 

「どうするんだ?」

 

「空閑の予定を終わらせるにはイレギュラー門を終わらせないといけない、昨日嵐山さんに渡したから解析は終えてるだろうし昼ぐらいには事件解決に動き出す…………俺の方の問題を解決していいか?」

 

「内容による」

 

「レプリカ、お前の中にトリガー工学に関するデータはあるか?」

 

「あるかないかで言えばあるが、なにに使うつもりだ?」

 

「現実的な問題として向こうの世界に遠征したり貿易するならば、船が必要だ。向こうの世界に遠征する遠征艇を作りたい……そのデータは?」

 

「勿論ある。しかし、遠征艇を作るのには膨大な費用や時間がかかるぞ?」

 

「直ぐに遠征には行かねえ……まだまだこっちで土台作りしなきゃならねえ」

 

 レプリカ基準では俺に遠征艇に関するデータを渡しても構わないのだと認識してくれている。

 徐々に徐々に好感度が上がっている事はいいことだ。レプリカにUSBメモリにトリガー工学のデータを入れてもらった後に朝食を頂いた。

 

「オサムが働いてる会社でトリガー開発部署を作るのか?トリガーって色々とややこしいぞ」

 

「…………」

 

「オサム?」

 

「いや…………トリガー工学をあっさりと会得する事が出来る人に心当たりはあるんだ。その人ならばトリガー工学を学ぶ時間もあるし俺達に対して協力的でその人の力を借りたいとも思ってる……けど」

 

「なにか問題でもあるのか?」

 

「俺の勤めてる会社で1番偉い人がその人を一方的なライバル視してるんだ。俺の勤めてる会社で1番偉い人は俺よりも賢くて機械関係に強いんだけども会社の社長をしてるからトリガー工学を学ぶ時間が無いんじゃないかって……神堂さんを無視して頼めば確実に神堂さんに睨まれる」

 

「…………中間は辛いな」

 

 どうして自分に話を持って行かずに、日野を頼ったのか?

 その事を確実に嫌味として言われる。自分が科学者や技術者としてお兄さんよりも上だと思っている、ライバル心を抱いている。だから、お兄さんを頼れば自分よりも日野を選ぶのかと睨まれる。神堂さん、物凄く忙しいけども合間合間にトリガー工学を学ぶという事を出来るだろう。でも、時間の効率とか言えば神堂さんと日野家が協力しないといけない。

 空閑は仲介人になっている俺にドンマイとしか言えない。

 

「修ちゃん、近界民の世界に行く船を作るなら緑の軍に協力してもらわないと……緑の軍にはあのデジモンが居るから」

 

「緑の軍?」

 

「僕達デジモン軍団は全部で5つあるの。修ちゃんがジェネラルの蒼の軍、ブルーフレア。千佳ちゃんがジェネラルの赤の軍、クロスハート。千佳ちゃんのお兄さんの麟児さんがジェネラルの黄昏の軍、トワイライト。おばさんがジェネラルの影の軍、シャドウリベリオン。そして緑の軍、サイバティックネイチャー。この軍は機械担当、戦闘担当、交渉担当でジェネラルが分かれてて修ちゃんが言ってるのはこの軍の機械関係を担当してる人なの」

 

 サーチモンが空閑に5つの軍団について教える。3つの軍団については既に会っており、まだ残り2つの軍団には会っていない。

 

「その人は機械関係が強いのか……」

 

「俺みたいなのと違って紛い物じゃない本物の天才だ…………後で確実に睨まれるの覚悟するか桜に上手い具合に誤魔化す様に頼むしかないか……」

 

 流石に俺一人でトリガーや遠征艇を作るのは無理だ。

 緑の軍はデジモンの力等をいい方向に使えないかと色々やっている軍でもあり、色々と作っている。そういう事が出来るデジモンも在籍している。

 

「その人に来てもらうのか?」

 

「いや、その人に会いに行くよ」

 

「でも、外にボーダーが居るんだろ?」

 

