「ふぁ〜……疲れが残ってるな」
ジャンプフェスタからの3人で遊びに行くという中々の過密なスケジュール。
神堂財閥がカードゲームとかでよくあるモンスターを立体映像として映し出すアレを世間に公表した。その結果、SNSのトレンド入りをしたりしており次のポケモンカードの世界大会で実際に戦ってもらうのだと公表しポケモンカードの株価を上げた。
モンスターを立体映像として映し出す装置だが……ヴァイスシュバルツは著作権がややこしかったりするので出来ないのだとハッキリと断言をし、軽く炎上した。著作権がややこしいから仕方がねえじゃん。
「……まぁ、こんなものか」
一応は女性とのデートなので見苦しくない私服に着替えた。
財布を取り出して中身を確認する。10万円入れているから余程の事が無ければ問題は無い。ギリギリだったから二階の後方席しか確保することが出来なかったが漫才等を生で見るのははじめてだから少しだけワクワクしている。
「修……………意外と欲張りなのね」
「母さん、変なことを言わないで」
「どっちかじゃなくてどっちもだなんて……刺される覚悟を承知の上で行くのよ。貴方の肉食獣としての本能を見せるの。覚醒させるだけじゃダメよ」
那須さんとののさんと遊びに行くことを何処からか聞きつけた母さん。
女性とデート、に見えるが俺が上手い具合に誤魔化しているというかなかった事にしようとしているので男らしくガバっといけとアドバイスを送ってくる。
「いやいや、母さん……年頃の息子に彼女の1人や2人なんて事を言ったりするだろうけども実際のところ2人居たらどうなんだ?」
「貴方を共有財産として見ているのならばアリよ」
言い切った、言い切ったよこの人は。
二股をかけているとか言われても仕方がない状況下に陥っているのは分かっているがそれを認める親はどうなんだよ。
少子高齢化対策とでも上手いことを言うつもりか?それなら確実に巻き起こるぞ、正妻戦争が!
「……母さんはクリボッチになるね」
「ふっ、何もしてないと思ったら大間違いよ」
父さんが海外に居るのでこのままいけば母さんがクリボッチになるのだと気付く。
なんかこう、罪悪感みたいなのを湧き出ているんだが母さんは何時の間にか購入したタブレット端末を取り出した。
父さんが映し出されており、今年は2人で過ごすのだと言う………………物理的に近くに居ないからこの歳で弟や妹が出来る可能性は0だ。
「修、この歳でお祖母ちゃんになるのは嫌だからBまでに我慢しなさいよ」
「ねぇ、15の息子に言うこと?」
なんでエロいことをやるのを前提に言ってくるの?俺はまだどころか最初から手を出してないぞ。
この母は色々と常識があるのかないのかが分からない。妙なところでとち狂っているなと思っているとスマホが鳴った。
もしかしてもう時間になったのかと慌てたが集合時間にまではまだ余裕がある。何事かと思えばモニタモンが俺のスマホに入っていた。
「人のスマホに勝手に入らないでくれ」
「申し訳ないっす……ボーダーのクリスマスパーティにプレゼントを送るって言ってたのでそれの配送に参りました」
「ああ、すまないな……カタログギフトと1万円分のAmazonカードだ」
「面白味が無いプレゼントを選ぶのね」
プレゼントを受け取りに来たモニタモン。
千佳に渡すつもりだったが受け取りに行く事が出来ないのか、取りあえずはモニタモンにカタログギフトとAmazonカードが入ったプレゼント箱を取り出してモニタモンに託した。
「確かに受け取りました。では、お嬢の所に行ってまいります」
モニタモンは家の窓を開いてシュパッと消えた。
千佳……モニタモンにお嬢と呼ばれているんだな……千佳の性格的に呼ばせるんじゃなくてジェネラルである麟児さんの妹だからお嬢扱いなんだろうな。
「修、デジヴァイスは置いていきなさい」
「いや、なにかあったら」
「そういうファントムバイブシントロームみたいな状態になってるから言ってるのよ、今日は完全に休む日遊ぶ日なんでしょ?」
母さんがデジヴァイスを寄越せと言うので母さんにデジヴァイスを渡す。
なにかあったらサイバードラモン辺りに駆け付けてくれと一言だけ告げておく……まぁ、原作からして今回はそういうことは起きないだろう。起きたら実に厄介だが母さんが戦ってくれるだろう。
今日は1日外出録を楽しもう。
※
「メリークリスマス!」
修が出かけて十数分ぐらいした後の玉狛支部。
クラッカーを林藤支部長の挨拶のもとで鳴らせば一同のテンションが上がる。
「クリスマスって結局なんなんだ?」
「……なんだろうね?キリストの誕生日って言われてるけど旧暦とかで計算したりしたら正確な日付が分からないしこの日にしようで布教の手段に使ってたって兄さんから聞いたことあるし」
