デジモントリガー   作:アルピ交通事務局

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そして物語は近づく

 

「ミサイモン進化!ハグルモン!」

 

「え〜っと、ハグルモン 成長期 マシーン型 ウィルス 歯車の形をした変種のマシーン型デジモン。体内にも無数の歯車が組み込まれており、常に歯車が回転をしている。そのため1つでも歯車が抜けてしまうと、全身の歯車が回転を止めてしまい、生命活動を維持できなくなる。ハグルモンには相手にコンピュータウィルスを送り込んで意のままに操る特殊な能力をもっており、その能力を凶悪なデジモンに利用されている。しかし、ハグルモン自体は自我を持っていないため、悪用されていることなど知るよしも無い。必殺技はコンピュータウィルスを組み込んだ黒い歯車を相手の体内に埋め込んで、狂わせてしまうダークネスギア…………また随分と物騒なのになったな」

 

「物騒とは失礼だな」

 

「喋れるのかよ!!」

 

 知識の紋章から生まれたデジモンのデジタマを孵化させ、成長期にまで進化させた。

 なんか知らねえけどもウィルス種の割合が多い気もしなくもない……というかシードラモン以外全部ウィルス種じゃねえの?例によって物騒なデジモンになったのでちょっと小言を呟けばハグルモンは普通に喋った。

 

「図鑑と実物では生態が異なる。あくまでも図鑑に載っている事は設定集みたいなもので現実に反映されるとは限らない」

 

「そっか……まぁ、喋れるのならばなによりだ。会話や意思疎通が出来ないタイプの奴だったらどうやって接してけばいいのかが分からないからな」

 

「ふっ、オレであった事を光栄に思え」

 

「お前、随分と……いやまぁ、いいんだけどさ…………お前って俺の知的好奇心に反応して生まれたで合ってるのか?」

 

「ああそうだ。お前の知識から反応して生まれた……なんだ?オレに宿題の答えでも教わりたいのか?」

 

「いや……デジモンってどうやったら増えるのか聞きたいんだ」

 

 千佳の護衛とかこれから迫りくる危機を考慮すればブルーフレアは本格的なデジモンの軍団にならないといけねえ。

 ただデジモンが生まれる法則性がよく分からない。アグモンは勇気に、ガブモンは友情に、シードラモンは誠実、ハグルモンは知識の感情に反応して生まれた。残りは純真、愛情、希望、光か?

 

「お前が強く望めば生まれる筈だが…………お前は心の何処かで満足しているだろう」

 

「……まぁ……してないかって言えば嘘になるな」

 

「ならばオレ達は現れない。オレ達はお前の純粋な思いから生まれている……欲望を解放しろと言ったところだろうな」

 

「う〜ん…………いやでも…………あ〜…………」

 

 アグモンとガブモンはやろうと思えば究極体まで進化する事が出来る。

 シードラモンだってやろうと思えばメガシードラモン辺りなら行けると言っている。メタルグレイモンは核弾頭並の強さを誇っており、究極体は更にそれよりも強い。

 

 バムスターがガブモンのホーンストライクで倒された時点で確信した。

 仏の奴が転生特典として送ってきたデジヴァイスが異常なまでの過剰戦力であることを。転生特典で知識と武力の両方を所有してしまっている。

 まだ1度も完全体のメタルグレイモンとかで戦った事は無いので実際のところはどうなのかは分からないけれども、トリオン兵を破壊出来る時点で大分異常である。

 

 決意してハグルモンに問い掛けた今でも心の何処かではこれ以上に戦力は必要なのか?という思いはある。

 コレだけのチートを貰っても活かす事が出来ないのであれば潔く原作通りボーダーに対して色々とやったりした方が効率がいいし。

 

「修、入るわよ…………あら、また増えたのね」

 

「ハグルモンだ、よろしく頼む」

 

「ええ、よろしくね…………町内会の会合に行くけれどついて来て」

 

「え〜…………」

 

「ついてきなさい……別に引きこもりをやってることを詰め寄る気は無いわ」

 

「……分かったよ」

 

 母さんが部屋に入ってきて出掛けないといけなくなった。

 我が家は三門市と蓮乃辺市の境界線上にある。非常に厄介なところに存在しており、町内会の会合は結構出ている。

 

