「お前、なんで断ったんだよ?あたし達はいいけど、近界民……向こうの世界の住人だから殺すレベルの殺意を抱いてる過激な奴も居るんだぞ」
「なら、ののさんは俺にどうあってほしいんですか?」
烏丸さんと林藤支部長がボーダー本部に向かった。
詳しい詳細について、名目上は空閑有吾の子供がこちらの世界に訪れたのだと報告に行ったんだろう。
一方の玉狛支部では俺がボーダーに誘われた事に関してののさんは困惑していた。
「そりゃあボーダーに入って……S級として活動する?」
「それは俺にボーダーの傘下に加われって事です……一応は俺は神堂財閥の傘下の人間、俺をスカウトしたければ神堂財閥の買収や一番偉い神堂さんを傘下に加えないといけない」
「鬼怒田さんみたいに個人の引き抜きは?」
「……………ののさんは俺がなにを作ってるのか知ってるでしょう。俺はそれをやりたいからやってるんですよ」
俺はVRMMOをはじめとするアミューズメント産業のこれからに必要な技術を開発している。
それらは素人目でもスゴいと言う認識はあり、それらを捨ててボーダーのエンジニアの1人になれ隊員になれはあまりにも酷い待遇だ。
「俺はアミューズメント産業に興味があった、だから神堂さんの所で技術を開発している……神堂さんは厳しい人だが、能力で見る人だ。引きこもりをやっていた俺や当時小学生だった桜を使えると判断し桜は神堂さんの相談役に、俺はアミューズメント産業のエンジニアチーフになった……そんな地位を捨てて現場で戦え、トリガーを開発しろと」
「……それだけの事は出来るんじゃねえのか?」
「ののさん……ののさんはボーダーの方でも長い方ですか?」
「まぁ、長い方だな」
「じゃあ、聞きますけども……………ソロランク戦やランク戦をゲームやスポーツ感覚で楽しんでる人達ってどれぐらい心当たりありますか?」
この質問に対してののさんは無言になった。
ランク戦を楽しいゲーム、楽しいスポーツ、そう認識しているボーダー隊員は多い。個人総合1位の太刀川さんなんかが良い一例だ。
自身が務めている隊の弓場隊の隊長である弓場さんもタイマンが好きだと言っている。それはそれ、これはこれで割り切ってる人だろうが場合によってはホントにゲーム感覚になってる可能性が一部ある。
「FPSをホントにやれる、剣を振り回す事が出来る。そりゃ楽しいでしょう……それがホントにゲームだったら、俺はなにも言いません。でも、最終的に防衛戦を目的とする戦闘訓練です…………俺は本気でVRMMOを作ります。色々と問題はありますが電脳世界の仮想世界に意識を落とす技術は出来ているんです。完成すればゲームとしてランク戦を楽しめます」
VRMMOを完成すれば、軍事演習でなくゲームとしてランク戦を楽しむことが出来るようになる。
血が流れない死なないとは言え躊躇いなく人を撃ったり斬ったりする事を楽しむことが出来るのは狂っている……いや、逆か。血が流れないから斬れる。死ぬことがないから撃てる。普段襲ってきているのが人間でなくトリオン兵というロボットだからその辺の認識も狂う。皆が皆、知らない間に狂ってたんだろう。俺もそうだけど。
「別に俺はボーダーの傘下に加わるのは嫌ですけども、ボーダーに力を貸してくれと頼まれたのならばそれ自体は構わないんですよ。これから先に迫りくる脅威にデジモンの力は必要でしょうから」
「…………これから先って、人型近界民が来るって事か……」
「空閑の話が確かならば、イレギュラー門を開いていたトリオン兵は本来は偵察目的で送り込まれる存在で…………向こうはトリオン兵でなくトリガー使いを送ってくる。何時かは本格的な植民地化計画を狙いに来るかもしれない。じゃあ、どうするか?相手の国を滅ぼす?それも1つの手段ですが、こちらの世界を襲撃してくる向こうの世界の国は沢山ある……だから何処かで和平の道等を結ばないといけない。こちらの世界の侵攻を極力減らす為に抑止力を手に入れないといけない。そしてそれをする上で…………向こうの世界の何処かの国に軍事的侵攻をしなきゃいけない」
