「あそこに居るのは……フーディエのオーナー?」
本日の防衛任務を終えた弓場隊と王子隊。
勤務が終わったのだと橘高とののがボーダーの廊下を歩いていると橘高が修が居ることに気付く。
フーディエを度々利用しててこんなところで出会うとは珍しいなと思うのだが直ぐに頭が冷静になり、どうしてここにいるのだろうと疑問を抱いた。
「なんでここに居るのかしら……那須隊と一緒ね」
「あいつ……」
また那須かよと遠くから修を睨むのの。
そんな事をしてもあの男には通じないのだがなにやら那須がお礼を言っており、修がなんとも言えない微妙な顔をしている。
またなんかトラブルが起きたんだろうと声をかけようとするのだが橘高に止められる。
「待ちなさい……なにかあったみたいよ」
「んなの見りゃ分かる………………結局アレからどうなったのか詳しい事を聞いてねえし」
「アレから?」
「あ、いや……なんでもない」
「…………………」
先日ボーダー周辺に突如として現れた四神や幻獣はなんだったのか?
その事についてボーダーはなにも言ってきていないのだがアレをしたのがフーディエのオーナーである事を橘高は知っていると言うことをののは知らず、橘高はののが修がトリガーを隠し持っている事を知っていると言うことを知らない。
絶妙なまでに噛み合っていないのだが、那須達がお礼を言っている。なにか繋がりがあったかしら?と頭に?を浮かべながらも聞き耳を立てる。
「千佳ちゃんと三雲くんのお陰で……………ホントにありがとう!!」
「「…………」」
日浦がお礼を言っている。なにに対してのお礼なのか分かっていないが千佳と修はなんとも言えない表情になっている。
お礼を素直に受け取れない捻くれ者の修はともかく千佳がお礼を素直に受け取れないのがどういう事だとののは疑問を抱く。
「修くん……よかったのかな、こういう使い方をして」
「最後に後悔するのは自分自身だ……選ぶのも自分自身だ……」
「お前等、なに騒いでるんだ?」
「あ、藤丸さん……なんでもないです」
「いや、なんでもないですはないだろう。なんかお礼を言ってるみたいだけど」
「なんでもないです!なんでもないですから!」
自分達がやったことが正しいことなのかと頭を悩ましている千佳と修。
結果的にはいい方向に転がったと思おうとしているとののがなにに騒いでいるのかと聞いてきて、那須はなんでもないと答える。
さっきから修と千佳にお礼を言っててホントに感謝をしているのは見ていて分かるのになんでもないの一言で済ませようとするのでののは修を睨んだ。
「お前、またなにかやらかしたな!」
「いやいやいや、今回はののさんは関係無いですから」
「そういうのをやめろっつってんだろ!」
「……でも実際、藤丸さん関係無い事なんです。修くんが居なかったら…………」
「今度はなんだ!なにをした!!」
「ヘルプ!マリンエンジェモン、ヘルプ!」
「プピポー!」
またなにかやった上に除け者にされたのだと怒りを顕にするのの。
修にヘッドロックをかけようとすると修は日浦の帽子の中に隠れていたマリンエンジェモンにヘルプを求め、マリンエンジェモンは日浦の帽子の中から出てきてののにオーシャンラブを浴びせる
「……………………」
「のの、大丈夫?」
「……………は!?………あたし、今どうしてた?」
「どうしたってオーナーの首を締めようとしたらクリオネみたいなのにハートが飛ばされて…………記憶が無いの?」
「いや……そうか……」
無言になったののに声をかければ数秒間放心状態だった。
眼の前で手を振れば意識がハッキリしており数秒間の記憶が無いので橘高に説明を求めれば数秒間放心する前の記憶を思い出す。
「ピピ!」
「…………橘高、コイツは」
「…………この前のドラゴンとかを送り込んできたのはフーディエのオーナーなのは知ってるわ」
さも当たり前の様に浮いているマリンエンジェモン。
那須隊は既に知っているが橘高は知らないのだろうと説明をしようとするのだが、それよりも先に橘高が知っている情報を語った。
