「うぉ!?いっぱいだ!」
あえてツッコミは入れないでおきたいのだが……空閑は俺の家に住んでいる。
原作では玉狛支部の人間になり玉狛支部に在住だったが、この世界線では我が家に住んでいる。ブルーフレアに所属する近界民、と言うのが今のところは分かりやすい立ち位置だろう。
「毎年こんな感じなのか?」
「いや……今年は特に多い」
クリスマスが明ければ凄く忙しかった。
年末年始の休暇はアミューズメント産業には無いと思えと釘刺されているだけあってかとにかく忙しかった……だが、流石に元旦は休みを手に入れた。朝目を覚ましたので取りあえずはと郵便を確認すれば物凄い量の年賀状が送られてきた。
1つはシンプルに父さんから……新年には帰ってくると言っていたのに帰ってこれなかった。その件に関して母さんが2時間ほど詰め寄り「わかったわ。最後に泣くのは何時だって女なのは理解してるわ」と中々の言葉を残し電話を切った。
プライベートで交流がある人達、宇佐美家、日野家、春永家、雨取家からの年賀状が届いている。コレはもう毎年の事なので気にしない。お年玉付き年賀状だが1度もまともに当たったことが無いから期待してはいけない。
残すところは、そう……仕事付き合いでの年賀状だ。俺が勤めているフーディエからアルバイトの人達に年賀状を送るとかいう事はしない。このご時世、年賀状は滅びかけている文化だから。だがまぁ……………それでも割と仕事付き合いでの交流関係は広いと言うべきか大手のゲーム会社から年賀状が送られてきている。年末のジャンプフェスで遊戯王で大盛り上がりした……やはり、リアル滅びの
「むむ……あけましておめでとうございますだけは分かる」
「平仮名だからな…………」
「コレってお繰り返すのか?」
「ああ、一応は社交辞令だからな……手書きなんてクソややこしい事はしねえよ」
年賀状が届いたのでお返しを書かなければならない……が、流石にこの量を手で書いていたら腱鞘炎になりそうだ。
履歴書は手書きが大事だなんだと言うが、字が綺麗なのを前提で言ってくるからアレは嫌だ。俺は履歴書はパソコンで書いた方がいいと思う。確かにパソコンとかスマホのせいで字は読めるが書けなくなったと言う話を割と聞くようになったが手書きが手間なんだよ。
「はぁ……元旦は仕事がねえと思ってたけど、年賀状のお返しを用意するっていう仕事があるの忘れてた。もう今年、多いよ。ゲーム会社にどんだけ売り込んだんだ……」
「ふふ、嬉しい悲鳴だな……ところでこの国だとじんじゃとやらにいってはつもうでとやらをするんじゃないのか?」
「ああ、行くか」
嬉しい悲鳴を上げながらも出掛ける準備をする。
新年だからガッチガチの着物を着ていく、ということはしない。普段通りの格好で行くのだが母さんがジッと見つめてくる。
「なに、母さん?」
「今日は……新年ね……………こう、一緒になるってないの?」
「母さん、なに言ってるの?」
「私は気にしなくていいのよ。貴方がどっちかを選ぶことも出来ずにどっちも選んだのを私は親として受け入れるわ!貴方は前々から言っていた子供にフィギュアスケートをやらせても問題無いぐらいに稼いでいるから」
「…………………………何故それを知っている!?」
あれから那須さんとののさんに会ってないけども、なんやかんやでそういう感じの関係性を築き上げた。
色々と日本人の倫理観的には間違っているので胸の内に閉まっておこう。時と場合によっては母さんに絶縁宣言されそうだなと思っていたがまさかのあっさりと受け入れている。というかなんで知っているんだ!?
「ふっ、息子のそういうのを楽しみにしてたのよ私は!大丈夫、スレで出てくる毒親じゃないわ!」
「いやいやいやいやいやいや………………空閑、母さんなんかやったな?お前もそれに協力してたりするだろ?」
「いや、おれは協力してないよ」
「………………お前はか」
「あ」
トワイライトか?クロスハートか?サイバーネイチャーか?