 ハグルモンをデジヴァイスに戻しておく。

 千佳との会合で一気にデジモンが増えた。もしかして今の俺に足りない物は人との触れ合いかもしれねえ…………でも、人付き合いめんどくせえんだよな。

 

「すみません、お待たせしました…………」

 

「今日は蓮乃辺市の方…………う〜ん…………筋トレしてていい?」

 

 三門市の町内会の会合に出るけれども右を見ても左を見ても大人である。

 今日は普通に学校がある日なのにどうしてこの場に居るのか的な視線は向けられない。引きこもりとしてはそこそこ知名度が高いからな。町内会の会合に出ても俺がなにか出来るわけでもするわけでもないので、町内会の会合に使われている部屋の隣に行ってこいと言われた。

 

「ふっ!!」

 

「……えっと……」

 

「ああ、アレは鉄子の日課なんだ」

 

「え〜っと…………」

 

 色々と状況整理が追いつかない。

 筋トレをしようかなと隣の部屋に行けば俺と同じぐらいの年頃のツインテールの女の子と糸目のお兄さんが居た。

 

「この部屋に居るって事は蓮乃辺市の人、ですよね?」

 

「うん、今度からね!君は蓮乃辺市の人なのかな?」

 

「蓮乃辺市と隣の三門市の境界線上にある三雲家の三雲修です……お兄さんは?」

 

「僕は日野、あっちは妹の鉄子だよ。今度から蓮乃辺市に引っ越してくるんだ」

 

「ほ〜…………転勤的なので蓮乃辺市に?」

 

「逆、かな?うちの両親、冒険者で学者とかで世界中をビュンビュン飛び回ってるんだ。鉄子も大きくなったし何処かで地に足を着けようってなってたまたま蓮乃辺市にね」

 

「……スゴい両親ですね」

 

 冒険者で学者とかって結構スゴいな。

 子供を置いて放浪しそうなネグレクト両親的なのになりそうな雰囲気を醸し出している気もしなくはないのだが、そういうのは言っちゃいけない事なので言わないでおく。

 

「修くんは…………?学校は休校なのかい?」

 

「いえ、普通に登校日です……ただ単純に行ってないだけです」

 

「えぇ!?それって引きこもりって事じゃ」

 

「いや〜……でも、それでなんだかんだ上手くやれてるんですよ。学校の勉強とかもう簡単に終わっちゃって、今は第4種の危険物取扱免許の勉強をしてます」

 

「へ〜……だ、大丈夫なの?」

 

「え〜……it's okay. I'm studying English properly, and I've taken various qualifications and tests.」

 

「!……can you speak english」

 

「I'm using correspondence courses, so if it's something like everyday conversation... but it's impossible to speak with a real person's accent.」

 

「…………修くん、500以下の整数があってAの人が2でちょうど3回だけ割り切れる。Bの人が3でちょうど2回だけ割り切れる、Cの人が7でちょうど1回だけ割り切れる、Dの人が数字の各桁の和は15だって言ってこの情報の中で1つだけ間違いがあったとしてその500以下の数字がなんなのか分かるかい?」

 

「え〜っと…………ちょっと待ってくださいよ………」

 

「兄貴、幾らなんでも無理でしょう?」

 

 7は割りにくい数字だからアウトで………………………………あ、そうか。

 

「Bの人は9で割り切れる、8✕9✕7は504だからBが間違いでAとCで56の倍数であることが必須条件だから500以下だと168が被る数字…………」

 

「…………合ってるよ」

 

「……母さんが出してくるタイプと全然違うタイプの問題だから、よかった」

 

 危ない危ない。中学生でも答えられるけど、ちょっと頭を捻らないといけないレベルの問題だからな。

 こういう感じのIQが必要なタイプの問題は……たまにはやっておかないといけねえ。

 

「しとう=辛い、てがみ=映す、かたき=は?」

 

「え〜っと、ししとう、手鏡、肩叩きですか?」

 

「…………合ってるの?」

 

「合ってるよ…………修くん、賢いんだね」

 

「いやぁ…………多分ホントの天才には負けると思う」

 

 横の知識とか広かったりするだけであって、俺は滅茶苦茶賢いには部類されない。

 多分調子に乗ってると自分よりも上の人間にこき使われる。子供ってだけでナメられる世の中だからな、日本は。

 

「お兄さんは何処の中学に?」

 