千佳にはその事を伝えてないけど、何処かで大きな戦争をしなきゃいけない。
向こうの世界の人間が話し合いが通じるならいいんだけども、エネルギー資源の枯渇とかで侵攻を行っているからな。人柱の考えも普通にあるし。
「向こうの世界に行くつもりなのか?」
「トリガー工学に関するデータは貰った、向こうの世界に行く為の船の作り方も……危険しかない旅ですよ」
千佳が向こうの世界に連れ去られた友達を助けたい、そう思っている。
向こうの世界に連れ去られた友達を向こう側がすんなりと返してくれるのか?最初から話し合いが通じるならば、拉致なんて真似はしない。
話し合いが通じない近界民であることを前提にある程度は考えておかなきゃいけなくて、こっちが切れるカードは電気を動力源に動く冷蔵庫やエアコン等の家電製品だ。
「でも、行かなきゃいけない…………今回のイレギュラー門はホントに奇跡だ、三門市じゃなくて神戸や名古屋で門が開いた時点で全てが終わっていた」
よく、世界征服を企んでいる悪の組織とかが悪事を働いて正義の味方に倒される展開がある。1回や2回じゃない何度もだ。
あの手の作品を見れば何故正義の味方が住んでいる地域に固執するのか?まぁ、色々とあるんだろうが正義の味方が住んでいる地域以外を全て攻め落としてから正義の味方が住んでいる地域を狙って叩き潰せば確実に勝てる。そこを軍事拠点にする、そこにいるある物が目的だ、そこにいる一番の障害を叩きのめす、そういうメリットもあるだろうが正義の味方に負けている、勝つことが出来るならまだしも負けているんだからそこを無視する事をしなきゃいけない。
「空閑がボーダーに気付かれずにうちの中学に編入する事が出来たんですから、向こう側が手口を変えれば詰みですよ」
更新されてく原作知識の中にある。ガロプラの人間がトリガーを使わずに生身の肉体でコッソリとこちらの世界に足を踏み入れた。
その際に陽太郎と迅が顔を見ていたからなんとか上手く会合する事が出来た……だが、顔を見ていないならば詰んでいた。空閑は派手な動きを起こすつもりは無かった為に三雲修を経由しなければ会うことが無い可能性もあった。それこそ、島根に居る父型の祖父母に訪ねろとか言われてたらおしまいだった。
「だから、行かなきゃいけない…………向こうの世界に」
「それは…………それはボーダーじゃダメなのか?ボーダーも向こうの世界に遠征してるんだ。お前なら」
「人を殺せますか?実際に人が住んでいる家を破壊できますか?理由ある人為的災害を起こす側の住人になれますか?」
ボーダーのランク戦の中では多分だが住居を破壊する作戦等があるだろう。
東さんのダミービーコンをメテオラで焼き払う、三雲修のワイヤー陣をメテオラで焼き払う、他にも原作に出てきていないだけでそういう作戦が多数ある。あえて室内での戦闘に持ち込むことにより機動力を制限するという戦法も存在している。
作戦としては間違いはないだろう。だが、やられる側からすればたまったもんじゃない。
「俺はそれを他人にまで強要するつもりはないですけど、そこまでしなくちゃいけない事だとは認識しています……………悲しいけどこれ戦争なのよね」
これがホントにeスポーツだったらどれだけよかったことか。
まぁ、仮にeスポーツだったらeスポーツだったでダンボール戦機WARSみたいに代理戦争を行わせるとかいう展開になりそうだけども。
「っと、失礼」
覚悟をしている事を伝えればののさんは言葉が出ない。
自分よりも年下の人間が覚悟を決めまくっていると知れば言葉は選ばなきゃならないからな。電話があったので電話に出る。