情報収集能力に関しては右に出るデジモンはいないモニタモンを使って情報収集しているな……なにデジモンを私利私欲の為に使ってるんだ。
「怒るな、修。香澄はお前の事を一番心配しているんだ……学校にまともに通わない心の壁が分厚い親密度が上手く高まらない。そんな中でお前を異性として愛する者が2人も出てきて奪い合わずに共有することを認めた……めでたいことだ」
「クダモン……いや、もういいです」
いい相手と巡り合う事が出来たのだと母さんの首のところにいるクダモンは逆に褒めている。
いいことをしているのだと本気で思っている。口喧嘩をしても時間の無駄だと諦めて年賀状を自分の部屋に置いていき神社に向かう。
毎年の事とは言え、神社は大賑わい。出店は勿論のこと初詣に来ている着物姿の人達が多くいる。
「修くん、あけましておめでとうございます」
「今年もよろしくお願いします……2人で来たのか」
そんな中で千佳と麟児さんと鉢合わせする。
千佳と麟児さんは着物姿……千佳はともかく麟児さんが着物姿とは珍しいなと思っていると麟児さんはその事に気付く。
「成人式に来週、出ないといけないからな……冠婚葬祭なんかもあるからコレにしろと買ったんだ」
「あ〜……大変ですね」
「修は逆にスーツじゃないんだな」
「スーツは滅多なことでは見れませんよ」
「むぅ……おれもなんかいい格好を着てきた方がよかったのかな?」
「やめとけ、学生には学生服という最強の武器がある」
千佳と麟児さんを見て自分もなにか着たほうがよかったんじゃないのかと考えるが、学生には学生服という武器がある。
何かの大事な時に困ったら学生服を着ていけばいいという子供だから許される風潮がある……因みにだが俺は喪服は持ってない。スーツはあるが神堂さんところ服装はホントに何でもいいので私服であり、数える程度しかスーツを着ていない。
「難しい事はしない……お金を入れて二拝二拍手一拝だ……」
「お金は壱万円を入れればいいのか?」
「いや、語呂合わせの方がいい。日本には言霊と言って言葉そのものに力が宿っていると言われている……そうだな……長生きを込めて100年だけに100円でいいんじゃないのか?」
神社の奥に進んでいき、参拝することになった。
空閑ががま口財布を取り出して諭吉を出そうとするので語呂合わせの方が良いと100円玉を渡して二拝二拍手一拝をして祈りを捧げる……転生者になる前までは神仏の存在を認知しているけども祈りを捧げない信仰しないタイプの人間だった。そしてそれは今でも変わらない。三雲修になっていることを憎んでいるという感情は無いが、全ては暇潰しの為に行われていると考えればモヤッとする。
「修くん、今年の目標は?」
「う〜ん……フーディエの使っていない階を埋めるかな……使ってない上の階、アレは真の目的の為に開けてるからな」
VRMMO等の開発が進みますようにと祈る。
遊戯王の
「オサム、なにかオススメはあるか?」
「オススメもなにも家に帰ったらおせちがある……って言いたいけど、こういう時の定番は汁粉だ。出来立ての餅入りのお汁粉を食える……麟児さん、千佳、出しますから食べましょう」
「え、いいの?」
「こういう時ぐらいしか使い道はねえから……なに数百円の世界だ」
奢ることを言えば少しだけ戸惑う千佳だが、こういう時ぐらいしか使い道はない。
数百円の世界だから問題は無いのだと突き立ての餅入りの汁粉を購入し、飲食スペースに向かえば着物姿の小南さんと太刀川さんが汁粉を啜っていた。
「はぁ……染みるわ」
「なにジジ臭いこと言ってるのよ。そんなんだからヒゲのおじさんって言われるのよ!」
「このヒゲを馬鹿にするなよ。俺の光る知性の証だぞ?」
「太刀川さん、小南さん、あけましておめでとうございます」
「おぉ……オーナーか。今年もよろしく頼むわ」
「………………」
「どうしました?」
「……藤丸さん、那須ちゃん」
「小南パイセン、あんた何処まで知ってるんだ!!」
「玉狛の人は大体知ってるわよ」
「くそぉ!!今なら暗黒進化できそうだよ!ギルモンをメギドラモンに暗黒進化させれるよ!!」
人を軽蔑するかのような視線を向けてくる小南パイセン。
なんだと思えばののさんと那須さんを出してきたので何処まで知っているのかと聞けば玉狛の人は大体知ってるという爆弾発言があったので麟児さんを睨む。
「あんた、母さんにモニタモンを貸しただろう!」
「……あんな結果になるだなんて誰が予想できる?」
「ごもっともです!」
麟児さんがモニタモンを貸したことを問い詰めればあんなことになった件について言ってくる。
ああすればどっちも諦めてくれると思っていたが…………俺は二次元しか愛することは出来ないのと断るべきだったのだろうか。いや、それだとコスプレイヤー那須さんやののさんが見れる……見たくないけど。
「オーナー、なにかあったのか?」
