デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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大規模侵攻の後始末

 

「あんだけ暴れたのに街に一切傷が入ってないな」

 

「まぁ、母さんがやったからな」

 

 ワイズモンがハイレインの卵の冠をコピーし、これ以上は危険だと撤退させた。

 暴れに暴れたにも関わらず三門市は傷1つついていなかった。その事は空閑の目から見ても異常としか言えない。

 空閑がどうなっているんだと疑問を抱くので母さんがやった……リベリオンの傘下のデジモンでこんな事が出来るのは1体しか居ないがそれについて説明をしても意味は無いだろう。

 

「それで……結果的にはどうだ?」

 

『大勝利と言えるだろう。人的被害も物的被害も0に食い止めたのだから、これ以上の勝利は無い』

 

「そうか……」

 

 相手がアフトクラトルだからなんか余計な事が起きないか心配だったが、そんな事は無かったか。

 レプリカにコレは結果的に圧倒的なまでの大勝利、トリガー使いを捕獲しトリオン兵を捕獲しと色々と良いことばかりだった。

 

『しかし……よかったのか?』

 

「なにがだ?」

 

『こちら側がトリガー使いを2人捕獲した。しかしワイズモンの力で再現した敵の黒トリガーの能力でトリオンキューブ化させた者をボーダーに渡してしまって』

 

「構わねえよ……黒トリガー使いの黒トリガー破壊する事が出来たし……こっちに話し合いが通じる人間が居る。向こうも相当な手練で自分の身に起きている事は理解している……だが、死んでない」

 

 公式最強キャラであるヴィザをトイワンダネスで捕獲することに成功し、その後に撃退して星の杖を取り上げて破壊した。

 黒トリガーが興味の対象じゃないと言えば嘘になるが危険なものはさっさと破壊しておいて損は無い。ヴィザには星の杖が取り上げられたが破壊したとは言っていない。

 

「死んでないって……殺してないじゃん」

 

「空閑……自分が絶体絶命に追い詰められたら舌を噛み切って死ぬことが出来るのにしてないんだぞ?アレぐらいの猛者ならばそれ相応の覚悟は決めているんだからな」

 

 ヴィザがまだ死んでいないと言えば殺してないことを言うが、本気で覚悟を決めている奴ならば舌を噛み切って自害する。

 少なくともこの世界の戦国時代と呼ばれる時代にはそういう色々と覚悟がガンギマリした者達がそれなりに居た。そういう世界だ。ここは。

 

「オサムって時折ビックリするぐらいに暗いことを言うな」

 

「空閑…………やってることは生存競争の戦争なんだ。お前の親父さんはお前にある程度戦場の知識と一般的な倫理観を叩き込んだだろうが、こっちの世界の戦争真っ只中なガッチガチの時代はとんでもねえんだ。オレはそれの知識があるだけだ」

 

 色々と怖いことを言っているなと空閑が若干だが引いているが、俺からすればコレでもまだ生温いと思っている。

 舌切って自害とか拷問の末の殺害とか今の時代じゃ絶対に考えられない地獄が数百年前には当たり前の如く起きていたんだ。

 

「空閑……ランク戦は楽しいか?」

 

「まだB級に上がってないからC級と緑川としかやってない……楽しいぞ」

 

「そうか……なら、そう思っとけ……でも、戦いは美化するなよ」

 

「戦いを美化するって……戦いは戦いだろ?」

 

「違うな……幕末については少し話しただろ?」

 

「ああ、外国とどういう風に向き合うかで内乱が起きた、だったな」

 

「そうだ……それで多くの血が流れたし実際に戦争までに勃発した……それが凄まじいカッコいい男の生き様、そういう風に認識している奴等も居る……カッコいいと言う考えは否定しないけども逆に美化し過ぎなんだよ」

 

 第二次世界大戦の被害を受けた、原爆の被害を受けた云々の被災者が終戦の日にテレビでよく語る。

 戦争で被害を受けたのはまだ理解出来るしそれがよくないことだと言う反対運動なんかもよくわかる。だったらなんで幕末や戦国時代での出来事についてはなにも語らないのか。語る人間が居ないからか?語らなくてもいいことなのか……日本という国が生まれる戦争と日本という国が外国とどう向き合うかの内乱と外国との実際に起きた戦争とでは流れた命の価値は違うと言うのならば呆れるよ。

 

「にしても……アフトクラトルを大差で撤退に追い込んだら暫くは安心か?」

 