既に知っていたのかと驚くがすんなりと受け入れるのの。
「オーナー…………何者なの?」
「ボーダー以外に不思議な
仲間と言わないところがミソである。千佳がデジヴァイスを取り出してマリンエンジェモンはデジヴァイスに戻った。
橘高はコレはトリオン兵の一種なのかしら?と疑問を抱いているが修達は特に説明をするつもりは無い。人間の精神に干渉する事が出来ると言われれば割と反則級なので下手に教えることは出来ない。可愛らしいクリオネみたいな生き物程度の認識でいい。
「……結局、どうなったんだ?」
「迅と天羽さんを抑えてボーダーの主力部隊を撃墜、それを国の人間に知らせてボーダーは界境防衛機関としてこちらの世界を守る組織になれ。向こうの世界に行く人間の代表としては行くなと日本代表権を勝ち取りました」
「じゃあ、三雲はボーダーと戦うことないんだな」
「まぁ……この前の事で戦闘をしないと選んでくれるなら……ボーダーの基地はトリオンで出来ているからもとに戻せないんですよね」
あれから結局どうなったのかを知るのの。
修はボーダー側がなにか仕掛けてこない限りは戦うつもりはないが、そういう感じで行くのならば迷いなく戦うのだと意思を見せる。
ボーダー側が神獣や幻獣を相手にボコボコにされたばかりなので、また戦うとなればそれこそ修達ジェネラルを殺すしか道はない。
「まぁ、ボーダー側からなにか言ってくるまでは俺は基本的にはただのエンジニアなので……というかやっと本来の仕事に戻れる」
空閑を接待する側の人間になっていた修。
友好的な近界民は修達の個人的な待ち人であり、修自身はアミューズメント産業のエンジニアチーフである。
神堂に色々と進言したり情報を送ったりしているがそういう工作員的な仕事は本来はしない立ち位置の人間であり、問題が1つ解決したのでこれでやっとエンジニアとしての仕事に戻れる。
今から本来の仕事に戻るのだと修は仕事用のスマホを取り出した。
「明日に千葉県に出張か…………」
「修くん、出張するの?」
「はい……千葉県で行われるイベントで神堂財閥が作り上げた機材を用いるので、そこで色々とエンジニアとして仕事を」
「…………ジャンプフェスタね!」
「え?なんで分かったんですか?」
千葉県に出張するとだけしか言っていないのに橘高が修がジャンプフェスタに向かうことを当てた。
この時期に東京ではなく千葉県でイベントと言えば幕張メッセのジャンプフェスタが真っ先に浮かぶものだがそれが浮かぶのは漫画好きの証拠であり橘高はコホンと咳払いした後に「女の勘」と答えた。女の勘って恐ろしい。
「遊戯王用の
「……GWのポケモンカードの遊戯王版ね……もう実装したのね」
「元々は遊戯王のテレビゲーム自体ありますのでそこに立体映像のプログラムとかを入れているので……コンマイにルール整備の下請けをしているので問題は無いと思います。そもそもデュエルオペラなので出すカードが決まってますし」
熊谷があの時のシステムがもう実装されたのかと驚いている。
遊戯王のゲーム自体は割とあるのでカードを読み込む機能とモンスターを実体化する機能を組み合わせればポケモンカード以上の速度でカードゲームアニメでよくあるモンスターを立体映像として映し出す装置云々が完成する。
「遊戯王を知らなくても中の人がイケボでやってくれるんです……デッキの内容からして出演者は…………いや、ネットで上げられるから内緒です。でまぁ、そこから改善点を見つけたりして修正しま…………お、ラッキー……」
「なにがラッキーなの?」
「クリスマスが空いてる……アミューズメント産業ですから年末年始と8月がとにかく忙しいんです。毎年何かしらの予定が入ってたんだけど…………」
「修くん、玉狛の人達がクリスマスパーティに誘ってくれて修くんも来れないかって言われてるんだけど」
「いや…………………………千佳と空閑で楽しんでくれ」
クリスマスの予定がなかったと喜ぶ修。
千佳がクリスマスに誘われていることを思い出したので修も誘うのだが修は物凄いめんどくさそうな顔をして断った。
