デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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大規模侵攻 ③

 

「アレはグランドロコモン!」

 

「誰か飛び降りてきたよ……アレは……玉狛第一?」

 

 グランドロコモンが千佳達の頭上を走り去っていった。

 グランドロコモンを知っている千佳はその名を呼べばグランドロコモンの最後尾から玉狛第一が飛び降りてきた。

 

「待たせたわね……その分思いっきりって……全滅?」

 

「おいおい、遅れて来てどうすんだよ?」

 

「オメガシャウトモン、まだだよ」

 

 トリオン体に換装した小南が敵を倒すのだと意気込んでいるのだがオメガシャウトモン達が大体は片付けていた。

 今頃やってきたのかとオメガシャウトモンは呆れるのだが千佳はまだ油断してはいけないという。自分の中の危険を告げるサイドエフェクトがまだまだ危険だと訴えかけている。

 

「門を開けるトリオン兵が居るから倒しても……来ます!!」

 

 倒した筈のラービットやモールモッドの残骸からラッドが出現した。

 まだまだ出てくるのだと察した千佳だったが言った時には既に遅く門が開かれ……ヒュースとヴィザが現れた。

 自分の中のサイドエフェクトが危険だと告げている、特にお爺さんの方は物凄く危険だと告げておりどうすればいいのかを考える。

 自分が撒き餌になるのは承知している。自分が撒き餌になってれば嫌でも強い相手が出てくるというのも理解している。だからこそどうやって対応をすればいいのか

 

「千佳、どうする?」

 

「こういう時は……このカード……」

 

 何時でも自分は挑むことが出来るのだとベルスターモンが千佳の指示を仰ぐ。

 ベルスターモン達ならば倒すことが出来るが自分が捕獲する事が出来ないと分かれば意味は無い、程良い強者感を出しておかないといけない。人型の近界民が出てきた時を想定しての1枚のデジモンカードを見つめるのだがそのカードはまだ使えない。

 

「……俺達じゃ不安か?」

 

 そんな千佳を見てレイジは聞いた。

 デジモンの力は圧倒的だが千佳自身はまだまだ未熟なところがある。そういう面をサポートする事が出来ればいいのだとレイジは千佳が最初から自分達を頼ろうと言う考えに至っていない事に気付いており聞いた。

 

「確かに戦闘はデジモン達の方が遥かに上だ、だがお前自身はまだまだなんだ……だから迷いなく頼れ」

 

「……………どうすればいいんですか?」

 

「俺と小南で足止めだ……京介、影浦隊と一緒にC級を連れて本部に避難だ……」

 

「待ってよ、雨取さんは?」

 

「ここに残ってもらう」

 

「なっ!?」

 

 烏丸と一緒に避難をするように言えばユズルは千佳はどうするのかを聞いてくる。

 千佳は本部には向かわせない、ここに残って敵対している近界民の足止めに使う。その事を聞いたユズルは反論をしようとするのだがその前に千佳がユズルの前に立った。

 

「コレはこの街をこの世界を守らないといけない戦いなの……だから私は喜んで囮になるよ」

 

「雨取さん……」

 

 ホントは怖いと震えているのにそれでもなけなしの勇気を振り絞っている千佳は強かった。

 ユズルはどうしても残りたいが目の前に居るのは人型近界民、狙撃手の自分は遠距離で狙撃して戦いユズルはその方法でしか戦う術を持っていなかった。

 

「成る程、こちらが狙いをぶら下げてですか」

 

 一連のやり取りを見守っていたヴィザはこっちの狙いが優秀なトリオン能力者である事が気付かれている事に気付いた。

 見抜かれているから目の前に最上級の餌を置いた。レーダーに偽りのトリオン量を示す技術で誤魔化している可能性が無いわけではないが一連のやり取りからして千佳を餌にして自分達の行動の制限、なにも無駄は無い……

 

「チカ、どうする?」

 

「……1回だけ、1回だけ確実に考えることを止める瞬間がやって来ると思うの……その時にこのカードを……」

 