「いや、まずアフトクラトル側から使者的なのが襲いに来る。アフトクラトルが今回の一件で恨みが買われたと思っているから。後、俺達が捕獲に成功した爺さんは多分向こう側の最強戦力で黒トリガー使いを撃退したりする為にいるから連れて帰るためにやって来る……従属国家的なのからやって来るんじゃないか?既に爺さんが持ってたトリガーは破壊したけど」

 

 暫くはこれで大丈夫っぽいなと考えているが、原作知識と実際に生きていたから分かる知識からしてガロプラは来る可能性が高い。

 1番はアフトクラトルに恨みを持たれない為に2番は捕まっているヴィザと星の杖の奪還、星の杖はアフトクラトルの国宝ならば尚更だろう。もう既にぶっ壊したけども。

 

「それよりも……ここからが問題だ」

 

 俺達は三門市を一周した後に家に帰り、ドアノブを回して日野家に伝わる秘密の部屋に入る。

 

「遅いわよ、修!」

 

「三門市を実際に見て回ってたから…………灼熱の蒼い炎ジェネラル、三雲修」

 

 円卓に座っている鉄子、千佳、麟児さん、母さん。

 遅れてやって来た事を鉄子に叱られるが申し訳ないと謝っておきデジヴァイスを円卓の上に置いた。

 コレで全員が揃ったのだと会議を始めることが出来るのだとレプリカが空閑の隣をフワッと動いて円卓の中心部に浮いている

 

「じゃあ、コレから成果報告……今回襲撃してきた国は向こうの世界で神の国と言われるほどの巨大な国家、アフトクラトルだった。アフトクラトルはトリガー使いを捕獲するのを前提にしたトリオン兵や黒トリガー使いを何人も派遣してきた。結果だけを見れば三門市市街地の被害0!人的被害0…………とまぁ、ここまでは全員に伝わってる」

 

「ええ……私達全く動けなかったけどなんとかなるものね」

 

「鉄子達はやらなくちゃいけない事があるからそっちを最優先にだ」

 

 今回の戦績について報告すれば鉄子は意外そうにする。緑の軍は特にコレと言って動いていない。

 黄昏の軍もグランドロコモンを出して現場に向かえないボーダー隊員達を回収して現場に連れて行っただけだ。

 実際に戦ったのは赤の軍と蒼の軍だけで街への被害を母さんが食い止めた。

 

『今回襲ってきたアフトクラトルだが……過剰戦力だった』

 

「過剰戦力って、どういう事よ?」

 

『黒トリガー使いが数人にトリガー使い捕獲用のトリオン兵、他にも色々なトリオン兵が居たが通常の遠征に使われるトリオン兵よりも使われているトリオンが明らかに多かった』

 

「それはあんたが記録してる中でじゃないの?向こうは全力でこっちの国の人間拉致しに来てるんだから、コレが普通じゃないの?」

 

『いや、それは無い……修が破壊した黒トリガー、星の杖(オルガノン)はアフトクラトルの国宝と言われている。使い手もユーマですら手こずるどころか足止めがやっとのほどの猛者だ……それを遠征に連れて行くなどアフトクラトル側になにかが起きたのだろう』

 

「そいつ捕獲してるなら情報は……」

 

「司法取引とかそっち系は桜が現在交渉中です」

 

 捕獲しているのを知っているから情報を吐かせればと麟児さんは考えるが、そっち系はこの場に居なければならない桜が交渉中だ。

 少なくとも情報を吐いてくれるとは限らない。向こう側も大人だからある程度の司法取引には応じる筈だ。拷問しても情報を吐かない可能性もあるし下手に拷問して自害をされても困る。

 

「こう、頭の中を映像として映し出す装置的なの作れないの?」

 

「千佳、出来なくもないが先ずは意識をデータ化して電脳世界に落とした後にデータ化した意識にハッキングを仕掛けて記憶を司る海馬から記憶を抜き取らないといけない………倫理観をドブに捨てないとその技術は使えないぞ?」

 

 頭の中を読み取る装置で情報を抜き取れないのかと聞くが出来るか出来ないかで言えば出来る。

 しかし他人の記憶を読み取る装置はあまりやっちゃいけない方面の発明だ。記憶を司る海馬にアクセスしてコピーする……他人の記憶を覗き見する装置を作れば色々と倫理観が終わってしまうからな……

 

「アフトクラトル側になにかがあった……コレに関しては向こう側が情報を吐くかボーダーからの情報提供待ちとして……遠征艇の方は?」

 

「外枠の方と内装とかに関しては設計図は出来てるわよ。でも、トリオンを使った機械的な部分はまだまだ……兄貴と神堂が天才でも数週間でトリガーに関係する技術は無理よ」

 

