デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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黒ならばセーフ

 

「なんでおれが近界民だって分かるんだ?」

 

「オレは未来を視るサイドエフェクトを持ってるんだ」

 

 迅の意識が空閑に向いている。その間に俺は考える。空閑は最上宗一さんに会うつもりだが最上宗一さんは既に死んでいる。

 空閑が迅にどうして近界民だと分かったのか聞けばあっさりと答える……友好的になっている。

 

「オーナー、どういうことですか?」

 

「学校に現れた謎の転校生が近界民で、親父が死んだら最上宗一さんに頼れと言われてこっちの世界に来た……大体そんな感じ」

 

 状況の説明を求める烏丸さん。

 謎の転校生が近界民だった事を言えば驚くがすんなりと受け入れている。

 

「オーナーは驚かないんですか?」

 

「烏丸さん達が普段相手にしているのはロボットなのは前々から知ってたんで……まぁ、そういう設定にしておかないといけないって言うのは分かってるんでそういう設定にしてるんだなと受け入れてました」

 

 近界民=人間なのに大して驚いていない事を気にする烏丸さん。

 普段から相手にしているのはロボット、そう認識している事を言えば意外そうにしている。

 

「モガミソウイチさんは死んでるの?」

 

「……コレが最上さんだ」

 

 迅はそう言うとトリガーを置いた。それがどういう意味なのか直ぐに空閑は理解したのですんなりと受け入れる。

 それと同時にその人はもう居ないのかとやる気が無くなった感じだ。

 

「うちのボスがお前の親父さんを知ってる……だから玉狛支部で話し合いをしたいって言ったんだが、メガネちゃんがここにしてくれって」

 

「いやいやいや、俺はあくまでも烏丸さんやののさんに最上宗一さんについて聞く……向こうの世界からやって来た人間である空閑に対して話し合いに応じてくれないちょっと過激な派閥も中には居るわけで……」

 

「玉狛支部は近界民にもいい奴が居たら仲良くしようぜの主義だよ、メガネちゃん」

 

「そうですか。よかったな、空閑。近界民を理由に発砲してくる過激なのじゃなくて……一応は空閑の親父さんの知り合いに挨拶はしといた方がいいんじゃないか?」

 

「う〜ん……ジンさん」

 

「なんだ?」

 

「黒トリガーになった人間をもとに戻す技術ってボーダーにあるの?」

 

「……それは、無い……………お前のそれは黒トリガーか?」

 

「まぁ、色々とありまして…………親父が死んだって事は言っとかないといけないし挨拶ぐらいはしとかないとな」

 

「じゃあ、玉狛支部に行くって事で」

 

「いってらっしゃーい」

 

「……メガネちゃんにも来てもらうんだけど?」

 

「俺は最上宗一さんについて訪ねに来た空閑と仲介人になっただけですよ…………ボーダーにとって不都合な事実、空閑遊真に関する記憶を弄くるつもりですか?言っときますけども、こいつ近界民じゃね?なボロをそこそこ出してますからね」

 

「いや〜お恥ずかしい……オサムの記憶を弄っても無理っぽいよ」

 

「三雲……弄った記憶を元に戻す技術とか持ってんじゃねえのか?」

 

 俺の記憶を弄っても意味は無い。その気になれば封印されている記憶を呼び起こす事が出来る。

 脳内に映像を流し込む装置を作ってるからその手の装置を持っているんじゃないのかとののさんは疑う。

 

「記憶をデータ化してるからあるかないかで言えばありますよ」

 

「記憶をデータ化……オーナーそんな事が出来るんすか?」

 

「脳関係で色々とやってて……ボーダーのトリガーだって銃が出ろ剣が出ろって頭で命じて出現させますからあの技術に近くて、食べ物の味をデータ化して脳に電気信号で送り込んで食べたと言う感覚を与える実験とかしてます」

 

「おい、それ企業秘密じゃねえのか?」

 

「じゃあ、とんかつの味をデータにして脳に送り込めば無限にとんかつを食べる事が出来ると?」

 

「可能だけどもそうなった際に実際に脂質とかビタミンとか動物性タンパク質を接種してないから体にどういう異変が起きるのか、それをののさんで実験してたんです」

 

