「…………」
「モールモッドでは相手になりませんか」
今回襲ってきている敵の国ことアフトクラトルの遠征艇
最年長のヴィザがモールモッドやバムスター等を倒しているボーダー隊員達を見て関心する。
ここ数年で向こうの世界がトリガー技術を身に着けてトリガーを開発しているのは前々からの情報で知っていたことだが自国の戦闘用のトリオン兵を単独で倒したり連携で倒したりしている。独自の文明が築き上げられているが兵の質は中々だ。
「いちいちモールモッドだのバムスターだの雑魚導入してんじゃねえよ、ラービットをさっさと出せよ」
「コレは炙り出す為の布石だ……そんな事すらも分からないのか?」
「ハンッ!んなまどろっこしい事をしなくてもオレ様が出りゃどうにかなんだよ」
その光景を見てまどろっこしいと角の生えた長髪の男、エネドラは苛立っている。
今回の作戦は優秀なトリオン能力者を攫うためであり……その標的はトリガー使い、要するにボーダー隊員だ。
ボーダー隊員もといトリガー使いを捕獲する用のトリオン兵、ラービットは既に動き出している。
「戦力は大体は疎らになっているな……そろそろ我等の出番か!」
ランバネインは戦いたいとウズウズしている。
「……………」
「ハイレイン様、どうかなされましたか?」
「なにか……なにか違和感を感じる……」
「違和感、ですか?」
紅一点のミラはトリオン兵のカメラを経由して送られてくる三門市の映像を見る。
トリオン兵と対峙しているボーダー隊員達、一部は苦戦しているがアフトクラトルの面々から見ても充分な戦力として数えることが出来るぐらいの強さを持っている連中はモールモッドやバムスター等のトリオン兵を容易く蹴散らしている。あるところは個人であるところは部隊で、強さの高低差はあれでも自国のモールモッドやバムスターを蹴散らしている……この事はハイレインの中では想定内、いや、アフトクラトルの遠征組の中では想定内の事でありここからモールモッドよりも遥かに強いトリガー使い捕獲用のトリオン兵ことラービットを重点的に、主に避難誘導をしているC級隊員のもとに送り込み、その間にランバネイン達は実力者の足止め等をしておく、色々とあるが大雑把に言えば強い相手を足止めしつつ弱いやつを狙うシンプルな作戦だったりする。
「
メタルグレイモンを主軸に1つのエリアを圧倒的な強さで蹂躙しているブルーフレア。
ガオスモンが3体ぐらいで1体のモールモッドを倒すと言う事を成し遂げているのだが向こうの世界には独自の技術がある。それが加わって生まれたトリオン兵で3体でモールモッドを倒せるレベル、トリオン兵同士の戦闘なんて近界では極々普通に見かけることだ。
ただ明らかにガオスモンとバムスターは異質な見た目をしている。その為に違和感を抱いているのかもしれないのだとミラが言えばハイレインはもっと別のなにかがおかしいと、なにがおかしいのか分からないがとにかく違和感を感じている。
この違和感を感じたまま戦っていいのか?そこに疑問を抱くのだがここまでしてなにもしないだけで終わるのだけは一番あってはならない事だ。
「そろそろ玄界の兵の足止めと分断も出来た頃だ……雛鳥の回収をしにいくぞ」
この違和感の正体は分からない、だがこの違和感だけは確かなものだと嫌な事を想定しつつも雛鳥の回収を行う。
「で、どうすんだ?」
一方の修はちびレプリカのレーダーに映るトリオン兵は大体は倒し終えた。
間違えて攻撃してきた茶野隊はメタルグレイモンが勝手に倒してしまったのだが茶野隊は言い方は悪いが替えが利く駒だ。
茶野隊が緊急脱出しようが修にとっては大した痛手にもなっていない。
『戦力を分散させるのが向こうの狙いだ。1つずつ処理していく……君達には警戒区域内で』
「………………………仕方がない、コレをやれば元も子もないんだがな……リロード、デッカードラモン!」
「ヌゥオァ!」
「今度は巨大なワニ!?……貴方どれだけ戦力を持ってるのよ」
「ボーダーを潰せるぐらいだ……やるぞ……メタルグレイモン」
「グォウ!」
「デッカードラモン」
「ヌゥオァ!」
「デジ、クロス」
「「デジクロス!」」
「デッカーグレイモン!!」
警戒区域内でトリオン兵の討伐をしてくれと城戸司令が言うのだが修はここを一気に片付けるのだとデッカードラモンをデジヴァイスから出した。巨大なデッカードラモンを見てまだどれだけの戦力を隠し持っているのだと木虎は驚くのだが修は気にすることなくデッカードラモンとメタルグレイモンをデジクロスし、デッカーグレイモンを誕生させた。