「行かないの?」
「……クリスマスの後に年末の冬コミケでゲーム会社として出て……あ〜……………無理かな……嫌だな!」
「そっか……迅さんには来れないって伝えておくね」
「流石に来れないのはアレだし、アマゾンのギフトカードを誰かの手に届くようにしとくわ……」
「お前…………嫌を理由に断るのか」
「ののさん……俺は、休みたいんです……小学生の頃から頑張ってますけどクリスマスから元旦まで物凄く忙しいんですよ。明日が休みでなく明日からハードな仕事、いや、その仕事自体は嫌じゃないんですけど残業は1時間ぐらい絶対にありますし、今年最後の休日を有意義に過ごしたいんです」
目に見えないけども、社畜な修である。
しかし遠回しに修は玉狛支部のクリスマスパーティーを有意義に過ごすとは思ってないとも言っている。
「じゃあ……何処かに遊びに行くの?」
「クリスマスに遊びに行くか……………クリスマスだから混んでるからなぁ……」
「フーディエで遊べばいいじゃねえか」
「プライベートで職場に行くのは嫌です」
クリスマスなのでどこもかしこも混んでいる忙しい時期である。
なにが最悪かってクリスマス明ければ即座に年末年始云々なのでどこもかしこも値上げラッシュは当たり前。クリスマス料金にしているカラオケなんかもあるのでフーディエで遊ぶことをののさんは勧めるが、プライベートで職場に行くのは修は嫌がる。
他になにかないのかと那須はスマホを取り出してこの近隣で遊べそうなところを探し、四塚市のマリンワールドを見つけた。
「修くん、コレなんてどうかしら?」
「那須さん……プールを1人で行くなら市民館のプールに行きますよ……」
「じゃあ、私と一緒に行かない?」
「れ、玲!?」
「待て待て!お前、なに言ってるんだ!」
サラリと修を誘えば驚く熊谷とのの。
「だって1人でプールに行くのが面白くないなら一緒なら楽しいでしょう?」
「いや、そうじゃなくて玲、自分でなにを言っているのか分かってるの?」
「ええ、修くんと一緒にプールで遊ぼうって誘っているわ」
「……」
確信犯、確信犯なの?熊谷は心の中で困惑していた。
茜はデートですねと何時言いそうになるか分からないし、それを言ったら藤丸さんがキレそうだしとどうやって上手に乗り切るのかと考える。
「いや、那須さん。貴女、病弱なんですからクリスマスの混んでいる室内プールに行ったらダメでしょう。体調不良になったら責任取れませんって」
そっちの責任じゃない!と叫びたいが熊谷は言葉を飲み込んだ。
熊谷は言葉を飲み込んだがそれがチャンスだとののが手を出す。
「だったらあたしと行くか?」
「……!」
ここで那須が痛恨のミスをする。自身は病弱なので下手に人混みや激しい運動をすることが出来ない。
対するののは病弱ではなく活発な性格、姉御肌と言われればその通りだが運動をすることが出来る……そう、そしてののには那須にはない絶対の
「あ、四塚市によしもとが来てる……生の新喜劇が見れるのか……これにするか。ののさん、プールは何時でも行けますけどお笑いは今回だけなのでこっちにしましょう」
「え……お、おおう!」
プールに行く話がガン無視されているが何事もなかったかのように自身を誘ってくれる。
よっしゃと喜ぶのだが那須が睨んでこないが冷たい雰囲気を醸し出している……カラオケや漫画喫茶は大丈夫だがプールやアミューズメント施設となれば那須が圧倒的なまでに不利、それは那須も重々承知の事だ。
「修くん……私も生の新喜劇を見てみたいわ……ダメ、かしら?」
しかし、女の武器が無いかと聞かれればNOである。
ののが持っている乳というリーサルウェポンと同格な清楚な色気を那須は持っている。そんな那須がダメかと聞いた。
「いいですけど……………」
「おいっ!」
「ののさん、那須さん……俺に下心があると思ったら間違いですよ」
那須が誘ってきたので3人で一緒に行こうとなった。