「ああ、問題無い」

 

 玄関に向かって靴を回収して自分の部屋に入った後にデジヴァイスを翳す。

 カチリと音が鳴ると俺はドアを開けば何時もの真っ白な部屋に居た

 

「………!?!?!?」

 

「コレは……どうなっているのだ?我々が居た場所から全く別の場所に居る。オサムの部屋にはワープ機能が搭載されていたのか?」

 

「いや、逆だ。この部屋が色々と通じてる……原理とか理屈とか説明すれば物凄くややこしいからそういうものだと認識してくれ」

 

 ガチャリと奥に進んでいき、奥にあるドアを開く。今度は普通の廊下、と言うか日野家の部屋の廊下である。

 空閑やレプリカは混乱しているが、この現象について科学的に説明するのは難しくてそういうものだと言う認識をしてほしい。

 

「あら、こっちにまで来るなんて珍しいわね」

 

「オサム……おれ、もう限界だよ。なんで半透明の女の子が床を透き通って出てくるんだ?」

 

「ハーッハッハッハ!その質問の答えはシンプル!彼女は幽霊だからです」

 

「あ、ウィルパーさん……」

 

 空閑が情報が処理しきれないと混乱している。

 先ずはマリーについて説明をしようとするのだがウィルパーさんが現れた。ウィルパーさんはマリーの正体について教えるのだが、空閑は飲み込むことが出来ていない。

 

「この人?」

 

「いや、違う……と言うかウィルパーさんは何故日野家に?」

 

「日本にお仕事でやって来ましてね、時間を作って我がライバルとチェスを嗜みに…………そちらは見知らぬ人物を引き連れていますが、訳アリの様ですね」

 

 俺が言っていた人なのかと空閑は聞いてくるが首を横に振る。

 ウィルパーさんが日野家に来ている理由を聞けばリリエンタールとチェスをしに来た事を教えてくれる。

 

「……待ち人が来た」

 

「ほぉ、来たのですか待ち人が!」

 

「ウィルパーさん、意味理解してますか?、ローライズ・ロンリー・ロン毛っす……待ち人ってなんなんすか?」

 

「…………下に鉄子達は?」

 

「居ますとも」

 

「じゃあ、降りるぞ」

 

 一人一人に説明をしていたらキリが無い。

 下の階層に、1階に降りるとお兄さんと涙を流しているリリエンタールと鉄子が居た。

 

「うぅ……まさか間違えるとは、自分がにくいです」

 

「まぁまぁ、そんな事もたまにはあるよ」

 

「勝てる勝負で凡ミスして」

 

「鉄子達、時間あるか?」

 

「修じゃない……どうしたのよ急に?」

 

「……待ち人が来た」

 

「っ!?」

 

 チェスで負けたから泣いているであろうリリエンタールを励ましているお兄さんと呆れてる鉄子。

 俺達の存在に気付いたので一言告げる。待ち人がやって来た、俺の口からそう言えば驚いた顔をする鉄子。

 

「ほ、ホントに?」

 

「本当だよ……コイツがそう。コイツの名前は空閑遊真、向こうの世界からやって来た人間だ」

 

「どうも、はじめまして。くがゆうまです」

 

「なんと!?近界民ですか!?」

 

「ウィルパーさん、近界民じゃない。向こうの世界からやって来た人間だ」

 

「……おっと、コレは失礼しました。紳士が差別用語を使ってしまいました、申し訳ない」

 

 空閑を紹介すればお兄さんはリリエンタールを抱える。鉄子はデジヴァイスを取り出す。

 ウィルパーさんは近界民だと驚くが俺が向こうの世界からやって来た人間だと主張すれば頭を下げて謝罪する。

 

「だ、大丈夫なのそいつ!?昨日ニュースで見たわよ!イレギュラー門が発生してるって」

 

「その原因はもう分かってるし、ボーダーに原因を渡している……話し合いが通じる向こうの世界の住人だ」

 

「…………それは信じていいんだね?」

 