「SFだ……」

 

 トリガーを常日頃に触れている人間がなにを言ってるんだよ。

 

「ここからはボーダーの情報とかに関わることで話し合いが通じるボーダー隊員に話を通す、それが俺の仕事です……玉狛支部に行くならば、どうぞ。出来れば俺の存在は黙っておいてください」

 

「いや、メガネちゃん、君も来るんだ」

 

「迅、三雲の奴は情報を知ってるだけだ……記憶を消す消さないならともかく、これ以上ボーダーに深く関わらせるのは……本人もこう言ってるし」

 

「メガネちゃんが情報を知っているだけならば、オレも見逃すよ」

 

「……まさか……オーナー、トリガーを開発してるんですか?」

 

「トリオンとか向こうの世界に関する事を色々と情報は知ってますけど俺は電気を使った科学製品でVRMMOを作ってます……トリガー工学に興味があるかなしかで言えばありますが……」

 

「…………三門市に複数のイレギュラー門が発生した。その内の殆どが現場に居合わせたボーダー隊員が門から現れたトリオン兵を倒した。そう殆どだ」

 

 あくまでも作ってないとは言わない。現在絶賛、外注でトリガー開発をしているけども。

 空閑と迅が居るから言葉は選ばなければならない。ののさんと烏丸さんに当然知っていることを言う。

 

「…………確かに、俺の通っている三門第三中学にトリオン兵が出てきました、そしてトリオン兵を殴り倒した。後からやって来た嵐山隊の木虎がC級はトリガーを使うなと言ってきて色々とスッキリする為にも木虎を殴って基地に強制脱出装置機能こと緊急脱出(ベイルアウト)させました」

 

「え?」

 

「俺が素手でトリオン兵を殴り倒したからその件に関して調査したい、そんなところじゃないんですか?」

 

「素手でトリオン兵をぶっ倒しただぁ?……いや、無理だろう。トリガー以外の兵器じゃトリオン兵を倒せないんだから」

 

「いや、出来たんですよ。生身の肉体でトリオン兵を破壊する事が……」

 

「まぁ、確かにオサムは生身の肉体でトリオン兵を破壊してたな」

 

「…………メガネちゃん」

 

「なんですか?」

 

「オレはサイドエフェクトって言って発達したトリオン器官が肉体に影響を及ぼしていて未来を視る事が出来るんだ。1つじゃない、複数の未来が…………………トリオン兵を隠してるだろ?」

 

「トリオン兵なんて作ってませんよ。大体なにを根拠に言ってるんですか?ボーダーは近界民関係やトリガー工学を独占しているのに」

 

「トリガーを隠し持っていてそれからトリオン兵が出てくるのが視えるよ…………この店のすぐ近くの市街地で爆撃があった。その際に青い竜やジーンズを着た狼が瓦礫を除去してクリオネみたいな生物が怪我を治してくれたと被災地で言っていた」

 

「………………はぁ…………………」

 

 知らない存ぜないととぼけたフリをした。そしてそれを見抜いていると迅は言うがそもそもで迅に見抜かれるのは前提だ。

 最上宗一さんに会うには迅に会わないといけない、だから絶対の障害だ……だから、今ここで見せるのは見抜かれてると言う素振りをした後に3本指を立てる。

 

「玉狛支部に向かうのに条件があります」

 

「条件?」

 

「まず、烏丸さんとののさんも連れて行くこと」

 

「おお、いいぞ」

 

「三門市の色々な所に潜んでたラッドを破壊する、その為に烏丸さんが店を休みたいと言いました。フーディエのすぐ近くの市街地で爆撃があった、イレギュラー門はまた開くかもしれないからと数日間店を休業にしてました…………本来その日にシフトが入っていた人達のバイト代をそちら側が出してください。アメリカみたいに宇宙人に拐われたら適用する保険が無くて隔離する病気に感染したとか地震とかの災害が起きたわけでもないんで赤字なんですよ」

 

「それは……………オレの個人の独断や裁量で決めれることじゃないな……………店そのものに被害があったなら出せるんだけど、休業するしないは店側の問題だから」

 