「あ、僕は中学はもう終わってるよ」

 

「え〜っと」

 

「兄貴は海外の超有名な大学を首席でしかも飛び級で卒業したのよ!……今日両親が町内会の会合に出たのは兄貴がわざわざ中学に通い直さなくてもいいって話を自治体とかにしに来たのよ……頭のいい引きこもりが居るって母さん達から聞いてたけど、あんたがそれみたいね」

 

「鉄子、人をそれとか言っちゃいけないよ……青春的なのは大学生の頃に十二分に過ごす事が出来たから今はもういいんだよ」

 

 なんかスゴいエリートだな。実力派エリートを自称しているガチのエリートよりもエリートなんじゃねえのか?

 お兄さんは学校はもういいと言っている……学校はもういいのか。飛び級か……高卒認定試験は何れは受けるつもりだけども、日本は中学まで時間掛けねえといけねえんだよな。

 

「あんたは飛び級とかしないの?」

 

「いや〜母さんが1回だけ外国には興味無いのか聞いてきた頃はあったけど、外国は怖いところってイメージがあるからさ。働くならば日本でコツコツやっておく。多分だけども俺は自分で起業するとか向いてねえタイプだと思う。中堅のリーダー的なのが向いてるんじゃねえかなって」

 

「あ〜……まぁ、兄貴も兄貴でメカとかスゴいんだけど会社を起こしたりするタイプじゃないから…………修はなにかやりたい事があるの?」

 

「……テレビゲームとかのアミューズメント産業に興味があるけどもああ言うのってガチのオタクはお客様としては喜ぶけども社員としては喜ばないってパターンが多いらしいから、起業する金もねえし……取りあえずは仮に結婚とかしても子供にフィギュアスケートが出来るぐらいには蓄えれる事はしてえって思ってる」

 

「…………なんでフィギュアスケート?」

 

「鉄子、何事も金は大事なんだぞ。どれだけ賢くて才能があってもお金が無いと話にならねえ……フィギュアスケートってエグいぐらい金がかかるらしいからな」

 

 見る方でも大して興味を抱いていねえけれども、フィギュアスケートがエグいぐらいに金がかかる。

 先ずスケート場が近所にあるかないかでスタートする……スポーツとか習い事をする上でなにが大事かって聞かれれば資本力なんだよ。2月の勝者で受験は課金ゲーとか言うけども習い事も課金ゲーなんだよ。

 

「子供に期待は寄せすぎないけれども、どんな難問というラスボスを倒せるぐらいには課金しとかねえと……こんなご時世だからな……」

 

「あんた変なところで悟ってるわね」

 

「所謂悟り世代だから」

 

「いや、私とあんたタメ……よね?」

 

「今年10歳だよ……鉄子さん?」

 

「今更敬語は気持ち悪いわ。鉄子でいいわよ。1個上よ…………」

 

 あ、1個上なんだ。寸胴ボディだから同い年かと思った。

 千佳よりは大きな体格だけども、俺と同い年かと思ってたよ……タメ口で良いって言われたから、お兄さんみたいに接するのは止めとこう。

 

「1,2,3,4……」

 

「筋トレ?あんた空手かなにかやってるの?」

 

「いや…………でも、鍛えておかないと……ちょっと色々とあってさ。まぁ、この辺りに関しては触れないでくれ」

 

 一般人にトリオン兵云々を言っても仕方がねえ事だからな。

 取りあえずは鍛えようと腕立て伏せをやっておく……もう身体に染み付いた癖になっているな、流石に毎日は無理だけど

 

「鍛えておくんだったら護身術の1つでも必要でしょ?教えてあげてもいいわよ?」

 

「いや、別にそこまでは」

 

 限界ギリギリに追い込まれる状況になればデジモンに頼ればいいから。

 断ろうとするとお兄さんは肩に手をポンッと置いて耳元でボソリと呟いた。

 

修くん……鉄子なりのコミュニケーションなんだ。出来たら受けてほしい

 

「……あ〜でも、一応は護身術の1つでも覚えとかないといけねえか……」

 

「そうそう……掛かってきなさい」

 

「え〜……」

 

 なんだかこう、小南パイセン臭がするよ鉄子は。

 鉄子はクイクイっと指を折っては挑発してくるのでノーモーションで山突きをくらわせにいけば、鉄子は右手と左手の両方を弾いた後に肘を俺の腹に叩き込んだ。

 

「ゴボォ!?」

 

「危ないわね!?顔面と腹を同時に殴るってあんたマジで素人なの?」

 

「いや、おまっ……それを華麗に弾いて肘を叩き込んでくるお前はなん、なの?」

 

 史上最強の弟子ケンイチで見たことがある技だから実際にやってみようと思っただけど……鉄子、実戦馴れし過ぎてない?