クリスマスの事がよく分からないので聞いてみる遊真だがなんとも言えない微妙な答えが帰ってきた。
クリスマスがなんなのかと聞かれればめでたい行事としか言いようがない。1週間後に年が明けるというイベントが待ち構えてるにも関わらずこの騒ぎ、世間はホントにお祭りが好きなんだなと思いつつもレイジが作った七面鳥の丸焼きを食らう。
「美味し、美味し……オサムも来ればよかったのにな
「修くんは疲れるから来たくないって」
「はぁ?なによそれ!こんな楽しいパーティに招待してるんだから来なさいよ!」
「小南先輩、落ち着いてください。オーナーは色々と忙しいんですよ…………あんな物を世間に公表したら尚更……」
「ああ〜……トレンド入りしてたね。一部は著作権の都合上出来ないって言ってきて炎上して署名運動をしようって海外で」
「文句があるなら修くんじゃなくて各会社に言ってくださいって対応をしてるみたいですよ」
「……え、ごめん。なんの話?」
小南が来ない理由を聞いて軽く怒るのだが、烏丸は修は忙しいので来れないとフォローを入れる。
栞もあんなのを見せられれば忙しくなるのは当然のことだと納得しており、千佳も頷いている。小南はなんの話をしているのか分かっていない。
「小南、もしかしてネットニュース見てないの?」
「いや……新聞を読めばいいじゃない」
ネット社会に毒されていると言っても過言ではないこのご時世にピュアな一言が返ってきた。
新聞を読めば解決するというが修がやった事よりも政治家だ芸能人だクリスマスだの大寒波だのニュースになっているのでネットニュースに取り上げられることはない。
「オーナー、なにしたの?」
「……………まぁ、色々とですよ……口止め料のバイト代をもらってるのでこれ以上は」
「ちょ、ちょっと!そこまで言われたら逆に気になるじゃない!なんなの!オーナー、なにしでかしたの!」
しでかした前提で聞いてくる所がミソである。
修がやったことと言えばカードゲームとかでよくあるモンスターを立体映像として映し出す装置を作った程度であり、大元の遊戯王と年々人気上昇しているポケモンカードで来年のポケモンカードと遊戯王の世界大会の準々決勝か準決勝ぐらいにそれを運用しますと言った。そしてデュエルオペラで中の人達に立体映像を用いたデュエルを見せつけて丸儲けし神堂財閥のアミューズメント産業の株価が大上昇している。
「なんか避けられてる気がするわね……」
本音を言えばあんまりボーダーと関わり合いを持ちたくない、それが修の意思だったりする。
小南は妙なところで勘がいいのだが当の本人が居ないのでなんとも言えないところである。
「修くんから行けないかわりにプレゼントが」
「メガネくん……当たり障りがないプレゼントを選んだね」
プレゼントが入っている包装を取り出す千佳。
迅はサイドエフェクトを経由して中身を見てしまうのだが中身はカタログギフトとAmazonカード10000円分、面白さに欠けている。
「迅、こういうのは開けて中身がなんなのかワクワクするものでしょ!それルール違反よ!」
「だって見えるし…………っ!」
「どうした?」
小南にルール違反を指摘されれば見えると少しだけ屁理屈を捏ねるのだが……面白い未来が見えた。
レイジがどうしたのかと聞けば、ボーダーの回線やネットに繋がっているテレビに視線を向ける。
「そこにいるんだろ?」
迅はそう言うとザザーっとテレビの電源が入りノイズが走る。
「な、なな、なによ!?幽霊?幽霊なの!?」
リモコンを操作したわけでもなく勝手に電源がついてノイズが走っているテレビを見て怯える小南。
何事なんだと何時でも戦えるようにトリガーを構えているとモニタモンが映し出される。
「どもども、モニタモンっす」
「モニタモン……なにしてるの?」
「ブルーフレアのジェネラルの尾行っす……当日になって言い出すんだから、ホントにデジモン使いが荒いジェネラルっす」
軽くこちらに挨拶をしてくるモニタモン。
ノイズの正体はモニタモンだったのかと思っているとノイズが走っている映像が切り替わり麟児が映し出される。
「兄さん……なにをしてるの?」
『…………おばさんにモニタモンを貸してくれって頼まれてな。日野さんの所にいるんだが、今ちょっと調整中で……いけるか?』
『もうちょっと周波数を』
「さっきからノイズが酷いわね……こういう時は叩けば直るのよ」
バンバンとテレビを叩く小南。
中にいるモニタモンは思わず驚いてしまいテレビの中から飛び出してしまう。
「あんた、昭和のオカンですか!電子機器なんですから叩いたら逆にダメっすよ!」
「ご、ごめんなさい……って!テレビの中から飛び出してきた!?」