「空閑、お前は此処に残って……いや、違うか……いくぞ、デッカーグレイモン」
「ああ」
デッカーグレイモンは空を飛んでいき……敵のトリオン兵のみをターゲットに絞った。
「デッカードプラズマランチャー!」
デッカーグレイモンは右腕の大砲を打ち上げた。
バチバチと今にでも弾けそうなエネルギーを纏っておりデッカーグレイモンは翼の穴の部分から無数のレーザーを出現させてエネルギーの塊にぶつけるとエネルギーの塊は弾けた。例えるのならばポケモンのりゅうせいぐんの様に無数の流れ星が降り注ぎ……近隣のトリオン兵全てを撃墜した
「コレで問題無いだろう……」
「な、なんて力技なの……こんなのが何体も居るだなんて……」
近隣のトリオン兵を全滅させた事に驚くしかなかった木虎。
力技にも程があると嵐山も若干だが引きつった笑みを浮かび上げるのだが修は気にしていない。
「っちぃ!さっきから何体も雑魚ばっか出てきやがってよ!!」
「ひゃ〜ユズルのところの隊長さんが滅茶苦茶強いね」
一方の千佳はと言えば緊急事態なので避難誘導しつつ当初の予定通りと影浦隊と合流を果たしていた。
モールモッド程度ならば影浦隊の隊長である影浦にとっては簡単に倒せる取るに足らない雑魚であり狙いをC級に狭めてきているアフトクラトル側は多くのトリオン兵を警戒区域付近に出している。しかし影浦はガラが悪いヤンキーでまさにそんな感じだが実力に関しては一級品なのでバッサバッサと薙ぎ倒している。それを見た夏目は見た目通りというか見た目以上だわと言葉を失っている。
「アレぐらいならカゲさんに任せて問題無いよ……でも……アレぐらいなのかな……」
「………………多分だけどトリガーを使う人がやって来ると思うの」
「それってつまり人型ってこと?」
「……うん、ユズルくん達から見ればそうなるね」
腕っぷしにだけは自信がある影浦隊。
この程度の相手ならばどれくらい出てきても問題は無いが……今回はそう上手くいかない。トリガーを使う人が現れるとユズルに伝えれば……千佳はビクッと反応した。
「影浦さん、来ます!!」
「アレがラービットだ」
自身のサイドエフェクトで危険を察知した千佳。
影浦が倒したモールモッドの残骸から門を開く機能を搭載したラッドが出現し、門を開いた。門の向こう側から噂のトリガー使いを捕獲する事を前提に作られたトリオン兵、ラービットが出現する。今までのやり取り云々を通話しているちびレプリカは影浦で大丈夫なのか?先ずは北添が突撃銃の通常弾で撃つのだが腕の装甲であっさりと防がれたと思えば影浦が横から奇襲を仕掛けるのだがラービットは飛んだ。
「A級クラスでも苦戦するレベルか!チカ、デジモンを!」
「レプリカ、こういう時って強い1体が必要なの?それとも大勢が必要なの?」
「出来れば強くて大勢なのが好ましいが……」
「だったら、デジクロス!バリスタモン、リボルモン!デジクロス、ドルルモン、ポーンチェスモンズ!デジクロス、ナイトモン、ワイズモン!デジクロス、ベルスターモン、スターモン!」
「んが!」
「グォウ!」
「とぉっ!」
「ふん!」
戦場そのものに慣れていない千佳はレプリカからアドバイスを貰う。
物凄い強い1体を用意すればいいのか大勢の雑兵を用意すればいいのか、千佳にはまだその事が分からない。
大勢で尚且つ戦力として充分な実力があるものが居てくれれば理想的だと言えば千佳はデジヴァイスを構えてデジモン達をデジクロスした。
「チカ子、沢山持ってんじゃん!」
「出穂ちゃん、出来れば避難誘導が終わったから逃げて欲しいかな……今回襲ってきてる敵の撒き餌にならないといけないから……」
デジクロスしたデジモン達が影浦隊に加勢していく。
トリオン兵の撃墜にはデジモン達が居るから問題は無いのだがこの後の事を考えればと千佳は夏目に避難をしてほしいと言うが……夏目はなにいってるんだ?と言う顔をしている。
「あたし達が滅茶苦茶有利なんだから逃げるもなにもって、また出てきた!今度は色違い!」
こっちが優勢だから殲滅戦に徹したほうがいいと考えていると再びラービットが現れる。
今度はさっきと違うのだと影浦がラービットを切り裂いた……が、ラービットは破壊されなかった。いや、正確に言えば切断面がくっついた
「どうなってやがる?」
「攻撃そのものは当たってるけど……核に当てなきゃ倒せない系?トリオン兵相手だと厄介すぎるよ!」