「ちょ、兄貴」

 

「修くんが大丈夫だって言うなら、信じてみようよ」

 

「そうですぞ!信じることは大事です!」

 

「犬が喋った?」

 

「はじめまして!わたくしはリリエンタールと申します!よろしくお願いしますユウマ殿!」

 

「こちらこそよろしくお願いします……」

 

「さて……」

 

 俺は空閑が向こうの世界からやって来た人間であることを教え、現在友好的な関係を結ぼうとしている事を伝える。

 空閑に向こうの世界への行き方、つまりは遠征艇の作り方やトリガー工学に関して色々と貰えないか等の交渉をしている。その事に関して教えるが鉄子は警戒心を出している。隣で何時でもデジモンを出せるもしくはスピリットエボリューション出来るようにしている。

 

「向こうの世界に千佳の友達を助けに行き、交渉をする。空閑が言うには明かりを1つ灯すのにも電気とは異なるエネルギーを用いていてエネルギー問題も抱えている。俺個人の主観では交渉をする事が出来ると判断しているしそうじゃない時の方法もある。デジモン軍団の1つ、緑の軍、サイバティックネイチャーに頼む……遠征艇等の向こうの世界に行くのに必要な物を用意してくれ」

 

「そう……覚悟はしているけど、いざ来たら来たで心臓に悪いわね」

 

 向こうの世界に遠征するつもりでもあった鉄子だが、ホントにその日が来れば心臓がバクバクしている。

 深呼吸をして気持ちを整理した。向こうの世界に遠征するつもりであり、向こうの世界に行く為の機材を作成してほしいと頼み込んだ。

 

「遊真くん、君はそれで構わないのかい?こっちの世界に用事があって来たんじゃないのかな?」

 

「おれはオサムのところで世話になってるしオサムがボーダーとの仲介人になってくれるから……まだ会ってないけどモガミソウイチって人に聞きたいことがあるからそれが終わればやることが無くなるしオサムの話通りなら近界民を理由に撃たれる可能性があるって……」

 

「それぐらいの事をしてもおかしくないぐらいの事は近界民はやったわよ……」

 

「それをやったのはおれと関係無い国だよ……おれは普段こっちに襲ってきてる近界民とは違うよ。今起きているイレギュラー門もおれとは関係無いし」

 

「うん……そうだね。君は関係無い。僕達の世界にだって悪い人や良い人がいる。悪い人や良い人がいて、何処かの国の人間だから悪いって考えは間違いだよ鉄子」

 

 近界民=悪じゃないとゆっくりとゆっくりと認識していくお兄さん。

 鉄子も警戒心を少しずつ解いていくのだが、最後の一線を越えない。鉄子の心の壁も少しだけ分厚い。

 

「……あんた、大丈夫なの?向こうの世界に対して貿易をしたいって色々と言ってて神堂も興味抱いてるけど兄貴に遠征艇の製造を頼んで確実に怒られるわよ」

 

「怒られるけども、桜に上手い具合に誤魔化してもらう。桜ならなんとかしてくれるし……1%でも遠征の成功率を上げる為に使いたい物がある」

 

「使いたい物?……うちにそんなものあったかしら?」

 

「…………バスを使いたいんだ」

 

「む?バスでありますか?あにうえならばもっとスゴい物を作れますぞ」

 

「……嘗て黒服の組織のボスが居た場所に向かったあのバスをベースに遠征艇を作りたい」

 

 俺達は窓の外を眺める。

 リリエンタールが最初に起こした不思議な現象であり今でも日野家に置かれているバス……元々は空港のバスなんだが何故か回収に来ないんだよな。

 

「皆は覚えているか、宇宙みたいな空間を移動したのを」

 

「勿論ですとも!あの様な道を通ったのは我が人生でも1度きり、いえ、往復したので2度ですね」

 

「運転したのはオレっす……」

 

「あの宇宙みたいな空間が恐らくは近界民の色々な国と俺達の世界の境界線にある場所だと俺は推測している」

 