ののがいい感じの雰囲気を作ろうと思っている中でそれはないだろうと言おうとするが……修には一切の下心が無い。ホントに純粋に新喜劇を見に行こうと1日外出を楽しもうと考えている。修はその辺の事を堂々と言う。
ののや那須を美女と認識はしている。属性が違うがどちらも絶世の美女だと認識しているのだがそれはそれ、これはこれである。
「まぁ、嫌なら1人で行きますのね」
「…………いいわよ」
ここで那須の知性が光る。
ここで拒めば修と一緒に行くことが出来ない、だから那須は行きたいという。
「そん………」
そんなのは認めないだと言おうとするがここでののが言葉を出すのを止める。
無論、言うのは簡単だが……那須は承諾し自分は嫌だと言えば修に対して心象が悪くなる。那須は良いと言っているのに、自分は嫌だと言うなれば仕方がないと自分が諦める事になる。それは嫌だと言葉を飲み込んだ。
「いいぞ……じゃあ、3人で行くか」
「熊谷先輩、コレが修羅場なんですね!」
「茜、見るんじゃない!羽矢さん、なんか色々と間違った事をしてますし間違ってるって……」
「どっちかに諦めろって言えるの?」
2人同時デートという中々にあれな事になろうとしているのでクマチャンは止めようとする。
大人である羽矢に止めるように言ってくれないかと言うのだがどっちかに諦めろと言うしかない。那須とののを見るのだがオーラが見える。サイドエフェクトなんか持っていないのに何故かオーラが見える。女同士の争いというオーラが見えている。
玲ってこんな感じの性格だったっけ?となるのだが、恋は女を変える。女性のボーダー隊員は可憐な見た目と裏腹に戦闘民族なアマゾネスの集団である。橘高も可憐な見た目だが中身はオタクだったりする。ああ、これ私に止めるの無理だとクマチャンは悟った。
「じゃあ、失礼します。仕事がありますので」
修はそう言うと千佳を引き連れてボーダー本部を出ていった。
ウフフと笑う那須に対してウガァと牙を剥いているのの、唯一の救いはこの光景を見ていたのは自分達だけだった事だわと思う。
「ねぇ、藤丸さん……修くんの事が好きなの?」
しかし安堵する時間を那須は与えてくれない。さらなる爆弾を注ぎ込む。
個人的に修と親しくしている関係性に当たるのの、那須はののにバッサリと聞いてきた。
「そういうお前はどうなんだよ?」
「私は……修くんが素敵だ男性だと思うわ……」
「まぁ………………………イイ男には見えるよな」
質問に質問で返すのだがそれをあっさりと返答される。那須は素敵な男性だと認識しており、ののはそれに釣られて頷いている。
具体的には何処がイイと言わないところはオタクなところがあると橘高は思ったが後方彼氏面していないだけマシである。
「……………デートかぁ……デートかぁ………」
一方の修は家に帰っていた。那須がアプローチを掛けてきた。ののがそれに対抗してきた。
鈍感系の主人公ではないので好意には気付いているのだが色々と枯れ果てている男であるが故に頭を抱えている。
那須は言うまでもなく絶世の美女である。ののも言うまでもなく絶世の美女である。どっちが優れた女性云々の話をするほど野暮な男ではない。なんで2人に好意を寄せられたんだと過去を振り返るが仲良く接している所が度々思い浮かぶ。親密度を着実に高めていった結果、生み出したものである。当の本人は何処まで自覚しているか分からないが那須は尻を触られてもののは乳を揉まれても文句は言わないぐらいには親密度が高く……爆弾を抱えている。
今後の展開どうしよっかな
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2人まとめては最高さ
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那須玲のお尻は素敵
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藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義