 コレが設計図よと鉄子が俺達の遠征艇の設計図を見せてくる。

 

「で……例の物は?」

 

「そっちはなんの成果も無いわね……」

 

「…………そうか……………」

 

 例の物が見つかったのならば、遠征の確率を何百倍にも上げることが出来る。

 世界中を旅している冒険家で学者である日野夫妻ならば何かしらの手掛かりを見つけることが出来るかと期待はしていたが、なに1つ成果を上げる事は出来ていない。

 

「まぁ、それに関してはあったらいいなぐらいの認識だから」

 

「無理言ってそっち優先で探してもらうわ」

 

「……修くん、なにを探してるの?」

 

「……こっちの世界は2000年以上の歴史がある。それなのに数年前に大規模な侵攻が起きて異世界の存在が証明された……おかしくないか?俺達が捕獲したのは爺さんだ。その爺さんには当然父親も母親もいてその父親も母親も共に親が居る……だったらもっと昔にこっちの世界を大きく襲ってきている筈だ」

 

「でも、そんな記録は無いよ?」

 

「無いんじゃなくて別の記録になってる……例えば妖怪と言われる存在とかになっている可能性がある。そしてその妖怪を倒したりする伝説の武器とかあるだろ?日野さんにはそれらがトリガーじゃなかったのか調べてもらっている」

 

『ふむ……興味深い話だな。しかしアフトクラトルを撃退する事が出来るのならばこれ以上は兵器を持ったとしても意味は無いのでは?』

 

「それに関してはあったらいいなレベルだから……あったら空閑クラスの実力者が何十人も送られてくるからな……」

 

「おれクラスの実力者が何十人も?…………どんな兵器なんだ」

 

「兵器と言うか兵糧だな……まぁ、それに関しては見つけることが出来れば良いなぐらいの物だから気にするな……遠征艇に関しても問題無し、こちらの世界の神秘的な武器はトリオン兵器ではない……よし、次行くか次」

 

 見つけることが出来ないのならば潔く諦める。

 遠征艇開発は順調なのと捜し物を見つける事が出来てないのが分かったので話を次に進める。

 

「来週辺りにボーダーと提携した記者会見が開かれる……麟児さんと俺はそこで政府の人間として出る。政府が向こうの世界に遠征する為の準備をしている事を公表する。それと同時にボーダーも初の遠征をすると発表する」

 

「…………ボーダー、株を落とさないために必死ね」

 

 政府が好き勝手やればボーダーの存在意義が無くなってしまう。

 だから遠征すると言う情報を開示する……今回の一件で被害0だなんだと言って奇跡だなんだと囃し立てても遠征する船を作ったと言った方が世間は目を向ける。政府の方が目立てばボーダーの立つ瀬が無くなりスポンサーが離れていく可能性もある。

 だから初の公開遠征に向かうのだと発表してボーダーの株価を上げる……遠征の情報を漏らしたとしても上に行かなければ遠征の情報を手に入れることが出来ないからボーダーは多少の情報の損害があるだけでその分のリターンが大きい。

 ボーダー側も必死なんだなと母さんは呑気に言うがこのまま政府にボーダーの実権を握られたら元も子もない……政府傘下の組織じゃなくて民営の組織の時点でイカれているが。

 

「あんた……大変ね……」

 

「今更だ……鉄子はどうする?お前も遠征の部隊に既にカウントされている、表に顔を出すか?」

 

「…………………ちゃんと遠征する日取りが決まって行く時に表に出るわ」

 

「そうか」

 

「……結局高校に通わないつもりなの?」

 

「勉強は出来るから高卒認定試験を受ける」

 

「そうじゃなくてもっと青春とかあるでしょ?」

 

「そういうのは要らない……自分がホントにやりたいことを見つけて夢中になって出来ているからな」

 

 結局は高校に通わない、空閑の面倒を見るのは中学までで高校に通うメリットが無い。

 内申点はゴミだが学力だけを見る学科試験ならば余裕で通る、外国の飛び級できる通信制の大学的なので資格を取れるとか色々と神堂さんからアドバイスをもらってるしな。

 

「っと……桜からか……台本を覚えろって厄介だな……」

 

 政府の人間として表に顔を出す。

 インタビューを受けて答えれるように台本を覚えろと台本のデータが送られてきた。

 1週間後、記者会見が開き俺と麟児さんは遠征に向かうのだと発表した……ボーダーの遠征とは違う遠征だと一応の区別をし更にはボーダーは初の遠征を試みると発表した。コレからが大変だな。

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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