 ウィルパーさんやロン毛さんは覚えている、あの時の事を。

 俺の考えが正しいならばあの宇宙みたいな空間が近界と俺達の世界の狭間みたいな物だ……そして、リリエンタールの力に反応しバスが動き出した。

 

「あのバスはリリエンタールの力が加わっていて近界民の国とこっちの世界の間を移動する事が出来る。だから、あのバスをベースにクロンデジゾイドで装甲して遠征艇に改造してほしい」

 

「オサム、そのクロンデジゾイドってなんなんだ?」

 

「リロード、ブイモン。ブイモン、デジメンタルアップ!」

 

「ブイモン、アーマー進化!奇跡の輝きマグナモン!」

 

 クロンデジゾイドがなんなのか知らない空閑にブイモンをマグナモンに進化させクロンデジゾイドの現物を見せる。

 

「クロンデジゾイドは生物のデータと鉱石が融合した特殊な合金だ……筋肉の様に鍛えれば鍛える程に硬度が増す金属で、マグナモンが纏っているゴールドデジゾイドは頑丈なだけでなく相手の特殊な攻撃も無効化する事が出来る」

 

 コンコンとマグナモンのクロンデジゾイドを叩く空閑。

 コレはと見つめていれば空閑の指輪からレプリカが出現してレプリカはマグナモンの纏っているゴールドデジゾイドを解析する。

 

「……私のデータに無い未知の金属だ。凄まじいまでの硬度を持っている……この金属で遠征艇を作ることが出来るのならば攻撃を受けても問題は無いが……これほどまでの鉱物を加工する事は可能なのか?」

 

「うちなら出来るわよ……兄貴」

 

「リロード、ウルカヌスモン」

 

 未知なる金属であり異常なまでの硬度のクロンデジゾイド。

 極端な話、クロンデジゾイドもデータの一種だからある程度はこちら側で弄れるが鍛冶師の様に加工する事は出来ない……ウルカヌスモンを除いてだ。

 

「コイツもデジモンか」

 

「ウルカヌスモンは職人デジモンでね、色々な道具を作ることが出来たりメンテナンスをすることが出来るんだ。細かな機械弄りとかなら僕も出来るけども金属の手作業の加工とか必要な半導体やネジなんかのパーツはウルカヌスモンに頼んでるんだよ」

 

「私めの自転車の電動アシストパーツも作ってくれております!」

 

 ウルカヌスモンならばクロンデジゾイドを加工する事が出来る。

 確か鉄子の為にブルーデジゾイドで出来たメリケンサックを作ってたはずだ。そのメリケンサックは鉄子の戦闘力も相まってレンガを粉砕するという色々とおかしな威力をしている。

 

「ちょっと桜を呼んでくるわ」

 

 鉄子はそう言うと3階に行って本日休みの桜を呼んできた。

 突然の事に何事なんだとなるのだが、ウルカヌスモンが出ているのと空閑が居るのを見て大事な話し合いの場だと察する。

 

「どういう状況だ?」

 

「待ち人が来た」

 

「……そうか。俺は春永桜……修の友人みたいなもんだ」

 

「くがゆうまです」

 

「……何時か来るとは思っていたが、早くねえか?」

 

「来ちまったもんは仕方がねえだろ」

 

 向こうの世界から友好的な人間が現れる。望みは薄いが0%というわけじゃない、何時か現れるから俺達は備えている。

 もう1年ぐらい段階を踏むと思っているが、来ちまったもんは仕方がねえ。

 

「さっきネットニュースで見たけど、近界民が門をこっちの世界から、内側開いてる。それは向こうの世界じゃ当たり前か?」

 

「向こうの色々な国でもラッドは使われてるけども目的は敵の偵察で門を内側から開く機能は普通じゃない」

 

「って事は向こうは手口を変えてきたか…………向こうの世界に行ってこっちの世界を搾取するんじゃなくて貿易をする価値があるって思わせねえとヤバいな」

 