 チャンスはたった1度だけだがそのチャンスを逃すわけにはいかない。

 修から託された1枚の極悪非道な強烈なカードを手にしている千佳は何時ぐらいに使えばいいのか、タイミングを見極める目を千佳はまだ持っていない。

 

「まずいぞ、オサム、トリガー使いが出てきた……おそらくだがユーマが足止めするのが限界な猛者だ」

 

「……配置はどうなっている?」

 

「リンジがグランドロコモンに乗って足りないところに人を送っている、手が足りない部分はそれでどうにかなる」

 

「……………リロード、ガブモン!」

 

 明らかな格上でヤバいであろう人物が出てきたと修は聞かされた。

 原作通りに人型の近界民が出現した、場所とかも原作通りなのだろうなと理解したので修はデジヴァイスからガブモンを出して究極進化させてメタルガルルモンにした。

 

「メタルガルルモン、風間隊のところに向かってくれ……コキュートブレスをお見舞いしてこい……レプリカ、ルート案内をしてくれ」

 

「了解した」

 

「この近隣のトリオン兵は全滅させておいたし……………ボーダー隊員が居なかったらインペリアルドラモンで片付けれるんだがボーダー隊員が邪魔か」

 

「邪魔って貴方なにをするつもりなのよ!?」

 

 インペリアルドラモンと言う名のマップ兵器を使えばトリオン兵を一掃する事が出来る。

 街への被害が一切出ないように母である香澄が上手い具合にしてくれている。三門市は絶対に破壊されない難攻不落の要塞都市になっている。

 

「ハッハッハ……中々の狙撃の腕だな」

 

 一方のB級達の足止めをしているランバネイン笑いながら銃撃戦を繰り広げる。

 玄界の兵士も中々に強くなっているなと感心しつつも雷の羽(ケリードーン)で迎え撃つ。

 

「………」

 

 何名か緊急脱出している奴等が居るが中にはちゃんと攻撃を防ぐことが出来ている。

 強い奴と弱い奴の強弱の差は激しいなと感じるものの違和感を感じている……自分の攻撃は確かに当たっている、それで緊急脱出している者達も居る。だがそれなのにも関らず違和感を抱いている。

 

「……まぁ、いい……」

 

 空を飛ぶことが出来る雷の羽を用いて移動するランバネイン。

 旧三門大学に辿り着けば自身のレーダーにチラホラと人が映っている、誘っているのか誘っていないのか、トリガー使いを放置すれば雛鳥は拐いたい放題なので誘っているのだろうと判断した。自分の目的は雛鳥を探すことでなく足止めにある。

 向こう側から来てくれるのならばそれに越したことは無いのだと思っているとトリオンキューブの弾丸が飛んでくるのでシールドで防げばトリオンキューブは爆発した、炸裂弾、メテオラだったがシールドは破壊することが出来なかった。しかし爆発で煙が……舞うことは無かった

 

「やっべ!忘れてた!」

 

「いずみん先輩、俺とよねやん先輩で行くから決め弾だけに集中してて!」

 

「今回はお前がフィニッシャーだ!」

 

 出水が爆撃で煙を巻き上げてその間に米屋と緑川が近づき陽動をしたりするなどの作戦を考えていたのだが出水が開幕早々にヘマをやらかした。メテオラで土煙を舞わせる予定だったがメテオラで瓦礫を作り上げることが出来なかった。今回三門市全域に特殊なバリアが張られており壁抜き等の住居破壊前提の戦術は使えないと言われている。今まで住居を気にせずに戦っているのでその事をすっかりと忘れていた。

 

「とにかく追い込め!向こうがやらかす!」

 

「了解!」

 

 緑川がグラスホッパーを使って移動する。

 高速で移動しているがこちら側を素早さに任せて攻撃に転じるつもりは……あるにはあるが、基本的には陽動だ。

 上に飛べば狙撃手が待っている、相手は空を飛べる云々での機動力は低いが素早さという点では極上なところがある。ならばとランバネインは三門大学に突っ込み雷の羽で三門大学内部に入ろうとした

 

「っが!?」

 

 のだが三門大学に入ることが出来なかった。

 何時ものように弾を撃って三門大学の内部に侵入して狭いところでの戦闘にしようとしたのだが肝心の三門大学の壁を破壊することが出来ない。破壊することが出来ると思っていたので勢い余ってそのまま壁に激突し