「お疲れ様です……はい……はい……え……え、いや、まだ1週間ぐらいしか経過してないんですけど…………その辺の無能と一緒にするなって言われましても…………で、どうするんですか?……契約打ち切り?……はぁ、その辺に関しては俺の管轄外ですから。交渉する価値があるか無いのかを決めるのは上で俺は技術開発担当です…………いやいや、俺はVRMMOを作りたいんです。その辺はもう向こう側と交渉して引き抜きをするしかないですよ…………ああ、バレましたよ。今そこに居ますが……まさか、俺はVRMMOを作りたいだけでそれ以上は今のところは無いです……話し合いが通じるのと通じないのが居て、出せと言われれば貸せと言われれば出します。ただ傘下じゃない、同格の扱いです……無理ならば甘い誘惑を国にすればいい。シュバインさんを経由すれば………組織を嫌ってるなら縁を切ればいいじゃないですか……………感情論で動けないですか…………………俺はどうするかですか?向こう側が貸してくださいと言うならば貸しますよ。でも、作ることはしません……そうですね、第3勢力、そんなところがベストじゃないんですか?…………はい、はい…………はい……その辺は貴方達を信頼しますよ……………ただ、1度何処かで力を見せつけないといけないですよ、それはいいですか?…………ありがとうございます……はい、はい、失礼します。お疲れ様です……」
「少しいいだろうか?」
「どうした?」
「ユーマについて色々と話したい事がある」
電話を終えるとレプリカが現れた。空閑は現在屋上に居る……ボーダーの入隊を断ってこれからどうするか?それを考えている所だ。
空閑について話したいとレプリカは話をする。空閑は物心つく前から有吾さんに連れられて傭兵みたいな事をしていた。恩義がある知り合いの国の戦争に協力しており空閑はその時にヘマをやらかして死にかけた、死にかけた空閑を有吾さんはなんの迷いもなくそれどころか笑顔を見せて自らの命を迷いなく黒トリガーに変えて空閑を生き残らせた。有吾さんを死んだことを悔やんでいる当時居た国の人達は色々と嘘を言っており有吾さんのサイドエフェクトを受け継いでいた空閑は見抜いていたが最後まで付き添い、戦争を無事に終わらせる事が出来た。だが、戦争を終えた後にやることが無くなった。どうして有吾さんが笑っていたのかそれを聞きに黒トリガーになった人間を元に戻すことが出来ないのか確かめに来た。そしてそれが無理だと分かった。
「あいつ、そんな状態だったのか……」
ののさんもそれを隣で聞いており、死にかけの空閑について驚く。
「それでその身の上話を聞いて、俺にどうしてくれって言うんだ?林藤支部長が空閑が向こうの世界の住人でトリガーを持っているからで取り上げに来るのを阻止する為にボーダーの玉狛支部に入ってくれと言った。そして空閑は断った……」
「問題はその後だ……ユーマに生きる目的が無くなった。ユーマに生きる目的を与えてくれないだろうか?私はユーマにブルーフレアやクロスハートを連れて行く向こうの世界の道先案内人になる、と言う考えには賛成的だったのはその為だ」
「ん〜…………ん〜…………………とりあえずボーダーに入ってから色々と考えるって言う線は?」
「それも考えた。しかし、こちらの世界は近界民を歓迎していない。ユーマもこちらの世界に迷惑をかけるわけにはいかないと思っている……無論、私も道先案内人として微力ながら協力はする」
「…………………………………………ん〜……………………………ん〜…………………………」
「そんなに悩んで、嫌なのか?空閑を連れてけばある程度は楽になるだろ」
「そうじゃなくてですね……今、俺の中のモラルが色々と訴えかけてるんです」
物凄く悩んでいる俺に何故に悩んでいるのか聞いてくるののさん。
確かにののさんの言う通り空閑を連れて行けば遠征の可能性は高くなるだろう。だが、それ以前に色々と俺の中のモラルが訴えかけている。