 空閑から聞かされた僅かな情報から事態の深刻さを理解する桜。

 こっちの世界を文明国だと認めてもらう……蒸気機関等で産業革命を起こした欧米諸国に見下されていた。文明国だと認めて貰わなければ武力を行使して攻められる……日本という国が奇跡的な立地だった為になんとか上手く行ったけども今回は違う。

 

「日野家のバスをベースに遠征艇を作る、デジモンの金属クロンデジゾイドを使ってだ……ただ、神堂さんを無視してお兄さんに頼ってるから神堂さんがキレる」

 

「神堂さんよりメカに強いからお前の判断は正しい……でも、トリガー関係の分野ってどっちも触れたことが無い分野だ。だったら同時期にスタートさせてどっちが優秀なエンジニアなのか競わせておく。神堂さんにバスのデータとトリガー工学に関するデータを送って、こっち側が欲しい物を注文をしてお兄さんも同じ物を作ってるって言って比較させる」

 

「おぉ…………それ一歩間違えれば神堂さんの逆鱗に触れないか?」

 

 桜が神堂さんに怒られないいい案を提案してくれた。それならば神堂さんに色々と言われないで済むけども、こう、神堂さんのよりお兄さんの方が優れていて神堂さんを選ばなかったら神堂さんのプライドに傷がつく。

 あの人は割とプライドが高い、自分が1番じゃないと気が済まないタイプでその為の努力は惜しまない。言うだけの事はある人だけども一歩間違えれば逆鱗に触れる。

 

「大丈夫です……ライバルは強ければ強いほどに燃える!ライバルに負けたくないと言う思いが、ライバルに負けたという思いが人は強くするものなのですよ!」

 

「ライバルって言ってるけども、神堂が一方的に兄貴をライバル視してるだけよ」

 

 ライバルだから許せるし燃えるものがあるのだとウィルパーさんは問題無いとする。

 鉄子は神堂さんが一方的にライバル視しているだけであり、お兄さん自身はライバル視とか競争心とか無い。この人はそっち系がな……いや、とっても善人で笑顔がたえないお兄さんなんだ。でも、そういう荒事に向いてないんだ。

 

「修、遠征艇をはじめとするトリガー工学に関するデータは?」

 

「一応はUSBに纏めてる……128ギガの内93ギガを使ってる」

 

「……多くないか?スマホで大体32ギガで多くて64ギガだろ?」

 

「トリガー工学って言うけどもボーダーが使っている兵器としてのトリガーだけじゃなくてエアコンとか洗濯機とかのこっちの世界で言うところの家電製品みたいなトリガー工学もある……後はトリオン兵の作り方とか」

 

「トリオン兵の部分省いとけ、なにかの手違いで黒服の組織に流れたらヤバい」

 

 スゴいな、桜がいればスイスイと話が進んでくぞ。

 トリオン兵に関するデータも割と必要だと思うのだがなにかの手違いで黒服の組織に流れたらヤバいのは確かだな。

 

「外国の理系大学を飛び級で卒業するぐらいには賢い……ボーダーのエンジニアのトップが僅かな時間で緊急脱出機能や門誘導装置を作れたから2人なら直ぐにトリガー工学をマスターするだろう」

 

「…………」

 

「どうした?」

 

「いや、コレは俺も覚えないといけねえ感じかって……」

 

 桜はお兄さんや神堂さんならば直ぐにトリガー工学をマスターすると思っているが、ここで問題がある。

 トリガー工学を俺も覚えなければならないという事だ。

 

「遠征のメンツは俺、桜、鉄子、千佳は確定だ……神堂さんは会社の方が忙しい、空閑の話が確かならば向こうの世界は戦争が多いからインフラ整備してない状態はお兄さんには危険過ぎる。戦闘は殆どデジモン達に任せるとしても現地で船の修理が出来るエンジニアが必要だ」

 

「そいつじゃダメなのか?」

 

 桜はレプリカにその辺を任せることは出来ないか聞いている

 