「な、なんでもないわ!あ、そうだ!遊真、ボスからコレを渡せって」
話の流し方が雑だなと思いつつも小南パイセンはポチ袋を取り出す。
なんだと遊真はポチ袋を受け取って中身を確認する。諭吉が1枚とは太っ腹だな。
「ボスからあんたにお年玉よ!」
「……お年玉ってなに?」
「そりゃあ……………え、なにかしら?」
「決まってんだろ。金玉のことだ」
「ああ〜」
「小南パイセン、そこでああ〜と納得しないでください……お年玉はザックリと言えば餅の事ですよ。紆余曲折あってお金になってるんです」
お年玉がなんなのかを聞いた空閑に対して答えられない小南パイセン。
太刀川さんが堂々と金玉だというので仕方がないなとお年玉をザックリと解説すれば太刀川さんは汁粉の餅をほうばる。
「じゃあ、おれもチカ達にお年玉を」
「やらなくていい…………それぞれの家庭でお年玉は貰えてる」
「オーナー、幾らだった?俺、今年から親戚に配る側の住人になって相場が分からねえんだ……流石に1人1諭吉だと財布が痛むからさ」
「年齢×500円でいいんじゃないんですか?……俺は数年前からお年玉は貰ってませんよ」
「え、あ………すまん」
「稼いでるからお年玉はいいって断ってるんですよ」
親からお年玉を取り上げられるとかではなく純粋に俺が稼いでいるからもらわなくていいと断ってる。
太刀川さんは謝るかそう言えばなんだよと心配した自分が損をした感じを出している。
「しかし太刀川さん、1人1諭吉が手痛いんですね。A級だから給料は良さそうなイメージなんですけど」
「ランクはA級だが給料は固定給+出来高で更には危険手当も貰えている……危険手当は1日1万円で税金の申請しないといけないぐらいには貰ってるぞ。ただ金銭感覚は狂ってないんだよ」
「太刀川さん、カッコつけて税金の申請って言ってますけどもアルバイトばっかやってたら税金の申請しないといけないぐらいには稼げますからね……103万ぐらいだったか」
「いやいやいや、もっと貰ってるから……オーナーは幾らぐらい貰ってんだ?やっぱり冬のボーナスとか給料0,5ヶ月分?」
「ちょっ、なによその生々しい額は……とりまるの時給は確か1100円だったわね……」
「こなみセンパイも生々しいじゃん……」
「俺は年俸制度で貰ってるのでボーナスという概念は存在しません。ただし一番偉い人に成果を上げたのだから給料を上げろと訴えかけています。今年も三ヶ日とかが終われば年俸云々の話が出てくると思いますよ」
金の話になったのだが俺にはボーナスの概念がほぼ無いに等しい。
一番偉い人に成果を上げたから給料を上げてとの直談判的なことが出来るぐらいであり……それ相応の成果を叩き出すことが出来ている。
「で、去年は?」
「四捨五入して五入で1000万行って、来年は最低でも五入で1500万は確定…………」
「桁が、桁が違いすぎる!オーナー、なにを開発してるんだ!」
「遊戯王に出てくるデュエルディスクとか色々と作ってますよ……VRMMOとかも作ってます」
「VRMMO……なにそれ?」
「え?」
「え?」
VRMMOを作っているとこぼせば小南パイセンは頭に?を浮かび上げる。
VRMMOといえばVRMMOとしか言いようがない。電脳世界に意識を落とす技術としか言えない。
「小南、VRMMOを知らないのか?」
「アタシ、機械は苦手だから知らないわよ」
「……まぁ、これ以上は極秘なので言い難いですが……………仮想世界に意識を落とすとかの技術は一応はできてますよ」
頑張ったの一言に尽きるが、電脳世界に意識を落とすとかは出来ている。
麟児さんに説明したデメリットの部分を解決したりとかの細かな調整に入っている。安心安全に電脳世界に意識をダイブさせる、この技術だけは絶対に完成させる。
「もし完成したら……太刀川さんは一億円のeスポーツプレイヤーになれますよ」
「ほぉ……」
「eスポーツプレイヤーって、太刀川より国近さんの方が」
「いや、太刀川さんならVRMMOのゲームで一億円のeスポーツプレイヤーになれる可能性は秘めてますよ」
一億円という言葉に魅了される太刀川さん。
eスポーツプレイヤーがなんなのかは流石に知っているのでゲームならば太刀川さんよりも国近さんの方がいいと言うが、それはコントローラーを使ったゲームだけであり仮想空間内の体感ゲームならば話は別だ。
「VRMMOのゲームで作ろうとしているのはアクションとFPSの2つです……他のジャンルには今のところは手は出してないです」
「なんでだよ。RPGとかシミュレーションとか色々とあるだろう?」
「VRMMOの売り文句は仮想世界でゲームが出来るです……スポーツゲームとギャルゲーは作ってもシューティングゲームとかはアーケードで既に実装しています……勿論、それに伴ったプラモの開発もしていたりしますが……そもそもで限界なんですよ」