「まず、俺は空閑に対して損得勘定を抜きにして話し合いが通じるいい人だと認識してもらってほしい………どうして有吾さんが最後に笑っていたのか聞く方法に心当たりがあるし空閑の死にかけた肉体を治す方法を知っているし心当たりもある……ただし、その内の殆どは俺の中でやっちゃいけない事だと認識してるし恩義を厚かましく押し付けるのもあんまり好みじゃない……いや、空閑に対して好感度を上げないといけないんだけどそれを理由に空閑の行動を制限するのはあまりよろしくないのだと心の何処かで思っている……罪悪感だな」
俺が空閑に道先案内人を頼むことを一番躊躇っている理由は空閑に恩義を押しつけまくりそれを理由に行動をさせたくない。
空閑に対して友好的な存在だと認知してもらいたいがそれはそれ、これはこれとしておかなければならない。
「…………あるのか?」
「あるよ……でも、シンプルに俺がやりたくないという思いがある」
「お前、死にかけの人間を見捨てるとか外道にも程があるだろう!」
「いや……ホントに……どっちに転んでも外道なんですよ」
「……どういう意味だ?ユーマは本来死ぬべき命、それを救うのが間違いだと?」
「いや、そうじゃない。そうじゃないんだ………どういう感じで治すのかは教える」
そのやり方を俺がただ単にやりたくない。ただそれだけで俺は拒んでいる。聞く人が聞けばふざけるな状態だろう。
でも、ちゃんと事情を聞けば納得はしてくれるとは思うんだが…………ののさんとレプリカは一先ずは話を聞いてくれる。
「空閑の体を治す方法は知っているのと治すことが出来るかもしれないとの認識だ……コレの違いは俺自身が治療するのと、治療出来るかもしれないを知っている事だ……で、確実に治せる方なんだがそれは俺の中ではやっちゃいけない分野の治療方法なんだ」
「……国によってはよ、医療の為に麻薬を使うとかあるぞ?」
「そんな生易しいものじゃないです。コレを空閑に使う……そして空閑を治療する」
俺はののさんとレプリカにレッドカードを見せた。なんだこのカード?と俺に説明を求めるののさんとレプリカ。
「このカードはレッドカード……人間をデータに変換する事が出来るカードだ」
「……は?」
人間をデータに変えると言う時点で話についていく事が出来ないののさん。
原理について説明すればややこしいからそのまま話を進行するとスマホを取り出して【ACFeG】と入力して見せる。
「空閑の肉体をデータに変換して、パソコンの中に取り込んでパソコンの中で空閑の肉体データを弄くる。【ABCDEFG】が空閑の健康的な肉体だとするならな今の空閑の生身の肉体は【ACFkeG】、欠損していたりする部分を元に戻す、いや、【ABCDEFG】に書き換える」
「……………その様な事が可能なのか?」
「レプリカ達には1度も見せてないけど、デジモンに進化したりデジモンと合体する事が出来る。その際に自分自身を質量を持ったデータに変換する…………色々とヤバいカードだから1枚しか作ってないがこのカードの機能で空閑をデータに変換してデータを書き換えれば治せる。ただし、それはホンットにやりたくねえ」
「確実に治すことが出来るんだろ?聞いた感じ、デメリットも無さそうだし……それともなにかデメリットがあるのか?」
「……言っていいのかなぁあああ、でもなぁあああ」
「勿体ぶらすに言え!!」
俺の中で色々と躊躇いがあるのだが、ここまで来た以上は最後まで聞きたいののさんはヘッドロックを決める。
ののパイの感触に楽しみつつも開放されればここまで来た以上は言うしかないのだと覚悟を決める。
「この研究はやっちゃいけない研究、俺はそう結論した……データにした人間に傷を治す薬をかけて治すんじゃない、自然治癒力で治すんじゃない、損傷部分を書き換えるんです」
「それは【ACFeG】を【ABCDEFG】にって意味だろ?要するにプログラムを弄くるって事だろ?」