「そりゃ出来ますよ。デジモンなので」
テレビの中から飛び出してきたモニタモンに100%のナイスなリアクションを見せる。
レイジもどうなっているんだと千佳に視線を向けるので千佳はデジヴァイスを取り出した。
「モニタモン、成長期、データ種、ブラウン型デジモン。デジモン・ウォッチングが趣味のどこにでもいて、常に誰かを監視している忍者デジモン。忍者と言い張っているが、やっていることはストーカー行為そのもの。一体見かけたら周囲に三十体はいるとおもった方がいい」
「ゴキブリみたいな説明だな」
「失礼な!コレでもトワイライトの雑兵なんですぞ!……他の軍団より弱いですけど情報収集能力だけは本物ですぞ!」
千佳から図鑑説明を受ければゴキブリをイメージする林藤支部長。
流石のモニタモンもゴキブリ呼ばわりは嫌なので怒りを顕にするが情けない自慢をする。
「それで……なんで
正体が幽霊でないと分かれば落ち着きを取り戻す小南。モニタモンがテレビに潜んでいた理由を聞く。
「ああ、そうでした。ブルーフレアのジェネラルがデートに行くので監視してこいとリベリオンのジェネラルに命令されたんで……それを流しに来ました」
「ブルーフレア、っつーと……オーナーがデートなのか!」
「嘘、修くんがデート!?え、え、誰と?私達が知ってる人となの?」
『そういう反応をすると思っていたから派遣して正解だったわ』
オーナーがデートするのだと林藤支部長が分かれば栞が驚いた。
修のデートと聞けば反応するのが年頃の男女の恋愛事情、そういう反応をすると思っていたとノイズ越しで顔が見えないが香澄が言う。
「誰だ……」
『リベリオンのジェネラル、とだけ言っておくわ』
「リベリオンって言うと、5つの軍の……」
突如の事に警戒心を剥き出しにするレイジ。
香澄はリベリオンのジェネラルと意味深な風に言えば林藤支部長は思い出したかのように口にする。
『私は修……ブルーフレアのジェネラルの動向が気になるのよ。あの子、そっち系に関して色々と怪しいのよ』
「おっぱい星人なところがありますからね」
「千佳ちゃん!?」
『千佳、アレは色々と偶然だと修が何度も言っているだろう』
「……ホントかな……」
リベリオンのジェネラルが恋愛方面に関して心配していると言えば千佳は迷いなく修がおっぱい星人だと言い切る。
いきなりの爆弾発言の為に栞は驚くのだがそう疑われてもおかしくはない見た目をしているデジモンが複数いるので疑念は消えない。
麟児がフォローを入れていても修がおっぱい星人の疑惑の念は晴れない。
『あの子が大きいのが好きな可能性はなくもないわ……まぁ、それは今は置いておくしかないのよ……モニタモン、進行状況はどう?』
「間もなく定位置につくっすけど、万が一が恐ろしいのでお嬢、デジクロスをお願いします」
モニタモンがそういえばテレビからモニタモンが2体さらに出てきた。
突然のことでギョッと驚く小南だが千佳は気にすることなくデジヴァイスを取り出した。
「モニタモンズ!」
「「「どもっす!」」」
「デジ、クロス!」
「ハイビジョンモニタモン!」
千佳がモニタモンをデジクロスでハイビジョンモニタモンにパワーアップさせた。
ありがとうございますとハイビジョンモニタモンが一礼をすればテレビの中に戻っていく。
『それで…………そっちは見るのかしら?トワイライトとサイバーネイチャーは今回の一件が気になるから見るのだと言っているけど、クロスハートとボーダーはコレを見る?』
「ほほぉ……オサムのデートですか…………………オサム自身はその事を知ってるの?」
『知っているわけないじゃない。万が一を危惧してデジヴァイスを取り上げているから如何に修でも気付くことは不可能よ』
だからこれはバレる事はないのよと母、香澄は言い切る。
修からデジヴァイスを取り上げるというのは何者なんだと香澄の事を知らない面々は少しだけ戸惑うとテレビの映像にノイズが走り、追跡をしているモニタモンの映像が送り込まれてくる。
『見たいのなら、このまま電源をつけておきなさい……私は見ているわ』
「…………………………どうする?」
モニタモンの映像が流れてきているが、今からクリスマスパーティーである。
ビンゴとか色々とゲームを用意しているんだけども、これを見ても良いことなのかと林藤支部長の中のモラルが言っている。
一応のためにどうするのかを小南達に聞いてみるのだが小南達は興味津々、唯一は落ち着いた筋肉であるレイジが冷静なのだが最終的には仕方がないなの一言で済ませるオチが迎えるのが目に見えている。サイドエフェクトが無くても目に見えている。
「勿論、見ます!」
『んじゃま……今度はテレビを叩かないでくださいね』