「限界って……ゲームならなんでもありだろう」
「インディーズゲームの時代ですから何処かどうヒットする時代かは分からないですが、今のところは想定しているのはオープンワールド形式のゲーム、特定のアクションを行ったりしてダンジョンに潜んでいるアイテムを手に入れて次のエリアに進み時にはボス戦等をする……マリオ64、マリオサンシャイン、マリオギャラクシー、マリオオデッセイ、ゼルダの伝説、ドンキーコング64,バンジョーとカズーイの大冒険、主に名作と呼ばれヒットを叩き出しているゲームは特定のアクションを行いダンジョンの謎を解いたりしてアイテムを集めたりする系のゲームです。カービィのエアライドやマリオパーティみたいなのも作りはしますが、主に作るアクションゲームは3Dワールドを活かしたアクションRPGでモンハンみたいなゲームも作ります。ただキングダムハーツやテイルズオブシリーズの様な主人公が作られているストーリーがいいゲームは従来通りテレビゲームとしてやってもらい、他に作るFPS、これもガンダムみたいなロボットに乗って戦うロボットFPSもあればボーダーのランク戦みたいなFPSもある……太刀川さんがもしその気ならばボーダーのランク戦みたいなFPSでプロゲーマーになれる可能性があるんです」
今のところはFPSとアクションゲームしか想定していない。
桃鉄をFPSでやったとしてそれは楽しいの?オンラインの桃鉄が出来る時点で頭打ちだ。
「ぷよぷよ、テトリス、ボンバーマン、桃鉄……現在まで続いている名作ですが、初期の頃とあまり変わらないゲームシステムです。その手のゲームをVRMMO化しても旨味が無い。仮想空間内部で普段は出来ない事をする、と言うのが売りです。精々マリオパーティのミニゲームの部分を遊ぶ程度で既に頭打ちのゲームはテレビゲームとして売ると切り捨てます」
「まぁ……リアルでボンバーマンやってもなにが面白いのか分からねえからな……」
VRMMOを現実に作り上げたとして出来るのはアクションゲームとFPS系だ。
VRMMOだからこその需要があり、桃鉄みたいなゲームには需要は少ない……ポケモンみたいなモンスター育成RPGも結局のところはポケモンをよりリアルに等身大で見れるようになる以外で使い道が無い。ポッ拳みたいなのを作れば需要があると言えばあるが、それだとスマブラとなにも変わらない……スマブラみたいなゲームもありにはありだがな。
「じゃあ、VRMMOが完成したらボーダーのランク戦をゲーム化して世界中の人間と勝負する事が出来るのか……鬼怒田さんと唐沢さんに相談してみるか」
「いや、まだ安心安全なVRMMOは完成してないんで先走りしてソフトを作られても困りますし、ゲームの運営権はこっちが物にしますよ。ソードアート・オンラインみたいな事になったら大損害とかいう話じゃないんで」
と言うかソードアート・オンライン自体がイカれている。
あんだけVRMMOで問題が起きているのに色々な理由でVRMMOをやっている。もうやるなとかもっと法律で厳しく規制されろ。
仮にVRMMOが完成したらネットカフェ形式にして一般には販売しない。ネットカフェにやってきてそこで意識を電脳世界にダイブさせゲームをやらせる。料金は格安で課金を前提のゲームやログインボーナス系は無しにしてお客は1日に8時間以上のプレイは出来ないようにしておく。じゃないと電脳世界から帰ってくることが出来ない、ホントに二次元の世界に居ると逝っちった人になるからな。
「企業秘密なので喋らないでくださいね……この前のポケモンカードと遊戯王で盛り上がってヴァイスシュヴァルツとかバトスピとかの一部の色々な原作を使っているカードゲームは不可能って言ったらもう炎上して海外が出来るようにしろ抗議が来てるけども…………著作権がややこしいんです……」
「オーナー、大変だな」
「いやぁ……あ、今度フーディエの使ってない上層階の1つがカードショップになる予定なのでご贔屓に」
「ゲーム好きはそれなりに知ってるがカードゲーム好きは心当たりがないな……最近数千円のカードが当たり前になった時代だろ?」
「大丈夫です。レンタルデッキとかありますので……売上目的ではないんですよ。フーディエは実験の為にあるんです……では失礼しますね」
餅入りの汁粉を食べ終えたのでこの場を後にする。
新年早々に語ることが出来たので思ったよりもスッキリとした。さぁ、家に帰っておせちでも食べよう。ああでも、年賀状のお返しを用意しないといけねえんだよな
仮にVRMMOが完成した場合な話。
VRMMO内で桃鉄やボンバーマン、テトリスをやっても面白味には欠けるという話
今後の展開どうしよっかな
-
2人まとめては最高さ
-
那須玲のお尻は素敵
-
藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義