「被害があったかなかったかで言えば、烏丸さんがいきなり休ませてくれと……事情が事情なので受け入れてますし臨時の子が居ましたが休業にしてました。その分を出してください……休業分の電気代とか売上は請求しないです、給料だけ請求します」

 

「ん〜…………ん〜…………ん〜……………………いやぁ、そこをオレの個人の独断は……いやでも、色々と聞かなきゃいけないし……」

 

「なら言い方を変えます。爆撃を受けた三門市の市街地を修復した手数料をください。アレやったの俺の傘下のやつなんで」

 

「まぁ、そういう風に申請すれば貰えるか…………分かった、給料分は出すよ」

 

「よし、バイト代が降りる」

 

「いや、烏丸さんはシフト代わってくれって言ったから休業分のバイト代は無いですよ」

 

 あくまでも働いていないアルバイトのバイト代であって、シフトを代わってくれと言った烏丸さんには無い。

 その事をハッキリと言えば烏丸さんは目に見えて落ち込んでいる。入ってないんだから仕方がないだろう。

 

「最後に…………人の家を監視してた事に関して頭下げに来てください。俺がそちら側から見て白か黒かと言えば黒でしょう。時と場合によってはトリガーと言う兵器で武装して我が家に乗り込んで来るせいでこんな屈辱を味合わされてる、ハッキリと言って凄く不快です」

 

「ん〜……メガネちゃんが黒か白かで言えば黒なわけで、恋愛関係じゃなくて仕事としてやってるから探偵と同じでセーフな気もするけど」

 

「その結果が女装してるんだよ!!未来を視れるなら俺が現在女装してるぐらいは気付くだろう!!グラサン叩き割るぞ!!」

 

「え…………メガネちゃんが、男の子!?」

 

 あんまり感情的にはなりたくねえけど、女装してるのかなり嫌なんだぞ!

 迅がさっきからメガネちゃん、メガネちゃん言ってくるからもしやと思っていればこの野郎は俺を女の子と認識していたな。

 

「オーナー、めちゃくちゃ似合ってるっすよ」

 

「息を吐く様にカメラで撮らないでください!割と結構屈辱的なんですよ……謝罪が無理なら無理で張り込みは終わらせてください。後、ついでに家に帰って着替えてきていいですか!もうこれ結構精神的に来てるんです!」

 

 カメラでパシャリと烏丸さんも撮影をしている。

 どうして女装しているのかに関して気にしていないと思えば……そっち系に目覚めたのかと思われたら困る。

 

「分かった、着替えていいよ……ちょっと1枚だけ撮らせて」

 

「大丈夫っす、こっちにデータあります」

 

「おぉ、こっちにもめちゃくちゃあるぞ」

 

 後で3人のスマホにブラックウォーグレイモン達を送って写真のデータを消してやる。

 とにかく、着替えに行っていいのだと許可が降りたので玉狛支部に向かわずに家に向かった。

 

「…………やっぱ日野家を経由して行った方がよかったな…………」

 

 なにが悲しくて女装しなくちゃいけねえんだ。母さんにもウイルス送りつけたいけども、母さんの場合だとデジモンが居るからな。

 普段着に着替えてコンタクトを外してメガネに切り替えた。

 

「……ビフォーアフターが半端じゃないな」

 

「ののさんもオサムをメガネで認識してるの?」

 

「…………まぁ…………メガネが第一印象だからな」

 

 何時もの格好に戻り、家から出れば変化に驚くののさん。

 俺をメガネで認識していることを空閑が聞けばののさんは若干だが俺に視線を合わせない。あんた、一応はメガネの人が隊長の部隊のオペレーターでしょう…………その人はメガネよりも圧倒的なまでの体育会系のノリでキャラが濃いけども。

 

「動くな、ボーダーだ……迅達が裏でせっしょくぁ!?」

 

「オラァ!!」

 

「メガネくん!今、喋ってるところだよ!?」

 

「話し合いが出来ないのであればやられる前にやる……あった!リロード、メイルバードラモン!」

 