千佳が代表で見ると言えば女性陣はモニターを見つめる。
これ、メガネくんにバレたのならば怒られないのかと少しだけ心配する迅だが、バレたらバレたで仕方がないことだ。
クリスマスパーティーが面白い方向に流れていっている。クリスマスらしい事になっているなと迅は笑みを浮かべている。
「迅さん、オーナーのデートの相手って誰すか?」
「そういうのは野暮ってもの………え!?……」
こうなればと野次馬根性を見せる烏丸。
先ずは修のデート相手をと迅に聞くのだが迅は今から見れるのにそういうのは野暮ってものだと言おうとするのだが驚いた。
今からデートが起きる筈なのに、何故か3人……どういうことだと迅は理解するのに追いつかないのだが、自体は着々と進んでいる。修が懐中時計で時間を確認すれば待ち合わせの時間より30分前に辿り着いたなと近くの自動販売機でコーヒーを飲んでいる。
『少し早くに来すぎたか……いや、こういうのは男が早くに来るパターンだよな』
「ねぇ、メガネくんの一人言ハッキリと聞こえるんだけど……どういう音声の拾い方してるの?」
『デジモンの力、舐めてもらったら困りまする』
修の一人言を簡単に拾っているハイビジョンモニタモンから送られてくる映像。
どういう原理かと迅は聞くが全てはハイビジョンモニタモンによる力としか言えない。純粋な戦闘能力ならば他の雑兵に劣るモニタモンだが情報収集や情報共有能力においては右に出る者は居ないデジモンだ
『あ、来たか』
『30分前か、大分早くに来たな』
「え……………………藤丸さんなの!?」
「小南先輩、知らないんですか?オーナーと藤丸さん、かなり仲良いんですよ」
「アタシ、聞いてない……」
そりゃフーディエをあんまり利用していないから知らないですよ。
小南はあんまり利用していないが、ボーダー隊員にとっては取りあえずはフーディエで良いかと思われるぐらいにはフーディエは人気だったりする。ののと修という組み合わせがイメージすることが出来ないが、なんだかんだで噛み合っているという状況。
この2人とは世の中というか恋愛はよく分からないわねと思っていると修達の前に一台の車が停まった。なんだと小南達は思っていると車から那須が降りてきた。
『おはようございます、那須さん』
『おはよう……ごめんなさいね。一番最後に来ちゃって』
『いえ、予定より30分早いですから…………体調の方は大丈夫ですか?』
『うん……今日が楽しみすぎて昨日ワクワクして眠れなかったわ』
「え……………え?」
「那須先輩、ですね……………」
車から降りてきた那須と談笑する修。
今からののとデートじゃないのかと思っていると親御さんがなにかあったら直ぐに連絡をするようにと釘を刺した後に車が去っていく。
「千佳、どういうことなの!?なんで2人じゃなくて3人なの!?」
那須かののかのどっちかならばまだ納得することが出来るが、那須もののも一緒なのが理解できない。
小南は千佳にその辺について問いただそうとするのだが千佳は黙っている。
「なんでかこうなりました……小南さんはどっちが良いと思いますか?」
「え………え……いや、そりゃ那須……………」
那須の方を1人の友人として応援してあげたいと思っている。
そう言えばここで那須の肩を持つ、那須派な人間になってしまう。別にそのことに関して小南がなにか悪者になるわけではないのだが、クリスマスの日に男女で一緒に出掛けるという事はそういう意味であり下手に片方の肩を持つのはちょっと罪悪感が出ている。
『修くん、寒いから手を握っていいかしら?』
『三雲』
『じゃあ、俺が間で3人で行きましょう』
「修くん、いったいなにがしたいの!?今のはイチャつくフラグだよ!!」
「修くんは……なにも考えてないんじゃないと思います」
鈍感な主人公ではないのだが、恋愛方面に関しては枯れている。那須との手を握るフラグを上手く回避している。
フラグが建っているのを理解しているのだが、そのフラグをどういう風に処理しようとかは考えておらず今回は純粋に1日外出録を楽しもうとしている。両手に花であるが千佳からすればなにも考えていない。
今後の展開どうしよっかな
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2人まとめては最高さ
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那須玲のお尻は素敵
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藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義