「うん……まぁ……例えば新型のウイルスが原因でインフルエンザになったとしましょう。正しい治療法はなんだと思います?」
「そりゃあ、薬を飲んで安静にすることだ」
「……【ABCDEFG】が健康的な肉体の状態とするならば【ABCDこEFG】が病気になっている人の肉体として【ABCDEFG】に書き換える」
「つまり、病原菌を薬の効果等で体内で除去するのではなく肉体から抜いて消滅させるということか?」
「似ているけども少し違う。例えばののさん、ののさんはなんで女性なんですか?」
「お前、喧嘩売ってるのか?この胸が目に入らねえのか?確かに那須みたいな花はねえけどよ!!」
「いやいやののさんは絶世の美女ですよ。言い方を変えます。男と女の違いを科学的に答えた場合、男には男限定の成分がある。女には女限定の成分がある。そこが大きな違いであり、見た目を弄くることならば出来る。でも、遺伝子情報等を書き換える事は出来ない…………筈だった」
ののさんは自分が女らしくないと言われているのだとキレるがののさんは立派な女性だ。
俺が言いたいのはそういうことではなく、ののさんが生物上女性と言うジャンルに括られているのは女性しか持っていない成分があるからだ。
「……DNAを違うDNAにすることが出来るって事か?」
「細かく説明すればそうなります……雑に説明すれば身長が欲しいと体のデータをゲームのアバターを弄くるのと同じ感覚で書き換えれば身長が大きくなる。体重を減らしたいと自身の体の体脂肪のデータ等を書き換えれば肉体の体重は減る。極端な使い方、男の成分を女の成分に書き換えれば生物学的観点で見ても女になれる。女の成分を男の成分に書き換えれば生物学的観点で見ても男になれる……例えばそう、那須さんは病弱な肉体だ。その原因は皮膚や肺が弱いなど色々とあるが、それらを健康的な肉体の持ち主と同じデータに書き換えれば病弱な肉体を無くすことが出来る…………例えばボーダーで1番のトリオン能力者のトリオン器官のデータがあれば、自身のトリオン器官のデータを書き換えてその人と同じ優れたトリオン器官に出来る。例えば迅をデータ化し、迅の肉体にある予知に関するサイドエフェクトのデータを手に入れる事が出来たら、ののさんのデータに迅の中にあった予知のサイドエフェクトのデータをののさんに足せば予知のサイドエフェクトを与える事が出来る」
「っ…………マジ、なのか?」
「人間を1から10までデータ化すると言う事はそういう事が出来るようになるという事です……遺伝子レベルでの肉体を変える事が出来る。例えば60歳ぐらいの肉体のデータを20歳ぐらいの肉体のデータに書き換えれば見た目が若々しい美魔女でなく本当に20歳の頃の細胞になっている。殺されない限りは永遠の命を手に入れる事が出来る…………クローン研究以上に倫理、哲学、宗教、文化、法律等でやってはいけない研究分野なんです……確かにそれで救える命はある。救える命があるならば善悪を気にしないほうがいいんじゃないのかとなる。でも、コレはやっちゃいけないって俺の中の倫理観が訴えかけるヤバい研究……」
俺はデジモンに関する研究は殆していない。
アグモン達に薬物投与をしたくないという思いがあるからだが、それ以上にデジモンの研究で生まれるものがヤバすぎると判断したからだ。
この事を知っているのはお兄さん、桜の2人だけで2人ともそれはやっちゃいけない研究分野だと言ってくれた……神堂さんに言えばなんか嫌なオチが迎えるのは目に見えてるから言ってない。千佳達にはデジモンに薬を投与したり電磁波を流したりしたくないで通している。
「その方法以外にももしかしたら空閑の傷を治すことが出来るんじゃないのかの心当たりはある…………ただし、出来るんじゃないのかであり確実性はない。不確定要素がある」
「む……………不確定要素があるのか……」