 迅が近界民に対して密会を交わしている。

 ボーダーに報告しなければならない事を報告していないのだと判断をしたのか現場を抑えようと三輪さんが出てきた。

 とりあえず俺に出来ることは三輪さんがトリガーを起動するよりも前に生身の肉体を殴り倒し、持っていたトリガーを拝借してデジヴァイスからメイルバードラモンを出せば烏丸さんと迅さんがトリガーを手にする。

 

「メイルバードラモン、適当な所に捨ててきてくれ」

 

「こいつをか?」

 

「いや、このトリガーをっとぉ!?」

 

「秀次のトリガーを返せ!」

 

 ヤバい、米屋さんが居るのを忘れていた。

 米屋さんはトリガーを起動して俺の持っている三輪さんのトリガーを奪取しに来るのだが、俺はそれを回避すれば米屋さんは槍で突いて来るので回避した。

 

「あっ」

 

 米屋さんの矛先が家の表札だった。

 

「トライデントテール!」

 

「っ!?」

 

『トリオン体活動限界、緊急脱出』

 

「おい」

 

「向こう側が望んでいるのは戦闘だ、ならばそれに答えるのが筋だ……言っておくが、オレはまだ可愛い方だぞ?アグモン達が出てきて暴れたらボーダーとは戦争になり終わっていたのだから」

 

 上から尻尾で叩きつければ地面が凹んだ。米屋さんを戦闘不能にして基地に強制送還させた。

 メイルバードラモンに攻撃以外に無かったのかと言えば向こう側は戦闘を望んでおり、自分でマシだと主張する。

 

「リロード、クロックモン……直してくれ」

 

「じゃあ、適当な所に置いてくる」

 

「ああ……海に捨てるとかは無しだぞ」

 

 クロックモンをデジヴァイスから出して、メイルバードラモンのトライデントテールで凹んだ地面を元に戻す。

 メイルバードラモンは三輪さんの持っているトリガーを加えて三門市の外に飛んでいき……直ぐに見えなくなった。

 

「三雲……お前、ホントにトリオン兵を持ってたのか!?」

 

「メイルバードラモンもクロックモンもトリオン兵じゃない、デジモンです」

 

 迅が言っていた事がホントなのかと驚くののさん。

 飛んでいったメイルバードラモンは既に見えなくなっており、視線はクロックモンに向けられる。クロックモンは自身の時計の針を逆に回せばメイルバードラモンが凹ませた道路を直した。

 

「京介、絶対に手を出すな」

 

「でも……」

 

「もしメガネくんと戦いになったら負ける、メガネくん最低でも10体ぐらいはトリオン兵をあのトリガーに内蔵していて……京介がここで撃てば戦争の開戦の合図になってボーダーが負ける」

 

「……」

 

「戻れ、クロックモン」

 

 烏丸さんが銃を構えている。何時でもクロックモンを撃てるようにしているが迅が撃ってはいけないという。

 メイルバードラモンの考え方からして俺達と戦うのが望みならば、アグモン達が出てくる……戦いになるならばなるで構わないのだと血の気が多い。

 

「元に戻ってやがる…………」

 

「そう警戒心を向けないでください……って言っても無理ですね……同じ説明を2度もするのはめんどうなので玉狛支部についてからしましょう……話し合いをするならば、それで構わないですし戦闘を求めるならばそれはそれで構わないです。もし戦闘になって停戦を求めるならばコードクラウンは頂きますけども」

 

 メイルバードラモンが凹ませた道路は凹ませる前の状態に戻っている。

 どうなっているのか?その事に関して聞きたいが俺に対して警戒心を向けているののさん。どういう事なのかを説明することは今すぐにでも出来るが、それだと玉狛支部に向かっての二度手間だ。

 

「……アレがA級か……」

 

 メイルバードラモンが尻尾で米屋さんを叩きつけた。

 突然の反撃で米屋さんが不意を突かれたりしたから戦闘不能に出来たのか、それともメイルバードラモンの純粋なパワーで戦闘不能に出来たか。後者の可能性が高い。その場合だとボーダーのA級隊員は成熟期レベルのデジモンで大体倒せる事になる……相性の問題があるとはいえメタルグレイモンで大体どうにか出来る…………やっぱパワーのインフレ激しいな。

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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