 

「旋空弧月」

 

 思考が一瞬だけ停止している隙をついた米屋が突きの旋空弧月でランバネインを貫いた。

 トリオン体が破壊されたから生身の肉体に戻ったランバネインはどうなっているのだと理解するのに時間が掛かる……そして気付く

 

「破壊、出来ていない……」

 

 自身のトリオン量と雷の羽と言う攻撃に特化したトリガーならば三門市の住居なんて簡単に破壊することが出来る。

 三門大学に来るまでに隠れている狙撃手がいるマンションを撃ち抜いたりしたが……マンションは一切壊れていなかった。

 

「そんな事が……」

 

 自分のトリガーで破壊できない物はあるにはあるがこちらの世界の住居ぐらい簡単に破壊する事が出来る。

 事前に調べた際にトリオン兵で住居を破壊することに成功していた。それならば自分のトリガーで住居の破壊は出来て当然だ、それなのに住居の破壊が出来ていない。そんな事がありえるのか?と思考を停止しているとランバネインをミラが迎えに来た。

 

「こんなに早くにランバネインが落ちるだと?」

 

「まずいぞ……玄界(ミデン)の住居は尋常じゃない硬さを持っている、雷の羽で何度も撃ち込んだ筈なのに傷1つついていない」

 

 ランバネインが負ける可能性を考慮していたのだがこんなに早くに落ちるのは完全に予想外だ。

 予想以上にこの世界のトリガー使いが手強いのか聞いてみれば住居が尋常じゃない硬さを持っていると言われる。

 なにを言っているんだとなるのだが偵察型のトリオン兵で戦場を確認する……その結果、三門市の何処も破壊されていない。

 

「そうか、そうだったのか……」

 

 三門市の戦線を確認している中で違和感を感じていたハイレイン。

 違和感の正体はトリオン兵を暴れさせているのに住居に一切被害が及んでいないこと、それは絶対にありえないことだった。

 向こうはそれを逆手に取って住居を壊して移動云々をしてきたのならば不意打ちをしようとし……その作戦が上手く行った。

 

「この街でラービットが暴れても一切の住居が破壊されないだと……」

 

 事前の情報でトリオン兵が暴れれば住居破壊出来るのは分かっていた。

 向こう側が何かしらの対策をしてきているにしても自分達の兵器であるトリガーで傷1つつかない、いったいどんな技術を使っているのだと困惑している

 

「……金の雛鳥は居るな」

 

「はい……まさか……」

 

「奴さえ拐えれば全てが帳消しになる……ミラ、出してくれ」

 

 ここに来てなんの成果も上げることが出来ないだけは洒落にならない。

 戦力が分散されている筈だったが徐々に徐々に足りない区域や地域に部隊が集まり修が居るところに至ってはトリオン兵が全滅している。ハイレインは多少のリスクはあれども出るしかないのだと出ることを決めた。

 

「コキュートブレス!」

 

 メタルガルルモンはちびレプリカの案内のもと、エネドラのもとに向かい開幕コキュートブレスをやった。

 エネドラはカチンコチンに氷漬けにさせられたが気にすることなくメタルガルルモンはガルルトマホークを放ちエネドラを撃退した。

 突然現れたメタルガルルモンに風間隊は驚くのだがブルーフレアのデジモンだと言えば直ぐに納得し、エネドラを確保しようとしたがミラが現れてエネドラを殺し、エネドラの持つ黒トリガー泥の王は奪われてエネドラは殺された。

 

「…………金の雛鳥は逃げていませんね」

 

「自分の役割を全うしている、若いのに中々の……」

 

 一方の影浦隊達はC級を引き連れて避難をしていた。レイジと烏丸がヴィザとヒュースの足止めしていた

 目当てである金の雛鳥は隠れている、しかし逃げていない。自分が撒き餌である役割を担っているのだとヴィザは感心する。

 それと同時に残念だと思った

 

「コレでもうなにも心配することなく本気を出せる……星の杖(オルガノン)

 