『お前等、色付きの新型は色々と能力があるみたいだ!気をつけろ!』
北添と影浦が困惑しているとヒカリがヤバいと連絡を入れる。
「ナツメ、君がこれ以上ここに居るのは危険だ。敵の狙いは戦力分散からのC級確保だと思われる」
「逃げて!出穂ちゃん!」
他のエリアにも段々と色付きのラービットが出現している。
敵の狙いは戦力分散をさせて最も狙いやすいC級だと見抜いたので逃げるように言うのだが夏目は逃げなかった
「チカ子が体張ってんのに……あたしだけノコノコと逃げれるわけないでしょ!!」
「で、でも相手はA級でも苦戦する」
「それが怖いならボーダーに入らないよ!!!」
アイビスを構えてラービットに向かって撃った夏目。
ラービットは腕の装甲で余裕で防ぐのだが腕を構えて防いだので隙が生まれたのだとスターモンとデジクロスしたことで二丁拳銃が更にパワーアップしたベルスターモンが銃を構えてラービットの背中の装甲を撃ち抜いた。
「ショット・スター!」
「出穂ちゃん、勇気と無謀は違うんだよ……」
「チカ子、頑張るのと犠牲は違うでしょ!…」
千佳は分かっていた。
出穂の実力じゃラービットを撃退するなんて夢のまた夢だと。勇気を振り絞っている出穂だが千佳には無謀に見えていた。だが出穂は見えていた。何時もならば頼りになる兄や修がおらず撒き餌にならなければならない千佳が心の何処かで怯えているのを、デジモン達が千佳の代わりに戦ってくれているが、千佳はホントに危ないと感じたのならば自分自身が犠牲になればいいという自己犠牲精神を持っていた。それは間違いだと互いに互いを思っていると……千佳のデジヴァイスが光を放った。
『千佳……スゲえぜ……力が、力が漲ってくる!オレを出してくれ!』
デジヴァイスの中にいるシャウトモンが声を出す。
自分を出してくれと言っており、デジヴァイスの液晶画面にはΩの文字が浮かび上がっている。
「リロード、シャウトモン!」
「千佳、今ならいける!夏目との思いが交差したんだ!」
「……シャウトモン、超進化!!」
「シャウトモン、進化ぁああぁあああ!!」
高くにデジヴァイスを構えればシャウトモンは眩い光に身を包んだ。
赤い竜人の様な姿から黄金の姿に身を変化……いや、進化させた。
「オメガシャウトモン……影浦、力を貸すぜ!ハードロックダマシー!!」
両手から赤色のエネルギー弾を作り上げたオメガシャウトモン。
ラービットに向かって投げればラービットは腕の装甲で防ごうとするがハードロックダマシーの力は凄まじく腕の装甲を砕いた。
「レプリカ……そろそろかな?」
「おそらくだがそろそろだろう」
敵が一般市民でなくボーダー隊員を狙いにやって来た。
そろそろ自分の本来の目的、敵を誘導させるための撒き餌の役割を担う時が来たのかとレプリカに確認を取った。
レプリカ視点から見てもそろそろ敵の狙いを分散させるのでなく千佳に集中させる、そろそろ頃合いだと捉えた。
「トリガー、起動」
やることは唯一つだ、自分が物凄くトリオンを持っている人間だとアピールすることだ。
ボーダーから支給されたトリガーを起動しトリオン体に換装すれば千佳はアイビスを出現させ……色付きのラービットに向かって撃った。ラービットは粉々に粉砕された。
「はぁ〜やっぱチカ子のパワー半端ねぇ……」
「出穂ちゃん、こうなった以上は最後まで…………多分もっとスゴいのが出てくるよ」
「いやいや…………無双状態じゃん。なんかユズル達が護衛につく感じとか言ってたけどチカ子だけでどうにかなってんじゃん」
オメガシャウトモンが、ベルスターモンが、バリスタモンが、ドルルモンが、ナイトモンがラービットを撃墜していく。
圧倒的なまでの戦力差を見せつけている、ここで相手が諦めてくれるならばそれに越したことは無い。
「なんと、ラービットを一撃で」
「銃ではなく大砲だな!」
アフトクラトルの遠征艇ではラービットが一撃で撃墜されたことを驚いていた。
トリガー使い捕獲用でコストもかなりかかるラービット、それだけあってか強さは本物なのだがそれをトリオンの火力のゴリ押しのみで突破した。連携とか技術でなく火力のゴリ押しのみで破壊したことをヴィザは驚いているのだがランバネインがコレでは大砲だなと大笑いをする。
「ハイレイン様……コレは……」
「まさかこんなところで金の雛鳥を……だが……」
一番探していた物を見つけることが出来たのだとハイレインは喜ぶ……が、千佳のガードが硬い。