「空閑の肉体をトリガーから出せば直ぐに死ぬんだったら成功するかしないか一発勝負になる」
「成功するかしないかは迅のサイドエフェクトで視てもらえばいいだろう」
「あの人に借り作ると10倍ぐらいにして返さないといけない気がするから嫌なんですよ……」
「それぐれえは我慢しろ!迅が胡散臭いかと言われればそうだけどよ!」
そこは否定してやれよ。
ともかく、肉体をデータに変換した後にデータを書き換える事での治療方法はしたくない……けど、何時かはしなきゃいけない事だ。
俺が人としてのモラルを捨てれば、トリオン能力を千佳と同じ38に作り変える事が出来る……そうすればトリオン能力が低くて落とされたが実は太刀川さん以上の実力者になる才能を持っている人を戦わせることが出来る。
「不確定要素が多い治療方法は?」
「デジモンの力を借りる」
「チカのデジモンであるマリンエンジェモンの様に怪我を治療する事が可能なデジモンに治療させるのか」
「アルファモンって言うデジモンの力を使う……事情を話せば力を貸してくれるのは確実だけども、成功するかどうかが怪しいんだ」
アルファモンならば力を使えば空閑の体を治すことが出来る……かもしれない。
まだ実際にやったわけじゃないけどもそういう事が出来る奴を呼び出すことが出来る……実際にやったことないから確証は得られない。
「有吾さんに会う方法だが……結論から言えば、黒トリガーになった有吾さんを元の人間に戻すことは出来ない。有吾さんがどうして笑っていたのか等を聞く方法がある…………ただ、これもこれで問題がある」
「まだ問題あんのかよ」
「1つは空閑が持っている黒トリガーに残留しているであろう有吾さんの生体データから有吾さんを作る、ザックリと言えば有吾さんの記憶と人格を引き継いだ電子情報生命体かトリオン兵を作る…………コレは限りなくブラックに近いグレーなクローン研究に近しいものでやりたくない事の1つだ……でも、成功すれば有吾さんの人格と記憶を引き継いだ奴が最後になにを思っていたのか、それは聞ける」
「ふむ……他は?」
「RD−1の力を使う」
俺の考えれる限りはそれしかないが、それもそれで問題がある。
「この世界には世界を裏で操っている金さえ積めば時には非合法な仕事をする黒服の組織が居る。その組織のボスは永遠の命を求めていてRD−1を奪おうとした。俺はRD−1を守る為に戦った」
「…………」
「言いたいことは分かりますけど事実です」
スゴい胡散臭いものを見るような目でののさんは見てくる。
世界を裏で操っている組織とか言われてもただの中二病と思われるかもしれないが、ホントに組織が実在しているのは確かだ。
「RD−1は一言で言えば、イメージした物をその通りに具現化する事が出来る能力を持っている…………空閑が有吾さんをイメージして具現化させることが出来るかもしれない……が……」
「なにかしらの問題があるのか……」
「先ず1つに空閑が強く思わないといけない。2つ目にそれは空閑のイメージしている有吾さんで本物の有吾さんじゃない可能性がある……俺の知る限りでは幽霊を具現化させる事に成功したが、それは果たして幽霊なのか?そいつがイメージした存在なのか?分からない」
聞いた話、マリーはマリーが関与している怪談話から桜がマリーがどうなったのか気になってたから具現化したとのことだ。
桜の心に反応して生まれた、だからマリーは本当に桜が知っている幽霊と同一の存在なのか?類似している別物で桜の思いが具現化したのだと俺は思っている。
「空閑を治したいと思っているのならば相談すればいい、有吾さんに真意を聞きたいと言うのならば話せばいい…………ただ、それを理由に恩を返せで向こうの世界の道先案内人になって貰うのはな……ボーダーでの生活が楽しい、そう思う可能性も高えんだ」
少なくとも三雲修と一緒に遠征に向かう為に頑張っている空閑遊真は充実している。無理に俺なんかに合わせる必要は無い。