「いや……俺は空閑とレプリカに向こうの世界の情報、遠征艇やトリガー工学に関するデータをくれって言ってる。空閑はなにかあった時にこっちの世界の人間に頼れって言われててそれを頼りにやってきた……そっちの世話になるんだったら……」

 

 空閑とレプリカに向こうの世界に関する情報等は貰っているが、実際に道案内をしてくれとは言っていない。

 確かにレプリカが居れば遠征の効率が良くなるが、モガミソウイチというかボーダー側とコンタクトを取ってその後にどうするか?原作通りにボーダーに入隊するならばそれはそれ、これはこれな案件だ。別にそれは止めない、空閑の意思だ。

 

「向こうの世界におれに連れてってほしいんじゃなかったっけ?」

 

 最初の頼みごとと若干ズレている事を指摘する空閑。

 

「……連れて行ってほしいけどもお前は元々こっちの世界に頼れって言われた人が居るから来たんだろ?その人がどうなっているのかは置いといて、こっちは既にトリガー工学や向こうの世界の情報を貰った。その上で空閑に一緒に来てくれと言うのは…………あんまり空閑の行動を制限はしたくない」

 

「私個人の意見としてはユーマも連れて行っては貰えないだろうか?」

 

 空閑にやりたいことや生きる目的が存在していないのは知っている。

 頼れと言われている最上宗一は既に死んでいる、空閑が最上宗一に対して頼りたい事がなんなのかも知識として知っている。

 俺は感覚で言えば空閑に暴行関係で問題を起こさない様に色々と教えたりしてボーダーの話し合いが通じる人との仲介人になる代わりに向こうの世界の情報やトリガー工学を貰っているという感覚だ。空閑に連れて行ってはほしいけども、そこまではやりすぎじゃないかと、それこそこっちの世界でランク戦という楽しい遊びにハマる可能性だったあるんだ。

 

「…………修、どうするの?」

 

 レプリカは空閑を連れて行ってはくれと頼んできた。

 こっちの世界の人を頼れと言うのに向こうの世界にボーダーとしてでなく民間人として一緒に行くと言えば色々と矛盾していることがある。レプリカがそんな事を言うのは意外だなと空閑は思っているだろう。そして鉄子は俺に意見を求める。

 

「いや、その辺はさ……ボーダーとコンタクトを取ってからさ……そもそもで鉄子は乗せてもいいと思ってるのか?」

 

「思ってるもなにも、向こうの世界に遠征する時はあんたが船長よ。千佳の友達を助けるのと向こうの世界と貿易をする……場合によっては向こうの世界の人を連れて帰る事もあるから最後はあんたが決断するの」

 

「……俺が船長なのか?」

 

「まぁ…………修がベストじゃないのか?」

 

 俺が船長であることをたった今知った。

 桜とかバックアップ担当の神堂さんとかが船長だと思っていたのだが俺が船長か。

 

「1つ間違えれば死ぬ戦闘を想定した未開の地の探索に兄貴は向いてないし、リリエンタールを連れて行くのは危険過ぎる。何時帰れるか分からないから会社がある神堂は乗せるに乗せられない。うちの両親なら色々と興味を抱くけども、連絡は出来ても世界の何処に居るのか分からないレベルだし……」

 

「改めてなんだけども、お前の親、親として大丈夫なのか?今もそうだけど、家空けてる時が多すぎるぞ」

 

「仕方ないじゃない、世界的冒険家で世界的科学者なんだから……その内火星に行きそう。近所の人達にもそれぐらいしてもおかしくないって言われてるし」

 

 いや、確かにあのスペックならば火星に行きそうだけども。

 緑の軍、サイバティックネイチャーに遠征に必要な物を依頼する。それと同時に神堂さんにも依頼してラッドを献上する。

 神堂さんもトリガー工学に関しては触れたことが無い分野、お兄さんと同じ時期にトリガー工学を学んでいることと遠征に必要な物の作成を依頼していると言えば物凄く対抗心を燃やしていた。

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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