千佳を中心にデジモン達が取り囲んでおり千佳を絶対に守るという防衛戦に徹している。目の前には金の雛鳥がいた、それ自体は喜ばしい事だ……だがどうにも最初から抱いている違和感が邪魔をしている。千佳を撒き餌にしているのはなんとなくで読める、こっちは相手を拉致すればいい、向こうは防衛をしなければならない。色々と勝利条件が異なる。今目の前に居るアフトクラトルの精鋭以外はトリオン兵、謂わば使い捨ての駒であり失っても最終的に目当ての金の雛鳥を拉致することさえ出来ればそれで勝ちだ。
こちらの世界を植民地計画はやってこないと踏んでおり、優秀なトリオン能力者の争奪戦は向こうの世界では極々普通にあることであり優秀なトリオン能力者を撒き餌にして自分達の意識を誘導する、そこまでは理解出来る……だが、なにか違和感を感じる。
「またかよ……根暗過ぎるんだよテメエは!さっさと金の雛鳥捕まえるぞ!」
「お前の仕事は別だ……」
「金の雛鳥の周りには優秀なトリオン兵が……私とヒュース殿で分断させましょう……ハイレイン殿、ここまで来てなんの成果も上げられない、乏しい成果のみしか上げられない、それが我々にとって最もあってはならないものです」
雛鳥を1人も確保出来ない、この遠征にはかなりのコストがかかっているので成果0だけはあってはならない。
ハイレインはヴィザの進言を受けると送ることが出来るラービットを数体ほど千佳のもとに仕向けて市街地の破壊等をすることで戦力を分散させることにし……ヴィザとヒュースは千佳のもとに、エネドラは風間隊のもとに、ランバネインはB級隊員が多く居るところに向かって出現する準備に入る。
「あ〜もう!なんで私達滅茶苦茶遅れてるのよ!!」
一方のボーダー最強と言われている玉狛第一は現場に向かっていた。
C級隊員が狙いだと判明し千佳を撒き餌として被害を最小に抑える作戦なのだが……主に小南が現場から通っている学校が遠いのを理由に出遅れていた。
「仕方ないじゃないですか、小南先輩迎えに行かないといけないんですから」
「レイジさん、まだなの!!」
「赤信号だ」
ジープに乗っている玉狛第一だが……赤信号に引っかかっていた。
トリオン兵の襲来でインフラが破壊されたとかそういう事が起きることはなく小南達が居る場所が警戒区域と市街地と市街地より更に外の境界線上の絶妙なまでのラインにあり赤信号に引っかかっている。
「赤信号で進んじゃダメなの?緊急事態よ!」
「ボーダーは民間組織だから無理、っ!?」
「空飛ぶ列車!?」
「お前達、さっさと乗れ!」
信号に引っかかっているとグランドロコモンが頭上を走りピタリと止まった。
グランドロコモンの最後尾の車両から麟児が顔を出してはグランドロコモンに乗るように言うのでレイジは近くのコインパーキングにジープを止めてグランドロコモンに乗った。
「こちら麟児、玉狛第一を乗せた。玉狛第一は何処に向かわせればいい?」
「大体の顔ぶれは居るのか」
ラービットはA級クラスでも苦戦するぐらいには強いトリオン兵だ。
現にB級の諏訪はあっさりと捕まってしまい司令室がB級隊員は部隊で動けと命令を出した。その結果、生駒隊や弓場隊の様な実力はあるもののB級だからを理由に動くに動けない面々がそこそこ出ており……麟児はその面々の回収をしていた。
B級の精鋭と言われれば納得するメンツを乗せているなとレイジは頷き、麟児は玉狛第一を何処に向かわせればいいのかを忍田本部長に聞いた。
『玉狛第一はC級を連れて本部に避難誘導を、雨取千佳が居る場所に』
「…………時間が無いからグランドロコモンから飛び降りてくれ」
「え、ええ……こんなのまで居るのね……」
「モニタモンを貸し出すから色々と中継を……頼んだぞモニタモン」
「がってん承知の助でごぜえます、麟児様」
若干だがレプリカの仕事を奪っているが、モニタモンの正しい使い方はコレである。
玉狛第一は千佳が居るところに向かえば空を走っているグランドロコモンから飛び降りた。
今後の展開どうしよっかな
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2人まとめては最高さ
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那須玲のお尻は素敵
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藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義