「千佳、今だ!」

 

「うん!カードスラッシュ!ピエモン、トイワンダネス!!」

 

 星の杖の本来の力を発揮しようとした。

 星の杖の能力はサークルを展開してその上をブレードが動いて相手を切り裂くのだが……三門市全域に星の杖の刃ですら斬ることが出来ない究極体の一撃ですら余裕で耐えるバリアが展開されており星の杖の刃は住居に当たると同時に動きが止まった

 

「!?」

 

 星の杖の攻撃が全くと言って通じない。

 それだけは完全に予想外な事でありヴィザは驚いているとベルスターモンが巨大な白い布をヴィザに被せた。

 ヒュースはそれを見て敵は上に居るのかと思っているとベルスターモンが二丁拳銃を構えてヒュースを撃ち抜こうとするがヒュースは磁力で動かしている黒い欠片を壁にして攻撃を弾いたが弾いた欠片が粉々に砕け散った。

 

「ヴィザ翁……ヴィザ翁!?」

 

 コイツは予想以上に強いからどちらかが足止めをとヴィザを見ればヴィザは居なくなっていた。

 どういう事だと驚いていると門が開いてハイレインが現れた。

 

「ヴィザ翁が……」

 

「バカな、ヴィザがやられただと?」

 

「少し違うな……捕まえたが正しい」

 

 ハイレインがヴィザの負けだけは絶対にありえないと思っている辺りホントにヴィザは強い。

 ヒュースがヴィザが居なくなったことを聞けばミラに何処に居るのか確認するが分からないと言われてやられるなどありえないと言う顔をし何かを知っているであろうベルスターモンに視線を向ければベルスターモンは2頭身のデフォルメ化されたヴィザのフィギュアを持っていた。

 

卵の冠(アレクトール)と同じ性質の黒トリガーだと……だが」

 

 こちらもまだ終わってないと卵の冠を起動し無数の魚を出現させて弾幕を作る。

 レイジが突撃銃で攻撃をするが小魚に触れればトリオンの弾丸はトリオンキューブに変わり、蜂の群れが襲ってきてレイジに触れればレイジはぐにょりとトリオン体が変化しこれはまずいとレイジは緊急脱出機能を用いて脱出した。

 

「成る程、触れる物をトリオンキューブに変えるのか……実に興味深い構造だ」

 

「……出てきたか、金の雛鳥」

 

 ワイズモンと共に姿を現したのは千佳だった。

 目の前に居る金の雛鳥さえ捕まえれば全てが帳消しになる、そう考えていると……ワイズモンの周りにハイレインが卵の冠で出した無数の魚が出現した

 

「っ!?」

 

「私は暴力はあまり好まないタイプなのだがね……こうやって事象や現象を保存し再生することが出来る……例えば君のトリガーの能力なんかをね!」

 

「バカな!卵の冠の能力を一瞬にしてコピーしただと!?」

 

「コピーではない、保存し再生しているだけだ」

 

 ワイズモンがそう言えば無数の魚はヒュースのもとに向かっていった。

 ハイレインは自身の黒トリガーの能力をコピーされるなどありえない、そんなのは黒トリガーぐらい、この街の住居を一切破壊させない事もそうだがこの世界はどうなっているのだと困惑している間にヒュースはワイズモンが再現した卵の冠の攻撃を受けてしまいトリオンキューブになった。

 

「ミラ、撤退だ!!これ以上は危険だ!!」

 

 幾つか予想外の出来事が起きるだろうとハイレインは想定していた。

 だがハイレインのその想定を遥かに上回ることが起きている。これ以上は危険だ、そう察したハイレインは撤退した。

 住居被害0,トリオン兵に拐われた人達0、ボーダーにとっての損失が一切0な圧倒的なまでの蹂躙を見せつけた。

 

「コレが……オーナーの……」

 

 圧倒的なまでの力を見せつけた。

 ボーダーが数年間備えたのだなんだったのかと思えるぐらいにはデジモンの力は圧倒的であり、アフトクラトルはこの遠征で黒トリガーを1つ失った。トリガー使いを3人も失った。圧倒的なまでに大敗をした。

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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