数日間の間に空閑との友情を感じないと言えば嘘になる。中々に刺激的な時間だったと言えば嘘になる。でも、俺が無理に縛るのは違う気がする。少なくとも三雲修が空閑遊真の心を動かした。俺は空閑の心を動かすことが出来たのか?それは分からない。
「メイルバードラモンがこっちに向かってきてるな……あいつ、何処まで飛んでったんだ?」
デジヴァイスにメイルバードラモンの反応があり、こちらに近づいてきている。
ボーダーのトリガーを置いてこいとは言ったがまさか外国に行ったのか?いや、流石にメイルバードラモンでもそれは無理だろう。
「ののさん、これからきっとボーダーはトリオン兵だけじゃなくてトリガー使いと戦うことになります……ボーダーは世間にトリオン兵を近界民と言っている。でも、ボーダーも何時かはトリオン兵を作らないといけないと認識してる……俺達に力を貸してくれと頼むのなら力は貸しますよ。その事を忍田本部長に伝えてください。あの人は話し合いが通じそうだ」
俺はそう言うと屋上に向かっていった。
屋上には空閑と迅がココアを飲みながら身の上話をしていた。恐らくは過去を振り返っているんだろう。
「ユーマ……結論だけ言えば、体を治す方法が見つかった。正確にはオサムが治す方法を知っている」
「なんと!」
「……言うか……」
「だが、確実に治せると言う保証は何処にもない……ジン、すまないがユーマから視える未来でユーマが元の肉体に戻っている未来は見えないだろうか?」
いきなりレプリカが裏切った。いや、約束を交わしていた関係じゃないから裏切ったは違うか。
少なくとも絶対に治せる保証は無いからアルファモンの力を借りる事はオススメする事は出来ない。
「遊真の髪が黒くなってる未来が視えるよ……ただ、なんかスゴいの見えるんだけど?メガネくん、どんな方法で遊真を治すつもりだ?」
「……科学を諦めてオカルトに頼る?………あ………」
そう言えばタオモンとかサクヤモンって陰陽師の術を使えたよな。死者の魂を呼び出すイタコの術とか使えねえのか?
陰陽師とイタコってジャンル的に言えば同じだけども微妙に違うんだよな……でも、サクヤモンもタオモンも陰陽師の術を使える。市街地に出てきたイルガーの爆撃を防ぐのにタオモンは結界が貼れたし…………う〜ん………謎だな。
「帰ったぞ」
「大分、遅かったな…………何処まで行ってきたんだ?」
メイルバードラモンが戻ってきた。
結構遅かったが何処まで飛んでいったんだ?往復とかを考えれば2時間ちょっとだろうが
「シュバインに渡してきた……久々に現実の空を飛べるからな空の快適な旅を楽しんだ……出雲大社と言うところまで飛んでいったな。土産の1つでも買ってやろうと思ったが金が無くてな」
「国内旅行は何れはやるつもりだから構わねえよ……戻れ」
「家まで乗せてくぞ?」
「絶対に嫌だ」
「全く、障害物が皆無に等しい空のなにが怖いんだ…………迅、オレ達はお前達と敵対する意思は無い。だが、そちらが武力を行使してくると言うのならば蒼い炎がボーダーを焼き尽くす。我等ブルーフレアを相手にするならば死ぬ気でかかってこい」
メイルバードラモンはそう言うとデジヴァイスに戻った。デジヴァイスに戻ったので帰るかと空閑と一緒に家に帰った。
今後の展開どうしよっかな
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2人まとめては最高さ
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那須玲のお尻は素敵
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藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義