 肘とか膝とかの攻撃って危険だから一部の格闘技では使用禁止になってるよな?殺す意味合いの格闘技術を会得していねえか?

 

「大丈夫か、修くん……ごめんね」

 

「お兄さん、こういう事があるなら事前に言ってくれ…………」

 

「だ、大丈夫?人を相手に手加減とかあんまりした覚えは無いから、結構キツめにやっちゃったと思うんだけど」

 

 正直泣きたいしゲロ吐きたいけども、ここでそれをやったらいけねえのはよく分かる。

 鉄子も流石にやり過ぎたと思う一面があったようで心配をしてくれるのだが、ここで崩れたらいけないと耐え抜いた。なんで原作前に生身の肉体にダメージを負わないといけねえんだ、俺がなにしたんだ。むしろなにもしてねえってばよ。

 

「っ〜…………………大丈夫だ」

 

「兄貴、あたしの小遣いで湿布を」

 

「あ、いや、僕が出すよ」

 

 結構ガチ目な心配しないでくれよ。

 ともあれ鉄子からくらったダメージは思った以上に深かった。打ち所が悪かったら死んでたかもしれねえな。

 

「修、終わったわよ」

 

「あ、終わったの」

 

 引きこもりをしているので大して自分語りをする事が出来ない。

 鉄子に思いっきり肘を叩き込まれたのが徐々に徐々に痛くなってきたので筋トレしてる場合じゃねえと鉄子とお兄さんの外国での生活について色々と聞いた。お兄さんはガチの天才で、鉄子はアマゾンの密林で生き抜いたアマゾネスである事が判明した。

 

 アマゾネスは無理だって。こっちは精神力以外は普通の人……だよな?最近、普通の人の定義が不確かになっている。

 

 色々と聞いていると話し合いが終わった事を母さんが伝えに来てくる。

 気付けばあっという間に時間が過ぎていたんだな。

 

「お姉さん?」

 

「「母です」」

 

「16で」

 

「34よ」

 

 母さんを見て当然の反応を示すお兄さん

 16で子供を産んだパターンかと考えるが母さんはしっかりと大学に出ている。大学で父さんを口説き落とした猛者である。

 34でこの若さとかマジかよと日野兄妹は驚いているがコレが現実なのである。

 

「日野さんと仲良くなる事が出来たみたいね」

 

「うん……鉄子とお兄さんはいい人だ……大丈夫だった?なんかお兄さんを学校に通わせないといけないとかどうとかで」

 

「結構揉めたわ。外国暮らしの飛び級の子供が学校のカリキュラムを全部終えてから日本に来るっていう一例が無いから通うべきって頭の硬い大人は言ってたけれど、既に学校のカリキュラムは終わってるのだからわざわざ行く必要は無いって日野さんが主張して…………ああ、日野さんが修に興味を示してたわ。飛び級に興味はないかって聞いてきたけど、貴方は外国と高いところが苦手だから断っておいたわ」

 

「ありがとう……高いところに関しては言わなくて良かったと思う」

 

「さ、帰るわよ」

 

「あ、ちょっと待って。鉄子、お兄さん、ID交換しよう」

 

「いいわよ」

 

「いいよ」

 

 こうして会うことが出来たのもなにかの縁だし、こういう関わり合いは大事なんだ。

 お兄さん達とスマホのアプリのID交換を行った…………いやぁ、しかし毎日とは言わないけどもワンパンマンのサイタマ式のトレーニングしてて身体を動かす事が出来る方だと思っていたけれども、世の中は広いな。上には上が居るんだって思い知らされたよ。外国育ちは凄まじいな。




尚、彼は賢い犬リリエンタールは打ち切り作品なので殆ど知らないのである。

今後の展開どうしよっかな

  • 2人まとめては最高さ
  • 那須玲のお尻は素敵
  • 藤丸ののの、ののパイは、おっぱいは正義
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